甘いお酒でうがいのレビュー・感想・評価
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映画館でまったりボーっと過ごす
等身大って言うけど、こんなに堂々と素のままで生きられる中年はそんなにいない。
みんなもっと足掻いてる。はず。
あと、あんなに綺麗な中年女性はいない。
松雪泰子だから許される場面が多かった。
役者さんがみんな上手くて、時々人物にやきもきしました。
どーん!とか、バーン!とか、う~んとかしたくない時にオススメの映画です。
深まる謎
シソンヌじろうさんに興味があり、観に行きました。
妙齢独り身女性の財布が狙われている感、やっぱり猫が好き〜かもめ食堂のラインから更に高みを目指せるの?という疑問、吉本興業がそもそも好きじゃない(安直な柳の下のどじょう狙いもどうかと思う)など、色々もやもやしながら観に行きました。
観終わって、私は楽しかったのですが、小さなもやもやは消えませんでした。
じろうさんの女性に対する幻想はあって当然で想定内だったけれど(世界の映画の50%は男性側の女性に対する幻想から生まれていると思う)、私は心の底ではじろうさんにでは無く、原作の世界に、大九監督と松雪さんご自身の、女性ならではのハードボイルドな視点が持ち込まれること、映画化する意味をそこに見出して、期待していたのだと思います。
松雪さんの服装やインテリアも、もう少し甘さと安っぽさを控えた方が合っていたと思う。
手書きのタイトル文字はもう見飽きた。
などと、どうでもいいようなことをぶつぶつ言いながら帰った。
こんな意見はきっと少数派だろうと思う。
だけれども、これから自分が何か作るときは、孤独を恐るべからず。多勢に受け入れられることを期待するのでなく、良い頃合いで折り合いをつけるのでなく、自分が絶対これしかないと思うことをやるしかないんだと改めて思いました。
なんだろな泰子の涙かわいや付き合いたい
2020年映画館鑑賞89作品目
原作未読
ソシンヌというお笑いコンビ全く知らず
黒木華ファンなので映画館で観ることにした
黒木華がとにかくかわいい
先輩の椅子が壊れて戯けるシーン
クイズのシーン
トイレの外で家政婦は見たみたいなシーン
などなど
松雪泰子もかわいい
松雪泰子がこんなにかわいいと思えたことはない
かわいいと思ったことすらない
40代後半になっても女の子
夜にバーで酒を飲んだ帰りに後ろ向きで歩くシーン
くたびれた影のあるちょっと陰キャっぽい中年女だけど年下の友達や彼氏のおかげでなんとか明るく生きられて嬉しい幸せ
人は1人じゃ生きていけない
1人じゃないことは幸せだ
ささやかな幸せ
目から涙が溢れる幸せ
そこそこモテるし
下品じゃないクスッとくる面白さ
好きです
高級な日本酒を飲んだ感じがしました
ヒロインは松雪泰子で良かった
バカリズムみたいに男が演じるのは大反対
コントじゃないんだから
これは映画だよ
そのまま持ち込むことを期待する人って全く理解できないし共感できない
エンドロールかなり短い
鏡に映る自分と、他人に映る自分と、同じなのかな?
一人は気楽だし、仕事も順調。衣食住は足りてるし、遊びも十分してきた。もうそろそろ恋をすることもないかな、と思い始めている独り身。これって、女性を描いているけど、独り者の男もこんなもの。一人で生きることは男も女もない。見映えの点では、歳をとった男のほうがやや分が悪いけど。新しいものに挑戦するよりは、かけがえのないものを守り続けた方が意味があると思っている。むしろ、思いたい。そんなささやかな日常。ゆきずりのアバンチュールも、自分を安売りしているんじゃなくて、まだ自分に魅力があるか確認したい。貞操を守るほどウブではないし。けして不幸じゃない。だけど、幸せというとそうでもない、かな。その絶妙なバランスが画面からにじみ出てて、なんだか泣けてくる。笑い顔を見ても、泣き顔を見ても、じわっと泣けてくる。でも、それは悲しみの感情とはちょっと違う。自分には、自分をわかってくれている若林ちゃんと岡本君がいる、ただそれだけの安心感から。で、この恋の結末は?とちょっと心が焦れる気分がなんか気持ちいい。たぶん川嶋さんを応援しているからかな。
そうそう、メールの誤送信した後のやっちまった感を出してる黒木華がめちゃくちゃ可愛い。泣いて喜ぶ黒木華もめちゃくちゃ可愛い。この子がいるだけで、川嶋さんの人生は拾い物。あ、やはりこの役、ジロウさんがやってもよかったんじゃないかな?でもそれじゃバカリズムの二番煎じになっちゃうか。
真似したいけど…
テキーラでうがいなんて、絶対に噎せるって。
松雪さん、大丈夫?噎せませんでしたか?
