「ネタも怖さも、ソツない"中の中"。徐霊師が面白い。」ラ・ヨローナ 泣く女 Naguyさんの映画レビュー(感想・評価)
ネタも怖さも、ソツない"中の中"。徐霊師が面白い。
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怪談話の実写化シリーズとでも言うべきか。中南米の人々なら誰もが知っている怪談話、"ラ・ヨローナ"。"泣く女"の意味である。
浮気をした夫への嫉妬心から自らの子供を溺死させてしまった母親の幽霊。南米では言うことを聞かない子供をさとすときに、"ラ・ヨローナに連れてかれちゃうよ"と怖がらせる常套句にもなっている。
怪談話の実写化では、昨年の「ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷」(2018)も米国人なら誰でも知っているネタだった。日本でいうなら、「四谷怪談」とか、「番町皿屋敷」級。
「死霊館」(The Conjuring)と「アナベル」の大ヒットホラーシリーズのジェームズ・ワン製作なので、そつなく怖い。ホラーファンには平均的なレベルだと思う。まぁ"中の中"。
コンジャリング(死霊館)ほどの面白さはないが、アナベル人形の話が劇中に出てくる。また徐霊師のキャラが面白い。
ジェームズ・ワンの最近は、世界的ヒットの「アクアマン」(2019)や、ワーナー映画に信頼され、「ワイルド・スピード SKY MISSION」(2015)を送り出すヒットメーカーになってしまった。
ホントは、「ソウ」シリーズで有名になったので、ホントはホラーやスリラーのほうがやりたいのかもしれない。自分のプロダクション(atomic monster productions)は、ホラー専業化している。エンターテイメントの両面でヒットを繰り出すのは凄いと思うけど。
(2019/5/12/ユナイテッドシネマ豊洲/シネスコ/字幕:佐藤真紀)
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