「鉄板の古典的なホラーです。」ラ・ヨローナ 泣く女 マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
鉄板の古典的なホラーです。
予告編のビジュアルが結構怖くて、興味を引かれて鑑賞しました。
で、感想はと言うと、ベタにどっきり系のホラー作品ですが、結構ドキドキのおっかなビックリで怖かった。そんなに悪くないです。
ちなみにお化け屋敷とかは苦手ですw
作品としてはホントにベタな感じですが、あまり手が込み過ぎて、本質が薄くなるよりかは良いかなと個人的には思います。
水がキーワードとなっているので、全体的にジメっとした陰鬱な雰囲気で曇り空な天候はホラーの王道。
ジャパニーズホラーのテイストが結構ある感じで、「リング」+「呪怨」+「エクソシスト」+みたいな感じで、ラストからの対決は「貞子 vs 伽椰子」を思い出します。
ベタなホラーでB級テイストは否めないので、ツッコミ所は致し方無し。
“最初に犠牲になった、子供たちは何故ヨローナに狙われた?”とか
“孤高の悪魔払い師、ペレズ神父が依頼を受けるのも立ち位置もなんか薄いなぁ”とか
“何故、家の中が暗いのに灯りをつけない”とか
“アンナを逆恨みした、母親のパトリシア。心境の変化、早くね”とか
“…言うほど、ヨローナ、絶世の美女では無いよね”とか
“ヨローナが子供達に自分のペンダントを差し出され、我に返るが、鏡に写った自分の顔を見て、ネコみたいにビックリして、元の悪霊に戻るなんてギャグかよ! ”とかw
“ラストのヨローナの退治の仕方は結構うやむやのまま行って、割りと力任せ”とか
…まぁツッコミはあるんですが、個人的に気になるのは
・メキシコ地方に古くから伝わる都市伝説が実話であったとしても、その舞台がロサンゼルスと言うのが、少しピンと来ない事と
・謳い文句にあった、「一滴の水さえも…」と言う水に絡ませた件りが薄いなぁの二点ですかね。
陰鬱な雰囲気が明るいロサンゼルスには少し合わない感じがするんですがどうでしょうか?
あと、2回ほどペレズ神父が劇中に“ジャジャーン”と言う台詞を言うんですが、これがどうしても「笑点」のこん平師匠が“チャラーン!”と言うのに同じ様に聞こえてしまうんですね。
使い方はチャラーン!と同じなんですがw
と、いろいろあるんですが、それでも鑑賞中、結構ドキドキしながら観てました。
ヨローナのビジュアルが怖いし、テンポも良いので、ホントそんなに悪くないかなと。
鉄板のホラー映画で、日本のジメっとした雰囲気のホラー要素も併せ持つので、悪くないかと。
ジェームズ・ワン製作を大いに吟ってますが、そこまてジェームズ・ワン製作のハードルは上げない方がマル。
古典的なノーマルホラーを普通にドキドキしながら楽しむ方が良いかと思います。