工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男のレビュー・感想・評価
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中盤からラストにかけて盛り上がる映画❗
星🌟🌟🌟🌟実話を元にした作品だけあって中盤までは意外と地味な感じの展開でしたが主人公が将軍様に会うあたりからがぜん緊張感が増していきラストまで怒涛の展開で全体的にみると面白い作品でした❗主役のファン・ジョンミンがちょっと地味な感じの俳優だったのでどうかな?と思ってましたが実際スパイは目立ってはいけないので最後までみると彼で良かったと思います❗金大中が大統領になる時も裏でいろいろ有ったとは意外でした❗派手な作品ではないですが韓流定番のお涙頂戴のホロリとさせらるシーンもあり良かったです❗
胸アツ映画だった
韓国映画、北潜入もの、ファン・ジョンミン主演、と来るから例によって胸クソ映画かと思ったらさにあらず。なんとも胸アツな映画でした…
潜入ものの割りにはストーリーも分かりやすく、楽しめた。
男と男の友情、最高です。
しかし「あの方」のそっくりさんはよく似ていましたね…
2重スパイが国家間の争いに失望する映画
同時期に韓国のスパイ映画が2本も、あって色々悩んだが、この映画は正解だった!
国家の都合で翻弄される2重スパイは、最期には究極の選択をする!ただ今の韓国の政治背景も反映している気がして、残念な面もある!少しプロパガンダ映画の様な側面があるという意味です!
なお映画の中で、実際の南北朝鮮半島の実在する人物が、ドンドン登場する事には驚いた!
日本だと、実在の人物は、架空の者に置き換えられ、ストーリーがめちゃくちゃになるケースがあるが、韓国では許されるのか?そこが凄い!徹底されてる!
すげぇエンターテイメントなスパイ映画。傑作。とりあえず観ろ。
社会派映画かと思いきや・・・すげぇエンターテイメントなスパイ映画でした。びっくりした。めちゃくちゃ面白かった。傑作。今年、暫定No1かも。なぜ、みんな観に行かないのか・・・。
この映画の中に漂う、緊張感の演出の凄さは、映画館じゃないと分からない。
是が非でも、映画館で観た方が良い。
僕は最初のイメージと違ってた映画を褒める傾向にあるんだけど、それを差し引いても良くできてます。リアル007です。
007みたいに、秘密道具、爆発、美女、ド派手なアクション、そーゆーのは無いです。
この映画にあるのは、バレるかバレないか?のギリギリの緊張感、愛国心、権力者の腐敗、共産主義・・・いやぁ、とにかく地味なんですよ。おっさんの脂ぎった顔ばっかりアップで映るし。映画の雰囲気は極めて硬派でシリアス。
ところがビックリ。めちゃくちゃエンターテイメントになってる!
おっさん同士の友情も泣けた。俺もあんなおっさんになりたい。おっさんのロールモデルとは、こうでなくちゃいけないのだ!
そして社会派映画としても超優秀。歴史を知ってから観た方が面白いので、下調べして観ることをお勧めする。
この映画に込められている社会的なメッセージ性は、幸か不幸か、我が国ではタイムリーで、今このタイミングで公開されていることは奇跡と言える。
この映画は、保守とは何か?を問いかけている。
劇中で、南の政治家が政権の支持率を上げるために戦争を仕掛ける様が描かれる。あれ?最近どこかの国(四方を海に囲まれている)の首相も全く同じことをやっていなかったっけ?
この映画の中で、「政権を維持するためには敵が必要なのだ」というセリフがある。あれ・・・これは、どこかの国の大統領のことを言っているのかしら?
いま世界的に「保守」という概念が混沌としていると感じる。グローバル化とIT化が進んでしまったせいで、もはや守るべきものが何か、誰にも分からない。朝鮮半島の南北の対立から、いまの世界情勢が見える。見事でした。
とはいえ、この映画を観たからといって、世の中の流れは変わらない。しかし、守るべきものは何か?を真剣に考えるキッカケにはなるはずだ。
表情筋の戦い
1990年代の朝鮮半島。北の核開発を探るため潜入した南の諜報員・黒金星。
実在するスパイとして唯一金日正と面会した、韓国史上最も「成功した」諜報員をベースにした話。これ、今季一番面白かった…!
