天気の子のレビュー・感想・評価
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伏線回収全くできないまま
君の名は。と比べて申し訳ないですが、面白くなく感じました。
それと小説を読んだらいいだとかいうレビューを見ますが、映画を観るだけで分かるようなものでなければいい映画だと思えない。
映像は素晴らしいけど君の名は。のように2回観たい!何てことはまず起きません。
声優さんも一部聞くに耐えない部分がありこれも残念。
君の名は。の分過大評価され気味の作品。かな?
ラブホシーンだったり拳銃だったり犯罪だらけ。これは家族で観に行くようなないようじゃないっすよ
前半はとにかく眠かった
きっと日本のアニメはまだ大丈夫
昨日の京都アニメーションの放火事件でお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。またご怪我をされた方の一刻も早いご回復を願ってやみません。
昨日から悶々としてアニメを見る気すら起こませんでした。しかし今朝のテレビに新海監督が出られているのを見て、重い気持ちを引き摺りながら映画館へ向かいました。
見終わって実に素晴らしい作品に感動しました。本作は新海作品の最高傑作だと思います。
映像の素晴らしさはいうまでもなく、本作は特に脚本の出来が特筆です。色々な伏線がきっちりと回収されていく、構成や物語の組み立ては実によく出来ています。
不満な点もあるにはあります。例えば主人公が何故家出をしてきたのか? 何故帰りたくないのか? その辺りをもっと深く描いてくれればもっと感情移入出来たのかも知れません。
あと、製作期間の関係で”このままで出すの?”というようなカットが3~4か所程あります。その辺はビデオ化される時に修正されるのでしょうが、残念な点でもあります。
そういった部分を差し置いても素晴らしい作品であることに変わりはありません。
こんな作品が作れる日本のアニメ界は、まだまだ大丈夫だと思えて、エンドロールが流れる間、涙が零れて仕方ありませんでした。
最高だった
まずは、新海監督の映画ならではの迫力と綺麗な映像、それに洋次郎さんの曲がすごくマッチしてて良かったです。
ひなとはだかが一緒に空から落ちるシーンで、グランドエスケープが流れた時はものすごく感動しました!
圧倒的な映像美
新海誠さんらしい世界の描き方でした。ぜひ映画館で見てほしい。
世界とヒロインを天秤にかけ、それを勢いで選択していった主人公。その結果をラストのヒロインの祈りで受け止めつつも前を向いていく。
粗はあるかと思いますが、元気が出、かつ何か考えさせられるような映画でした。
魅力的なキャラクター達が動き選択する様を是非映画館で見てください。
最高っ! でも感動目的で見るのはNG!!
一言で表すなら「素晴らしかった」です。
君の名は。同等、いやそれ以上の映像美に加え、最近あるあるの俳優が声を充てるアニメの中では随一の聞きやすさ、飽きさせないストーリー展開は視聴者をグッと取り込みます。
主人公&ヒロインだけでなくサブキャラのミニストーリー、彼らの葛藤や思いが要所要所で深みを出していてもう一度見たいと思いました。
皆さんもおっしゃっている通り、後半にかけて主人公の勝手がエスカレートしていき、多少の苛立ちを覚えましたが、小栗旬さんが演じるキャラ(何かを諦めてしまったかのような)との対比を表しているんじゃないかなと考えてみると、敢えての演出だったのではないかと腑に落ちました。
君の名は。のキャラも出演していて、何様だって感じですが魅せ方を知っているなぁと心底感じる作品でした。
ついでに言えば、花澤香菜さんと佐倉綾音さんも出演しており、スタッフロールまで気づかなかったのでちょっと悔しかったです(笑)
最後ですが、タイトルにも書いた通り、君の名は。と同じ感情を抱きたいと思って見に行くべきではありません。新海誠監督は一般受けをストレートに狙うのではなく、別視点から視聴者に新たな訴えを提示しているようにみえました。そこを踏まえて、登場人物たちの繊細な感情を楽しむと評価も変わってくるのではないかと思いますっ!
