イン・ザ・ハイツのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
部分的に良い。悪くない。エンディングは良い。脚本がもう一歩という感じ。舞台となった地域の理解ができないので、共感しにくい。
口コミが良かったので、DVD購入した。
居場所
街の中で、とでも訳そうか。
自分自身を振り返るような話だった。
生きていれば色々な事が起こる。
楽しい事、よりも厄介な事の方が圧倒的に多いような気もしてる。それらに悩まされる日々。
待遇や経済みたいな社会的な事から、極々パーソナルな事まで。様々な問題に直面し選択を余儀なくされる。それが正解かどうかも分からないまま。
でも人生は続く。
その選択を正解であったと思えるべくして生きていく。
誰しもが体験する話、のような気がする。
ラストシーンが印象的だった。
街の大通りで、子供と妻を抱いた主人公は「王」という単語を口にしたように思う。
何が王だと吐き捨てそうな環境であれど、彼は確かに王に見えた。
自分の立ち位置に両足で立ち、大切な人達を守っている。自ら決断し、その道を歩いていく。
まさしく王たる者の姿であった。
比較してもキリがない。
自分の手の届く範囲が幸せである事以上の幸運があるのだろうか?
そんな事を感じた作品だった。
電気が通った時も救われたような気がした。
それまでは現実逃避のバカ騒ぎにしか思えなかったのだけれど、自分達の手に負えない事はどうしようもない。このまま電力が復旧しないなんて事はありえない。
それを何とか出来る人達が何とかしてるはずだ。
その事だけに心を奪われて失意の底に佇んでるだけで良いのか?電力が戻る間、どんな風に過ごそうが時間は等しく過ぎていく。
どういう風にその時を迎えるの?
それだって数ある選択の1つでしかないんだ。
日はまた昇る。
なんか自然と空を見上げたくなった。
明るい毎日でありたいと思える映画
世界各国では宗教や肌の色、生まれた育った環境など様々な問題を抱えている。
大きく問題視されている海外だからこそ、この様な映画が作れるのだろう。
また、移民問題や人種差別、労働の問題などが描かれ、登場人物によって曲調が変わるが歌のほとんどがポップ調である。しかし、これが意外とマッチする。
歌で少しでも問題が緩和されると良いと思える映画。
96000
移民とアメリカのラップの話
タイトルなし(ネタバレ)
「生まれ」に問題があると、その解決だったり受け入れだったりに時間や労力を要する。それが無駄なもの・本来は「必要ないはず」のものと定義できるかは文字通り神のみぞ知るんだと思う、でも、その克服の過程が痛みと確かな愛を以て描かれていて、「生まれ」に問題のある私としてはとても心に残る作品だった。
2回目:2021年9月13日
「ヌエバヨ−ク」で生きていく、これからも 再レビュー
前のアカウントがわからなくなったので、履歴管理のため、再レビューします
1 ニュ−ヨ−クの一隅にあるワシントンハイツ。そこで暮らすヒスパニック系の移民たちの夢と苦悩、成長を圧倒的な群舞とともに描いたミュージカル映画。
2 映画は、食品雑貨を営むドミニカの青年を主人公に、移民の子としてアメリカで育った若者と若い頃新天地を求めアメリカに渡り、言葉や生活に苦労を重ねてきた親の世代に焦点をあてる。若者たちの夢は、大学進学、ダウンタウンへの引っ越し、デザイナーへの転身、地位の向上・・。そして親は子供に自分の夢を託す。しかし、市民権を持てなければいずれも儚い夢。また、白人の色眼鏡や差別意識が障壁となる。 皆がもう一歩踏み出せない中、大規模な停電が起こり、それが明けたとき物事が動き出す。
3 そのきっかけを生み出したのは二人。一人は主人公の世話をしてきた老婦人。故国を離れお屋敷の床を磨き続けてきた半生。皆に忍耐と信仰を説き、尊厳や誇りを見失わない生き方や佇まいが主人公や街の人々の精神的支柱となる。そして、とびっきりのプレゼントをもたらしてくれた。もう一人は、美容院の女主人。街の淀んだ空気をかき混ぜ、湿った人心に火を付ける。
4 群舞が圧倒的に素晴らしい。筋肉が暴れまくる動きは動物的。ダンサーが必ずしも美男美女でなく踊りも洗練されていないが精気が溢れ出している。また、美容院の女主人が扇動して始まる、旗を掲げろのナンバーが国の違いはどうあれ、自我と故国を見つめ直し、連帯の強さを示すメッセージを力強く伝えてくれた。終局では、この地で生きていくこととした主人公から子供たちへの魂の伝承が見て取れた。
命への賛歌
あまり注目されてなかったけど、口コミがいいので鑑賞。
ギリギリ滑り込みやったけど、映画館で見られて良かった✨
これは生への賛歌。
移民であることで差別され、厳しい環境の中でも、彼らは踊り、歌う。
愛し合い、自らの誇りを決して忘れることはない。踏みにじられても立ち上がる。
“小さな夢”を追い求め、次世代へと伝え、きっといつか花開く。
希望や力をもらえる映画。
※エンドロールの最後まで観てね❣️
物語は、パワフルな歌とダンスで始まる。ララランドの冒頭シーンが前半ずっと続く感じ。
素晴らしいけど中身のないPVで終わるのかと思いきや、後半は移民たちの苦悩をしっかり描いている。
移民の国でもあるアメリカで、今もなお根強い差別があることに、改めて驚いた。
移民一世であるアブエラ。
差別され、床を這いつくばりながら毎日毎日掃除。それでもささやかな幸せを愛し、尊厳を保つ。その生き方、高齢とは思えない朗々とした独唱シーンに胸打たれた。
あぁ、彼女のように生きたい。
魅惑のソング&ダンス
DREAMer
こんなミュージカルが観たかった!!
