「人気ゲームを異世界転生ものにアレンジ」劇場版 誰ガ為のアルケミスト ローチさんの映画レビュー(感想・評価)
人気ゲームを異世界転生ものにアレンジ
人気ゲームの映画化だが、ゲーム未プレイでも楽しめる作品だった。ゲームの世界に普通の女子高生が転生してしまうという筋書きになっており、流行りの異世界転生ものの要素を入れたのか、と少し冷めた見方をしていたが、その設定だから、作品内の世界観を主人公と同じ視点を観られるので、入り込みやすくなっている。世界を知らない人物が主人公なので、世界観の説明もしやすい。結果としては良い工夫だったと思う。
総監督が河森正治なので、アクションシーンは大い見応えあった。板野サーカスチックな演出も見せてくれたし、TVアニメ化ではなくいきなり映画化した意義は感じられた。スクリーンでこの世界の迫力あるバトルを見せたいという気持ちはすごく伝わってきたし、その点は成功したのではないか。ドラマに関しては、盛り上がりにやや欠けるかなと思うが、ゲームにも興味が出たし、もう少し各キャラを掘り下げたドラマを観てみたいと思った。
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