2周目では新たな発見を求めて視聴したいと思いま〜す。
現代社会に生きている人々の心に強く響く作品
現代社会の生きにくさ、苦悩、それぞれの価値観が交差する世の中を浮き彫りにし、それに対してしっかりと向き合っている映画でした。メッセージ性も強く心に深く響きました。自分自身のありかたを再確認することができ、また世の中についても考えることができる作品でした。このような素晴らしい作品を世に生み出してくれたことに新海誠監督をはじめスタッフの方々に感謝です。
数十年先も評価される作品
テレビの予告編からは、君の名はの焼き直しかもなと思って不安に思いながら見に行きましたが、さにあらず。
日本は貧しくなったと思うし、もし大きな天災が来てもしぶとく人々は生きていくと思う。新海監督は時代の流れを押さえるのが本当に上手い。2019年を見事に描いている。決してハッピーエンドではないが、希望があるラストで、素晴らしいと思った。
ほだかの行動に色々批判があるが、15歳の頃にはよくあることだと思う。訳もなく生きづらさを感じ、内なる情熱をコントロールできなくて気持ちが張り裂けそうになり、突飛な行動をとる。周りの大人がコントロールしてやるところだろう。若者を守ってやろうよ。
こういう作品が評価されれば、日本は少し元気が出てくると思う!新海誠、頑張れ!次の更なる傑作を期待して星4.5!
期待せず見れば面白い。でも、、、
タイトルどおり
期待せず見れば単純に面白い作品。
新海誠監督作品だというのが、
この作品にとっては大きな重荷?だということなのだろう。
映像は見とれるくらい美しい。
ただほかの多くの方がレビューに書いているが、
主人公帆高の自己中心的な暴発ぶりに共感が起こらない。
他にも、なぜ帆高は家出をしたのか?
なぜそこまで家に戻りたくないのか?
どうして身分証明書がないのか?
設定の説明がないために、
ふわふわしたままヒロイン陽菜に会い、
恋をして、追いかけて、失いたくない一心から、
周りを振り回すという展開がちょっとついていけない。
『君の名は』のようなシナリオの精緻さや世界観の深さはない。
全体的にレベルが下がったことは間違いないという印象でした。
ただ、エンタメとしては申し分なく楽しめる作品。
前作のプレッシャーのなかよくここまでのクオリティーに仕上げていったとおもいます!
京都アニメーションの放火事件の直後だけに、
今後もよりよい作品を生み出して世の中を明るくしていた抱けることを願ってます。
新海誠監督、ありがとうございました。
そして、次は世間に評価される作品より、
あなたが本当に創りたい作品が見てみたい!
もう少し甘さを控えて、、+考察
はじめに
以下の文章は、好きが高じて批判的になっていることを、どうかご理解ください。本当はいいところを述べたいのですが、性格上、どうしてもこんな文章になってしまうのです。恋人に短所を直してほしいと願うようなものだと思ってください。
新海誠作品は一通り観ています。前作の「君の名は。」は、ファンとして二度、映画館に足を運びました。が、やはり自分も、昔からのファンの多くが抱いたであろう、大衆向けだな、と感じた一人です。
今作も、キャラデザと音楽に同じメンバーを迎えての作品とあって、大衆向け感は否めませんでした。悪いというわけではないのですが、新海さんには、もっとチャレンジしてほしい、という期待があっただけに、残念に思う次第です。
さらに、脚本も、毎度のことといえばそうなのですが、「君の名は。」に負けないくらいの軽さと青さがあり、自分にはかなり甘く感じました。ラストの展開は好みなのですが、途中途中の軽い日常会話や甘いナレーションで、どうしても気持ちが引いてしまう自分がいました。
「言の葉の庭」は純文学的な印象があってよかったのですが、前作からは完全に十代向けのライトノベルといった感じで、どうにも受けつけにくくなってしまっています。
