残された者 北の極地のレビュー・感想・評価
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恐怖のシロクマ
何を掘ってるのかと思っていたら、巨大なSOSの文字が浮かび上がるオープニング。手動発電機の救難信号、ホッキョクイワナ釣り、巡回と搭乗員の墓標作り・・・という救助を待ちながらの孤独な作業。しかも突如として現れるシロクマからも逃げなければならない恐怖。ようやく救助ヘリに発見されたかと喜んでいたら、そのヘリが墜落・・・地獄、仏、地獄・・・
重傷を負いながらもなんとか息をしていた女性パイロットを助け、気の遠くなるような距離の観測地まで向かう決意をするオボァガードだった。生きている仲間がいれば昏睡状態であっても大きな希望へと繋がるのだ。途中、死んじゃいそうな目に遭いながらも・・・
とにかく寒い日に観る映画ではないな。こっちまで寒くなっちまう。凍えて死にそう・・・体感温度は氷点下!てな感じになりました。そして、彼女が死んだんじゃないかと思えた瞬間、オボァガードの究極の選択を試されるのだ。
マッツ・ミケルセンの一人芝居がとにかく凄いリアリティ。指の感覚もなくなってしまいそうになるほどだ。そして生きる勇気をもらえる。どんな苦境に陥ろうと、なんとかなるハズ!やっぱサバイバルマニュアルも勉強しておかねば・・・
んん?既視感
救われなさはかなり高め。
【極寒の極北地で、最後まで人間性を失わず一つの命を助けるために歩き始めた男の姿を崇高に描く。もう、"独りじゃない"。】
- 壮絶な、しかし人間性溢れるサバイバル映画。-
◆独り、”安住の地”を後にし、男が歩き始めた理由が心に沁みる。
・傷ついた若い女性を献身的に支える姿。
(彼女の家族写真を据えるシーン。及び一度だけ惑うが、涙を流して詫びるマッツ・ミケルセンの姿にぐっとくる。私はこの時点で完全に極北の地に不時着したパイロット、オボァガードとマッツ・ミケルセンを同一視している・・。)
・彼の長けたサバイバル術と(北極イワナを吊り上げる仕組みと保存方法・・、裂傷の手慣れた応急手当、傷病者に定期的に水分を一滴だけでも補給させる姿)、そして北極熊との闘い方。
・冬山登山経験者から観ても、(遭難歴あり・・。すいません・・。)充分に見応えあるサバイバル映画である。
(気になったのは、サングラスなしで雪目にならないのかな・・、位である。)
<今作は、大画面でマッツ・ミケルセンの表情を堪能する映画である。
余計なセリフを口にすることは一切なくも、揺れ動く感情を、表情のみで表現する様に魅入られる。
脱帽である。
流石”北欧の至宝”と言われるだけの事はある、稀有な俳優である・・。
至福の時間であった・・。>
<2020年1月4日 伏見ミリオン座で鑑賞>
ストイックな映画
人が困難を必死にどうにかしようとする映画です。それ以外の要素がありません。
女の人を瀕死にして、二人の間に会話を省くという飛び道具が使われています。確かに、ペラペラ喋れば無駄な安い恋愛要素も生まれうるので、ナイスなアイデアでした。
しかし、余りに懸命さを際立たせる余りに観客が(いやもうちょい上手いことできるだろ…)みたいな事を思う余地を与えている気がします。
なぜそういう行動を取るのかという最低限の情報が欲しかったです。
しかしセリフはないですが、彼の感情は伝わりました。その演技、演出はとても素晴らしかったです。
印象に残ったシーンは、旅に出る前に丘から荒野を望むシーンです。遥か先まで雪の荒野が広がる観客には絶望的な叫びださんばかりの光景でしたが、彼は自分を鼓舞するように頷きます。
もはや観客とは危機を認識する次元が違う事を知らしめるかのようなシーンだったと感じます。
美しくてシンプルで人の強さを感じる良作でした。
?
一人芝居です
セリフに頼らない迫真の演技
シロクマさん、コワイ!
ひたすら雪の中で淡々と歩き、魚を釣り、水を溶かして作る。
セリフがなくて、せいぜい意識朦朧とした女性に「水だ」「食べろ」と言うのと、ピンチの時の「FUCK」くらい。
気持ちは全て全身と行動で示すだけ。
この練られた脚本と、主演のマッツ・ミケルセンの演技力に、してやられました。
気持ちを全部セリフにしちゃう、頭悪い作品とは一線を画し、実に素晴らしい出来です。
普段、予告である程度の情報が インプットされた状態で鑑賞すること...
普段、予告である程度の情報が
インプットされた状態で鑑賞することが
多いですが、上映館が少ないせいか1度も
予告を目にすることもなくストーリーも
全く知らず真っ白な状態でスクリーンへ
映画の登場人物に感情移入することは
よ~くありますけど
この人になりたい!と思うことは
それほどないんですよね
しかし、この主人公には惚れましたよ
たとえ地球がどんなことになっても
神様はこの人を見捨てることはないですね、
きっと。
しかし「北欧の至宝」とは
よく言ったもんです
この主人公を演じられるのは
マッツ・ミケルセンの他にいないでしょう
シンプルであればシンプルなほど
役者さんの色が滲み出ると思いますが
真っ白な世界がマッツ色に
染まってましたからね
主人公の懐の深さを知るにつれて
マッツ様の表情も深くなるのがとても
とても印象的で。。
くまちゃんもねw
監督さんが脚本も書いているそうで
作品を作り上げるにはやはり大切な
要素ですね
ミニシアター系で上映されるそうな
作品でしたけど大きなスクリーンで
観られたのは大きな収穫でした
なかなか良かった
選択
よりよく生きる とはどういうことかを追求した物語
何もないわけはない。映画に必要なものは全てある。
全編極限状態。
淡水だったんですね
圧倒的マッツ力!
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