決算!忠臣蔵のレビュー・感想・評価
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天晴れ!堤真一
最初に彼を認識したのは1996年のドラマ「ピュア」で、知的障害のある芸術家(和久井映見)の相手役として。
ボソボソと喋る口数少ない青年という役どころだった。
その後 メキメキと頭角を現し 松嶋菜々子との「やまとなでしこ」での共演あたりからはちょっとした風格も漂い始める。
新しいところでは今期大河の重要な役、平岡円四郎を余すところなく演じていた。
テレビの話ばかりですみません。
映画となると、あ〜えっと。
容疑者X〜 一度死んでみた あたりが好み。
最近はコメディ要素の強い役が多いが、この作品におけるコメディの、だがしかしここぞという時の 締まりある顔と声はもう彼ならでは。
大石蔵之介 という江戸時代から綿々と受け継がれるヒーローを過不足なく、そしてさらに強烈なコメディを演じ切った彼の技量が活かされている事に感動する。
ナイナイの岡村が出てるという事だけがクローズアップされていたが、出ずっぱりという事もなく。w主演という程には思えなかった。(濱田岳の方が余程出てた)。
でも幼馴染として、何よりも大石を討ち入りへと心決めさせたとも思える事件の当事者としての役どころは素晴らしかった。
そのほかの大量の役者さんが惜しげもなく起用されている。
何より素晴らしいのは編集のセンス。
テンポもセットも堪能した。
さて。
忠臣蔵です。
吉良邸の跡地が猫の額ほどのただの空き地でしかないのはもう地元民としては周知の事実で
毎年12月には吉良祭が行われ、ちょっとしたバザールと地元蕎麦屋も賑わう。
両国橋を 仮想した四十七士が渡って来るのを外国人がカメラ持って並走してるのも毎年の事。
とは言え 昨年は もちろん無し。
つまり 忠臣蔵においては 討ち入られた側の両国(当時は川向こう 本所松坂町と言った) は まあまあ賑わい、昨今では吉良上野介もなかなか良い領主であったなどとの言い分も紹介されている。
馴染みあるネタバレ物語なので
四十七人になる理由や討ち入りが12月14日になった訳などが決算で説明されるともう口元のニヤニヤがとまらない。
荒野の向こうに幻想的に浮かぶ吉原の風景。
配信を待って見た身としては甚だ恐縮だが、非常におもしろく見させていただきましたt
赤穂藩のお取り潰しから吉良邸討ち入りまでを経済の切り口で描いたコメ...
赤穂藩のお取り潰しから吉良邸討ち入りまでを経済の切り口で描いたコメディ作品。切り口の斬新もさることながらコメディとしても面白い。岡村隆史があえてシリアスな役どころで作品に重みをあたえていたのが良い采配だったのかもしれない。武力を司る番方と経済を司る勘定方との争い。面子を気にして市井の外聞に怯える番方と、かたや討ち入りまでの武具や旅費や生活費に奔走する勘定方との駆け引きはあまりにも卑近で緻密でスリリングでさえある。似た系統の作品に武士の家計簿があるとおもうが、比べてもエンターティメントとして完成度の高い作品だと思った。
井上順と堺正章によるかくし芸大会の目玉企画
吉本系喰い気味ツッコミと「オーシャンズ11」な音楽かぶせは愉しいが、それ一本頼みで使用過多はイタい。
昭和なら井上順と堺正章を主役にかくし芸大会の目玉に据えてお茶の間を沸かせたろう。
手堅く愉しめる出来だがエッジ不足。
もっと崩して欲しかった。
何事も銭や、銭!
一言「松竹✖️吉本=こうなるわな」
◎よかった点◎
・世の中何をしようにも、お金が必要。
「ご利用は計画的に」しないと、肝心なときにお金が足りない。
当たり前のことを、「忠臣蔵」に当てはめた内容(原作あり)というのが。
時代劇に親しみのない人(私)にも、とっつきやすい。
・関西弁が多用されている所が、どうよ?と思ったけど。
赤穂浪士=赤穂=関西、っていうことを考えると納得もいく。
・お金にかかることで、上司(内蔵助)に話が届いてない案件続出。
「聞いてないよ〜」な、とほほ場面。今にも結構当てはまる。
・実に豪華な俳優陣。その中心・大石内蔵助に堤真一さんを起用したのが👍。
真面目と笑い、どちらにもうまく対応してました。
下手に吉本の芸人さんでなかったのが、吉でしょう。
△いまいちな点△
・忠臣蔵の熱烈ファンには、どう映るかなあ・・・。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「銭の勘定もできへん侍は、何をさせても“でくの棒“」
討入りは割愛。これも経費削減?
