ドクター・スリープのレビュー・感想・評価
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普通のホラーだね
キューブリックの「シャイニング」の、独特なカメラワークと効果音と様式美…。原作キングが「違う話にした」と不満だったのは有名な話ですが、キングがその後監修した方の「シャイニング」が「は?」としか思えなかったので、今回の続編にもさほど期待はせず。
シャイニングの小説は読んだけど、「ドクタースリープ」も書いてたのねー。読まずに映画館行っちゃったよ。
なので「ドクタースリープ? ほへ?」と思ったのは仕方がない。多分原作でのダニーは、老人が他界する際に眠るような安らかな心に導く「ドクタースリープ」なんでしょう。そこがメインの小説なのかな? けど映画ではそこんとこほぼ描いて無かったので、見終えた時も「ドクタースリープってタイトル要らなくね?」と思ってしまった。
お話的にも、頑張って「シャイニングの続編です!」ってうたわずに、別モノの映画とした方が良かったんじゃ? 初めのうち、エクトプラズマ食ってる悪グループは、元祖のホテルの亡霊の皆様かと思ったら違うのね。そして異様に弱いよ。猟銃で消滅するなんて、人間と対して変わらん。すごくおどろおどろしいワルモノなのになぁ。
要所要所で「ねえ! 警察! 警察呼ばなくいいの?」って思ったよ、小市民は。
つまらなくは無い。でも「シャイニングの続編」とするには、残念な感じでした。双子ちゃんは、元祖の時より美人さんになったよね。裸体の水死体おばさんも、元祖の時は局部にボカシ入ってたけど、今回自然な感じには黒っぽくなっていて、表現の自由というか、時代を感じました。
安眠枕みたいなタイトルだが
その時代を超えた映像美や技法こだわりで
Wikipediaにすらオマージュ作品は紹介しきれないと降参させた
不朽の名作シャイニング
ガンダムのニュータイプ表現にも影響があったのでは
と思わされるほどの作品の今更な続編
完成度は果たして・・
よく出来ていたし十分面白かったですが
続編としてはやはり無理矢理感はありました
40年前の「前作」はホテルが人間を狂気に変える部分が舞台でしたが
今作でハッキリ個人差のある能力としての「シャイニング」と
その生気を食らう事で生命を永らえてきたヴァンパイア
のような存在との対決が中心となります
ホラーハウス映画ではなくなった部分に
違和感を感じる人もいるかもしれませんが
そもそも前作もあんまりホラーハウスで知恵を使って
仕組みを駆使して脱出を図るという内容ではないと
思っていたので違和感はありませんでした
ただそうしたせいでホテルを登場させる必然性が
どうしても薄れてしまった感は否めません
登場するホテルは観ている側にも懐かしさを覚えてしまいますし
血の洪水も観光地の名物みたいにドバーッと出てくる
シーンはもうホラーというより恒例行事
全体的に前作要素がストーリーと絡めてあるというより
画的なパロディ感で用いられている感じがしました
医者の部屋とかどう見ても支配人の部屋だし
全体的に前作へのリスペクトが強すぎるのか
そうして「なぞるくらいに」触れることしかできず
伏線回収に終始して観に来た人たちが一番感心持ってた
ホテルのシーンが短かくなってしまった感じはしました
配役を入れ替えたのもその辺のリスペクトから
なのでしょうがたまさか最近CGで過去の姿を再現していく
作品が直近でちらほらあり・・まあそれをやれとは
言いませんがパチもの感出ちゃいますね
精一杯似せてるんですが
これだけスパンの長い続編だと結局色々仕方がない
復活して前作への注目がまた集まるからいいじゃん
と思ってしまいますが
じゃあこの作品「シャイニング2」と言うタイトルを
付けられたかどうかというと難しそうです
(まぁそんな邦題付けるの日本ばっかでしょうが)
まあシャイニング自体キューブリックが
原作いじりすぎてキングが怒ったそうですし
作品の内容以外で色々考えさせられました
続編として完璧なラスト
長尺を感じさせず、続編として完璧なラスト👏
ローズ以外全て良かった。
ローズのキャラ、ちょっとダサい。ハットはないな。。
巨乳すぎる。
キャンピングカー、ローズのクルー、ウォーキングデット感すごい。ここだけ本当におしい。
でもよかったところたくさん。
REDRUM が浮かび上がった瞬間、思わず声出た。
完璧なラストでスティーブンキング、よかったね。
スタンリーキュービックのセンスやっぱすごい。
ホテルのシーンになってから、画がめちゃかっこよくなった。
海外映画あるある
シートベルト、エアバッグの重要性がよく分かりますね。車に乗る際はシートベルトをしましょう。