撮影ではうがい薬だったかな?(((^_^;)
淡々とした感じがとても良かったデス。
黒木華さんが、いつもより少しだけ不細工で時々違う人なのでは?と思うくらいナチュラルでした。
ファッションは少し頑張り過ぎな感じがしたけれど、自転車をはじめ、小道具類がとてもお洒落。特に佳子が使ってたガラスのマイボトル…素敵でした。
映画としては松雪さんが美し過ぎて、現実的ではなかったかな?
優しいおまじない
お笑いコンビ・シソンヌのじろうさんのキャラクター中年OLの川嶋佳子を全く知らないまま鑑賞。ごめんなさい。
松雪泰子さんと清水尋也さんに興味があったんです。
一人暮らしの平凡な40代OLの日常や心の中を書きとめた日記。
中年OLの川嶋佳子=松雪泰子さんの柔らかな語りと静かな演技が魅力的です。
脇を彩る俳優さん、芸人さん…
特に、黒木華さん演じる同僚の若林ちゃんは笑って泣けて、天使の生まれ変わりかと思った。
それに、清水尋也さん演じるふた回り年下の彼氏岡本くんは、世の女性に愛と勇気を与える存在。
この三人が前から好きだったけど…またまた大好きになりました。
一人暮らしOLが抱える不安とか寂しさとか、あるあるが満載で共感しちゃう。
自転車は家族みたいなものだし、長年使った椅子は同士だから捨てられない。友達のメールは送信不能になり、若い子にしかチラシや割引券はもらえない。
ご褒美や士気を高めるには新しい靴を履かなきゃだめだし、叶わない片想いで女を維持してる。
でもね、周りには若林ちゃんみたいな大切な人が意外とたくさんいて…人は思うほど一人ぼっちじゃないよね〜の映画🎦
大九明子監督の作り出す映像が優しい。それに松雪泰子さんの脚がとても綺麗だった。
甘いお酒でうがいをすると、幸せになる。
優しいおまじない。
じろうさんの原作を、今から買いに行こうっと。
架空OL日記を思い出したが…
40代独身女性の一人暮らし生活を日記風に描いた物語。
シソンヌじろうの原作をもとにした脚本。少し笑いを期待してしまったのが失敗だったかも。とにかく淡々としてる。淡々としすぎていると言っても過言ではない。とにかく日常を切り取って描いていくもの。年下のイケメンとの出会いは結構後のほうだし。劇場内でのいびきが聞こえて、かるーく共感してしまった。
そんな中、職場の後輩役の黒木華がすごくいい。微笑ましいし、健気だし、ちょっと抜けてるし、最高だった。今年の助演女優賞にノミネートしないなんてありえない(いや、実際はありえるけど)。
映画としては面白くなかったが、主人公佳子の晩酌やお酒の飲み方はとても美味しそうだった。
書いたのが芸人、女性の日常を描いたものという意味で、バカリズムの架空OL日記を思い出した。個人的には架空OLの圧勝。やはりじろうが演じるべきだったか。シソンヌ好きなだけにモヤモヤする。
黒木華に癒される❗
シソンヌのじろうの持ちネタの川嶋佳子に松雪泰子を起用した映画。日付が画面に出て、静かでゆったりした日記を読むナレーションで進んでゆく。ほとんど無音のことが多い。
シソンヌのじろうは男なのに40代独身女性の行動や心情を憎いほど把握している。怪しいね~ ふたまわり近く(20歳ぐらい)年下の岡本君(清水尋也)が若き日のじろうなのだろう。付き合っていた人は松雪泰子ほどの美人ではないにしろ、老いてゆく恐怖や子供への執着などをピロートークで、また、酒を飲みながら、話してくれたのかなと思う。そう思うと、余計に切ない。お年を召した女性への思いや描写も温かい。まあ、肯定しないと生きて行けないし。
行きつけのバー🍸でお持ち帰りした56歳の男性が着替えるうしろで松雪さんの美しい肢体がちょっとだけ拝めた。美人は老けるのが早いけど、松雪泰子は48歳。さすがです。新しい恋をすると、決まって昔の男から連絡がくる。神様がわたしを試しているのだと。贅沢な試練ですこと。と、共感できない人の方が多いかもしれませんね。
黒木華はこうゆう脇役の方が屈託のない笑顔が抜群で和みます。