新海さんのやりたかったことが、前作と今作のようなテイストなら、自分が対象年齢から外れてしまったのだと、諦めるしかないのかもしれません。
背景画も、雨の表現などにややジブリ色が強まった感じがして、それもすこし寂しく思いました。
また、声に俳優を起用するのも、批判的に思わざるを得ません。これに関しては、「プロメア」という作品のレビューにも書いているので、ここでは控えます。ただ、ひとつ言うなら、人気声優さんをああして使うくらいなら、もっとちゃんと起用してほしかったです。キャラの名前には、ニヤリとしましたけどね。
総じて、
世間の評価的には、「君の名は。」と同じ感じになるのだろうな、といった印象です。
自分は、加糖よりも、微糖かブラックが好きです。
追記
今作のオチについて
作品のメイン(ではないかもですが最後の)テーマともいえる「個か全か」で、主人公たちがラストに「個」である陽菜を助けるという選択をしたことによって、その結果、都心部のほとんどが水没する、という内容には、批判的な声が多いようですね。しかし、自分としては、今回のオチは好きなほうでした。
別段、「全より個」を推奨しているわけではないのですが、人間社会を維持するために、自然に逆らい、人柱を立てる、という考えには、わりと反対です。
「世界ははじめから狂っていた」や「都心部のほとんどはもともと海だった」というセリフからも窺い知れるように、今回の水害は、陽菜のせいではなく、いわば自然現象であったのだとわかります。
陽菜はただ、それを食い止める力をたまたま手に入れてしまっただけなのでしょう。
人間のエゴのために陽菜を人柱にすればよかったか、と問われたら、すこしは批判の声も薄まるのではないでしょうか。
また、
最後の最後に帆高が言った、「それでも僕らが世界の形を変えた」といった発言も、ただの開き直りと捉えた方が多いようですが、自分としては、「その業を背負って生きていこう」という覚悟を意味したセリフだったのではないかと感じました。
もしこの見解が正しく、上記のような誤解が生まれてしまったのだとするなら、それは、声の演技か、演出の相違にあったのではないでしょうか。
「君の名は」よりは現実的
元々実力派だったとはいえ新海誠監督の名前は「君の名は」により一層広まったと言えます、故に「天気の子」は前作と比べられやすくなると予想しますが結末は考えさせられる物がありました。
というのも「君の名は」は隕石で甚大な被害が出たものの主人公たちの努力の甲斐あって死者は出ませんでした、主人公とヒロインは離れ離れになりますが結果的には再度出会うことが出来ます、大多数がこれをハッピーエンドと見なすと思います。
一方「天気の子」はその世界の立場次第でハッピーエンドにもなりますし、バッドエンドにもなります。前作とは違い曖昧な終わり方ではありました。恐らくこれが賛否を呼ぶ原因かと思われます。
主人公やヒロインにとっては幸せな終わり方でも第三者にとっては迷惑な話だと思います、あえて白黒つけないことで視聴者の想像を広げているとも受け取れます。
映像は美しく鮮やかな様が映画の迫力を引き立たせ放映中に鳥肌が立ちました。ストーリーもまた恋愛の王道といえる流れでちょくちょくと挟んでくるギャグ要素にふふと笑いが込み上げて来ます。また「君の名は」と比べてしまいますが性的なギャグは前作よりは多かったです。しかし思春期であることを考慮すればこのぐらいがリアリティを出すのに丁度いいかと思われます。
そして登場人物ですが幼いほど夢見がち、大人になるほど現実的だという印象を受けました(終盤には主人公の思いに心を打たれ大人たちも協力しますが)どちらかといえば自分も大人の分類に入るので少年少女たちの行動には少し疑問を抱きました、とくに主人公の家出の理由が抽象的なのであそこまで抵抗するのは違和感があります。子供と大人の対比を明確にする為の意図があるかもしれませんがそれでも罪を平然と犯す様子は理解し難いです。