前半2時間はシャイニングというよりHEROESです。シャイニングの見たことあるシーンが見たい場合は後半だけでいいです。BARのシーンでは少し感動してしまいました。
シャイニング未視聴だけど楽しめた
シャイニングは見たことありませんが楽しめました。
ローズがアブラを探すシーンで、ローズの精神体が空を飛び町を超えていくシーンなどは、ありきたりな場面ですが、カメラワークがすごくて少し感心しました。
アブラ役の子供もまだ若いのに演技上手ですごいなと思いました。
これはシャイニングでない
これはシャイニングの続編ではない。別のストーリーで、無理矢理くっつけてる感丸出し。
オープニングを例の曲がかかり、空中撮影で森へと続くシーンと三輪車でカタカタ走り背後から撮影しているカットにはテンション上がったが、それ以降は、なんかよくわからん展開。
悪霊だかなんだかとの闘いを描くストーリーで、雪山のホテルが出てくるのは本編が始まってから2時間を過ぎたあたりから。
しかし、これまた関連性がよくわからん。
双子の姉妹やらバスタブのお姉さん(おばさん)やらの絡みを期待したがスルー。
続編の話を期待すると肩透かしをくらう。
別のストーリーと分かって鑑賞すれば良かったのか?
シャイニングは
原作も二度ほど読破。
ちょっと原作と違う点はあったが、スムースに流れて行く作品。
シャイニングのシーンとか出てきて鳥肌ものでした。
あんなかわいいダニーが、30年後にアル中になって、フォースの力は弱まったが使えて、もう最終的にオビワンにしか見えなくなったのは、私だけでしょうか。
超能力を吸わなきゃ生きれないって…
あのホラーの名作『シャイニング』の続編!いやあ面白かった!
最近観た殺人ロボが未来からやってくる系の正統続編が期待ハズレもいいとこだったので心配していたのですが、前作とは趣を変えた感じで大変楽しめました。
超能力を持つ人間の生気を吸わなきゃ生きられない一族、そしてそいつらと戦う少女と前作の主人公オビワン! オーバールックホテルで斧をかまえた時ジェダイばりの活躍を期待したんだけど流石にフォースが弱っていたようですね( ^ω^)
よくよく考えたら能力者同士が戦う映画ってあんまりないよなぁ、それで物語が新鮮に思えたのかな? 物語の運びも丁寧でわかりやすかったとおもいます。 只、怖くは無かったですね。
最近流行りの過去のキャストをCGで再現する手法を使わないでソックリさん俳優を採用したのはとても好感が持てました。 ジャック・ニコルソンはあんまり似てなかったけど…(ジャック・ブラックかと思いましたw)。 あと何故かレベッカ・ファーガソン演じるローズさんが物語途中からガル・ガドットにしか見えなくなってしまいましたw
レベッカ・ファーガソンの眼が怖い。顔は笑っているのに全然笑っていない眼が怖し。
映画『シャイニング』はホラー映画史上最高傑作らしいが、どこが最高傑作なのか、未だ私には分からない。全然怖くないし勿体ぶった演出も感心しない。しかし、好きな人やリスペクトする人は多いらしく、この映画の監督もそう公言している。ただ、この映画の場合、小説『シャイニング』と映画『シャイニング』と小説『ドクター・スリープ』とを上手く融合させた脚本には感心させられた。映画の後半は、設定以外は原作小説から離れてしまうが、これはこれで“映画””『ドクター・スリープ』としては成功していると思う。ラストが少し弱いのと、ダニーの「ドクター・スリープ」足るところの描写が中途半端なのと(まあ、題名を『シャイニング』と謳いながら、殆ど「シャイニング」の描写が無かった“映画版”『シャイニング』よりはましだけど)を除くと満足すべき出来だとろう(演出にうま味は無いが、脚本の勝利と言ったところか)。「true not」の連中が余り恐くもないし強くもないのが原作小説がホラーに成りきれていない弱点だが、それは映画版も同じ。ただ、野球少年を殺害するシーンをほぼ原作通りに映像化しているのはちょっと驚き。何せいたいけな男の子を惨殺するわけですから。「ローズ・ザ・ハット」は原作でも印象的なキャラクターだが、映画でもレベッカ・ファーガソンが好演で印象的。最後やられるシーンは映画オリジナルだが上手い落とし前の付け方だと思う。ユアン・マクレガーの口元がとても優しげなのに気付かされたのも好感度アップ。
Are you gonna take the medicine? 分かりやすく続編
不気味だけど何だか良くわからなかったキューブリック版「シャイニング」。それに比べると続編の本作は随分と分かりやすくなっていました。本作の原作は読んでないのですが、スティーブン・キングは何冊か読んだ事があって、何となく本作はキングの臭いがしたので、きっと原作に近いのではないでしょうか?