RENTやヘアスプレーといった「社会的に不遇な人々が頑張るタイプのミュージカル」が好きな人には刺さると信じてます!久々にこの系統の作品に出会えて、本当に嬉しかった!!自分にとってはド直球で「好き!」と言える作品です。
主人公はウスナビ(名前の由来が安直すぎて面白いので是非本編で確認をw)というドミニカ出身の青年ですが、群像劇なので幅広い世代のラテンアメリカ系移民にスポットが当たります。移民間でも考え方は様々。故郷に帰りたい人やアメリカで夢を追いかけたい人、次世代に夢を繋ぎたい人...誰かしら共感できる人物に出会えるはず。
そして日々の生活の貧しさや直面する差別、不法移民問題についても、目を背けずきちんと描かれています。ただあくまでもミュージカルなので、歌って踊って騒いだ結果問題が解決されずに流されていってしまいますw またラストへの持っていき方が若干強引ですが、現実世界でも簡単に解決しない問題ばかりですし、これくらいが丁度いいのかもしれません。
楽曲がラテン×ラップとかなり異色ですので、王道ミュージカルを期待している人は面食らうかも(ラ・ラ・ランドが好きな層には合わないかもね)。
ラテンパワーのおかげでテンション爆上がりですが、アップテンポの曲が全部同じに聞こえてしまうので、印象に残っている曲がメインテーマ以外に無いw ミュージカルとしては少し残念なところです。
正直万人ウケはしないと思います。
でも鑑賞後は何かしらプラスの気持ちを持ち帰ることができる良作です!!
アメリカン
滅多に見ないミュージカル映画だったが、最後まで見ると非常に素晴らしかった。それでも序盤は抵抗感もあったので、もし自宅で見ていたら途中で見るのをやめていたと思うと、やはり映画は映画館で体験する価値が大きいものだなと改めて感じた。アメリカ移民の生きずらさとをテーマにしていながらミュージカルの手法で普通の映画では味わえないテンションの高さをキープし続けられる2時間だった。音楽、ダンス、映像のクオリティに加えて物語が進行しているので、やはり普通の映画ではなかなか味わう事のできない濃密なエンタメだったし、ブロードウェイミュージカルの映画化というだけあって、移民の話でありながらも、This is アメリカを感じられる映画だった。ミュージカル映画をここまで楽しめたのは初めての体験だった。話は逸れるが、ここ1年間、年間パスで映画を見ることが多いのだが、これがものすごくいい。空いた時間にそこでやっている映画を見ると自分で選択したタイトルでは無い映画を見ることになるのだが、予想外に楽しめる事も多くて、自分が好きと思っている世界がいかに狭い世界なのか思い知らされる事になるからだ。冒険や旅をする刺激もたまには必要なのかもしれない。
まさに伝説!!
今夏時間がなく映画館で見れず、YouTubeで公開されてる曲を聞きまくっていたが!レンタルが最近始まったとのことで早速借りて鑑賞しました。
"移民"をテーマに描かれている。移民と聞いてもピンと来ないが、どのような立場なのか又どういう問題に直面しているのかを分かりやすく且つスマート、シンプルに描かれている為観ていて物凄く感情移入してしまった。2時間半があっという間!!!日本に生まれて過不足なく生活出来ていることには物凄く感謝している。が皆で一丸となり、ワイワイして、はしゃいでそれぞれの目標に向かっていく姿に凄く憧れたし、感動もした。そのような生活も物凄く楽しいんだろうなぁって…。
皆それぞれ自身の夢に向かって頑張っている。"夢"を追いかけて頑張っている人が見たら心に刺さるのではないだろうか。
個人的にはグレイテストショーマンと同じくらい盛り上がった!!
