浅田家！のレビュー・感想・評価

映画の途中で何回も深呼吸し
涙が出るのをこらえた！
二宮君の演技が凄すぎて
TVとは全く違う。

邦画の良さが詰まった優しい映画で
エンドロール最後の本家の家族写真も
クスッと笑えてほんのり優しい！

この監督の前作がとても苦手だったので、怖かったけど。聞いた事ない写真家の実話…というところで気になり鑑賞。

震災について検証されたのか？すごく腹正しいし、泣かせるための小道具みたいな扱いに憤りを感じた。
肝心の浅田家ストーリーだけど、なに一つ芯となるもんがない。ふるーい映画見てる感覚になった。演出がキモい。告白する場面キモすぎて、よく泣けるな…黒木華がこんな酷く見えたのは初めてだった

前半は主人公が子供の頃から、ふらふらと紆余曲折しながら写真家として成功するまでの話なんだが、これがどうにもこうにもつまらない。三重の実家での両親と兄との家族の話がコミカルに描かれるが、主人公とその家族に全く共感できないし、主人公を演じる二宮和也は髭面もロン毛も上半身タトゥーも全然似合わなくて童顔チビが無理に背伸びしてるようにしか見えない。東京に出てから写真家として成功するまでの話も極めてベタで凡庸。あまりに退屈で何度も時計を見てしまった。

ただ後半は東日本大震災の話になって、そこからはちょっとジーンとくる感動があった。まあ、その後半でも妙にベタというか見え見えの展開や描写があり、引っかかるところはあったが、それでも目頭が熱くなるところもあったのは事実。とはいえその後半に行くまでの前半１時間が本当につまんなかったからなあ。

全体的には可もなく不可もなくというより、可もあり不可もありといったところで、面白かったとは到底言えない出来でした。