結論をいえば気になる点もありますが見て良かったと思える作品でした、私はまだ1度しか見ていないので何度も見て考えてを繰り返せば制作陣側のメッセージを汲み取れると思います。長文失礼しました。
突っ込みどころもあるけども。
あらかじめ、見もせずに低評価を入れている方がいるので
5点にしてます。個人的には4.5です。
色々突っ込みどころはあります。
帆高が陽菜を助ける場面、この段階では彼女の背景もわからず、水商売?の店員の言動やその前の行動から観客も彼女は嫌よりに迷っていると受け止めます。でも、助けてみれば合意があったような話になり、陽菜が酷いキレ方をします。ここはミスリードでは無くノイズに感じる。弟のために精一杯頑張る姉では無くて、情緒不安定なのかな?と感じてしまう。
その後晴れ女でお金を稼いでいるため、雨が止まないのはその代償なのかな?と。それがノイズになってしまい、彼らの身勝手で周りに迷惑をかけているのでは?との思いが引っかかってきます。
実際は陽菜が晴れ女になる前から雨は降っているので彼らのせいでは無いのですが、説明がないので陽菜が力を使う代償に巨大な雨の塊が降るのかな?とも。
つまり金稼ぎのせいで下手すればケガ人が出る巨大な雨が降っているのかな?と。何せ話が見えないからそう感じてしまう。これもノイズ。
帆高の家出の理由もふわっとしてますし、ヒナが弟と暮らさざるを得ない理由もよくわからず、圭介じゃないですが「帰ったら?」とも頭をよぎったり。
その圭介の最終盤の行動の揺らぎ。
異常気象で大混乱する街の割に子供らに執着する警察(まあ銃もって逃げてる想定でしょうけど)
リアリティよりもタイアップ感が満々な実名商品。
さすがに引っ越せよ東京都民。
え!おお!お前ら元気だったか?(嬉しかったけど)
などなど。
あの2人が再会した坂も水没しましたかね。タイムリープで何とかするのかな。
時間経過は3年というか、2年半かな。あれ、留年したのかなとこれもノイズになりました。
3年(4年?)雨が続いていればさすがに帆高や陽菜に事実確認して、国で雇った晴れ女に一年交代で行かせれば良いかなとか。帆高も行けたから特に資格なさそうですし。
とかね。
でも、
でもね、そんなことはどうでも良いのです。
帆高は世界に名だたる大都市東京では無くて、そこに暮らす幾万の人じゃなくて、陽菜を選んだ。それをきっぱり口にしたラストシーン、本当に素晴らしかった。
クライマックスにクライマックスがある作品でした。
彼らは世界なんて2人で背負う必要は無い。それが彼ら本位の選択であっても、あれで良い、良いんです。
きっとあの言葉を、2人の顔を、景色を見るためにもう一度劇場に行くと思います。
批判はあるでしょう。きっとたくさんあると思う。でも、
僕は君の名は。より好きです。キュッとなるステキな作品をありがとうございました。大切にします。声優さん、主演2人はすごく良かった。
クリエイターが安心して作品を作れる世界でありますように。
普通に面白かった
普通に面白かった。作画はもちろんのこと、ストーリーも素晴らしいし個人的には君の名はより面白いと思った。序盤の晴れる描写でグランドエスケープを使うと思いきやラストの空中のシーンで使うところにも素晴らしいと感じたし、ラストの展開は決してハッピーエンドでは無いけどそれまで他人に手を貸していた主人公達が自分達の為に生きるという風に生き方を変えたところもまた味があると思った。しかし、君の名はで評価が高かった序盤のスピード感が今作にも出ていたがスピード感が出過ぎていて須賀との出会いが薄かった気がする。他にも引っかかるところが多々あったが、物語自体は凄く面白かったので総合的には面白かったと思う。
前半は100点!! 後半は・・・・
上大岡で初回に観てきました!
