永遠に僕のもののレビュー・感想・評価
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抗っても惹かれてしまうものがある
野生の獣の美しさというものがあると思う。
この映画の主人公にもそういう類の危険な美しさがある。実際に顔が美しい。実在の人物がモデルだが、そのモデルとなった人物も、本作の登場人物もその美しさをマリリン・モンローに例えられる。
外見の美しさというものは、どうしようもなく人を惹きつける。どう取り繕っても、どう綺麗事を言っても惹かれるものは惹かれる。彼がとんでもない殺人鬼であっても、その美貌ゆえに気になってしまう。映画を観ていて、こんなやつに惹かれてはいけないと思いつつ、絶対に惹かれてしまう。
犯罪、というのもある種の魅力がある。やってはいけないことだと知っているが、だからこそ、たやすく犯罪に走れる人間はどういう考えをしているのか知りたくもなる。犯罪映画は数多く作られるのは、犯罪に生きる人間に魅力を感じてしまうからだ。
いろいろな点で、この映画は非常に挑発的だ。惹かれてはいけないものに惹かれてしまう気持ちを観客に抱かせる。そして、そのつかの間の背徳感は実に心地よかったりもするのだ。
涙の意味
カルリートス役の人がやけに色気があって、映画の雰囲気にあっている。映画の中で描かれる殺人者とかって平気で嘘つくし、騙すしこれってみんなあるあるなのか?
まるで虫を殺すように人間を殺していくカルリートスに恐怖。罪悪感を感じていないのが…こういう人間に殺人を犯すのがなぜダメなのかと聞かれたらどう説明すれば納得するのだろうか。考えてしまった。
バスの中で流した涙は後悔なのか、それとも大切な人たちへの思いだったのか…
吉田豪が小泉今日子にインタビューし、その小泉今日子の印象が素通りな...
吉田豪が小泉今日子にインタビューし、その小泉今日子の印象が素通りなんですでしたが、小泉今日子が堀越高校の芸能部を中退か分からないが、あまりにも学歴がなく語るべきことがないのもミステリアスという一言で済まそうとしているのかと、70年代にアルゼンチンで実際にあった実録の話で、かわいい青年が窃盗や殺人を平気でして逮捕され、が結末ですが、その金目の物がありそうな豪邸に忍び込み、金になりそうな物を盗んで、容易に拳銃でその豪邸の主を射殺し、それが米国のアクション映画のように、警察も報道機関も駆けつけなく、騒がしくなく、またその豪邸の近隣に近隣住民もいる筈な訳ですが、それが騒がれず、素通りで行われていましたが、そのかわいい青年が兄貴と慕うその兄貴がその兄貴の支援者なのかその支援者の親父に抱かれますが、カトリックがホモセクシャルも実際は受けとめているのか、そのかわいい青年もその支援者の親父とその兄貴が寝室に消えていくのを受けとめますが
悪とおしゃれのはざまで
内容が内容だけに、面白かったとか、おしゃれだったとか、映像がきれいだったとか、すごく楽しめました的な感想は述べにくいのが正直なところ。
エスカレートしていく主人公達をカラフルに、そしてかなりあやしげに描いている。
好みの分かれる作品だと思うが、個人的にはかなり印象的で好きな部類に間違いなく入る。
主人公が電車内で流した涙の意味は?考えるだけでとても切なくなる。
天使の顔をした連続殺人犯!