みんなが知ってる忠臣蔵。という前提のもと、ほぼ最後はナレ死による討入りという超斬新な結末。
まあ、江戸時代の武士とかお家とか言っても、今でいう会社組織と同じなわけで。
そういう部分を楽しみながら見ると面白いかも。
堤と濱田の掛け合いが心地よい
吉良邸に討ち入りを目論む赤穂浪士を、お金の側面にフューチャーして描くコメディ映画。
最近良く作られるコメディタッチの時代劇映画です。
「忠臣蔵」という著名なストーリーをなぞる安心感に、まったく違う側面を魅せる「斬新さ」と「新鮮味」のバランスが心地よく感じられます。
笑いは、その「斬新さ・新鮮味」に「ボケ」と「突っ込み」。今までの大石蔵之介のイメージを覆す新鮮味に、キャスト全員が繰り広げる「惚け」、「突っ込み」がテンポ良くが笑いを誘います。
特に、大石を演じた堤と、大高を演じた濱田の二人が秀逸でした。正直、邦画もドラマも殆ど観ない私は、濱田岳の演技を観る機会は殆どありませんでした。しかし、この映画を鑑賞して、とても良い俳優だと認識することが出来ました。
コメディ映画が比較的苦手な私ですので評点自体は少し抑え目にしましたが、それでも楽しく鑑賞出来た一作でした。
コメディタッチの忠臣蔵は興味深い。 忠臣蔵でありながら肝心の討ち入...
コメディタッチの忠臣蔵は興味深い。
忠臣蔵でありながら肝心の討ち入りのシーンが一切省略されるなど斬新過ぎる。
本来は翌年の3月14日、殿の命日に討ち入る予定が、金が足りなくて3ヶ月早めたような形になるという、意外な展開。
なかなかおもしろかった。
忠臣蔵を新たな視点で
何事も先立つ物が必要なのはどの時代も同じ(笑)
全く持ってお金の心配をしない侍達と必死でお金の工面をする勘定方との温度差が面白い。
何気にキャストが豪華で終始クスリと笑える作品。
重い時代劇が苦手な方にお勧めです。
赤穂浪士の裏話。
かの有名な討ち入りに、こんな裏話があったとは。引越し大名よりも金額が具体的で分かりやすく、細かい計算がこの本筋にあっていた。コミカルに描かれているが、最後はちゃんと?武士の一分を全うしている。大石内蔵助のイメージも変わった。歴史に名を残す偉人だが、ここではすごく女たらしでお金の使い方が分からない人物に。名を残したのは勘定方のおかげ。
脚本の流れは良いが、芸人をこれだけ使った良さが分からない。
吉良上野介との有名事件により赤穂藩がお取り潰しか?お家再興か?討ち入りか?を選択する話。
年収だの退職金だの旅費代だの現代社会にも通じるお金話を忠臣蔵話に組み入れているのは結構であるが、「そのミックスが面白いか?」と言われれば別の話。
私にはその設定は微妙💦ちょっと少なくても良かった気が。
脚本の流れとしては身内親戚筋ネタもあり、(本当にこんな討ち入りまでの流れがあったかは別ですが、)良かったですよ。馬鹿馬鹿しさもあり。
しかし、芸人をこれだけ使った良さが分からなかった。
個々の魅力があった訳でも無く、最終的には名だたる俳優陣の映画だった様な気がしました💧
ちょっと最後は肩透かし、、、、(別に良いけど)
そば一杯16文 一文は30円
殿利息でボロ泣きしたので、もっと何かあるはずだと思ってたが最後までそのままの調子で終わってしまった。最初の方だけだろうと思ってたのだけど、堀部安兵衛駆けつけましたぞ!旅費72万円✖︎3人分シャリーンみたいな。もっと感動したかったんだけど。前半は割と良かった。
お金方面から見る忠臣蔵
岡村が出ているので見るのを躊躇っていたけど、イヤ、なかなか良かった。コツコツとお金のやりくりをしている横であるだけ使う人たち。その虚しさ分かるわぁ。
通貨が現代の相場に換算してくれているので、彼らがどれほど派手にお金を使っていたか分かりやすくて、感情移入もしやすかった。
人は生きるというだけでお金がかかるんだとしみじみ感じた。多少は先々の事を考えねば。
芸人起用で新喜劇化したなぁ
忠臣蔵を面白おかしく作ったらこうなった…と赤穂の武士の物語。
討ち入りをチャリーンと銭計算したらこんなに滑稽になる。
で、吉本芸人が大量に並んどる。
「ちいさな事からコツコツと」と新喜劇のようなネタが初っぱなからぶちこまれとる。
現実的に金銭を計算すると無駄金遣いまくりの赤穂浪士の面々。
金遣いの荒い様を見るとアホやなぁ…としか思えんのやけど、夢見る少年少女みたいな敵討ち推進派もど阿呆なら、元々からもアホな大石たちも同様。
こんなん見たらサムライはアホかと思うけど、面子や名誉に拘ったらこんなもんやろなぁ。
赤穂浪士をおもろーにしょうと思たらこれくらい振り切ってやらなアカンわな。
コテコテの笑いを映画化した赤穂浪士を笑える人にはオススメですね。
本当の意味で予算掛かった『忠臣蔵』
まさかこのタイミングでレンタル開始とは…。これが劇場公開だったら延期になっていたかもしれない。
メインキャストの一人であるお笑い芸人の問題発言は一旦置いといて、映画の感想を。
『忠臣蔵』。
日本人なら誰もが知っていると言っていい歴史上の真実の物語。
舞台に小説に映画にTVドラマに…星の数。
映画では創成期から題材となり、風物詩やオールスター娯楽大作の定番に。
変化球も作られ、もう一つの日本人にお馴染みの怪談話と融合したり、“その後”が描かれたり、果ては海外でファンタジーや騎士道物語にまで…!