昔の「シャイニング」に対するオマージュも沢山ありました。特にホテルに行ってからはアチコチ見られましたね。エレベーターから血が出てくるシーンはローズに鼻で笑われてたのが可笑しかったです。まぁ、そうなりますよね。だから何?って話ですし。ホテル側って基本的にビビらせにくるだけで、斧振るマンが出てくるまで実害は少ないというか・・・いや、実際にあんな洪水が来たらビビりますし、早く逃げないと!ってなると思いますよ。ただ、その他ホテル側のやってる事って単なるこけおどしな気がしてしまって。お風呂バァバとか最後は完全にネタキャラになってましたよね?
ホテル側のお化け達はダニーを追っかけて行けたって事はホテルに憑いてた地縛霊じゃなかったんですね。地縛霊ってその土地から動けないイメージがあります。お風呂バァバとかアブラちゃんの家まで行ってましたし、けっこう皆さん自由でした。うーん、でも自分の家にお風呂バァバがいたら嫌だなぁ。入った後の風呂を使うのが躊躇われます。ダニーやアブラちゃんはあの後普通にお風呂使っていたのでしょうか?
そうそう、油・・・もといアブラちゃんって名前の由来は「アブラカタブラ」から?・・・親ァー!名付けの時にしっかり考えないと!子供は名前でいじめられるんだから。どんなキラキラネームつけとんねん!
何だか当時で新しい事をやってみようとしていたキューブリック版に比べて、一気にホラーエンターテイメントに舵を切ってた本作。基本的にキング原作はエンターテイメント色が強いので、キューブリック版の続きと見るよりキングの小説「ドクター・スリープ」の映画版と捉えたが正しい気がします。ま、何はともあれ観てて楽しかったので個人的には満足でした。
そう言えば、あの15歳の「プッシュ」してた女の子。ローズの仲間に入らなければ、もっと長生きできてたのでは?残念!痛恨の人生の選択ミスです。
最期はあんな人に看取られたい
何が良かったって、一番は『メン・イン・ブラック』でムムム😓🤭🤪⁈だったレベッカ姐さんが見事にキリッとした美形キャラで蘇ったこと。あの柔軟そうなヨガスタイルの胡座姿勢で、サイコキネシスのごとく色気を放ってたのが、なんともカッコ良かったです。
あのジャック・バーテンダー・ニコルソン(似)は、ちょっと油断すると、お笑い系に見えてしまうかもしれないので緊張感を切らさないよう、ご用心!
ビビリ系の演出はあまりなかったので、前作の郷愁に浸りながら観てると、双子の姉妹や浴室の腐乱美女もホラーというより、微笑ましい気持ちにすらなります。
じゃあつまらないの?というと、そんなことはなくて、発想の切り替えが早く、思い立ったら即行動(ついでに言えば、アルコール依存症からの立直りもお見事でした)という〝できるサラリーマン〟のお手本のようなユアン・ダニー・マクレガーのおかげで、話がダレることなく、いい意味で期待通りに展開し、期待通りの安堵感が得ることができました。
シャイニングじゃないけどね。
面白かったです、結構。
おじさんと少女がバディでバンパイヤをやっつけろ、な、サイキック感漂いまくりの悪者退治物語り。アレレレ?シシシシャイニングは何処へ?って言う違和感は正直否めず。毒を以て毒を制すのにホテルの面々を使っただけですやん、って言うツッコミは不可避。
色々とネガティブ要素はあるものの、というか、シャイニングの続編と言う見方をすると、「イヤそれ止めて感」は強いけど。バンパイヤものとしては、捻り過ぎでもなく、置いてけぼりになる独りよがり感もなく、素直で好きです。
これでビビらなかったらビビリ卒業や思ってたんですが、アカン。これ、ビビリの卒業検定としてはハードル低過ぎです。
能力者が互いを探すシーンがX-MENだったり、ホラー場面は見飽きた感しかなかったりしますが、イヤな感じはしなかったです。テンポが緩いかもしれないけど、必要な間合いをきちんと取りながら、かつ、しつこすぎになる事も無く、良い感じでストリーが進んでいくのが良かったんだと思う。ゆえに、150分超の時間を感じさせません。
でも、ここはこうして欲しかったってとこは幾つかあって。
「レベたん巨乳過ぎ問題」
レベッカ・ファーガソンは第二子出産と聞いてましたが。にしても巨乳過ぎひん?正直ひいた。レベッカ大好きな俺でさえも。サラシ巻いてよ、お願いだから。と言うか、これは一時的なもんだと思いたい。でも、やっぱり、相変わらず美人さんでした。悪魔な女役が新境地になっちゃいましたかね?
