シンクロ・ダンディーズ!
劇場公開日:2019年9月20日
解説
スウェーデンの男子シンクロチームが世界選手権で成功を収めるまでの実話をベースに描いたイギリス映画。イギリスを舞台に、中年の危機に瀕した8人の男たちがふたたび人生の輝きを取り戻していく姿が描かれる。有能な会計士として働くエリックは、単調な毎日を送っていた。政治家で妻のヘザーとの夫婦仲は険悪で、ついに家を追い出され、ホテル暮らしを余儀なくされていた。そんな中、中年男性ばかりが集うシンクロナイズドスイミング(アーティスティックスイミング)チームと出会い、ふとしたきっかけでチームのメンバーとなったエリックはイギリス代表チームの一員として世界選手権に出場することに。厳しいトレーニングを重ね、メンバーとの友情を深めていくエリックは、シンクロから生きる活力を見出していく。イギリスを代表するコメディアン、ロブ・ブライドンが主人公エリックを演じる。監督は「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」のオリバー・パーカー。
2018年製作/96分/G/イギリス
原題:Swimming with Men
配給:キノフィルムズ
スタッフ・キャスト
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2022年3月27日
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鑑賞方法:VOD
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シンク・オア・スイムを劇場で観たかったが、叶わず。
その後アマプラで観たが、結果的にこっちの方が個人的に好みだった。
イギリスらしい映画だったし、笑って泣いて。意外にもなんだかすごく感動した。
引き締まってないおっさんの裸はノーサンキューで、細マッチョチームが観たいのだが。(笑)
スウェーデンチームが主役ではないが、さすが圧巻の演技!
(日本チームは名前だけで、演技シーンはなく)
ひょんなことからチームに加わることになったエリック。
チームには規約がいくつかあり、それがまたいい。
(でも、外部にしゃべっていいんだっけ?)
チームの人間関係がいいなと思った。
プライバシーは尊重するが、悩みがあれば聞いたり吐出したり黙って見守ったり。
実際の演技はスタントなのかわからないが、あそこまで出来るってすごい。
日々の仕事もプライベートもそれぞれ別、それぞれ悩みや悲しみを抱えて生きているが、プールでは全て忘れてチームに。
なぜシンクロを始めたかは謎だけど、なんだかカッコいいと思った。
かなりハードだと思うが、体は鍛えられそう。
コーチ役のスーザンも敵役だったなぁ〜。
やんちゃなトムと見守るコリン。それをさらに見守るチーム。
プールでトムを匿うシーンは笑えた。
ミラノに奥さんと息子が来なかったのはやや残念だったが、あえてそうしたのだろう。
ミラノに来て感動して終わり、ではなく、まさかの陸のシンクロを見せられるとは!(笑)
環境も文化も違うけど、こんな風に年を重ねたいと思うのは、世界共通なのかもしれない。
良い作品だった。
2020年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
頑張れ!中高年!と、自分のことは棚に上げて観た。結局はスーザンの言う「おバカ」が彼らを表現していた。映像的には面白いカットがいくつもあったけど、水の中の映像が綺麗だったため、プール通いしたほうがいいかなぁ・・・などと思ってしまった。
様々な職業、それぞれの抱える問題、そんな男たちの集まりだったが、プールのことは口外しないなどのイギリス紳士らしい規則もある。主人公エリックは会計士で、妻ヘザーは地方議員に当選したばかり。同じ議員との浮気を疑ってしまい、居づらくなって家出・・・。他には妻を亡くした初老のテッドや、不倫が原因で全財産を失うことになったルーク、警察に追いかけられるトムetc.
エリックは、単調な仕事の中で妻の立候補について関心を持たなかったのか?その辺りからすでに不仲になっていたと思うのだが、息子たちのナイスプレーによって救われた感じ。いい息子じゃん!
とにかく中高年の応援讃歌といったイメージが残るけど、笑えるところがピリッとしてなかった。逆にシリアス面で、テッドの気持ちや他のメンバーの問題も少し描いてほしかった気がする。息子もミラノに行けばよかったのに・・・とかも。
2020年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
主人公は政治家となった妻とは倦怠期で、人生に疑問を持ち始めた。
そんな時、プールでシンクロをやっているおじさんたちと出会う。
次第にチーム感が生まれ、気持ちが前向きになっていく。
イギリスのおじさん連中はコメディをやらせると抜群に面白い。
2020年11月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ー今作公開前、フランス映画の「シンク・オア・スイム」を楽しく鑑賞。数か月後に、ほぼ同じテーマを扱った劇場公開された今作を”物理的制約もあり”劇場での鑑賞を見送った・・。
今作鑑賞後の極私的結論:”しまったあ・・、劇場で観たかったなあ・・。”
■簡単な粗筋
・会計士として単調な毎日を送るエリック(ロブ・ランドン)は地方議員に当選した妻ヘザー(ジェーン・ホロックス)が生き生きとして生き、同僚の議員との仲を邪推し、拗ねて家出する。
-しょーがないなあ・・、エリック。ちょっと、格好悪いぞ。-
・そんな中、エリックは公営プールで中年男性達のシンクロチームと出会い、得意の数学を駆使しつつ、シンクロの面白さに目覚めていく。
■今作の魅力
1.個性的なシンクロメンバーのキャラ立ち
・リーダー的立場のイケメン、ルーク(ルバート・グレイブス:妻と離婚し、慰謝料を取られ、しがない船上暮らし。幸せだった頃の娘達との写真をさり気なく、船内に飾っている・・。)
・最年長、テッド(ジム・カーター:良く出演をOKしたなあ・・、良い)
・謎の青年トム(何故か、保護観察中)とトムの保証人でぽっちゃり体系のコリン(ダニエル・メイズ:「フィッシャーマンズ・ソング:良作です。」で、漁師たちの人柄に触れ、目覚めていく都会の音楽プロデューサーを好演していた・・)
2.単調な日々を送るエリックの姿の描き方
・妻との関係性が、ギクシャクしていく。息子からも・・。
・日めくりカレンダーを使った、無為な日々の描き方。
- 笑顔がないロブ・ランドン演じるエリックの無気力な姿。顧客にも暴言を吐き、職を辞す。”辛い日々だな・・、若干自業自得な感はあるが・・”-
3.シンクロチームのルール
・全てはプールの中で
・私生活を持ち込まない
・個の力がチームの力
- 良いなあ・・。良い組織の鉄則である規律規範を保つキーワード・・-
4.彼らを率いるコーチ、スーザン。シンクロのトップ、スェーデンチームの選手が恋人。最初は優しいが、徐々に熱が入り・・。
◆そして、彼らは”非公式ながらも開催される)男子シンクロ世界大会に臨むのだが・・
・試合前の緊張感漂い、悲愴な意見を言うメンバーも出る中、彼らに生き甲斐を授けられたエリックが言った言葉
”妻からも、息子からも、仕事からも逃げてきた・・。けれど、みんなは逃げない方法を教えてくれた・・”
◆世界選手権後の彼らの姿も良い。
・ルークはスーザンに勇気を出して・・。手荒い仲間たちの祝福。
・エリックも、公共図書館を守ろうと頑張る妻の前で、仲間たちとパフォーマンスをする。驚いた妻ヘザーが、彼に取った行動・・。
<中年の危機を乗り越えようとする、おじさんたちが頑張る姿が可笑しくも、なんだか心に沁みた作品。>
■蛇足
・冒頭に記載したように、今作の少し前に劇場公開されたフランス映画の「シンク・オア・スイム」と見比べると、何となくお国柄の違いが分かるような気がします・・。