それもこれも魅了される物語だからだろう。
そんな『忠臣蔵』に、また新たな作品が。
今作は変化球も変化球。“懐事情”から。
作品自体は現代風の解釈や説明描写。
要は、ライバル会社との争いに負けた中小企業のその後と思っていい。
浅野内匠頭と吉良上野介の事件は敢えて割愛。
藩主亡き後の赤穂藩はお取り潰しかお家再興か迫られる。
番方は討ち入りを訴えるが、勘定方は猛反対。
何故なら、予算が無い!
討ち入りはお金が掛かる。
割賦金も半分に。討ち入らなけば倍の金が入る。
心揺らぐ。金か、“武士の一分”か。
何にしても、お金が無い!
お家再興の道を探る。
が、幕府重臣たちへの賄賂、その他諸々の資金…お金が見る見る内に消えていく。
結局、お家再興は難しい。
とは言え、討ち入りは気が進まない。あのリーダーシップの鑑、内蔵助が!
金銭事情と家臣たちの討ち入り訴えの板挟み。筆頭家老もつらいよ…。
しかし、次第に理解し合うが、ある時悲劇が起こり、内蔵助は決断する…。
先にも述べたが、我々が知るイメージとは一味違う内蔵助。堤真一が人間臭く好演。
勘定方に問題渦中のお笑い芸人。TVでの過剰なお笑いは抑え、なかなかに真面目な演技。意外や感動的な見せ場も設けられ、いい役回りであった。それだけに…。
そして、“超”が付くほどの豪華キャスト!
人気俳優に人気女優、実力派、個性派、ベテラン、若手注目株、アイドルにお笑い芸人に落語家まで。
これらの面子は是非見てお楽しみを。
それにしても、キャストの面子が『超高速!参勤交代』や同じ中村監督の『殿、利息でござる!』、先日見た『引っ越し大名!』と被り、もはや快作時代劇コメディの鉄板キャストなのだろうか…?
遂に討ち入りを決めた。
が、それはそれで大問題。やっぱりお金が掛かる~!
敵の眼を欺く為の“遊び”代、旅費、衣食住代…。
志を共にした者たちが集うだけで、その分またお金が飛ぶ。
そして何より武具代。武具代ってそんなにお金が掛かるのか…。言われてみればそうだけど、言われるまで気にも留めなかった。
勘定方は赤字で気絶しそうで、内蔵助も頭から煙が…。
討ち入り人数を減らし、決行日を3ヶ月早め(当初予定の主君の命日の3月14日から12月14日に!)、予算をやりくり。
それでもギリギリ!
果たして、討ち入りは決行出来るのか…!?
…と、まあ、史実なんだけどね。
遺された実際の決算書を基にした著書を膨らませて映画化。
お金に振り回される赤穂藩士たちの姿がユーモアたっぷりに。
頭を抱えるが、大義や忠心はある。覚悟を決めた時は熱く、誇り高く。
泡のように消えていくお金、実際に現場で闘う者と裏で支えやりくりする者の対立…それらは昔も今も変わらず、現代にも通じる。
現代的な音楽や金額表示など中村義洋監督の演出は斬新。
数々の『忠臣蔵』映画も予算掛かってるが、これぞ本当の意味で予算掛かった『忠臣蔵』!
…だけど、かなりコメディ寄り過ぎ。王道の『忠臣蔵』を期待すると、肩透かしかも。
それに、一番の大見せ場も“リハーサル”で。
あくまで“討ち入り”ではなく、討ち入りまで金銭事情のお話なのは分かるんだけど…。
これはこれで面白い見せ方ではあるけど、やっぱり自分は王道の『忠臣蔵』が好きかなぁ…。
さて、メインキャストのお笑い芸人。
勘定は出来るのに、発言した後の身の振り方やそれが社会(特に女性)にどう影響を及ばすか、先々の事を見据える事が出来なかったようだ。
全210件中、21~40件目を表示