「バンパイヤ勢が簡単にやられ過ぎ問題」
エミリー・アリン・リンドが演じる少女には特殊能力がある。けれど、他の面々には、何らかの能力って無いんでしょうか。ダン達が仕掛けたトラップにはまって、簡単にバタバタやられ過ぎと違います? 林の中でダン達が使ったライフルは狩猟用。Browningあたりの普通のライフル。弾も通常のHollow Point弾だと思うんですよね。1発2発を喰らったからって、簡単にうぎゃーシュワシュワで消滅しちゃうのって。バンパイヤや悪魔を倒す時の定番と言えば「銀」です。銃弾に銀を仕込んでたから必殺、みたいなネタがあって欲しかった。要するに、バンパイヤ勢の弱っちさが肩透かしでした。
「色々と他の映画を思い出してしまう中にシャイニングさえもが埋没しちゃった感」
いや、これに尽きるかも。詳細は割愛しますが。引用し過ぎて主文がかすんでしまった論文、的な。別に不満って訳じゃないんですが、これ、シャイニングの「続編」?
個人的には、ホラーアクションへと「色替え」された別物として見ましたが、それなりに面白かったです。キングも監修程度にしか関わってないんじゃないでしょうか。クレジットもアリバイ程度にしか思えないんですけど。
(12/2補足: Gingerさんの指摘に依る。本作はキング原作のドクタースリープを映画化したものであり、"ほとんど関与していない"との推測は的を外したものです。御免なさい。)
あーアカン。文句タラタラになってるw
面白かったんですけどねw
期待値も高かったので。というか、ビビってビビッてビビりまくりたかったのにw
あ。地味に追加。
FIFAのワールドカップを観に行ったつもりだったのに、ラグビー・ワールドカップだったよ、な気分。あては外れたけど、それはそれで良かったよ、って事で。
俺の先天性ビビリん疑惑、継続中です。
名作の続編というのにつられて観たのを後悔…
前作の世界観を完全に無視して、ホラーじゃなくて単なる安っぽいサイキック・アクションに変えてしまった駄作。前作の場面などを頻繁に入れたり、ラストの舞台を何の説明もなくオーバールック・ホテルにした辺りは単なる「シャイニングの続編ですよ!」というアリバイを作ってるようにしか見えない。白目になって超能力で人をぶっ飛ばすシーンなんて思わず「X-MENのストームかよ!」って心の中でツッコんじゃいましたし…キューブリックが「シャイニング」で特殊能力の描写を描かなかったのに原作者のスティーブンキングは不満だったらしいが、ドクター・スリープでシャイニングを人を吹っ飛ばせる超能力と誇大解釈して単なるサイキック・アクションにしてしまったのを見る限り、キューブリックは英断だしすばらしかったと思う。シャイニング、キューブリック監督の素晴らしさを再確認出来るという点ではオススメです!序盤でクスリでラリってるのか二日酔いなのか分からんが、ユアン・マクレガー演じるダニーがトイレに顔突っ込んでゲロってるシーンって、やっぱりトレインスポッティングのオマージュなのかな?
