天気の子のレビュー・感想・評価
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素晴らしい、そして本当に賛否両論に別れますね。
この映画は賛否両論があるとのことでしたので緊張して見ました。
見終わった後に思ったのは、タイトル通りです。
何に対して別れるかと言うと、主体によっての評価です。
自分が帆高、陽菜視点に立てば、とても素晴らしい作品になりますし、第三者視点になれば、世界の秩序のようなものを壊したひどい人達になります。
私の感想は良い話です。
世界中の人を敵に回しても、あなたを愛する方針は見ていて、とても好きです。
それに、メインが二人の話なので、必然的に二人を応援している自分がいました。
私の愛する人が同じような境遇になれば、帆高のような行動をとると思いました。
本当に良い作品をありがとうございます。
この設定に気がついたか気がつかないかで作品の見え方が違う
以下ネタバレ含みます。
須賀という男の存在は、大切な人を諦め、世界の平和を優先することを選んだ場合の「未来の帆高」をうつした存在だ。
須賀が左手に着けている二本の指輪のうち1つは、亡くなった奥さんのもの。
事故で亡くなったと話していたが、おそらく須賀の妻も晴れ女だったのではないか。陽奈同様、晴れ女として力を使いすぎたせいで消えてしまったのではないだろうか。陽奈が消えた時、指輪が空から落ちてきた。須賀の妻も消えた時に、指輪が空から落ちてきた。須賀はその指輪を、後悔を抱きながら左手に着け続けているのではないだろうか。
須賀の娘は喘息持ちで、雨の日に発作が酷くなりやすい。
娘のために、妻は天気を晴れにし続けた。その代償として妻が消えてしまう危機を感じていながらも、須賀自身咎め切れなかった。
結果妻は消え、須賀は止められなかった自分自身に責任と未練を感じながら、妻の形見(指輪や冷蔵庫のメモなど)とともに生きてきた。
オカルトものに関心があり、それを仕事にしているのも、妻のことがあったから、須賀自身も未知の力を誰よりも信じているからなのではないか。
妻の代わりに新たに「晴れ」にしてくれる陽奈が現れた。力を使い続けた後の結末は知っていた。しかし雨が続くことは娘の病状にも影響がある。そのため須賀の中には様々な葛藤があった。あの時の須賀の無意識に溢れた涙は後悔や葛藤、その全てを表しているのではないだろうか。
あの廃墟に須賀がいたのは、全てを知っていたから。ある意味須賀という存在の答え合わせのシーンだ。
最期は帆高に自分のように後悔してほしくないと思い、助けたのではないか。
作中、須賀という登場人物の背景に踏み込む直接的な解説はなかったが、私は須賀という登場人物をこのように捉えた。
ベラベラと登場人物が自分自身について話し、過去を回想するシーンなどが下手になかったことは良かった。
(君の名はは、解説や伏線回収がしっかりしてたから万人ウケしやすいわかりやすい作品だったのだろう)
追記
最期、帆高の選んだ結末に関して賛否両論あるが、私はこのラストで良かったと思う。
「もう大人になれよ、少年」
かつて自分自身を押し殺し「大人の選択」をした須賀と、大人にはなりきれなかったが真っ直ぐに大切な人を選んだ帆高。
世界の形が変わったとしても、誰かにとって不幸になる形でも、自分の世界に必要不可欠な人。その人と共にならそんな世界でも生きていけると思えること。
唯一無二の大切な人がいる者なら、帆高の選んだ結末を「ワガママ」の一言で終わらせることが出来ず、理解し、心打たれる部分があるのではないか。
天気の子は、「愛」という視点では君の名はを超える良作だと感じた。
【追追記・おまけ】7/22
2回目の作品鑑賞後は少し考察も変わっているので、以下のコメント欄の私のコメントを参照していってください。
上記説が合ってるか合ってないかについて。
監督が100%その説はありえません!と断言するまでは、この視点もつまらなくはないと思うので無理やり消さずに残しておいてよいのではないかと思う。
この説を100%合っているということも、100%異なるとも言える根拠はありませんので。
ただこの説を信じるものとして新たに降りてきた考察がもう一つ。おまけとして追記しておきます。
「そもそも須賀はなぜ親権を奪われているのか?」
妻が「本当に」事故や病気など現実的な亡くなり方をしていれば、親権はそうそう奪われないのではないか。
