町田くんの世界のレビュー・感想・評価
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世界に少しの優しさを振りまく男
自分より人のために、行動する高校生町田くんと人を避けて来た女子高生猪原さんのボーイ・ミーツ・ガール物。少女漫画の原作だが未読。
恋に朴念仁の町田くんにやきもきするヒロイン役の関水渚のもどかしさを体現した、変顔も辞さない好演。
前田敦子の女子高生は、最初微妙だが流石の貫禄で、狂言回しを的役を好演。
ささくれた、世界に少しの優しさを振りまく姿に初めては違和感があったが、対比する大人や同級生を配置する事で、相対化されて行く。
日本映画では、近年珍しいコダックのフィルム撮影で結構凝っている。
もちろんアメリカ映画ほどのクオリティは予算の関係で無理だが。
肥満体型の男女カップルに対する均一的な露悪描写と表現が気になるのと、家族の描き方に食い足りなさを感じるが、良作。
予告編を見てずっと気になっていた作品をやっと鑑賞。思っていたのとは...
途中までは良かったのに……
笑えて泣ける、そんな映画
新人二人をW主演にした挑戦作
善意が周りを変えていく
いつ終わるかもわからない外出自粛の中、人の善意に溢れた映画を観たくて観た
心に残る台詞
わからないことがあるからこの世界は楽しい
わからないことがあるからこの世界は素晴らしい
わからないことから目をそらしちゃダメだ
わからないからこそしっかり向き合わなきゃいけない
”善意”に翻弄される人々
脇役を主役級の俳優で固めて、主役が無名とは斬新だなあと、思っていたが
なるほど、こうでなきゃいけない理由があったのか。
町田くんの存在は、この映画では”善意”そのものとして描かれている。とにかく悪意のない存在。
そんな彼と、悪意に満ちた社会を知り過ぎてしまった周囲の人間との触れ合い。
彼に触れた人間たちは社会への希望を見出しだす。
だからこそ、彼は無名であり、裏では主である脇役こそが、主役級でなければいけなかったのかもしれない。
それぞれのキャラクターも良かった。
特に、汚れ切った池松壮亮がもうらしくてらしくて好き。
そして猪原さんが猪原さん過ぎてもう、どんどん可愛くなってくからそこも見どころ。
あと、がんちゃんが町田君と出会ったことによって、”想像力”を学んだのは素敵だったなあ。
ベタなセリフも「青春」をいい意味で感じられるし、ちょうどそれを俯瞰でみてくれる前田敦子の存在があったし、違和感なく見ることができた。
思い出したのは槇原敬之の「GREEN DAYS」(作者が何をしたとか関係なく超名曲)。
ザ青春な曲だけど、この映画と同じように、一度世界の悪い部分を十分に知ってしまったけど、それでも僕らは青春するぞって感じがダブりました。
(↓一部歌詞抜粋
"よかった この世界はサイテーだと誤解したままで
今日いちにちが終わらずにすんだよ 君といたからだ”)
うん、最高。腐りかけてる若者にこそ観ていただきたい映画。
タイトルなし(ネタバレ)
原作未読だからかもしれないんですけど、
最後のファンタジー展開は納得できなかった。
あと、氷室くんがなんでさくらのこと好きになったのかも絵が描かれてなかったのが気になった。
主演の2人の演技は違和感なく良かった。
なので、最後の空飛ぶシーンだけが本当に微妙だった。
それ以外は青春映画で良かったと思う。
情けは人の為ならず
むちゃくちゃハマった!!
とにかく他人に優しい町田くん。
そこまでするか?と思うけど、それが町田くん。
彼を中心に描かれるこの物語。
キャストのキャラバランスが秀逸だ。
助演を固める主役級の女優たち。
初めは薹が立ちすきてなんでこのキャスティング??
と思ってたが、映画が進むにつれて納得!
二人の新人ダブル主演を見事に成功させた。
前田敦子さんの一言一言がしっかりストーリーを締める。
この役回り、重要です。
人嫌いの猪原奈々が優しいだけで取り柄のない町田くんに段々と惹かれていく。
そんなバカな!
こんなオタクっぽいヤツ、好きになるかいな!
と言う気持ちにならず、この娘は見る目あるなぁと見られる流れを上手に作り込んでいて気持ちがいい。
とは言え、こんな町田くんだから、そんな気持ちに気付かずすれ違いまくり。見てる方はヤキモキしっぱなしで、すっかり心を鷲掴みにされてしまった。
歩道橋の階段で花束を💐渡した時の町田くんのセリフはキュンキュンものです🥰
広瀬すずさんと芳根京子さんを足して2で割ったような関水渚さん。注目です😊
ホントに気持ちが和らぐいい映画でした。
複数回見直せます。
豪華すぎ
原作は少女漫画ということは知らずに観た。
私は子供の頃漫画を買ったことはない。
TVのアニメには夢中には夢中になったし、
小学○年生に掲載されているものは見ていたが、
漫画の本なるものにはほとんど触れていない。
代わりによくコミック本を買っていた妹の少女漫画を読んでいた。
だから、少女漫画に対する抵抗感はない。
私はどちらかというと池松演じる記者に近い人間だ。
だから、町田くんへの見方としては池松そのもの、全く想定外の生き物で心が躍った。
ヒロインも影がありながらもけなげで、心惹かれた。
前田の的確なコメントにも、ニヤリとさせられた。
終始心がほんわか温かく、時には涙し、おっさんが言うと気色悪いがキュンキュンした。
存分に楽しんだ!☆5つでもいいくらいに。
ただ、周りの俳優陣が無駄?に豪華すぎて、そちらに気がとられることが多かった。
また、ラストのファンタジックすぎる展開には、おっさんとしては少々冷めた。
その分、マイナス☆半分。
やわらかな風がふくこの場所で
人の振り見て我が振り直せと言うがまさに模範解答の様な優しい町田くん。彼のフィルターから見える世界に触れるだけで、今の息苦しいと思う世界に優しい風が吹き込む様な少しだけ優しくなれる様な気がし、人間捨てたもんじゃないと思わせてくれ、ペイ・フォワードの様に誰かにしたかとはいずれ自分に返って来るのだと思わせるような展開と、普通で不器用ながらに頑張る町田くんと彼を取り巻く、人々等も傍からみたら同じ人間であり、1人の力では生きていけず彼の世界に触れ触発され変化していく様子は微笑ましかった。恋愛にもどかしむ主人公とヒロインの姿も初々しく良かった。最後は少しファンタジーでポカーンな展開もあったが、自分も町田くんの世界に巻き込まれたと思えばまぁ、ええやんの心でなかなか不思議な青春群像劇。久しぶりに鑑賞後ホンワカさせられた。
町田くんの世界とは
罪な男、町田くん
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