前半に関しては映像美・登場人物・シチュエーション共に最高で、これから「天気を操る代償」がどんな展開を繰り広げて行くのだろうと想像して泣き、ワクワクしていましたが・・・
①屋上の鳥居の歴史
②鳥居とヒロインの縁
③鳥居と天空がつながる条件
④主人公が鳥居を利用できた理由
⑤瀧の祖母
これらがストーリーで説明されていないので、ご都合的な展開に見えて後半からトーンダウンしてしまいました。
他にも、てるてる坊主の着ぐるみを調達した資金や、尺を使った本田翼演じる夏美の存在理由、君の名は。以上に出しゃばるRADのなど、気になる点は盛り沢山。
それでも天空でヒロインを救う展開などあればまだ理解できるのですが、「天空を操った代償として存在を消されたのに、代償を放棄すれば下界に戻れる」というのはリスクが少なすぎて、
「愛する人が助かるなら世界がどうなってもいい」という、前半の最高な展開から予想した代償と釣り合わないのがラストまでずっと気になりました。
余談ですが、君の名は。で消息不明だった三葉のおばあちゃんを出すなら意味がありますが、登場していない瀧くんの祖母を出すくらいなら、同居していたお父さんを出した方が良かったように思います。
「突然の別れ」が欲しかった
君の名は。が大好きだった私がなぜこの映画に失望してしまったのかについて考えた。
私は新海誠作品の「突然訪れる別れ」みたいなものにいつも衝撃を与えられて、そこに心を動かされる部分があった。
例えば、「君の名は。」なら突然三葉と連絡がつかなくなってしまうのもそうだし、あの片割れ時に瀧と三葉が再開するも、ペンを握った瞬間に訪れる突然の別れみたいなのがものすごく好きだった。
でも今回の天気の子ではかなりヒロインはもう居なくなりますよ〜みたいなのが観客側として感じ取れるし、いろんな場面でヒロインの力が及ぼす代償みたいなものを匂わされてたために、「翌朝目覚めたらいなくなってる!え!!!!」みたいなのは全くない。「だろうね〜」って感じ。
そこが一番の、私が楽しめなかった要因だった。
それも含めて、おんなじようなの作ればいいってもんじゃないでしょ、、、。
新海誠さんの作りたいものってこれなの?
こんな同じようなのしか作れない印象はなかったけど、、、、
晴れ女の設定とか結末とかが全く説明されないまま、勢いだけで押し通そうとするのはいい。
ただ、その勢いも中途半端で、冷静に考える余裕があるから無理がありすぎて、意味が全く理解できないまま、結末に連れて行かれて大粒の涙流されても全く感情移入できない。
あと、下ネタで笑わせるみたいな場面が多すぎて辟易する。
そんなにおっぱい気になるかい、、、?
その十代の「私たちだけが知っている真実、世界」みたいなものは好きだし、魅力的だけれど、
今回のは主人公とヒロインが自分達の世界によがり過ぎてる。観客は置いていかれっぱなし。
ただ一つ、小栗旬はよかった。
率直な感想です
観た感想をネタバレ含め書かせて頂きます。
これは全て個人的な見解です。それを理解した上でご覧ください。
■悪い点
1、キャラクター設定or説明が薄すぎる。
主人公や他のキャラクターの全てが薄い
例えば映画最初は、帆高が既に家出をしている状態から始まっています。何故家出をしてるのかを描いていなかったが為に行動に共感が出来なかった。
引き合いに出してしまいますが映画「バケモノの子」の主人公も家出という設定ですが、それはちゃんと経緯が描かれています。だからこそ後々の心情も理解でき共感できた。
陽菜も何故弟と二人暮らしに至ったのか、母親とのシーンを適当に描いた為に共感が出来ない。
夏美も圭介も全てが薄い。圭介が帆高は自分に似てると言いますが、自分に似てる要素がなんなのかを適当な表現すぎるが故分かりづらい。
結局最後まで謎の主人公とヒロイン達だったなと思いました…
分かりやすく言うと「帆高はこういう理由から家出をしている」という最低限必要な表現が欠けてる気がします。この映画は「帆高は家出してます」って感じです。こんな表現するくらいなら家出という設定自体要らないと思います。
映画の上映時間の都合上表現しきれないトコもあるかもしれないですがだったら君の名はの人物を登場させてる暇があるならそこに天気の子のキャラクター説明に力を入れて欲しかった。
2、謎の演出と謎行動