カラオケルームのシーン(私がオバサンになっても)は痛々し過ぎると思ったけど、若林ちゃんだから憎めないのか、すごくいい歌だつて。心が広すぎる。鈍感力読んだのか? お世話上手だし。行きつけの居酒屋のイケメン店員?最初、志茂田景樹に見えました。ギョギョギョ。佳子の誕生日の次の日に誕生日はいつ?とお昼休みに蕎麦屋で聞いて来て、言わなかったことをマジで怒る。軽蔑します。だって。顔のドアップ良かったなぁ。
忘年会でビンゴ1等のお手伝い。次の日、起きたら午後3時で、若林ちゃんからの着信履歴68件に驚くよ。そりゃ。岡本君宛のメールを佳子に誤送信。お世話好きで、図々しいけど、どこか抜けているところが、いいよね。
古舘寛治のあぶないおじさんを応援して、「春」をハモるシーンはとても新鮮でした。
寝ちゃったおじさんのイビキがウシガエルの鳴き声のように単調なBGMになっていましたけど、腹もたちませんでした。
岡本君も穏やかな青年で、礼儀正しくて良かった。
贅沢なタイトルに惹かれて鑑賞
佳子さんのような暮らし、憧れ。
部屋•服•自転車…地味なようで良く見るととてもセンスが良い。
こんなにちゃんと暮らしてるのに、本人はなんでもないふうに…。そこに大人の余裕を感じる。
孤独と共存するすべを、長いひとり暮らしで自然と培ってきたよう。
こんな知人が居たら良いのに。
友達になれたら良いけど、私とタイプが似てるから、佳子さんが私に惹かれない気がする。
若林ちゃんみたいな後輩がいると楽しいよね!
ガラケーで大きな文字を打つお婆ちゃんに泣けるとか、すごく分かります!佳子さんの柔らかい感受性、優しさが溢れるようだった。
黒木華ちゃんが最高!!
この映画、
何と言ってもキーマンは
主人公の同僚、
黒木華ちゃん演じる若林ちゃん
この子のキャラが
人懐っこくて、優しくて
仕草は子供そのもので、
ちょっとおせっかい!?
みたいな愛されキャラ。。。🥰
この若林ちゃんと主人公との関係が
この映画の面白さをググッと押し上げてる^^ミタイナ
なにわともあれ、
やっぱ
幸せって人との出会いも
大事なんやなって、
改めて痛感させられる映画でオマした😀
んでもって、
嫁さんも俺も
☆4つデス😚
若林ちゃんがほんとに天使
凄く良かった。面白いし、丁寧な感じがするし、内容も良いし、小物や服も可愛いし、雰囲気もほっこりするオシャレな雑貨屋さんのような雰囲気だった。原作や脚本の説明を、字面だけ見るとどうしてもあの大人気作を彷彿とさせてしまうけど、タイプは全く違うタイプの映画で、これはこれで面白かった。
松雪泰子演じる独身女性の淡々とした日常を日記形式で見ていく映画。日々の小さな幸せや哀愁漂うエピソードなど色々折り込まれた日常を見て行く。松雪泰子の服装や部屋や小物、とにかく全部可愛い。妄想だったり、想像だったり、考えている事だったり、全てが共感出来るわけじゃないし全部が見てて楽しいわけじゃないんだけど、明日は何が起こるのかな?1ヶ月後は何か起きるかな?とソワソワして見る楽しさもある。
でも、この映画の私の中の1番のポイントは主人公の仲の良い会社の後輩、若林ちゃん…!!黒木華演じる若林ちゃんは、何かとても明るくて表情がくるくる変わって楽しくて面白くて、先輩(主人公)の事が大好きで、言動とか服装とかマジやばいな、ってぐらい可愛らしくて…こんなに見てるだけで幸せになるキャラクターいるんだなって思った。喋ってても動いてても仕事しててもおちゃらけていても食べてても釘づけになる。7月以降に観た映画の中でももう断トツに好きなキャラクターだった。黒木華だけをピックアップすれば、「幕が上がる」の演劇部の顧問役以来のめちゃくそ当たりの役だった…。ほんっっとに良かった…。先輩との会社でのやり取りも、飲み屋でのやり取りも、休日のやり取りも、全部が目が離せないぐらい良いシーンだな〜と思った。なんか事件が起きるシーンは全く無いんだけど、この子がいるだけでこんなにじわじわ幸せ感じるなんて…て感じで。でも、だからと言って若林ちゃんを主役にすればいいわけじゃなく、このアンニュイなほわほわした主人公と関わっていく明るい後輩役っていう立ち位置が絶妙で…!
