決算!忠臣蔵のレビュー・感想・評価
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今まで討ち入り費用はボランティアや手弁当でまかなったと思っていたけど、考えてみればそんなわけはない。
見る前は吉本興行が入っているし、お笑い映画なのだろうと思っていた。
でも見てみたら一応笑わせようとはしているけれども、金勘定で笑いをとろうというより、中身はすごく現実的な感じがした。
考えてみれば、今までの忠臣蔵のイメージは、ひたすらきれいでかっこいいイメージしかない。
だいたい大石内蔵助がすごい切れ者で、リーダーシップがあり、最初から討ち入りを目指している。
それを誤魔化すために、御家再興を図ったり、芸者と遊び惚けたりする。
家臣も最初は籠城だ、討ち入りだと威勢がいいけど、時がたつにつれ一人去り、二人去りして、どんどんいなくなる。
最後に残った本当の忠臣47人が討ち入りを決行、見事敵討ちを果たすが、それは認められず全員切腹となる。
という日本人が好きそうな切ないストーリーのものがほとんど。
あまりよく覚えていないけど、昔北野たけしさん主演のTVドラマで、自分の利益と保身ばかり考えて行動していたら、結果的に討ち入りになってしまったというような忠臣蔵もあったけど、あれも何か違うような気がした。
この『決算!忠臣蔵』は大石内蔵助がつけていた帳簿で、お金という面から忠臣蔵を描いている。
今までのイメージだと全部手弁当というか、自分達で何か働いて稼いだ金でやっているボランティア的なものだと思っていたけど、考えてみればそんな訳はない。
この映画では殿の奥方様が、商人に貸していたお金を、回収して預かったとなっているけど、結局取り潰しになった藩から持ち出したお金でやっていたらしい。
初めは御家再興を目指し、いろいろな工作資金や、家臣の生活費などに使っているんだけど、うまくいかず残金はどんどん減っていく。
その他いろいろあるんだけど、結局御家再興の望みがなくなり、どうしようもないので、かくなる上は討ち入りしようということになる。
この間、誰もこれといって働いている様子はないし、働いたら負けみたいな感じでやっている。
最後、討ち入りの血判状をもらっている仲間を江戸に連れていく金がなくなり、血判状を返し、連れていける人だけ連れて行き、江戸にいる仲間と合流して47人になる。
映画だとこの後武器や装備を買うお金や作戦で、またいろいろもめるんだけど、皆好き勝手なことを言ってまとまらず、やる気があるのかないのかよくわからない。
その結果、戦とはいえ全員鎖帷子を着込んで、籠手、脛当て、鉢金を巻いて、3人一組で敵一人に当たり、なおかつ敵が完全に寝ているであろうという時間を襲うという、超卑怯な作戦になる。
なんだか忠臣蔵というよりも、親が死んでしまった中高年のニートが、お金が無くなって生活していけなくなる前に、世間の人を殺して自分も死ぬか、死刑になろうということみたいな感じに思えた。
なんとなくコメディーだから笑って見ていられたけど、真面目な映画だったらとんでもないことになったような気がする。
でも実際の資料に基ずいているなら、夢はないけど案外実際はこんな感じだったかもしない。
もっと節約の工夫が見たかった
忠臣蔵といえば言わずとしれた大人気コンテンツ。
なのだが、年代的になのか、私はこの忠臣蔵を題材にした作品を見たことがない、気がする。
予告を見るに、テーマの切り口がかなり独特で、討ち入りまでになんとかお金のやりくりをしていくという話。
リーダーの堤真一が、会計係?の岡村にお金の使い方について怒られる様は、まさに現代社会で事務の人に怒られる構図と一緒。
そうなのね。会社でも使う側の人って、自由に使えるものだと思ってる節があるよね。
おれが求めていたのは、その少ない財政でなんとか工夫して討ち入りをする様子が見たかった。
でも、なんか正直これといった画期的な工夫が見られなかった。
そして最後に気がついたのは、おれには時代劇ものが合わないということ。そういえば、この手の映画で満足したことがあったか思い出せない。ラストサムライとかよかったけど、あれはちょっと違う気がする。
しばらく避けよう。
新!忠臣蔵
切り口の違う忠臣蔵も面白い。
刃傷沙汰のシーンも切腹シーンも討入シーンなし!忠臣蔵好きなので色んな作品をみたけどはじめてのパターン。
役方が必死で勘定をしてるのに番方はバンバン遣うとか番方が脳筋過ぎて笑えます。
面白いけど最後もう少し盛り上がって欲しかったなあ。
主君の無念を晴らしたいという思いとかが無さすぎで討ち入る理由もイマイチ曖昧。
やっぱり、忠義に厚いストイックな大石内蔵助タイプの作品の方が好みかな。
天晴れ!堤真一
最初に彼を認識したのは1996年のドラマ「ピュア」で、知的障害のある芸術家(和久井映見)の相手役として。
ボソボソと喋る口数少ない青年という役どころだった。