虐待・ネグレクトなどのよっぽどの問題がなければ、ふつうそのまま母不在でも父と子で暮らしていけるはず。子への愛情が十分にある須賀から親権を祖母に譲ったとは考えにくい。現に納得せず親権争いが続いている。
上記説だと話がうまくまとまる。妻が消えたのだ。
冷蔵庫のメモや写真などからも夫婦中が悪かったとは考えにくいためやはり単なる失踪ではなく、天に消えたと考えられるのではないか。しかし周囲からは理解できない現象なため、失踪もしくは事件に巻き込まれたと考えられた。当時須賀も疑われた。事件でないにしても、妻が消える原因が須賀にあると周囲の人々は考えた。そのため少しでもグレーな須賀からはこどもは引き離された。
うん、考えられなくもないと思います。
自分でもハッとして、おもしろいかなとおもったので追記で。
7/23
たくさんの共感とコメントありがとうございます。
おもしろい思考を掻き立てられるコメントもちらほら。本当にありがとうございます。
以下のコメント欄のほうでも、ちょこちょこ書ききれなかった考察(須賀のみにこだわらず)を追加していっているので、興味のある方にはぜひ読んでいただきたいです。
今回の私の考察レビューは以下のコメント欄内での考察も含めて、1つのレビューということにしたいと思います。
また、みなさんの感じたことや発見などもさらに聞かせていただけますと私自身の解釈もより広がります。
私は文章を書くことが仕事ではないので、つい長々としたわかりにくい文章で表現しがちです。(誤字脱字もちらほらありますね。お恥ずかしい(*´-`))
私のレビューを読まずとも、同じように解釈されたかたもたくさんおられることでしょう。
しかし、その解釈をうまく言葉にすることができなかったり、周囲の人とうまく共有することができなかった人がその中にいるとしたら、私の考察レビューがその言葉・気持ちをうまく代弁できていれば幸いです。
君の名は。と比べて明らかに物足りない
出会いも二人の仲を深めるエピソードも物足りない。
拳銃必要だった?ただの犯罪者じゃん、と共感できないところにヒロインが喝を入れたところまでは納得できたが、その後何で急に仲良くなるの?この滅茶苦茶な展開から主人公にもヒロインにも感情移入出来なかった。拳銃なんか使わずに、別の方法で知り合って仲良くなるではダメだったのだろうか。物語の中の事件を解決するために主人公の前に立ちはだかる、いわゆる「壁」も警察だなんて盛り下がる。何がなんでもヒロインを助けたい、というための犠牲が犯罪者になることでは、普通の人は感情移入できない。繰り返しになるが他にも方法はあるでしょ。犯罪者であっても納得させるだけの描写があれば良いのだが、時間をかけてじっくりと語った上で出来ることで物語の冒頭で出すエピソードではない。
君の名は。と同じ骨格をしているためか、差別化しようとする意識は感じられるものの、逆に君の名は。の劣化臭を感じる場面は多い。
君の名は。では主人公もヒロインもお互いに同じ目的を果たそうと共闘する姿がいい。ヒロインを助けることが多くの人を助けることに繋がるという展開は王道でも熱いお話。
この作品では拳銃をふりまわすいきった少年が一方的に周りを犠牲にして助けるだけで、ヒロイン側の描写も少ない。boy meets girlの根幹をなす男女の絡みがもっと引き込まれるものであれば、その他の問題なんて些末なものに感じられるわけだが、この点でも君の名は。に大きく劣っている。
綺麗な風景とクライマックスの展開だけでも、二番煎じでもいいから普通の話の運び方をしていれば、良作で終われるのに、前半のマイナスが大きすぎて、結局肝心なシーンでも感動よりも違和感や疑問が先行してしまい、盛り上がり切らなかった。
肩透かし…
テレビCMのコラボやなんやらで世の中が「観といた方がいいよ」ってムードだったので初日に観てきました。
えーと、みんなどこに感情移入してるんでしょうか?わかりませんでした。
画像が綺麗で音楽とマッチしてれば内容はスカスカでもいいんでしょうか?
キャラクター設定、特に主人公達の年齢設定合ってます??ちょっと現実離れしすぎてませんか?
一体誰に観て欲しいんでしょうか?
子供ですか?アニメ好きのコアなファンだけが新海ブランドにお金をつぎ込んでくれればそれでいいんでしょうか?
これは無いでしょう!
