閉鎖病棟 それぞれの朝のレビュー・感想・評価
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閉鎖病棟
実際に精神病院に複数回様々な少女、理由で入院をした事があります。
病院によって格差が相当にあります。
人権など無視をしたような扱いをする病院もありました。その経験は生涯忘れる事は無いと思います。
いづれにせよ 患者の管理システム本質的なものは、変わりはなく。
危険物等持ち込みは病棟には不可。厳しい管理体制。
また患者に自由などほとんどありません。
閉鎖病棟に出てくる設定は開放病棟と混合のような、また知的障害者施設にも似通ったところもあったように思えます。
いずれにせよ、病気の症状だけでなく、家族が家で本人を見れないために入院をさせている場合が多く。
精神医療が立ち遅れている日本。精神病院に対する偏見、差別は現存し。
明日へ治癒を望み治療への希望を持つ患者を、日常生活へと導く事ができる精神病院、ドクター、医療スタッフが揃っている病院は僅かです。
また小林聡美さんが演じたような看護師はであったことはありません。
看護師達は日々のルーティン作業やPC入力等々に記録等々追われて、患者に寄り添うような身近な存在にはやくわりがなされておりません。ひどい病院では医師もナースも助手も患者を貶める行為が平気で行われています。今の日本では。隠れた所で。
行き場のない精神に疾患のあるまた訳のある方々が、家族の都合で何年にも渡り入院を余儀なくされています。回復への治療もなさらずに。
現状から踏まえると、この閉鎖病棟の映画で共感できるのは、患者同士の人間的な交流です。
そこに焦点をもっていけば、患者の気持ち、各々のちがいのある症状、個性が浮き彫りになります。
閉鎖病棟、精神病院とはという視点で見ると粗探しになってしまい、真実の現状や管理体制、医療者の姿勢含めて異なる描写が確かにたくさんあります。
しかしながら、外泊をしてゆく木野花さん演じる患者さんの海を眺める場面。
あれはある相模湾の海岸ですが。
心理描写が素晴らしいと思います。
社会から断絶された世界。空間で日々生きる精神の病を持った人たち、重い十字架、過去を背負った、理不尽なものに遭遇して家庭で学校で、社会で疎まれて、虐待されて、痛めつけられても生きようとしている子供達、大人も精神病院にはいます。
私はそういう人たちと何ヶ月かを持病の為に、病名は異なりますが何度も共に過ごしました。
この映画の意味を考えたときに、人間とは?という 広い視点で。
そして長い年月、社会から、家族から隔離されてきた精神病患者の存在、日常の一端を一般の人が関心を持つ、問題意識を持つ。
人間とは。日本社会が持っている精神病患者や病院への偏見に目を向ける機会、映画という意味があるかと思います。
また精神医療、精神病院がまともな治療、医療機関としてぜさいされてゆくことを望みます。
この映画にご出演されている俳優さん達の演技はある病棟で見てきた患者さん達。自然にあらわしておられます。
ヒューマニズムの映画として捉えれば良いのではないでしょうか。
経験があるだけ、身に染みましたし、罪の重み、背負った苦しみ、他人の痛み、自分の苦しみを改めて感じました。
Amazon primeのお薦めから
押し込められた者の悲しみ
タイトルなし(ネタバレ)
後半より前半に興味があるので、そちらをメインに書く。
「異常」と「正常」が混在する空間、精神病棟。
自分でも分かってる。でも、発症してしまう。
そんな世界。今の私には理解できない世界。でもなぜかなにかに共感してしまう。
特に最初、戻ってきたときにペットボトルを渡すシーン。ベッドでうなされているところを助けて貰うシーンなど。
いろんな要素を感じられて泣いてしまう。
後半におきる殺人事件をきっかけに、自分を変える一歩を踏み出せるようになる。
ゆっくり、ゆっくりでいい。今生きる自分を大切に。
けどきっと変わりたいと思う気持ちは心の奥底に眠ってる。そんな中で、自分が変わりたいと思えたきっかけを大事にすれば、きっと一歩踏み出せる。もし本当に無理になったら、というかなる直前に、自分が心地良いと思える場所に戻れば良い。ゆっくり、自分のペースで未来を作っていけばいい。
冒頭の死刑失敗シーン、精神科病院での飛び降り自殺シーンと、ヤバい作...
救われるようなそうでないような
綾野剛さん、小松菜奈さん、そして笑福亭鶴瓶さんの演技が素晴らしかった
ただ、あんな閉鎖病棟は現実に無いしあってもらっては困ります!
