AI崩壊のレビュー・感想・評価
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退屈はしない
入江悠監督のオリジナル脚本で、そのテーマや監督の思い入れもいろんなところで見聞きしていたので楽しみに観に行った。
ストーリーは非常によく練られていて、整合性もあるし、よくこんなお話思いつくね!すごい!とも思う、だから、万人に勧められる!面白いから観に行って!と友達には勧められる。ネタバレ厳禁で!
ハラハラドキドキしたし、テーマも自分の関心に近かってし、退屈せず、一度も寝ないで観終えた。
けれど、けれど、なんだろうか?この、何も残らない感。これはわたしの好みの問題なのだけど、このお話が映画という形になった時に、なんだか、印象が、つるんとしてる。ざらっとしたものが残らない。こんな話でこんなテーマなら、そういうものが残っても良さそうなものなのに。
ポンジュノのパラサイトやタランティーノのワンスアポンナタイムインハリウッドを観た時の、ずっしり感がなぜかない。演者が有名な俳優さんだから?いや、ソンガンホやブラピだって超有名ですよね。なんだろうなぁ。でもヒットはするのかな。ランキングは1位だそうでよかったですね。
入江悠監督の出世作の登場人物たちは年月を経てもまだ心に残っている。彼らはまだわたしの心の中にいる。彼らの溢れだして誰にも止められないエネルギーみたいなもの、IKKUの焼肉屋のシーン、アユムの法事のシーンやエンドロールの姿、マイティの面会のシーンなどで感じた、彼らの抱えてきた葛藤を凌駕するような、切実な人間のエネルギーの爆発みたいなものが描かれた入江悠作品が好きだったので、22年目の告白も本作も、あんまりそういう記憶に残るシーンが見つけられなくて、ちょっと残念。物足りなく感じてしまう。
事象への危機感や問題意識は鋭いし、ストーリーの整合性もあり、よくまとまっているのだろうけど「人間」そのものが描かれていない気がして。でも、次回作にも期待していますし、また初日かその週末に必ず観に行くと思います。
眼が離せない迫力があった!
超高齢化社会、医療費の負担が増え少子化に歯止めが利かず社会の担い手が減っていく中、社会のあらゆる場面で AIが使われ現在社会に欠かせない存在になっているが裏返せばこのシステムが崩壊したらとんでもない状況に陥ってしまう。
この映画の設定は2030年2月なので、後10年後の近未来で極めて現実的ではある。
銀行での出金、入金、決済や通販のシステム、医療システムに於いても患者のデータが全て入っており、それが崩壊した場合社会が混乱してしまう。
今作品は悪意を持った人間がのぞみにハッキングし人間を選別、生産性の無い人間を大量に殺そうと画策する訳ですが、今、国際社会では新型コロナウィルスの感染が大問題になっており発生源となった中国人を排斥するような動きがあります。
今回のコロナウィルスも無いとは思うが中国を貶める為に悪意を持った有能な化学者や組織がウィルスを開発し拡散させた‥‥。
と考えるのは考えすぎでしょうか?
いずれにしてもこの作品、身近な問題で眼が離せませんでした。大沢たかおさんの運動量凄いです。なかなか撃たれないしぶとさも良い!
また、ベテラン刑事(三浦友和)のアナログ的な捜査もギャップがあって良かったですね。
日テレ系入江悠監督オリジナル作品はキャストでも魅せる分かりやすいエンタメ大作に
シンギュラリティ(AIが人間を超える)の恐怖をテーマにしているようにみせて、怖いのは技術ではなくそれを使う人間なのだ、という裏テーマ。特に目新しさはないが邦画の大作系で原作無しで企画が通る事すら大変だろうと思うのでヒットして欲しい。
漫画やドラマ、小説の実写化ばかりがもてはやされる邦画の傾向を打破して欲しいので応援したい。渋谷の劇場は日曜日の午後という事もあるだろうがほぼ満席で安心した。
分かりやすい近未来(2030年)SFに仕上げながらそこかしこに国家の横暴に警鐘を鳴らすブラックな描写もそこかしこに散りばめる。格差が広がり地方はまるで進化の恩恵にあずかれず現代とあり様が変わらない!という設定で、特に映像をいじらないでいいというのは皮肉が効いている上にCGで景色等を変化させないでいいし上手い!
