劇場公開日 2020年1月31日

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「日テレ系入江悠監督オリジナル作品はキャストでも魅せる分かりやすいエンタメ大作に」AI崩壊 個人的下書きさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0日テレ系入江悠監督オリジナル作品はキャストでも魅せる分かりやすいエンタメ大作に

2020年2月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

シンギュラリティ(AIが人間を超える)の恐怖をテーマにしているようにみせて、怖いのは技術ではなくそれを使う人間なのだ、という裏テーマ。特に目新しさはないが邦画の大作系で原作無しで企画が通る事すら大変だろうと思うのでヒットして欲しい。
漫画やドラマ、小説の実写化ばかりがもてはやされる邦画の傾向を打破して欲しいので応援したい。渋谷の劇場は日曜日の午後という事もあるだろうがほぼ満席で安心した。
分かりやすい近未来(2030年)SFに仕上げながらそこかしこに国家の横暴に警鐘を鳴らすブラックな描写もそこかしこに散りばめる。格差が広がり地方はまるで進化の恩恵にあずかれず現代とあり様が変わらない!という設定で、特に映像をいじらないでいいというのは皮肉が効いている上にCGで景色等を変化させないでいいし上手い!
車が飛んできたのはちょっと粗いCGだったがテスラを走らせたり液体で冷却されるのぞみAIのサーバルームのセット?などちゃんとお金かかっているなぁと思わせる映像も随所に。のぞみの造型も簡単な造りで機能的に?な感じはするけどきれいで大きさもあって印象に残る。警察のAI百目との対比も良し。
各地でロケ撮影(ラストシーンの海岸沿いの場所知りたい!桜きれいかった!)
豊洲、岡山でカーチェイス、他にも愛知県、大阪、和歌山、栃木県庁、群馬、千葉県いすみ市大原漁港等々。
最近話題のキャスト(毎熊克哉、酒向芳、黒田大輔、螢雪次朗を入れるのは失礼か)も見せ場あったし、途中で三浦友和が出てきてグッと重厚感増したし広瀬アリスも負けてなかったし、最近の総理の定番余貴美子も出てきた。高嶋政宏もイメージ通りのキャスティング。入江組ともいえる川瀬陽太はほぼ後ろ姿で笑えた。逆にイメージをがらりと変えたLDHの岩田剛典がMVP、華奢な雰囲気で天才高級警察官僚を演じていた。賀来賢人のほうが若き社長役はちょっと荷が重かった感じ。姉思いの義弟としての見せ場はあったが。
松嶋菜々子が病人に見えないとか大沢たかおが王騎将軍の体格のまま(シンガポールでサーフィン三昧でいかつくなった、という裏設定を無理やり付けたとしても)なのはご愛敬。大沢たかおは走って海に飛び込んでと作品にスピード感を持たせて大活躍、天才プログラマーとしてのクレバーさも魅せながらさすがの貫禄。
田牧そらちゃん可愛かった。透明のバッグにパスポート入れてるように見えたけど。

AIだからAIにエンディングを頼んだの⁉曲はいいけど「Fukushima 50」に使った方がいいような気がする、Fukushima 50は予告しかみてないけど。

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