微妙…
何か安いB級映画に『シャイニング』のキャラを無理矢理ねじ込んだみたいな…
中盤は『シャイニング』味が全く無くて、ひたすら安いB級映画を観させられてるような…
終盤のホテルやら双子やらの『シャイニング』祭りでようやく少し盛り上がる感じ…
前作の美術的な拘りとかジャック・ニコルソンのようなキ〇ガイ演技を期待しすぎて、凄い肩透かしだった…
こんな後日談だったら別に知らなくてもイイかなぁ…
Hello there!
ユアン・マクレガー役でお馴染みマスター・ケノービ主演の最新作です。
超能力対決では「え、マスター!それちょっとフォース出ちゃってません?」とハラハラしましたが、ご安心を。
私が大好きなマイク・フラナガン監督チームは極力フォースを使わずに撮影に挑んでいます。
今の時代であれば、フォースを使って簡単に人の顔を修正し当時の俳優の顔とそっくりにしてしまいそうなところ、本作はしっかりと俳優を選んで挑戦しています。俳優に対するリスペクトです。特にお母さん(ウェンディ・トランス)役のアレックス・エッソーさんの再現度の高さに感動しましたし、そっくりということ以上にあの苦難を乗り越えて頑張ってダニーを育ててきた母ということがすごく伝わってきた。アレックス・エッソーさんです。
マイク・フラナガン監督は原作者スティーブン・キング猛烈プッシュのお墨付きです。キング原作の実写映画化といったらこの人!くらいのレベルになりつつあります。詳しくはNetflix「ジェラルドのゲーム」、「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」をご覧ください。
B級映画っぽい!という表現は大当たりです。彼らマイク・フラナガンチームはB映画出身です。低予算でもとても品質の高い面白い映画を撮っています。
本作はビッグタイトルで予算も今までの作品とは比べ物にならないくらい高くなったと思いますが、ちゃんとバランスがとれてマイク・フラナガン作品になっていた。素晴らしい。
原作のドクター・スリープは長編ですが、よく二時間半にまとまったと思う。特にダニーが恐怖を箱に閉じ込める技を習得するまでのオープニングシークエンスは最高だった。「え、完璧じゃん。」と思いました。
ただ、色々とカットしまくり特にタイトルになっている"ドクター・スリープ"としてのエピソードはばっさり。
中年になったダニーと"あの時のダニーのような女の子"アブラの話を対比させながら、ラストで見事に引き継いでいく。その映像的な韻の踏み方はさすがマイク・フラナガン監督作といってもいい切れ味。
ただし中盤は少し退屈だ(原作も退屈なのでしょうがないのですが、)。しかしマイク・フラナガン監督は頑張っています。キャストもマイク・フラナガン監督チームお馴染みのメンツで嬉しかった。まさかのアイドル子役ジェイコブ君があんな姿に!そこでジェイコブ君使うの!?笑
ローズ・ザ ・ハット役のレベッカ・ファガーソンはちょっと本人の持ち前の人柄の良さが出てしまい、全然怖くない笑
本作のようなビッグタイトルで無名俳優使うのは難しいと思うが、血も涙もないサイコパス役がピッタリな俳優があっていたと思う。(誰がいいかな。)←ルーニー・マーラだ!(失礼)
てか最後のあれ、やっぱりフォースの霊体じゃない?
(やっぱりフォース使ってるじゃねえか!!)