車が飛んできたのはちょっと粗いCGだったがテスラを走らせたり液体で冷却されるのぞみAIのサーバルームのセット?などちゃんとお金かかっているなぁと思わせる映像も随所に。のぞみの造型も簡単な造りで機能的に?な感じはするけどきれいで大きさもあって印象に残る。警察のAI百目との対比も良し。
各地でロケ撮影(ラストシーンの海岸沿いの場所知りたい!桜きれいかった!)
豊洲、岡山でカーチェイス、他にも愛知県、大阪、和歌山、栃木県庁、群馬、千葉県いすみ市大原漁港等々。
最近話題のキャスト(毎熊克哉、酒向芳、黒田大輔、螢雪次朗を入れるのは失礼か)も見せ場あったし、途中で三浦友和が出てきてグッと重厚感増したし広瀬アリスも負けてなかったし、最近の総理の定番余貴美子も出てきた。高嶋政宏もイメージ通りのキャスティング。入江組ともいえる川瀬陽太はほぼ後ろ姿で笑えた。逆にイメージをがらりと変えたLDHの岩田剛典がMVP、華奢な雰囲気で天才高級警察官僚を演じていた。賀来賢人のほうが若き社長役はちょっと荷が重かった感じ。姉思いの義弟としての見せ場はあったが。
松嶋菜々子が病人に見えないとか大沢たかおが王騎将軍の体格のまま(シンガポールでサーフィン三昧でいかつくなった、という裏設定を無理やり付けたとしても)なのはご愛敬。大沢たかおは走って海に飛び込んでと作品にスピード感を持たせて大活躍、天才プログラマーとしてのクレバーさも魅せながらさすがの貫禄。
田牧そらちゃん可愛かった。透明のバッグにパスポート入れてるように見えたけど。
AIだからAIにエンディングを頼んだの⁉曲はいいけど「Fukushima 50」に使った方がいいような気がする、Fukushima 50は予告しかみてないけど。
掘り下げ方が案外
研究に没頭する学者は大抵が痩せ型である。研究者は食事や睡眠の時間さえ惜しむ人が多く、トレーニングに充てる時間などないからだ。ところが主演の大沢たかおはやたらに身体を鍛えていて、腕の太さや肩幅の広さ、胸板の厚さなどが気になった。大柄でごつい中年男の大沢は、寧ろ取り締まる側の警察官に向いている。
松嶋菜々子の病人姿もリアリティがない。末期の癌患者は相当に悲惨な見た目だが、いやに小ぎれいな病人になってしまっている。松嶋菜々子が無残な見た目を晒したくなかったのかもしれないが、これでは元気なときとのギャップが感じられず、主人公がAIを開発した動機に共感できない。
ストーリーはそれほど悪くない。時間制限を設定するのも緊迫感があっていいのだが、ハリウッドのB級映画で見慣れていて、真新しさはない。三浦友和の刑事だけがちゃんと役を演じているという印象である。
AIはロボットとは異なる。一番の違いは学習し、判断するということである。ほぼ人間の知能に等しい。だから人工知能(Artificial Intelligence)と呼ばれるのだ。ロボットは自動車の工場のラインに配置されているアームロボットを代表に、プログラムされた作業を繰り返し行なうものである。アイザック・アシモフが小説に書いたロボット工学三原則はあくまでロボットに関するものだ。
AIは膨大なデータを原因と結果という因果関係、または統計学的な蓋然性に集約し、判断をする。量子コンピュータなど、コンピュータの計算速度が速くなればなるほど処理能力は速くなるから、コンピュータ技術が発達した現代にAIの活用が本格的になるのは当然の帰結である。
本作品ではどうやらロボットとAIの区別ができていないようだ。ロボットはどこまでも人間の制御下にある。悪意のある人間はロボットを操作して悪事に利用することができる。ロボット工学三原則はあくまで人間に向けられたものなのだ。