その後 メキメキと頭角を現し 松嶋菜々子との「やまとなでしこ」での共演あたりからはちょっとした風格も漂い始める。
新しいところでは今期大河の重要な役、平岡円四郎を余すところなく演じていた。
テレビの話ばかりですみません。
映画となると、あ〜えっと。
容疑者X〜 一度死んでみた あたりが好み。
最近はコメディ要素の強い役が多いが、この作品におけるコメディの、だがしかしここぞという時の 締まりある顔と声はもう彼ならでは。
大石蔵之介 という江戸時代から綿々と受け継がれるヒーローを過不足なく、そしてさらに強烈なコメディを演じ切った彼の技量が活かされている事に感動する。
ナイナイの岡村が出てるという事だけがクローズアップされていたが、出ずっぱりという事もなく。w主演という程には思えなかった。(濱田岳の方が余程出てた)。
でも幼馴染として、何よりも大石を討ち入りへと心決めさせたとも思える事件の当事者としての役どころは素晴らしかった。
そのほかの大量の役者さんが惜しげもなく起用されている。
何より素晴らしいのは編集のセンス。
テンポもセットも堪能した。
さて。
忠臣蔵です。
吉良邸の跡地が猫の額ほどのただの空き地でしかないのはもう地元民としては周知の事実で
毎年12月には吉良祭が行われ、ちょっとしたバザールと地元蕎麦屋も賑わう。
両国橋を 仮想した四十七士が渡って来るのを外国人がカメラ持って並走してるのも毎年の事。
とは言え 昨年は もちろん無し。
つまり 忠臣蔵においては 討ち入られた側の両国(当時は川向こう 本所松坂町と言った) は まあまあ賑わい、昨今では吉良上野介もなかなか良い領主であったなどとの言い分も紹介されている。
馴染みあるネタバレ物語なので
四十七人になる理由や討ち入りが12月14日になった訳などが決算で説明されるともう口元のニヤニヤがとまらない。
荒野の向こうに幻想的に浮かぶ吉原の風景。
配信を待って見た身としては甚だ恐縮だが、非常におもしろく見させていただきましたt
赤穂藩のお取り潰しから吉良邸討ち入りまでを経済の切り口で描いたコメ...
井上順と堺正章によるかくし芸大会の目玉企画
何事も銭や、銭!
一言「松竹✖️吉本=こうなるわな」
◎よかった点◎
・世の中何をしようにも、お金が必要。
「ご利用は計画的に」しないと、肝心なときにお金が足りない。
当たり前のことを、「忠臣蔵」に当てはめた内容(原作あり)というのが。
時代劇に親しみのない人(私)にも、とっつきやすい。
・関西弁が多用されている所が、どうよ?と思ったけど。
赤穂浪士=赤穂=関西、っていうことを考えると納得もいく。
・お金にかかることで、上司(内蔵助)に話が届いてない案件続出。
「聞いてないよ〜」な、とほほ場面。今にも結構当てはまる。
・実に豪華な俳優陣。その中心・大石内蔵助に堤真一さんを起用したのが👍。
真面目と笑い、どちらにもうまく対応してました。
下手に吉本の芸人さんでなかったのが、吉でしょう。
△いまいちな点△
・忠臣蔵の熱烈ファンには、どう映るかなあ・・・。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「銭の勘定もできへん侍は、何をさせても“でくの棒“」
討入りは割愛。これも経費削減?
堤と濱田の掛け合いが心地よい
吉良邸に討ち入りを目論む赤穂浪士を、お金の側面にフューチャーして描くコメディ映画。
最近良く作られるコメディタッチの時代劇映画です。
「忠臣蔵」という著名なストーリーをなぞる安心感に、まったく違う側面を魅せる「斬新さ」と「新鮮味」のバランスが心地よく感じられます。
笑いは、その「斬新さ・新鮮味」に「ボケ」と「突っ込み」。今までの大石蔵之介のイメージを覆す新鮮味に、キャスト全員が繰り広げる「惚け」、「突っ込み」がテンポ良くが笑いを誘います。
特に、大石を演じた堤と、大高を演じた濱田の二人が秀逸でした。正直、邦画もドラマも殆ど観ない私は、濱田岳の演技を観る機会は殆どありませんでした。しかし、この映画を鑑賞して、とても良い俳優だと認識することが出来ました。
コメディ映画が比較的苦手な私ですので評点自体は少し抑え目にしましたが、それでも楽しく鑑賞出来た一作でした。
コメディタッチの忠臣蔵は興味深い。 忠臣蔵でありながら肝心の討ち入...
忠臣蔵を新たな視点で
赤穂浪士の裏話。
脚本の流れは良いが、芸人をこれだけ使った良さが分からない。
そば一杯16文 一文は30円
殿利息でボロ泣きしたので、もっと何かあるはずだと思ってたが最後までそのままの調子で終わってしまった。最初の方だけだろうと思ってたのだけど、堀部安兵衛駆けつけましたぞ!旅費72万円✖︎3人分シャリーンみたいな。もっと感動したかったんだけど。前半は割と良かった。
お金方面から見る忠臣蔵
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