ヒロインが意味深なことを呟き風が発生し突然浮き上がるシーンがあるんですが、とうとう消えちゃうのか!?って思ったらただ浮き上がっただけでした。そして元の場所に着地し自らが天気の子であると説明します。「浮き上がるとこ、いる?」って思ってしまいました。他にも何度も主人公を取り逃がす警察、鳥居の謎、何故鳥居の力を帆高が使えたのか、圭介が謎の高速先回りをし警察をぶん殴ったり、そもそも陽菜が眠ってた場所はどこか。挙げ出したらきりがありません。想像するにはあまりにも想像しなきゃいけない場面が多すぎる…
3、連れ戻してロウエンドから最後の前作と同じ再会
君の名はの場合、問題を最終的に解決し元の生活に戻ってから数年後日常で奇跡に似た再会をするという感動的な話でした。
しかし今回は、最終的に陽菜を人柱から連れ戻したせいで東京を水没させキャッチコピーの通り世界の形を変える。ここまではまだ良いです。しかしこの後「世界はもともとこういう形だったんだ」と悪く言えば言い訳の様な話をした?作った?後、この三年の時を得て帆高と陽菜が再会という煮え切らない終わり方をしてしまいました…しかも数年後再会という前作と同じ流れ
4、前作のキャラクター達の登場
題名通り、君の名はの人物が登場します。
個人的には嬉しかったですが、でもそれは元が良くなければ意味がありません。今回は天気の子という映画なのだからそっちの心象や説明描写をちゃんと描いて欲しかった。説明出来た上でサービスとして出すならまだしも出来てない状態で出されてもって感じです…
まだまだ言いたいことはありますが、ボロクソ言いたいわけではないのでこれぐらいにしておきます。
■良い点
1、映像美
今回は天気というだけあって、雨の描写が主になりますが、とても綺麗です。やはり新海誠。空も綿密に描かれています。
2、帆高と陽菜のホテルでのシーン
異常な雨や雪が続き、「帆高は、雨止んで欲しい?」と尋ねる陽菜に、帆高はつい「え?うん」と答えてしまう。
自分が人柱になればこの雨は止むことを知っている陽菜には何気ないその返答を重く感じてしまう。そこからの帆高と陽菜の感情の高ぶりがとても惹きこまれた…俳優の演技は自然が売りですが、人間の心の動きが感じられた良い意味での俳優らしくない演技と感動的なシーンでした。
3、本田翼
公開前にあれほどディスられた本田翼の演技、正直そこまで気になりませんでした。ただし問題のシーンは最早周知の事実なのか会場で笑いが起きてましたが…
★総評
頭を空っぽにして純粋に見るんであれば楽しめると思います。しかし、「何故こういう気持ちになるんだ?」とか「今のシーンどういうこと?」とか思ってしまったら最後、度重なるクエッションで映画の進行に追い付けなくなります。
映画の本質や深く観る人は大抵理由を知りたがるんです。意味深なシーンや行動を目にしたら「あれは何だ?何をしてる?どうしてそうなった?」と知りたがると思います。
それを全て伝えることは難しいし容易ではない、視聴者に委ねる事もある。しかしこの映画はあまりにもそれを伝えてないように感じます。
映像美、それだけで観に行く価値はあるんじゃないかと思います。ですが私の場合、ストーリー重きで観るので損した気分ではあります。
今回は天気の子という設定自体は素晴らしいものでありながらそれを活かしきれていなかったために残念です。
まとめますと、
ストーリーの濃さよりもただただ映像が綺麗な映画が好きな人や、好きに自分で想像し、自分の物語を構築したい人には 良い映画として観れると思います。
今回低評価の人の大部分は、新海誠の物語を期待していたのだと思います。
犠牲と代償
久しぶりに劇場で見たくなりチネチッタ川崎にてライブサウンドシアターで鑑賞。
君の名は。に比べるとさらにファンタジーな作品ではあるが、君の名は。に負けじ劣らず夢や希望を抱かせてくれる非常に素晴らしい作品だと毎度観るたびに思う。
この作品において大切なのはやはり若者への希望だと個人的に解釈していつも楽しんで見させてもらってる。
陽菜ちゃんにしろ帆高にしろ当初は具体的な夢や希望が持てず現実をひたすらと生きていたが彼らが出会い恋をする事で夢や希望を抱き、そして後にその夢や希望が相手の幸せとなる。恋愛の王道な展開とはいえど、恋愛の基礎となる為やはり見ていて心躍らされる。