事件の事は映画を観るまで知らなかったのですが、映画では過剰に描いているのかなと思ってみていましたが、現実の事件をこうやって調べていくと、ほぼ忠実に再現されているんだとびっくりしました。
映画では、「黒い天使」「死の天使」と言われる所以もしっかり描かれております。カルリートスを演じるは、新星のロレンソ・フェロですが、まさに美しき連続殺人犯にぴったしの美少年の容姿でした。淡々と悪びれることなく楽しむがごとく犯していく犯罪は恐ろしいものです。
相棒のラモンとの関係性、そしてなぜ相棒をカルリートスが殺害してしまったのかがよく描かれています。男同士だが惹かれあう二人、微妙で繊細な心情は少年だからこそ起きてしまったとも言えますね。
そして本作で印象的なシーンは、カルリートスの冒頭と終盤の"ダンスシーン"です。このダンスが意味するものは何だったのでしょうか?冒頭と終盤ではカルリートス自身が違う人間になっているので異なるものだと製作者は語っていますが、私は彼自身の本質は変わっていないので、逆にどんなことが起こっても何も変わらないカルリートスの怖さが見えたんですよね。(製作者とは違う視点で観てしまったことになりますが)
映画自体は、娯楽要素もなく結構辛いシーンが多いものでした。事件の事を知らずにみると正直分からないことが多いのですが、事件の概要を知ってみた方が本作は楽しめるんだろうと思った次第です。なので実際の事件についての時系列をみてから映画を観ることをお勧めします!
キュートで残酷な天使の実話
この作品が実在の人物がもとになっていると知って驚き。
調べてみると、本当に美形。ロレンソ・フェッロは甘いベビーフェイスだが、モデルになった人物はTHE・美青年って感じで、どこか『ベニスに死す』のビョルン・アンドレセンを思わせる。
予告に惹かれて見てみたが、作品には予告ほどスピード感がなく、ラモンがスター街道を駆け上がっていく様子も、えっいきなり?ってなった。
それでも宝石店での一幕は、2人の友情を超えた何かが見えた気がしてドキッとした。
残酷だけど無邪気で、自分の欲望に忠実なカルリートスはっ魅力たっぷり。
ワイルドでハンサムなラモンとのコンビもよかった。
もっとストーリに深みと整合性があれば、より面白かったと思う。
個人的には結構好き。
良心の呵責が1ミリもない、ただの犯罪者
アルゼンチン、ブエノスアイレスに実在した カルロス・エドゥアルド・ロブレド・プッチという幼顔の少年(と言って良いのか……)の事件をベースに描かれた作品と言うことで、観てみたいなと思い続けてましたが…
やっぱり、本人も終身刑で存命だし、被害者の身内の方達にとっても、忘れることの出来ない事件だと思います。
実際に観てみると、前評判は良さげだったから見応えあるのかなと思ってたけど、全然そんなことなかった。
だから何?って印象しか残らなかった。
彼は本当に ただ単に物が欲しいから盗む、そこに居て邪魔だったから殺す、もう用無しだから殺す…って言う、特に深くは考えずに行動してる印象がある。所謂ソシオパスではないかと。
一つ間違えれば、美化しがちな実話。
昔、快楽殺人やシリアルキラーなんかの本を良く読んでたけど…今思うと、例えどんな理由が有ろうとも 人に手をかけることは許されることじゃないよなーって。
つい最近配信されてた「ダーマー」もそうだけど、凄い複雑な気持ちになるよなー。
この作品で殺された人でも、モブ的な人居るけど、その人にも家族や友人が居るんだよねって思いを寄せると 複雑です(実話ベースだからですよ)。
因みに、彼のことをシリアルキラーと言ってる人見たけど、彼はシリアルキラーでは無いよ。
うーん?