患者が野放しで自由に歩き回って挙句あんな事件を起こすなんて有り得ない
病院が何の責任も無い顔してるのが信じられなかった
リアリティがあるようで無い、救いがあるようで無いような
観た後モヤモヤする映画です
精神科に入院している方のキャラクターの描き方がリアルだった
元医療従事者かつ精神科病棟について知っている身として、この映画に興味を持ち視聴しました。
綾野剛さんや小松菜奈さんみたいな美男美女は残念ながら現実には病院の中に居ませんが…笑
メインキャストの3人や周りの患者役であるキャストさん達のリアルな演技をされていると感じました。
精神症状はどういうものなのか、鍵のかかっている病棟の中はどんな雰囲気なのか、この映画を見れば少し分かる気がします。
ただ、患者様の個人情報をペラペラしゃべったり、院内での暴力が頻繁にあったりは、ツッコミどころ満載でしたが。笑
現場やこの映画を観て、改めて精神科に入院されている方には複雑な家庭背景があることが多いと感じました。本当に助けて欲しいところは、病気や症状よりも家庭環境など目に見えにくく人の手の届きにくいところだったりするものです。
キャスティングが素晴らしい!
閉鎖病棟
精神的に異常と思われる人々が隔離されるほどの生活させなければいけないような病院がある。
そんな閉鎖病棟での人々は、一見するととても異常で近づきがたい人ばかりである。
そんな中でもその人達の心の優しさの部分などじんわりときた。
そんな病棟の中で起きた事件をきっかけに歯車が狂ってしまう。
心がおかしいと囚われているけど、本当は、それに対して自分がおかしい事と決めてしまっているからなのか
自分が生きる世界で同じ様な施設があり、それに近づく事がないのかもしれない。
この映画の中では、自分が知らないでいた世界を少し知る事ができた。
綾野剛さんの演技がすごいと感じた。
特に目力がすごい。
精神的におかしくなっている時と無気力のような時、そして、最後の信念に真っ直ぐな所がそれぞれ違っていた。
鶴瓶師匠の演技も圧巻でした。
自然のままの。
良い作品でした。
鶴瓶さんの演技、よかったよ
みんなそれぞれに訳があって入所している。
でも、なんだか優しい仲間たち。
暴力的な人はあの病棟には入れてはいけない。
他の入所者たちは凶暴ではないし、それなりに秩序を守って生活している。
法廷で由紀ちゃんが証言したのに被告人がその事件のことを知っていたかどうかまで
言及して欲しかった。
昭ちゃんが集合写真を手渡すシーンもほのぼのしてて良かった。
ラストシーンでは10年以上?使っていなかった足を持ち上げて、自力で立とうとするところに生きる
意欲が読み取れた。
タイトルなし(ネタバレ)
こんな精神科病院ありえる?
飛び降り、暴行、失踪、殺人って大スキャンダルでは…。
内容としては言いたいことはわかる。
傷付いた者同士の絆、いいと思う。
けどやっぱりあまりにも管理がゆるいのが気になっていろいろと台無しにしてる感。
非現実的
絞首刑で奇跡的に生き延びたという設定くらいは乗れるけれど、精神病院内の描き方にかなり疑問が…。
扉ごとの施錠をしっかりとしてる割にみんな自由行動してるし、暴力的な患者を放置してる。患者が亡くなり位牌を置いて弔いみんな精神的に追い込まれるのも当然で、分かっててそれやるかなぁと思ったり。
発作が出ててのに面会に来た家族に「再発の可能性はない」と言い切るのもあり得ないと思う。
何より目を離した隙に院内で暴行事件が発生したのを裁判で知っても毅然としていられる職員が不可思議。
さらに殺人事件まで起きたらもう病院としての機能が……。
不満ばかりで嫌なレビューになってしまった。
ムチャな設定でもおもしろければ全然乗れる方なのに、さすがに非現実な舞台設定過ぎてムリでした。
伝えたい事はよく分かるけれど、うーん…。
見終わった後、私はそれぞれの朝という副題とマッチしない気持ちに・・・
ちょっと言わせて下さい
出演者が豪華なだけに、どんな映画かと思い、観させてもらいました。
精神科病院の現実が多少わかるといった具合でしょうか! だいぶ重めの物語にするためにフィクションが入っています。
実際は、このような事件が起きないように厳しく管理が行き届いています。
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