ただこの作品では陽菜ちゃんが存在する事で雨が続き、同時に天気を晴らす力を持つ。そして日常的な天気を戻すには人柱になって命絶えてしまうという枷があるわけだが、この辺のファンタジー設定が非常に没入しやすくまた分かりやすく感情移入しやすい為、人気作品であるのもうなずける。
一度は陽菜ちゃんは帆高の為、そして世界のために自分の命と引き換えに日常的な天気に戻そうとするが帆高が引き止める事で命は戻り天気が異常気象は変わらぬままで作品は終わる。ここがこの作品の一番面白いところである。
何かを得る事に時には犠牲や代償が必要な時はある。自分が犠牲になる事で多くの人が幸せになる結果ならば犠牲になる事は時にはとても美しいものである。
ただ自分を犠牲にする事ばかり正解で、犠牲にならない選択が誤りなのか。決してそうではない。
この作品のように彼らがこれから恋愛する事もまたとても素晴らしい選択の一つである。
この作品のように雨が続き日本の一部が沈没し、海上で生活する事は現実世界で比較するととても異常な事である。
しかしこの異常が長く続けばそれは通常となり、人はその環境に適応した生活を営む力や知恵を育み適応していくのであろう。
人間というのは自分たちが思ってるよりも賢くて強い生物だと思う。
日々生きていれば困難にぶつかり立ち向かうことが必要な場面はいくらでもある。
時にはその困難をなにかを犠牲にする事で解決できることもあるかも知れない。ただ犠牲や代償に頼って困難を乗り越える術だけを覚えてしまうと本来失わずに済んだものも、もしかしたら失ってしまってるのかもしれない。もしそのような事があれば非常に惜しい事である。
この作品を見ていると「犠牲や代償」といったものを凄く考えさせられる。
振り返ると歳を重ねると失う事にも慣れ、そして失う物も減り犠牲や代償で済むのであれば済ませてしまうケースは多くなってる気がする。
ただ今一度その犠牲や代償といった選択に追われた際は一度振り返り、そして人は思っている以上に強く賢い事を自信に変えて強く生きたいと勇気をもらえる作品だった。
時として、陽菜ちゃんや帆高達のように自分達を大切に、そして自分達の幸せを第一とした強くて勇気のある生き方を大切にしたいと心に響かせながらいつも観賞させてもらってる。
やるなと思ってた再登場(笑)
情報絶って観ましたので、知ってる人は、居たのかもしれませんが、「君の名は。」キャラ再登場やっぱりかと(笑)
感想は・・・面白かったですよ。
まあ、キャラ設定、演出から音楽、綺麗な街並み全て「君の名は。」を踏襲しているので、つまらないと思う人もいるかもですが、隕石、雨と「降る」シリーズ第2作と思えばね。次は雹か!(笑)
後、小栗旬さんなど今回も俳優の方が出演されています。商業的面から仕方ないのかも知れませんが、たまに聞く「下手くそ」「棒読みすぎ」だとか感じなくて、違和感なく観れました。(て言うか最後のスタッフロールで知った。)
最近思うのですが、アニメに関しては俳優起用でも違和感無いこと増えたかと。
(実写モノは、たまにひどいのがある)
内容については、さわやかな雰囲気の作画に対して、意外なくらい現実の東京が描かれている?(バニラのトレーラー出すとは(笑))ヒロインなんかマックのバイトから風俗行こうとするし。
ゴミ箱から拳銃拾ったりするしね。
??だったのは、ラスト廃墟ビルでのシーン主人公は、わかるのですが、警察や須賀さん、弟くん、なんで廃墟ビルに主人公来てるのわかったの?
途中話してました?
後、互いに拳銃向け合うシーンがありました。お互い硬直状態になりましたが、映画なのでいいのですが、今の警察の拳銃使用は、法改正されて、向けられた時点で発砲しても良いとなってます。
まあ、子供だからね。躊躇するでしょうが、リアルだとああいう状況はないかと。
あとですねー、主人公の家出の理由、中2病全開なんですが!もっと家族と確執あるとかだと思ったのに帰りたくない理由が、田舎出たい?光追っかける?大人からすれば、まあ、ふざけんなと。(笑)
色々書きましたが観て損はしない映画です。
「君の名は。」のレビューでも書きましたが、恋愛スイーツ映画にファンタジー混ぜた感じ?(笑)
劇場予告で今後公開されるアニメがありましたが、似たようなモノが多いですね。
楽しみは「エヴァンゲリオン」くらいかな。
最後に、監督さん、神道系好みなのかな?今回も彼岸だとか、使ってたし。3作目は、いっそ伊勢神宮あたりを舞台にしてみては?