めっちゃ綺麗な顔立ちなのかもしれないけど、若い頃のレオ様とかブラピレベルかな?と期待して見ちゃったからか「神様に愛されて作られた顔!?」ってなった。
捕まった後の新聞の見出しも面白かった。
ブロンドの天使が〜とか女の顔した〜とか時代だなって感じ。
顔が綺麗なのに犯罪をするなんて!?みたいな。
顔の良し悪しなんて犯罪に関係無いのにね。
狂気を論理立てて理解しようとするのは傲慢
彫刻のように美しい少年は殺人、窃盗に一切のためらいがなく、悪意も感じられない。
ただ反射的に、びっくりして、激昂して、といった子供のような本能的なもので犯罪を犯していく。
狂気の沙汰ではあるが、少年からはあどけない純粋なものを感じる。
まるで別の純粋な生物を見ている気分だった。人間の皮を被った宇宙人みたいな。
悪魔ではない。
引き込まれるようなリアリティがあって面白かった。
おもしろかった
ポップな感じの映画。殺人鬼とかサイコパスとかこういう人って頭脳明晰で抜け目のないキャラが多いけどそういうわけじゃなくてちゃんとカルロスにも子供っぽい部分とかあって面白かった。年頃の子って感じ。結局その時の気まぐれですぐに手放しちゃったり、まじでなに考えてるんかわかんない。
俳優も色気がありすぎて絵になったよね。綺麗だなーって何回もリピートした。「顔がいいだけで崇められるこの犯人はおかしい」って言ってる人たちもいたけど、結局そういうもんなのよ。綺麗なもんは綺麗それも私たちを魅了するねん。カリスマなんよ。抗えんよ綺麗なもんには
脳の作りが違うんだろうな、と。
ずっと気になっていた映画。実話をもとにしたストーリーであることは知っていた。観終わってから「黒い天使」「死の天使」と称された犯人「カルロス・エディアルド・プッチ」を検索すると、残されている画像と映画のシーンがそっくりであることに本当に驚かされる。主演のロレンソ・フェロが、撮影初日から顔の角度やら仕草やらの指示で大変だったと語っているが、それほどに監督のこだわりが大きかったのだろうと思われる。
で、肝心の内容だが、善悪とか、人として云々とか、そんなことは全く何も感じられないほど簡単に犯罪を犯し、人を殺していく。70年代のファッションに身を包んだ主人公のカルリートスが醸し出す妖艶な雰囲気に、時間を忘れて見入ってしまった。挿入歌も秀逸だし、ちょいちょい表現されていたカルリートスの性的嗜好が感じられるシーンがエロティック。欲望のままに犯罪を繰り返す様からは「自制」「忍耐」「我慢」などの思考は一切感じられず、ストーリー自体は胸糞ものではあるのだけれど、独特の雰囲気があって余韻が残る。辛口のコメントもあるが、機会があれば、ぜひ一度は観て欲しい作品。
世界は泥棒と芸術家のもの
オープニングからその色調や音楽に魅せられます。
あとファッションが実に冴えてるんですね。
それと何と言っても主人公のカルリートス、笑顔がすごくキュートです。
猫背だったりお腹がぽっこりした幼児体型だったりと、決してスタイルが良いとは言えないんですが、それら全部カバーしてしまう妖艶な空気があります。
ここら辺はオーディションで最も求められた点なんでしょう、経験や技術より空気感を重要視したのでしょうね。
主人公は犯罪に恐怖心がないと言うよりも、本当無邪気なんですよ。
悪魔的とは正にこういった人物なのだろうと思います。
実話ベースなのでドラマティックな展開はなく、ひたすらに終焉に向かうばかり。
先に楽曲が良いと触れましたが、「朝日のあたる家」の使いどころは本当最高でした。
「世界は泥棒と芸術家のものだ」この言葉そのままの人生であり、そのままの作品でした。
決して痛快なお話ではないのに、また観たくなる日が来るだろうなという感じがした。
ラモンの「世界は泥棒と芸術家のものだ」という台詞に象徴されるように、ガンガン盗む。とにかく盗む。
それに加えてカルリートスは人を殺すことも覚えてしまった。
最初に人を殺したとき、もしくは初めて銃を撃ち、「もっと撃ちたい」と言った瞬間から、彼の破滅は加速していったように思う。