"蛇足のような"映画
スタンリー・キューブリックが撮った、かの有名なホラー作品『シャイニング』の続編と聞いて、期待しない映画ファンはいないでしょう…。
公開当時は、キューブリックが商業主義に走ったなどと言われ、酷評もされました。
しかし、頭の硬い映画ファンでも無ければ、ホラー映画の名作と言って何の差し支えもないのでは…と思います。
で、この新作…
大いにハードルが上がった状態で公開をむかえたわけです(笑)
いったい、何なんですかねぇ…これ…(笑)
妖怪エスパー軍団vsX-MENでも観せられたんでしょうか???(笑)
アイデアは良かったんですが、なんか中途半端やなぁ〜、と…(笑)
もうホラーやなくて、SFやね…
だいたい、まったく怖くないのがいけません…
ちなみに、ロッテントマトの評価は高い…なんでやねん!(笑)
*ラスト、レベッカ・ファーガソンが、例の双子の姉妹やらに襲われるシーンは、なかなか笑えました…千円の価値あり(笑)
*キューブリックは偉大です…(笑)
シャイニングの続編と聞いて
シャイニングの続編と聞いて、ホラー苦手な私がユアンマグレガー主演と聞いて、それだけで観たいと思った作品でした(笑)ホラー苦手な私でも充分観れる作品に仕上がっていましたが…なんだろう…シャイニングの続編として見ると物足りなさを感じてしまう、そんな仕上がりの作品でした。後半にストーリーが進むにつれてシャイニング感は出ているものの…無理やり出した感が否めない作品になっていて、もう少し怖いと思っていたので、拍子抜けしてしまった映画でした。
この作品だけでも面白い
丸の内ドルビーシネマにて試写会鑑賞。
90年生まれのためもちろんシャイニングはリアルタイムでは見てない世代。昔見た事があり、再度前日にU-NEXTでシャイニングを見た為ところどころシャイニング好きを擽るシーンはあった。
もちろんシャイニングを見てから鑑賞することに越した事はないが、では見てないとわからないかといわれればそうではないと思う。
超能力系ホラーアクションとしても楽しめるっちゃ楽しめると思う。予告では怖さを煽ってるが怖いというよりビックリするシーンがところどころあり、いい緊張感を保ったまま最後まで鑑賞する事ができる。
面白かったが、レベッカファーガソンの一味が能力を発揮することなく消えたり所々物足りなさも感じた。
ダニーが最後死ぬのもなんだかなぁ。ようやくトラウマから解放されたのになんか可哀想という情が先行してしまい納得いかなかった。
作品と関係ないところでいえば、ダニーはやはりシャイニングのダニーの可愛いさが改めて感じた。もちろん今作のダニーも可愛いんだけどね。
あとレベッカはカッコ良くもありとにかく美しい。彼女の演技に魅了された。ユアンももちろんかっこいいし、アブラの演技もなかなか良かった。
この作品は前作もそうだったが、総じて役者さんに恵まれていてとにかく見やすかった。
Wendy......I'm home!
2004年8月9日のBBCnewsの社説から、”Shining named perfect scary movie”(The secret of making a scary movie has been calculated by university experts. )数学者もビックリの完璧な恐怖映画とされた前作「シャイニング(1980)」をIndieWireというサイトの2016年2月3日の社説から原作者のスティーブン・キングがこの映画のことを”大きくて美しいけれどエンジンのないキャデラック”と揶揄していたが....
「IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019)」と同じ映画会社であるワーナー・ブラザーズが製作し、しかも「It」と同じ原作者の2013年に出版された同名の小説をもとにしている本作。ワーナー自体、この映画の制作にあたっては、計画だけは立案していたものの予算はまだ考えていなかったのに2017年の映画「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」の大成功のおかげで、この映画が早くも日の目を見る運びとなる。
原作者であるスティーブン・キングがインタビューに答えている。
「ダニーが成長したときに何が起こったのか、25歳の時は、また35歳になった彼がどのようになったのか?といつも不思議に思っていたので、伝えるべき物語があると感じました…私が見たかったのは、崖っぷちに追い詰められた人がどうなるのかという事です。最終的にどん底に到達するまで、人って、本当に立ち直ることができないんです。そして、私はスクリーンでダニーならどうなったかを見たかった訳です。」
物語は、キャンプ場での出来事から始まる。キャンピングカーから一人の少女が降りてきて散歩に出かけようとすると母親から”あまり遠くに行かないで”という言葉を聞いてか聞かずか、湖のそばまで来るとシルクハットとしては腰の低い帽子をかぶったスレンダーで奇麗な女性が切り株に座っていた。彼女から造花のような花をプレゼントされるといつの間にか何処からともなく異様な感じの人に囲まれてしまっていた少女。造花、特に死を意味する場合もある。
話は、1980年にフラッシュバックし、ディック・ハロランによって邪悪な’モノ’を封じ込める方法を教えてもらったダニー。その子供のダニーが、大人になっても彼の精神は、’オーバールックホテル’での惨劇以来病んでいて酒浸りの生活を送っていた。それでも彼は、心機一転、別の場所で生活を始めて、やり直そうとする。ある町に着くと直ぐに友人もでき社会復帰のプログラムも受け、新しい職にも就いた。その職場であるホスピスでは、ターミナルの人の心を癒したことから、彼は人知れず「ドクター・スリープ」と呼ばれるようになっていたが、そんな彼の事とはよそに、別の場所では、人の死の瞬間に口から吐き出される”steam”と呼ばれる人の生気であり、”Shining”の元でもある水蒸気のような気体を集めているローズ・ザ・ハット率いる”True Knot”というカルト集団が、その”Shining”の能力のある子どもを捜していた。
ある日ダニーのアパートの黒板の壁に13歳の少女アブラからチョークで書かれた文字が贈られてきていた。彼女は遠くからでもダニーの過去にはなかった現在の優しい心がわかるほど、”Shining ”の能力が高かったが、その能力の高さゆえに、ローズ・ザ・ハットの目に留まるところとなり、最大級の標的となってしまう....