黒木華演技マジうまかったなぁ…次観るとしたらそれこそお酒飲みながら見たい。止められないから言うと、ラストシーンも良すぎた。笑
そして、若林ちゃんがたまたま紹介してくれることになった大学時代の後輩・岡本君(清水尋也)。岡本君に至っては私の大好きな清水尋也だからもう好きフィルターが掛かって良いふうにしか見えないんだけど、やっぱ良かった(笑)
私が好きだったのは皆でドライブに行く時に、待ち合わせ場所で主人公を待ってて柱に寄りかかっていて、主人公が来た時にした「あ、来た」の表情…!ネタバレってほどでもないからいうと、淡くでも恋心を抱いてる相手が待ち合わせ場所に来た時の人間の表情ってめちゃくちゃ良いね。
この映画は、見てるとだんだん気付くんだけど、作品のメインの人や、エピソード毎のメインの人にだけセリフがあって、脇役の人達は余計な事を喋らないのもなんだか不思議な空間(多分日記形式で進んでくからかな?)作りがされていて、良かった。いっぱい人が出て来て皆が一斉にわちゃわちゃごちゃごちゃ喋るようなのも好きだけど、こんな空間の作品も面白くていいなと思った。素敵な映画だったなぁ。
人生に終わりなんてない。
女性は恋なのかという内容でした。男は、仕事、夢と考えるが、男性よりも女性の方が恋愛に価値を見出だしていると思った。自分としては、夢に走って恋愛を犠牲にしてきた面もある。今、思えば、犠牲にする必要なかったが、当時はそれに気付かなかった事を思い出した。
子どもが産めない女性とか子どもが産める女性は自分は余り関係ないと感じた。
年齢も余り関係ないと思う。年配になったからって人生終わりではないと感じさせる映画でした。
とても心地よいモノローグ
松雪泰子は4年前に映画「古都」で見て以来だ。少し歳を取った感じもするが、相変わらずの美しさである。「古都」では名家の女将の近寄り難い雰囲気を漂わせていたが、本作品の主人公川嶋佳子は四十代の普通のOLで身近で親しみやすい感じがする。
この人の魅力はほっそりとした体型と身のこなしの軽やかさと、もちろん豊かな表情で縦横無尽に演じる演技力だが、一番強調したいのはその声である。しっとりと落ち着いたいい声なのだ。
本作品ではその声で主人公の日記を語る。トーンといい間の取り方といい、申し分ない。聞いていてとても心地よいモノローグである。それが川嶋佳子の雰囲気によく合っている。キャスティングはど真ん中の大的中だ。
坦々と過ぎていく静かな日常を描いた作品だが、自転車のエピソードや椅子のエピソードが物を大切にする佳子さんらしいキュートさに満ちている。時々は将来の不安とか、母親の思い出とかが心のどこかに顔を出すが、日常に紛らせて暮らしていく。
若林ちゃんを演じた黒木華の多彩な顔芸はケッサクで、清水尋也との「大丈夫」の言葉遊びみたいな掛け合いも楽しい。新人の男性社員にセクハラまがいの質問をする若林ちゃんは若い女の子の姿をしたおっさんみたいだ。佳子さんはそのあたりを全部ひっくるめて受け入れる。
大事件は起きないけれども、観ていて飽きることがない。ずっと聞いていたい松雪泰子のいい声と、物語に通底する優しさが、心の琴線をそっと撫でてくれる。
上映後にオンライン舞台挨拶があった。通信が途切れ途切れだったが、それなりに楽しい挨拶であった。ひとつだけオブジェクションがあるのは、タイトルの「甘いお酒」を当方は多分カルヴァドスかガリアーノだと思っていたが、舞台挨拶で紹介されたのはグラッパ。うーん。グラッパは何度か飲んだが、甘いグラッパを飲んだ記憶がない。ま、このあたりも本作品を楽しむひとつの要素かもしれない。
妄想ではなかった
129本目。
午後から、憂鬱になりそうな予定があるから観たい作品ではなく観れる作品をと。
演じている松雪泰子を観るのは、いつ以来。
いやSAGAの歌詞に出てきて以来か、思い出せない。
独特な空気で架空OL日記よろしく、妄想OL日記かとは思い、勝手に震えてろパターンかと思ってら違い、でもそんな事を匂わす感じ。
後で知ったけど監督が、そうだった。
でもこの作りは俺はちょっと苦手。
でも観賞前に竹内結子のニュース。
今、目の前で動いている役者さんが、そうならない事をと思ってしまう。
若林ちゃん!それイケメンちゃうしっ💦
じろうの隠れファンとしては観に行かなくっちゃ!
