「日本映画の悪いところが満載」閉鎖病棟 それぞれの朝 タカユキさんの映画レビュー(感想・評価)
日本映画の悪いところが満載
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普段、洋画を主に観ているかもしれないが違和感が半端なかった。
第1に、精神病患者の演出がステレオタイプでかつ過剰。映画のなので多少のオーバーな演出には眼を瞑るが、落とした観劇のチケットを食べるや、ヘッドギアをした青年がここは楽しいといいながら、窓の外に向けて手旗信号で家に帰りたいのアピールなどなど。あまりに
極端すぎて、ぜんぜん映画の世界の中に入っていけない。
第2に、主演の3人による絶叫シーン。そもそも感情が昂って絶叫するってこと、内向的な日本人がするのか。
外交的な欧米人が行うことは画になる。恥の文化の日本人が人前で感情を全開にして、号泣・嗚咽することが想像できない。(これもまた日本人へのステレオタイプかもしれないが。)もちろん幻聴の病、殺人、レイプとそれぞれ重い背景を抱えての絶叫なので、わからないでもない。しかし3人みな絶叫はいささか、やりすぎの気がする。
第3に、ストーリーの展開がご都合主義過ぎる。映画冒頭、義父による暴行により妊娠がわかった少女。ふらふらと病院の屋上へ行き、そこからの飛び降り自殺。未遂に終わったが、お腹の赤ちゃんは亡くなり本人は無傷。
そんな都合よく精神病院の屋上へ行けますか?そんな都合よく無傷で済みますか?その後の病院の管理体制は問題にならなかったんですか?ツッコミどころご満載です。
最後に良かったところを述べると、やっぱり小松さんはかわいいということと、最後の鶴瓶さんの「クララは立った」シーンは笑えたというとこ。
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