映画紹介をする多くのサイトが、この映画を指して「シャイニング」の続編と言っているけれども....残り30分ほどの’オーバールックホテル’を忠実に再現したかのような場所で、前作の有名なエレベーターや迷路の場面を映像の中に取り入れたり、ジャックがドアを斧で叩き割ろうとした向こう側で、恐怖におののく妻ウェンディを別の女優さんで再現したりもしているが、個人的には徒労に終わっていると思える。何しろウェンディ役のシェリー・デュヴァルさんは監督の完璧主義が引き起こす厳しい叱責や何回ものテイクの撮りなおしによって、半分ノイローゼ状態になってしまっていた。そこまで彼女自身が自分を追い込んでまで取り組んだ成果が、この演技ができたといわれた名場面なのに....!しかもオマケのようにジャック・ニコルソンのクリソツさんをホテルのバーテンダーで登場させるとは...。最近観た「ターミネイター6」のように少年時代のジョン・コナーを完璧なCGIで復元したような高価な技術を使えとか前作の監督のような美的主義を追求してクリソツさんを使うなとまでは要求しないけれども趣味の悪さが目立つ。(ダニーに出されたウイスキーが’ジャック’・ダニエルって?)
その上、前作では敢えて監督が映画全体のシチュエーションを曖昧な設定にしたシナリオに書き上げたのは、”Shining”という特殊能力を前面に出すのではなくて、’オーバールックホテル’自体が、2つの次元の歪に立っているような場所として、また別の次元同士の緩衝地域として特殊能力が芽生え始めたダニーがその環境に反応してしまい、ナイフを持ちながら”MURDER”の反転文字を表す”REᗡЯUMレッド・ラム、レッド・ラム....”とつぶやくシーンにつながるはずが、この映画では意味が分からないところで登場している。つまり、原作者の自尊心から考えると、この映画は、1980年に公開されたキューブリック監督の映画を暗に否定し、スティーブン・キングが自ら脚本・製作総指揮をしたTVドラマ「シャイニング(1997)」のほうの続編という事か...?
ラストのシーンを含めて、納得ができないのが、ローズ・ザ・ハットというビランの存在。強力な”Shining”能力を持っているのにもかかわらず、人間臭くて浅はかな何者でもなく、しかも恐怖の’きょ’の字も、冷徹さの’さ’の字もない彼女のチンケぶりが、どうしても観ている者をドン引きにさせてしまっている。何故、そのような設定にしたのか? 疑問? 低能で、生々しくて、すぐにやられて、それで”終わり”! 服装もメイクも含めてセンス無し。言いすぎました。謝るくらいなら書くなってか?
ユアン・マクレガーの迫力という言葉が存在しない演技が、ジャック・ニコルソンの演技を引き立てるだけで、ただ単なるSci-Fi・サイキック映画に成り下がってしまっている印象が強く感じてしまう。
そんな辛辣なことはさておき。Seattle Timesが端的に評価をしている。「 『ドクタースリープ』は、緊張感、サスペンス性、寛容、犠牲といった言葉で表す記念碑的な成果であり、すぐに忘れることが、できない映画です。」というように評論家が支持をしているのはもちろんのこと、もっと多くの視聴者が支持をしている本作。安上がりに仕上げたようにも感じるのだけれども...?
人生の中で、逆転満塁ホームを何度も打てるわけがない。映画が凋落の一途をたどり、もう映画製作ができないのではないかという完璧主義者の思い....
何時か忘れたが、フランスの映画評論家のミシェル・シメントとの対談でのキューブリック監督の映画についての言葉.....
"ファンタジーは、主に無意識にあるテーマに最適であり、幻想的な物語は、おとぎ話や神話がかつて行っていたのと同じ機能で私たちにとって最高の役割を果たす" と....
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