(シソンヌの隠れファン)
で
映画の感想は 癒されました!
(今、、病んでるかも)
若林ちゃん(黒木華)がめっちゃ良いぃ!
で 最後
川嶋佳子(松雪泰子)が良いィ!
このキャラクターはファンタジーやけどねーっ
子供靴のシーンから
…これ 最後 現実に引き戻すんかな?
…どーゆ終わり方するんやろ?
ちょっとドキドキした💦
ですよね!
夢も希望もない終わり方は嫌やわ(>_<。)
美しく愛おしい日々
一人暮らしを始めた頃の休日、午前中日当たりの良い窓際の光と同じだった。
自由でゆっくり時間が流れて、カラッと気持ち良い場所。
こんな丁寧で美しく愛おしい毎日、久しぶりの感覚を取り戻すように一緒に日記をたどり、自分の言葉の様にうなずき、ウルウルしながら観た。
自転車撤去されるずぼらさ、簡単に人を好きになっちゃう所も、久しぶりの連絡に試されてる?と感じる癖、なんとなく胸にチクッとする。
好きだった愛する香りの甘いお酒を飲みたくなったが、お酒を楽しむは終了してしまったからちょっと残念。
ひとり者の等身大を。
雨の土曜日。
苦しいほどに暑かった夏が急にいなくなった。
秋は秋で楽しめばいいのに、もうその先のクリスマスやら正月やらがなんだかこわい。
さっき観た映画のせいだ。
さみしさも切なさも思い出してしまった。
作品は40代独身女性の暮らしを愛おしくも描いたものだが、自分とは性別は違ってもこの年齢で感じる重い切なさは、我が身とかさなることがたくさんあった。
切なさやさみしさから駆り立てられるように、そこを見ないで済むように、自分は食に旅に出ているのだろう。
そもそも食べることも旅することも大好きだが、どこか老いや死の気配も宿したものが背中を押している面があるのは間違いない。
映画を観たあと、そんな気持ちをもて余した。
ヒロインは強いな、と思ったりした。
でも、弱いなと思ったりもした。
なんとか生き抜いてはいける。
でも切なさは常に背中合わせ、今の独身四十代を等身大に描いてくれてちょっぴりつらく、ちょっとうれしかった。
カノンでヘッドバンキング
派遣社員として出版社に務める40代独身女性の日記に記された日常の話。
どこかズレた感じもするちょっとファンシーな思想のおっとり姉さんの心の声とつぶやきを、ショートコントの様にみせていく。
甘いお酒はグラッパですね。って英語タイトルにグラッパって入っていたのね。
友達は少なくぼっちな感じもするけれど、本人は寂しさをそれ程感じている様子はない。でも、後輩の若林ちゃんが大好きで遊んで貰えると嬉しくて仕方ないという主人公。
更には若林ちゃんの後輩の岡本くんも現れて、涼しい顔して実はもうシッポブンブン振りまくりw
誤送信の件は思わず声を出して笑ってしまった。
登場人物は皆良い人ばかり、大きい波はなく、柔らかく温かい空気感に、期待通りの笑いも折り込まれていて、面白かった。
それにしても、黒木華の素の演技がめちゃくちゃうまかったのが印象的。
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