書かずにはおれませんでした。
嫌なレビューになっていたらごめんなさい。
それなりに
楽しめました。
あれだけの大ヒット作の次となると、期待感も大きくなります。
そういった期待感の割に…。と言う感じが有りました。
期待感を抜きにすれば、もう少し評価高くなりますが、先入観を取り除くのは難しいですね。
前評判では俳優陣の声が不評でしたが、それ程気にはなりませんでした。
もっと酷いのはいくらでも有りますし。
CMにある世界を変えてしまうのは何かと思いながら見ていると、こう変えたのか~と関心しました。
企業とのコラボは少しやりすぎかな。製作には資金が必要なので仕方ない面も有りますが、安易に人気に乗っかって来る企業側にちょっとひいてしまいます。
前作キャラのカメオ出演は恒例になりつつ有るのかも知れませんが、これもやり過ぎると興ざめですね。チラッと写る位、テッシー、さやか、四葉には気づきませんでしたがそれ位の方が好みです。
全ての表現がすごい!
17歳女子高校生です。
「君の名は。」がすごく自分の感性に合っていてとても楽しめたので今作も初日に大いに期待して見に行きました!
ストーリー自体は展開が予測できるという点でベタと言えばベタですが、映像の美しさを始め、RADWIMPSさんの素晴らしい楽曲、一人一人生き生きとして個性のあるキャラクターなど、全ての表現が重なり合って壮大な作品になっていて、見ていて心を動かされました。
今作の1番のテーマは題名のまま「天気」だと思いますが、今日の異常気象に対する問題提議も感じられ、それをどう受け止めるのか、新海監督の考えも伝わってきました。
最後も「ここで終わるのか!」という感じでしたが、敢えて描写し過ぎない所や完全なハッピーエンドではない所が見る人それぞれに解釈が委ねられている気がします。
程よく恋愛要素も含まれていてバランスよく楽しめました!
もう一度見に行こうと思います。(^^♪
次回作でこの作品の真価が見られるのでは
作画、音楽ともに君の名は。より良かったことは間違いないと思った。
ストーリーに関しては、最終的に世界を変えたことに対する責任感を持った上で、二人で生きていく決意をした。
君の名は。では、記憶とともに世界を変えたことに対する責任感を忘れてしまった上で再開した。今回の作品で回収できたことが前作との大きな差になったと感じた。
また、言の葉の庭、君の名は。、天気の子で全て世界軸が同じなら次回作はどう繋げていくのだろうか、はやくも次回作に期待を抱いた作品だった。
雨って綺麗だ
君の名は。のヒットに批判があった事は知ってる。私も音楽を作ったRADWIMPSが好きで見に行った口だし、その後ファンが増えたのは喜ばしい事だけど前前前世のバンドだって言われるのが嫌でこっちとら10年以上ずっと好きなのに。と八つ当たりのように君の名は。に対して思っていた。
公開前の監督のインタビューで批判した人にもっと怒ればいいと言っていたのを読んで、その後映画を見た。
正直、とても驚いて…君の名は。より好きだと思いました。
人の、世間の醜いところとか儘ならないところとか綺麗事じゃ済まされない事を知って、でも自分の世界を守って大丈夫ってハッピーエンドじゃないじゃない。
フィクションの中でこそ世界を救ってハッピーエンドはもう面白くなくて、人の暗い所もずるい所も描いてくれる所に強く惹きつけられた。そういうところを描いてくれる監督なんだって。始まって早々だけどRADWIMPSって言葉は消えてた。
次回作の音楽がRADWIMPSじゃなくても私は見に行きたい。
期待を裏切らない!けど…
予告が公開されてからずっと楽しみに待っていました。
終始、目を離せない内容です。
ひなさんが凄く可愛くてタイプでした笑
けど序盤の占い師の所で結末が想像できてしまったのでそこは、少しがっかりです。
RADWIMPSの曲が流れるタイミングが良すぎて
久しぶりに鳥肌がたちました。
ラストは賛否両論があるけど
自分は普通に良かったです。
是非観てみて下さい!