主人公カルリートスに対しては、「何かキレイでヤバイ奴」という軽薄な印象から、ラモンに対する執着が明らかになっていくにつれて段々怖くなっていった。
この子の欲望には本当に底が無いのだと実感させられるような感じで。
カルリートスにとってラモンは、間違いなく運命の人だったと思う。
出会っていなくても相変わらず盗みは続けていたと思うけど、あんな深みにはまることは無かったかもしれない。
そもそもカルリートスは何かの目的のために盗むというよりも、お腹が空いたからごはんを食べる、みたいな普通の感覚で、行きたいところに行く、というような無邪気な気持ちで盗んでいただけだった。
そんな戯れに意味を持たせてしまったのがラモンだったのだと思う。
ただ自由に、好きなように振舞っていたいだけだったカルリートスが、ラモンと出会ったことで自由を失い、どんどん孤独を極めていく様は見ていて切なかった。
二人の関係に関しては、お話が進むにつれて、BLみたいな雰囲気が流れなくもないし、エロさも無いわけではないんだけど、絶妙なスレスレのラインで進んでいく感じだった。
そして個人的にはそれがすごく良かった。
終盤、カルリートスが一人で涙を流すシーンがあって、何故泣いているのか最初はわからなかったんだけど、やっぱり彼は最後までラモンに執着していたのだと思う。
カルリートスの両親や地元警察はなぜもっと早く二人の犯行に気が付かなかったのか、とか、撃たれたじいさんのリアクションの薄さとか、そういうところには突っ込まずに観たほうが楽しめると思うけど、音楽と映像のバランスも美しくて、作品全体に漂っている独特なコメディの雰囲気がクセになる映画だった。
盗んだバイクで走り出す
オシャレ系クライム映画。やってることは残忍なのに、音楽といいファッションといい、オシャレ感漂う作品。
カルリートスが最初からイカれ過ぎていて浮きまくっているのだが、実在人物をモデルにしているというから驚きだ。
つい犯人の生い立ちや内面が気になっしまうのだが、これはそういう作品ではない。結局内面を追究したところで、常人には理解し難いということなんだろう。
ロレンソの美しさに頼りすぎたのかも
地方では観られない作品だったのでようやく観られました。
予告があまりにも印象的だったので期待が膨らみ過ぎたのかも知れませんが、予告で全て完結している感が否めなかったです。
ショタっぽい顔と体型のロレンソ・フェロなのに目つきや仕草に色気満載で目の保養になり楽しめましたが内容としてははいまひとつだったかな。
クライムサスペンスなんだけど盛り上がりに欠けた気がします。ハリウッドあたりでエンタメ要素を足したら面白くなりそうだけど、これはこれで嫌いではない作品です。
どんな物でも躊躇なく手に入れて来たけれど、親友の心だけは手にいれられなくて殺してしまい、逃亡中に流した涙は人の心だけは自由に出来ないジレンマの涙だったのかな…
恐怖心がないという恐怖
最初の第一印象はまあ美少年。ブロンドヘアー。ブルーアイ。欲するもの全てを手にできそうなルックスをもつ少年だった。
ただ、時間が経つにつれてどこかおかしいと思えてくるんだ。何をするにしても恐怖心がこれっぽっちもないこと。銃を持つ時も。泥棒をする時も。人を殺す時も。それがぞわぞわと恐怖を感じさせる。
ミゲルが死んだシーン。あれはこのまま一緒に死にたかったのかなって。
あと見ていて辛いのは母親の心情もしっかりと描かれていること。自分の息子が家に帰らなくなってから、泥棒に手を染めてることをしり、しまいには刑務所に入ってしまう。そして脱走した息子との電話から息子を捕らえられてしまう結末まで、愛する人の心情が一番心にくるものがある。
鏡でピアスつけてマリリンモンローに似ているというシーン。完全に女優さんかと思うような可愛さ。圧倒的な可愛さ。でもちょっと、猫背だったり、お腹が出てるのがまた少し可愛いポイント。
何が一番怖いかって、これが実話だってこと。
当時の1971年頃のアルゼンチン。窃盗が街に蔓延ってるそんな時代だったのかな。
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