ベン・イズ・バック : 特集
【オスカー女優ジュリア・ロバーツ“キャリアハイ”の演技が見られる!】
《10分毎に急展開》と《心に刺さるキャラクター》と《衝撃&感動ドラマ》
真面目で重い“よくある親子もの”と思ったら……全く違う《超良作》だった!
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ポスターや予告から、“良作の匂い”は存分に漂っていた。しかし、中身はこちらの想定を凌駕する衝撃に満ちた“超良作”だった……! オスカー女優ジュリア・ロバーツが、常識を超える“母の愛”を体現した「ベン・イズ・バック」(5月24日公開)。「マンチェスター・バイ・ザ・シー」「スリー・ビルボード」などの注目株ルーカス・ヘッジズが息子役を演じ、監督は「ギルバート・グレイプ」の原作・脚本で知られるピーター・ヘッジズと盤石の布陣。だが、この映画の“真価”は見た者だけにしか分からない!
【1800円以上の価値あり】 《J・ロバーツ迫真の演技》が素晴らしすぎる
「エリン・ブロコビッチ」「ワンダー」──本作の“彼女”は記憶に刻まれる
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医療ミスによって薬物中毒に陥ってしまった息子を、どんな手を使っても救おうとする母――。「エリン・ブロコビッチ」「ワンダー 君は太陽」「8月の家族たち」……これまで多くの名作で唯一無二の存在感を放ってきたジュリア・ロバーツの、“キャリアハイ”ともいえる名演が、本作には収められている! “安心印”の女優の名演と“最適”な役どころ、映画ファンにおいては、それだけで鑑賞料金を支払う価値を十二分に感じられるはずだ。本作での彼女の圧倒的な“女優力”の数々を、以下に記す――。
[観客を巻き込む“存在力”]否応なしに没入──圧倒的熱量で巻き込む!
注目すべきは、ロバーツが演じるホリーが、ただの献身的な母親「ではない」ということ。常識やルールをなぎ倒し、息子のために生きる――。ロバーツのパワフルな演技が、役をことさら力強くしている。
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何が何でも息子を救う──この演技、他の女優ではマネできない!
息子を第一に考えすぎるきらいのあるホリーのキャラクターは、一見すれば観客との間に距離を生みかねない。しかし、見れば見るほど共感どころか“同化”させられるから驚きだ。どんな役にも“親しみ”を与える名女優ロバーツだけが成せるワザといえる!
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佇まいだけで伝わる──全身から漂わせる母の愛!
名女優には、セリフすら必要ない――。言葉にならない感情を、佇まいやしぐさ、わずかな表情の変化だけで雄弁に“語る”ロバーツのすご味は、筆舌に尽くしがたいレベル。劇場で圧倒されるに違いない。
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強烈なキャラクターなのに共感──緩急が見事!
演技の細かい部分に目を向けていくと、ロバーツの“出力レベル”の振れ幅に唸らされるだろう。絶叫、激高、沈黙、涙――1人の女優の中にこれほどの多彩な“引き出し”があるとは……
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スクリーン映えする美貌は健在――適役との出合いで一層輝く!
そして――やはりこのオーラは、ただ者ではない。“貫禄”ともいえるロバーツの存在感は、全編を通して見る者の目と心をクギ付けにし、決して消えない強烈な印象を残す。見終えた後の満足感とポジティブな衝撃、これこそが本物の女優の“底力”だ。
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【想像と全く違った】 本編を見た感想は──想定を全く裏切る2時間!
壮絶なサスペンスとドラマの余韻は、“1カ月経っても”まだ残り続けている
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ロバーツやヘッジズの卓越した演技に勝るとも劣らないのが、「10分に1回“予想外の展開”が起こる」サプライズ満点の物語だ。クリスマスイブの朝、薬物依存症の治療施設で暮らすベン(ヘッジズ)が突然自宅に帰ってきた。その“事件”を発端に、家が荒らされ、犬が連れ去られ、やがてホリーはベンに付きまとう恐るべき事実を知る……。サスペンスフルな物語で観客の心をわしづかみにし、親子のエモーショナルなドラマ、衝撃と感慨が融合したラストで、他の作品では得難い余韻を残す。
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さらに、前述したようにキャラクター設定も秀逸だ。既存の概念からは逸脱したホリーの母親像、過度の薬物治療の“被害者”であるベンの複雑な心境、両者が織りなす「自己犠牲」の親子愛が、観客の涙腺に訴えかけるだろう。「ベン・イズ・バック」というタイトルにも複数の意味が隠されており、鑑賞後にもう一度タイトルを反芻すると「そうか!」とうならされるはず。多面的に楽しめる作品なのだ。
あなたに問いかける――「大事な人が同じ苦境に立たされたら、どうする?」
どの選択が“正しい”のか? 鑑賞後、議論したくなる“深み”と“テーマ性”
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優れた映画、心に残る映画には独特の「引っかかり」があるものだ。頭を空っぽにして楽しめる娯楽作も素晴らしいが、簡単には飲み込めず、劇中に込められたシリアスなテーマや問題提起についてずっと考えていくなかで、自身の心の内で“成長”していく作品は、「人生の一本」になる可能性を秘めている。「ベン・イズ・バック」は、まさにそんな映画だ。
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本作に宿る「大事な人にどう接するのが、正解なのか?」という問いは、見る者の感情を揺さぶり、鑑賞後も心をとらえて離さない。単なる母と息子の関係性を超えて、家族、恋人、友人……鑑賞者それぞれが脳裏に浮かぶ人物と重ね合わせ、「自分なら、どうするだろう?」と思考を巡らせ、見た者同士で意見を交わすことができる――いや、見れば必ず、そう「したくなる」だろう。それこそが本作の特質であり、それゆえに時代や性別、年齢を超えて否応なしに“刺さる”のだ。