(読みづらいし、日本語がおかしいかもしれませんが、
そこは申し訳ございません)
後出し
今日(7月28日)2回目を観に行けました!個人的になのですが、2回目の方が、感情移入もしやすく、良かったです👍
後、前回見つけられなかった
四葉をやっと見つけられました〜😀
もう一回観に行こうかな〜😊
最後に
君の名は。と比較している人はいますが、比較するものでは無いと僕は思います。その作品ごとに良さがあるので、どっちが良いとか、悪いとかでは無いはずです。
これは報酬系 或いは の物語 怪作
座席番号E-21
これは報酬系 或いは の物語
昔々、悪太郎に人柱としての巫女を奪い返された龍は怒り狂いそのまま雨を降らせ続けて人間が開発と干拓によって切り開いた血と汗と涙を吸った大地の全てを奪い海に戻してしまいましたとさ。
どっとはらい 世は事もなし
これは人間の持つ最愛の人へのアガペーと同じ位に人間に奪われた海を龍・天が愛していたという事になるのでしょうか。
それとも800年前に天と一体化した巫女が自分には居無かった(或いは自分よりも世界を選んだ)トリックスターとしての主人公の存在に嫉妬していたからなのか。
この物語の最大テーマとしては人が自然を奪った時の天の怒りや悲しみ、それは丁度人間が家族や恋人を奪われる時の怒りや悲しみと全く同じ想いなのである。
そこに怨霊は生まれこそすれ和解などありえないのである。
ただ人と自然との理性を超えたただならぬ絆とも契約とも呼べぬおだやかでは無い一つの危うい『習慣』が横たわっているに過ぎないのだ。
そういう事か。
日本人にとって自然は『鏡』なのだ。
今時古い様で斬新である。
今後多くの作品に影響を与えるであろう素晴らしい着眼点である。
だが『それだけに』それだけになっている。
活劇が弱い。
何も悪の秘密軍団など用意せんでもいいがそこはもう少し何とか出来た筈。
いや、冷たい雨の様な東京そのものが無機的で空っぽなニュートラルで中間色の富裕な抜け目が無い極東の一角に或る経済大国と言う巨大な怪物だったのかも知れない。
誰が東京なんぞ救ってやるか!これはルサンチマンの物語。東京の愛への絶縁状としてのメタファー。
だが、世界の姿を変えた?何言ってんだコイツ?そんな事より早く会いに行け!と大人達もタダでは転ばない。神が居なくとも半身を打ち砕かれようともこの不敬な不夜城(むてきなゆうえんち)の大人達は不死身なのだ。
結局あの水害で何万人死んでいようが災害の原因を調査するアニメや小説に付き物な秘密結社も正義軍団も一切存在しない『でも、そんなの関係ねぇ!おっぱっぴー』の現実同様の世界であろう。
兎に角やつらは不死身なのだ。
鏡を打ち砕いた子供は自分が大人になったかどうか確かめる術を失った。
倫理とロジックを超越し子供が子供を育てるネオテニー文明だから。
最早敬神も神殺しすらも忘れた神の力(愛)を得ずとも良い大人達へのささやかな反乱だったのだ。
家出の原因などの主人公のバックボーンが不明瞭と言う批評は最も愚かな部類のものであろう。
描くべき細部はそこではない。
ニュースを見た事の無い人間なんか居るかね?きっと心当たりがあり過ぎて後ろめたいのだな(笑)
とにかくその斬新さに驚いた。
良い点
・最後のデブ猫はGJ
・青春ドラマとしては非常に良く出来ています。
・東京という街の雰囲気を下町からビル街まで物凄く上手く表現出来ている。
個人的に見覚えのある風景がいっぱいあった。
いい意味で何度もデジャブがあった。
悪かった点
・猫がちょっとね。デフォルメするならもっと極端でも良かったのでは?
・あと、折角のベテラン刑事さん達がちょっと影が薄いです。
リーゼントにすりゃいいって話じゃ・・・『名推理!』ってシーンを少し入れても良かったかも。
・伏線が弱い様な気がする。着眼点だけで映画を作っちゃラメ。
これは個人的な提案なんですが巫女ちゃんが龍・天と一体化し消えていく過程で反対に晴れ空の象徴として地へと受肉された『何か』を視聴者に分かりやすい伏線として物語内に用意すべきだった。
晴れによって人類が得る恩恵を象徴する何かを。
それと巫女のどちらを選ぶのかを無意識の内に提示して主人公に選ばせる。
巫女が地に戻った時にそれが綺麗さっぱりと無くなっていなければならない。
人間ドラマである以上は晴れだけでは弱い。
酷な事を言うが切れた首飾りだけではちょっと伏線が弱過ぎる。
天はもっと人間に示唆を与えている様に作らないとダメ。
例えばベタだが主人公が大好きなアイドルが消滅してるとか。
・あと、チラリズム愛人には眼鏡が絶対必須だと思うゾ(ハイルメガネっ娘!!!!!!!!)。
キャラ設定の甘さ感じるがそれを上回る映像美
ストーリーが云々とか、家出の理由とか、確かに今よく考えれば「ん?」となるところもいくつかありました。帆高くん、かなり遠いところからの家出だったのに掘り下げが甘かったですね。陽菜ちゃんのお母さんもどうなったのか気になりました。
でもそれ以上にやっぱり新海誠の映像美。最高でした。雨に濡れる中央線や水溜りの波紋、新宿のビル群まで、普段わたし達が見ているものをこんなにキラキラとした表情で描けるのは彼だけだと思います。
(追記)
劇中で亡くなったと言ってました。失礼しました。
本田翼さん可愛い!