AIはみずから判断をする。初期のAIは人間のプログラミングに従って判断するだろうが、進化すれば判断基準についても判断するようになるだろう。場合によってはヒューマニズムに反する判断をするかもしれない。AIの暴走である。実に恐ろしい話だ。それを扱った映画が「ターミネーター」である。まさに映画史に輝く偉大な作品であった。
本作品にはそれほど期待はしなかったが、「ターミネーター」から36年も経っているし少しはAIの本質に迫っているかと思いきや、その掘り下げ方は案外だった。「ターミネーター」と比較するのは酷としても、似たようなテーマでウィル・スミスが主演した「I,Robot」に比べても出来が悪かったと思う。予算が違うと言ってしまえばその通りかもしれない。しかしAIの暴走の原因を人間の悪意に矮小化してしまったことで、世界観のスケールを一挙に小さくしてしまったことは否めない。
ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル
予告の時点でストーリーラインはわかる本作品。それでも観に行った理由はAIの進化によってどんな事が起こりうるのか、というシナリオを映像で見てみたいと思ったから。
2030年の日本は「AI無しでは生きられない社会」になっていた。あんまりAIとかITとかメカとかデジタルとか得意な方ではないからあたしの想像を遥かに超える世界になってしまうのかと恐れていたけど、想像の範囲内ではあった。でもAを用いた医療が生活の必須インフラになっていて、AIが暴走するとライフラインの絶たれるリスクが一気に上昇するとはなんとも恐ろしい世の中だゎ
ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル
30年前は未来から来たターミネーターに殺されることが怖かったりしたけど、これからの時代はウェアラブルデバイスの暴走により殺されることを怯えなきゃならないのかと思うと住みにくい世の中でしかなくなる…
AIというのはあくまでも人を助けるための「人に寄り添う」存在であり続けなければならないと思う考えには同意。でもきっとそのラインを保つのって難しくて、時間の経過とともに人間の方が機械化してヒトの心を失っていくような気がする。
自分の発言、行動、気持ちに「責任」を持てる人間でありたい (。・ω・。)
個人的見解では最高に面白い作品だった
普通に面白かったです
この手のはハリウッドを超えられない
AIの黎明期だからこそ観るべき
突っ込みどころもあるし、既視感あるので低評価も多いのは理解出来ます。
ただ聞いてほしい!
これはSFとして観ない方が良いです。
今現実に浸透しつつある「AI(人工知能)」による希望と脅威を描いた社会派サスペンスです。
今観るべき映画だと思います。
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さて、この映画の製作が発表されたときは驚きました。
大作の邦画で、原作が無いオリジナル作品という事に非常にワクワクしました。
今の邦画でお金を掛けた映画というのは殆ど「人気漫画の原作」や「ドラマの映画化」が多いです。
もちろん、その中には傑作と呼べる作品もありましたが、殆どが失敗していますし、飽き飽きしています。
原作やTVドラマばかりだと、その作品を読んでるか読んでないかでハードルが上がります。
そうなると、ますます映画離れが進んでいく。
何か足りない、オリジナルの作品が観たいと思ってた時にこれがやって来ました!
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さて、前置きが長くなりましたが感想の方に参ります。
邦画でも珍しいSFなので、どうなるかと期待と不安を胸にして観ましたが、面白かったです!