アクションシーン一切なしの会話劇なのに130分間ずーっと緊張しっぱなし。
(韓国語分かれば猶更おもろいんだろうな…)
なんてったって主演のファン・ジョンミン(気付かんかったがコクソンの祈祷師役)と、南の主人公イ・ソンミンとの表情合戦が凄まじい。
ファン・ジョンミンの役柄的には「自分はスパイではなく一商人」という自己暗示をかけなきゃならん役だけど、同時に(観客に対しては)スパイとしての心情もきっちり表層化させなきゃならないという、半ば無理ゲー的パラドクスを絶妙な塩梅でやってのける。
その歪みを表すかのようにどこか崩した絵を散々積み上げておいて、ラストシーン、王道の構図で描かれる北と南2人の再会。もう号泣。
国家を超え個人として対峙するラストは極めてフィクション的でありつつ、案外あり得るのかもしれない…と思わせる強度がありました。
ずーっと喋ってるし、時代背景入ってないと置いてけぼり喰らう(観た後そうだったのか!ばっかり)けど、おススメです。
「浩然の気」を体現する二人の男の姿に涙する。近代南北朝鮮を舞台にしたスパイ映画の傑作
韓国の工作員”黒金星”と北朝鮮の外交を司る男二人が、立場は違えどある想いを命を懸けて実現させようと奮闘する姿をスリリングに描く。
韓国の大統領選を上手く絡めて、物語を重層的且つ奥深く作り上げている。
ラストの二人の表情、仕草には涙を堪えきれなかった。
韓国映画のポリティカル映画の傑作が、又一つ誕生した。
<金大中が韓国大統領になった前後の近代朝鮮半島の歴史を事前にさらっておくとストーリーに入り込みやすいのではないかなと思います。>
パクソギョン、今何を思う
北は結局、核保有国になってしまった。
パクソギョンは、今何を思ってるのだろう。
パクソギョンの心の揺れなどよく出ていて、生々しいやりとりも緊張感があって面白かったが、逆に史実だと考えると、スッキリしない部分が残る映画だった。でも面白かった。
史実と事実のほぼ中間をいくストーリー展開なので、劇中の緊張感はハン...
史実と事実のほぼ中間をいくストーリー展開なので、劇中の緊張感はハンパない!アノ感じの攻防戦を常に行った両国の悲劇と友情が深く胸に刺さった!
心理戦だけでここまでの映画になる
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非常にスリリング。とひとことで言ってしまうのもどうかと思うのだが...。
南北朝鮮という、かつてはひとつの国だったのが分断されたという事情。同じ言葉を話しても全く異なる思想。しかし裏側ではこんなにも緊張感溢れるやり取りがあったのか、という。
派手なアクションは全くない分、演者の見せる機微というか、探り合うやり取りがとんでもなくスリリング。そしてそこに絡む大統領選。選挙の結果は知っているとはいえものすごくハラハラする。
そしてラブもアクションもない分、渋く効いてくる友情。ラストシーンはちょいやり過ぎではとも思うが、単純な私はすぐ目が潤んでしまうのである...。
それにしても、内政の極致たる大統領選の裏でここまでの駆け引きが行われるとは...。「将軍様」に謁見するときとか、意見するときの緊張感が画面越しにリアルに伝わってきた...。
ファン・ジョンミンさん、メガネをかけると松重豊さんに見え、外すとなぜかジョン・チョーさんに見えてしまい混乱しましたが、そう見えるってことは別の言葉で言えばものすごく二面性が見えてよかった。演者さんは皆凄かった。ほぼ会話の心理戦なのに飽きさせない。そして「将軍様」似てたねえ...ちょっとお腹出すぎかなって気もするけどね...。
南北問題は難しい
核開発の実態を探るため、「黒金星(ブラック・ヴィーナス)」というコードネームの工作員として、北朝鮮に潜入するという作品。
スパイ物であっても派手なアクションシーンが無いにも係わらず、全編に渡って緊張感がある作品で、次の展開を楽しみにできた作品であったが、政治に疎い私にとっては、最後の大統領選挙とスパイ活動中止命令に背くくだりが良く理解できず、難しいラストシーンになってしまいました。
マジか
いま鑑賞後、飲み屋で本作とは全く関係ない本など読んで飲んでる。
内容については他者に譲るとして、
あんまり韓国映画の俳優に明るくないので、
主人公のひとがアシュラの市長か!!