映画の予告で『空は海よりも~』の台詞を言ってるのがてっきり主人公だと思っていたら、夏美さんでした!
空母いぶきの時とは別人で、可愛い女の子(お姉さん?)だったので気付けませんでした。
ちょいちょい深海さんの世界のリンクを感じ、時系列を頭のなかで確認しながら観てしまいました。
君の名はと同じ
冒頭は退屈で寝そうになりましたが、なんとか持ちこたえ中盤からは天気の子の意味も明確化されました。
ただ主人公がヒロインを助ける。そして世界が変わるというのは、よくよく考えてみると前回の君の名は。と全く同じでした。
君の名は。では過去に干渉して新しい未来を作りました。
天気の子では、干渉できないはずの天気の世界へ行って新しい未来を作っています。
どうもこの監督の意図として一個人の強い意向は、全体すらも変えてしまうし、変えるべきというものがあるように感じました。
あまりにも似通ったメッセージでしたので、ちょっと既視感に襲われました。
もう少し別の切り口での作品を期待します。
大人になってしまうとは・・・?
35歳ですが、とても楽しく見れました。
大人になってしまうことってなんだろう?
圭介おじさんの「大人になると、物事の優先順位を変えられなくなる・・・」というセリフと
帆貴くんの たとえ世界が狂ってしまっても一人の女の子を選ぶか?
という判断が対比していて、
RADWINPSの「愛にできることはまだあるかい」というタイトルに収束していく
物語としてはとても美しいものだったと思います。
若いからこそ出来ること、大人だから出来ること
見る年代によっても色々解釈できるのもいいんじゃないでしょうか。
大人がみてこれだけ面白かったのだから
感受性豊かな学生がみたらもっと思い出に刻まれるんじゃないかなと思っています。
■全体を通して
スポンサーや周りから「君の名は」みたいなヒットをまたお願いしますよ
と言われてのかもしれません。監督自身も興行として求められるものを
意識したのだと思います。
女の子が別世界(天空)にいってしまったり
別れと再会があったり
「君の名は」のヒットを意識せざるを得ない部分も
たくさんあったことが作品から伺えました。
もしかしたら監督が本来やりたかった事から
少し外れたりもしたのかな、とも。
そんな中であえて最後に、
世界は元には戻らなかったけど、一人の女の子を選んだんだ
という結末も素敵だなと感じます。
「行け」と言う
新海監督は『言の葉の庭』のマーケティングに関する文章の中で、この作品は「モラトリアムの最中で悩んでいる思春期の観客、モラトリアムから脱し社会に入ったはずがそこで躓きを経験したことのある観客」に向けた作品である、と書いている。
また、「他の多くのアニメーション映画のように、家族や人との絆の素晴らしさを描いた作品でもありませんし、労働や共同体の暖かさを描いてもいません。そのずっと手間で立ちすくんでいる個人を描いている作品です。しかし、誰もが社会に属する前は個人だったのです。家族や社会的地位を獲得するはるか手前で、孤独に立ちすくんだことがあるはずです。(極論すれば、そういう経験のない人にとっては娯楽メジャー以外のアニメーション作品は本来不要なのです。)」とも述べている。
前作『君の名は』や今作はより“メジャーなもの”を目指してデザインされているとはいえ、この監督の姿勢はずっと変わっていないように思う。
そして今作ではそれがより強調されている。
例えば今作の小説版のあとがきで監督は「映画は学校の教科書ではない」「正しかったり模範的だったりする必要はなく、むしろ教科書では語られないことを ―例えば人に知られたら眉をひそめられてしまうような密やかな願いを― 語るべきだ」そういった決心のもと「「老若男女が足を運ぶ夏休み映画にふさわしい品位を」的なことは、もう一切考え」ずに製作した、と語っている。
もちろんここで監督の言っている「道徳とも教育とも違う水準で、物語を描こう」というのは、ある人が誤解しているように、作中のいわゆる「非行」や「自分のやりたいことのために周りに迷惑をかける」という言動を良しとするということではない。
そうではなくて、「社会」とか「ルール」とか「モラル」とか、そういうもののずっとはるか手前で、若い時には誰もが持っていた(そして大人になると忘れてしまったり、見なかったふりをする)、世界に、誰かに、何かに、必死に手を伸ばし、触れようと、知ろうともがく(パンフレットの監督の言葉を借りるなら「希求する」)抑えきれない衝動ともいうべき、そんな感情を描こうとしているように思う。