あーー映画館で鑑賞したかった!!!
ライフ・イズ・スエニート
そこはNY、ワシントン・ハイツ。
この町で移民の両親が遺した小さな商店を営む気のいい青年、ウスナビ。一風変わった名前の由来が笑える。
ウスナビの陽気。
町の人々や町そのものの陽気。
照り付ける陽気。
踊り、歌わずにはいられない。
町中の音も“音楽”になって。
躍動感に満ちた圧巻のOPパフォーマンス。
これぞミュージカル!
今年だけでも本作と『tick,tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!』『ミラベルと魔法だらけの家』の3本。
今やミュージカル界に欠かせない存在になったリン=マニュエル・ミランダ。
そんな彼の代表作である傑作と名高いブロードウェイ・ミュージカルを、自身の製作/原作/作詞/作曲で映画化。
初監督を務めた『tick,tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!』も良かったが、開幕の楽しさはこちら!
他にも魅力的なミュージカル・シーンの連続。
先述したが、開幕の話題の8分に及ぶ群衆ダンス。
名門大学へ通っていたニーナの帰り。美しい独唱。
ウスナビが想いを寄せるヴァネッサ。彼女もまた美声。
開幕に負けず劣らずのプールでの群衆ミュージカル。
同じく、突然町を襲った大停電とある不幸を乗り越え、皆が、町が、歌い踊る。物語的にも最高のハイライト。
でも個人的にお気に入りは、ニーナと恋人ベニーが、アパートの壁を重力を無視して踊る本作随一のファンタスティックでロマンチックなシーン。
時にはウキウキ楽しく、時には美しく、時には切なく、時には勇気付けられ、ミュージカルの醍醐味たっぷり!
しかし、ただ『マ○マ・ミ○ア!』のようにノーテンキなだけじゃない。
登場人物はラテン系移民の子たち。
夢を抱き自由の国にやって来たものの、差別や格差に苦しむ。
町の希望だったニーナは大学で孤立。差別扱いも。
“子供たち”全員のアブエラ(=祖母)はその昔アメリカに渡った時、多くの苦難を経験。
低所得。都市開発によって住む場所さえも奪われる。
差別と格差、彼らの苦難は今も尚続く。
ミランダと、監督のジョン・M・チュウ。彼らも移民の子。
彼らの問いが聞こえてきた。
アメリカン・ドリームとは…?
ミュージカルは好きじゃない。
アメリカの人種問題はよく分からない。
だからと言って、敬遠するには勿体なさ過ぎる。
この町で育ったウスナビ、ヴァネッサ、ニーナ、ベニー。
町を愛しながらも、“故郷”に帰る事を夢見るウスナビ。
服飾デザイナーを目指すヴァネッサ。
大学に通う事を悩むニーナ。
彼女の父親が経営するタクシー会社で働くベニー。
それぞれ、夢を見、抱き、躓き、挫け、それでも…。
大切な人。大切な存在。
家族。故郷。
それらへの思い。
ウスナビとヴァネッサ。
ニーナとベニー。
若者たちのラブストーリー。
等身大の青春、恋、普遍的なテーマや物語は誰の心にも響く。
喜怒哀楽、見事体現したフレッシュな逸材たち。
『アリー/スター誕生』で主人公の理解者役で思い出したが、確実に本作で大ブレイクのアンソニー・ラモス。
歌もイケる!踊りもイケる!普段男優には滅多には使わないが、笑顔も魅力的。なるほど、舞台の頃からのミランダの秘蔵っ子な訳だ。
そして、二人のヒロイン。レスリー・グレイスとメリッサ・バレラ。
共に美人でセクシーで、もうメ~ロメロ!
ホットな若者たちもいいが、そんな彼らを年長者を支え包み込んでくれてこそ。
舞台からアブエラを演じているというオルガ・メレディスが泣かせてくれる。
自分の夢、人それぞれの夢。
町の外にある。この町にある。
それは誰が決められるもんじゃない。
自分で決める。
どんな逆境、苦難、差別、格差、不幸、悲劇があっても。
夢を諦めない。
ここは大切な場所。
音楽と歌が満ち溢れている。
愛する人たちと共に。
スエニート=小さな夢。
でも人生は、最高の日々。
楽しめました。
ラテンとヒップホップと言う移民音楽のミュージカル!…の本当の姿。
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