傑作と呼べるほどでは無いとは思いますが、この映画における定義は決して無視出来ないものだと思います。
前述したように、この映画はポンコツな部分もありますが、SFというよりは「今自分達が生きてる現実がそのまま10年後になったらAIはどうなってるか」それを生々しく描いています。
大沢たかお演じる主人公が医療用のAI「のぞみ」を開発したことをきっかけに、AIが生活に欠かせないものになり、AIが人間の健康管理をするようになった2030年。
医療AIというのは癌などの重い病気にかかった際、人間が判別出来ないような所を発見したりするAIで、これは実際アメリカでは技術が進んでいるそうですが日本ではまだまだ進んでいないようです。
AIは普通のロボットとは違い、ディープ・ラーニングが出来るためにかなり重要視されています。
だからこそ、医療用AIは本当に夢のような開発ですし、実現してほしいと思います。
それと同時に、恐ろしいとも感じました。
実現出来そうだからこそ、AIに頼り気味になってしまう可能性も非常に高いですし、だとするとAIが暴走すると大混乱に陥りますし命の危険にもさらされます。
また、この映画では「百眼(ひゃくめ)」と呼ばれる警察の捜査用AIも出てきますが、こちらはアニメ「PSYCHO-PASS」に出てくるシビュラ・システムとは違って10年後に作られる設定なので課題はありつつも、こちらも実現出来そうな気がします。
プライバシーは別として。
劇中のAIの名前がネットでは「ダサい」等と言われていますが、個人的には全然悪くないです。むしろ好きです。
大沢たかおが開発した医療用AI「のぞみ」は希望が込められていますし、「百眼」も無数のカメラを使って調べるので非常に的を射ていると思います。
そして、非常に日本的です。
こういう実写だと、無理に海外の言葉にしてしまうと中二的な感じに思えて寧ろダサいです。
あと好きだったのが、AI「のぞみ」が収納されているサーバールームのデザイン。
出てきた瞬間、「格好いい...」と思わず呟いてしまいました!
何でしょう、近未来的ですしクリアで美しいです。
また、劇中ではハエ型の捜査カメラも出てくるのですが、これも良かったです。
バッテリーはどうなってるんだろうという疑問はありますが、ミニサイズでどこでも入り込めそうな感じで興味深いでさ。
俳優陣に関しては、一番素晴らしいと思ったのが松嶋菜々子でした!
登場シーンは少ないのに、出てきてる時は誰よりも存在感を放っていたし、演技も素晴らしいです。
特に病気にかかった後の演技は名演技でした!
捜査官役の岩田剛典も、「去年の冬、君と別れ」に比べたらだいぶ良くなったと思います。
人間味が無いようなキャラクターでしたが、それを見事に熱演していたと思います。
あとは滑舌が良くなれば完璧でした。
そして、ラストは現実面でのAIに対する「AIは必要なのか?」という問いかけになるのですが、その答えが非常に素晴らしいです。
これに関しては本編を観てほしいところではありますが、単に恐いという投げかけだけでない観客にも疑問を投げかける終わり方になっていました。
なのでこの映画で定義されていることは色々と考えさせられるものになっていて素晴らしいのですが、残念ながらこの映画にはいくつか問題点や突っ込みどころがあります。
まずは警察の描写です。
これは恐らく酷評してる方の殆どが指摘してる事だと思うのですが、あまりにもポンコツです(笑)
大沢たかおが容疑者にされて逃げていて、しかも「百眼」を使って簡単に居場所を特定出来るのに全然捕まえられないというのは正直「何してんの?」と思います。
そして、銃を持っていない大沢たかおに対して複数の特殊部隊がアサルトライフルを向けたり、実際撃ったりもしてます。
いやぁ、さすがにダメだろ(笑)
人権を完全に無視しています。
特殊部隊のデザイン自体は良かったのですが、とりあえずその点は何とかならなかったのかな(^_^;)
あとダメだと思うところは、パニック映画なのに緊張感があんまり無いことです。
この点に関しては編集やテンポなどで何とか出来たと思います。
特に終盤の展開はダレてしまいました。
これは悪い点かどうかは解りませんが、ストーリーの展開自体は既視感が満載です。
「ターミネーター」や「マイノリティ・リポート」、「プラチナデータ」にも結構似てました。
なので展開はだいたい読めたし、犯人も前半の方でおおよそ解ってしまいました。
ただ問題もあるので酷評するところはありますが、今の日本社会におけるAIの重要性と脅威を生々しく描ききっている点では絶賛したいです。
この映画における社会はすぐそこまで近づいています。
AIの黎明期として、絶対に無視出来ない内容だと思うので是非とも観てほしいです。
テーマはいいけど。。
目が離せなかった!
ちょっと
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