なんとなく似てると鑑賞中思ってたけど。
まじかー
なんかすごい!
すごいわ。すごすぎやろ韓国映画。
なんでかわからんけど、なんかその事実だけで泣けるわ。
緊張感あふれるスパイ合戦
1990年代に活動した実在の韓国人工作員(スパイ)をモチーフにした、フィクション。
北朝鮮へ潜入して、核兵器開発の実情を探るミッションなのだが、韓国も北朝鮮も、出てくるキャラが濃すぎ。
騙し騙され諜報戦の緊張感が素晴らしい。
やや漫画や、冒険小説にあるようなご都合主義的展開もなくはないが、実際の政治、実際の歴史の事実を紛れ込ませた、実に興味深い内容でした。
ファン・ジョンミンは確かに素敵
だけど、ちょっとシナリオが甘かった。
上映館が少ないせいもあってか、週末のシネマートはパンパンで、事前の予約をした方が良さそう。
南北の友情を求める今の韓国の気分にはフィットしてるのかもしれませんけど、潜入ものとしては「ベルリン・ファイル」や「新しき世界」ほどとは言えないかと。
北の核開発の証拠を得るために潜入する実在の工作員をモデルにしたフィクション。
劇中では日本は空気でしたが、当時の大統領選を巡る疑惑は、なんか日米の関係性とかを想起させます。
将軍様が登場する映画としては(時代が違うけど)Netflixオリジナルの「鋼鉄の雨」のがハードで良かったなあ。
ブレイク・スナイダー的に言うなら「組織の論理(vs個人)」にあたるプロットなんだろうけど、その相克や緊張感が今ひとつ弱いという。
でもまあ、もちろんこのラストは腐女子的に号泣もので、八甲田山的な男と男が再会できるのか…みたいな企画が成り立つこと自体に感動してしまう。
そういう意味でも韓国映画が大変うらやましくなりました。
大義より保身
ファンジョンミョンに外れはないですねー!
有能な軍人だったパクがスパイとなって民間人を装い北朝鮮が核を持ってるかどうかを探る、というミッションに始まるのだが、韓国では金大中が大統領になるか?という時代で、既得権益を守るため…。という驚愕のはなし。いや、Jアラートがどうしたこうしたと危険や不安をあおられてたどこかの国もありました!
大義を忘れた国家権力者たちに疑問を抱くものは北にも南にも居て、己の危険も省みず大胆な行動にでる、という胸すく展開。
ただ、基礎的歴史的知識がないと前半どうしても分かりにくいです。少しおさらいしてから見た方がいいかも。
圧巻でハードな作品。
韓国に思う所は沢山あるが、こと映画においては本作でも日本は足元にも及ばない事をまた痛感した。この見応えはなんなんだろう。主人公2人の心の通じ合いの描き方は見事。韓国映画の傑作に会うたび何故日本はこういうの作れないのか不思議に思う。多分しがらみが多過ぎるのかもね。
ファン ジョンミンはいつも見事。今回はリ課長の役者がとても素晴らしかった。前半の緊張感漂う険しい表情から最後は一転して優しげな柔らかな表情で圧巻の演技だった。こんなに感情を見事に表現できる民族なのに分かり合えないのが残念。
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