だから、主人公たちの行動に納得できなかったり、好きになれなかったり、話の運び方が少々雑に感じる方が多いのも無理はない。
監督はそうした反応が生じるかもしれないことはよくわかった上で、それらを、我々観客にぶつけてきているからだ。
例えば主人公の家出の動機が描かれていないという批判も一部ではあるが、この点に関しても監督はパンフレットで、内省する話ではなく、憧れのまま走り始めそのまま駆け抜けていく少年少女を描きたかった、と語っている。
まさにこうして、自分勝手でわがままで無責任で幼くて、それでも、必死に、とにかく走り続け、走り抜く主人公の姿には個人的に感動を覚えた。
どんよりした天気のように“空気”の淀んだ世界で、諦観と嘲笑に満ちた世界で、少しずつでも確実に狂っていく世界で、立ち止まりそうになっている若い人たちも多いかもしれない。
悪者を倒せばすべて元どおり、なんて展開はもうフィクションでもあまり見かけなくなった。
でも、主人公たちは、変わってしまった世界で、いや変えてしまった世界で、そこで生きていくことを選んだ。
きっとこれから新しいものを創り上げていくことだろう。
新しい喜びや価値観や世界さえも創り上げていくことだろう。
そんな希望に満ちた物語だ、と思う。
「大丈夫」、そんな風に語りかけてくれる物語だ、と思う。
そして新しい時代を生きていく若い人たちに、「行け」と言う、そんな物語だ、と思う。
※以下ネタバレ注意※
ちょっとカッコつけて書きましたが、トラックを爆発させた後のシーンで、主人公たちがその事を気にしている様子が微塵もなかったのが、ひっかかっています。あまりに身勝手過ぎないですか……。あるいはニュース映像で死者がいなかったことを報じるシーンでもあればほっとしたのですが。
ここらへんどう受け止めたら良いでしょうか……?
初見では面白くなかった
自分は40歳です。
若者が暴走してる映画でした。
若い人が見たら感じ入ることがあるのかもしれません。
私は映像きれいだなーとか、本田翼思ったより頑張ってる!とか、君の名はの人出てる~とか思って見てました。
2、3回見たら変わるかもですが、初見ではあまり面白くなかったです。特に警察から追われ始めるあたりは流れが悪いなぁと思います。
映画館には若い人が多く、やはり妙齢の方は少なかったです。
人が生きていくということはどういうことなのか問いかける作品
環境に恵まれない子どもたちが少しでも幸せを目指して生きようとしている。
その中で自分の行動は?お金を優先?まわりの人の幸せ?常識が大切?
足りないものがあまりにも多すぎて大きすぎて、自分自身を犠牲にしていることに気づかない
ままひたむきに精いっぱい生きていく。
その先にあるものは、、、。
その中で自分たち自身で行動し辿り着いたところとは、、、。
人間存在の大切なテーマを深く描き切ったすばらしい作品
映像、音楽も美しく、少年少女たちがあまりにもひたむきすぎて涙がとまりませんでした。
正直期待してなかったけど最高
個人的見解です。
映画の予告が君の名は。に似ていることから同じような作品なのかな〜と思って見たけど、また違った良さがあった。
CMの作り方的に終盤のシリアスシーンで銃発砲されるような事態があるんかなって思うやん。序盤やん。後の展開に影響するような不安要素がずっと奥の方にいる感じがして良かった。
良かったとこ:
・ほだかの家出の理由が無いとか、背景説明が不十分だとは思わない。説明がないから解釈が生まれる。想像が働いて良い。
・陽菜さんの年齢が一番驚いた。キャラクターの性格や姿勢が急転するね。頑張ってたんだねって思う。小さな設定の変更でキャラクターを見る目が変わるというのが素晴らしい。
・冒頭の船のシーンでほだかが雨が降ってきて喜んでるところ + 上空写真で関東に集中して雨が降っていることをプラスで表現している。表現方法が良い。
・現実世界の日常に近い感じを風景とかで表現してる。
・曲かっこいい
・陽菜さんかわいい
もう一回見るなら、それぞれのキャラクターの価値観に注視して鑑賞したい。より楽しめそう。
全734件中、681~700件目を表示