ハッとした
風景描写については本当に綺麗で、流石としか言いようがないです。
ストーリー構成や展開のテンポが前作に似ていて、(ついでにRADの音楽が流れるタイミングも)先の展開をある程度予想できてしまいました。
君の名は。の登場人物も沢山でてくるし尚更前作を意識させられた感じです。
「お父さん」は見つけられなかったです(笑)
話の中で、主人公の帆高が中々に強烈な行動を起こす事が何度かあります。理由はあるけど完璧な違法行為をです。
帆高は純粋すぎて、それゆえに自分を突き動かしたものをうまく説明できない、そして周りの大人達は帆高の異常な行動しか見ず、帆高に耳を傾ける余裕がない、言ってることが理解できないといった感じでした。
かくいう自分も、帆高の行動には違和感あったり引いたりしたのですが、そういう感覚を持つ大人に対して、子供や若い人の思いに無意識に蓋をしてませんか?っていう監督からの問いかけだったのかなぁって感じたりもしました。
上映前に前作より評価がわかれる事を監督が仰っていたかと思いますが、確かにな、と。
結末は、世界vs個人で個人をとった感じだから今の日本人にも受けやすいかなと思いますが、道中の展開には上で書いたような点で感情移入できず違和感しかない方もいそうだなと思いました。
が、帆高達と年の近い子たちや子供側の視点に立つことができる方であれば共感でき、大きな感動を呼ぶのかなと思います。
あ、空から落ちるときの二人とグランドエスケープはずるい、感動しかせんです。
自分にとっては、エンタメを素直に楽しめたというよりちょっとお説教されたような、そんな気分になりましたね(笑)
うん、若い人の想いはちゃんと聴かなきゃな。。あとアメかわいい。
この世の中だからこそ、心に響く作品
一般的な視点からだと、突っ込み所色々あるし、「君の名は。」と比べると、評価が低くなるかもしれない。
でも「天気の子」という一つの作品から考えると、新海監督が今回表現したいこと全て詰まっていい作品でした。
不安定な世界観を「天気」として表したファンタジー。だけど、それは今の世の中全体かもしれないし、この先の「いつか」同じようなことが起こるかもしれない。けれど「大丈夫」。支え合う人がいる。そうやって世界で生きていくんだと感じられる作品でした。
もちろん、これは自分の主観で、他の人は別の考えがあると思います。
だからこそ、まだ見てない人は実際見てほしい!そう思いました。
映画レビューしたことないけど、今回はしたくてしてみました。個人的に最高です(笑)
劇中曲も全て魅力的なので、そこも注目です。
前半最高!後半なんだこれ…
ほぼなんの宣伝も見ずにこの映画を観ました。
そして思ったことは、いい意味でも悪い意味でもなんだこれ。この一言です。
※以下ネタバレあり
前半から惹き込まれる映像がバンバン来て、素晴らしい楽曲たちもドンドン流れます。
家出主人公と保護者のいないヒロインの甘酸っぱい青春が繰り広げられ、サブキャラ達の優しさに涙し、意外な友情出演もあり最高でした。最高だったんです。
問題は後半。主人公が家出少年とバレ警察に追われ、ヒロインも保護者がいないことがバレ児童相談所に連れて行かれそうになってから全て狂いました。
現実を突きつけてくる大人から逃げる主人公とヒロインの逃避行…からの溢れて止まらない主人公の自己中心的で自分勝手な独りよがりの奮闘劇の垂れ流し。
この時ほど映画館を飛び出したいと思ったことはありません。
この逃避行の末に2人は驚く程多くの人を巻き込み迷惑をかけ(絶対死者出てる)ますが、主人公には反省など皆無です。それどころかすぐに自分を正当化して開き直ります。この時点で私は白目剥いて泡吹いてました。
そして最初から最後まで、主人公の"ヒロインと2人でいられるならいいや。"精神にはあきれをすっ飛ばして感動さえ覚えました。最高ですね。
なんだこれ。
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