天気の子のレビュー・感想・評価
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若い感性に向けてのあるメッセージ
初視聴時は拒否反応が大勢。 映像の素晴らしさは素人でも分かるけど、ストーリー上の無視できない破綻点が気になって。 あれだけ水位上昇したら都市機能壊滅で高台に移住しようが生活圏として成り立つわけがない・・とかね。 で、今回二度目の視聴でそれら気になっていた破綻点が肯定的に納得できたということは正直ないけど、メインメッセージという点ではうっすらとポジティブに受け止めていいんじゃないかなという心持になれたかな。 それは老若問わず普遍的な「若い感性に向けての希望・夢」のようなもので、だからこそ200億近い興収を上げることができたのだろう。と しばらく経ってまた見たくなるかもしれず、その時にはさらに違う受容の仕方をすることになるかもね。
そういえばもともとこんな監督だったわ
ド痛少年PV製作の巨匠こと新海誠さん。 『君の名は』は入れ替わり・ケイパー・ディザスター・恋愛など皆が大好きな要素をてんこ盛りにした事で毒消しに成功し国民的な監督となった。 テーマっぽい『独りを救うためなら周りはどうなってもよい』という少年のエモさについて良い悪いという事ではなく、 社会との軋轢を生む道具として、天気以外に拳銃を使ったことでテーマブレブレになり、周りの大人が甘やかしまくるのが最悪。 あと監督自身がコメントで『今作は賛否両論だと思います』って自己防衛しているのが寒かった。 天気は綺麗で本田翼は良かった。
言の葉の庭からの流れで鑑賞したが、、。
うーん、自分には前作の「君の名は。」の評価が高く、直前に「言の葉の庭」を見ちゃったから好みが分かれるだろうけど、今作はあまりピンと来なかったかなー。 新海監督の作品はリアルな男女の恋であったりそれを上手く配合したファンタジーとかなんだと思うんですけど、今作はそれが噛み合っていないと言うか、微妙な納得できない部分が多くてモヤモヤが続いたまま最後まで駆け抜けてしまった。 「君の名は。」で言うとお互いが入れ替わるとかリアリティーもないんだけど、丁寧な導入があったからかすんなりと受け入れる事ができたが、今作は何故に晴れにする力を手に入れられたのか?なぜ天気を操れるのか?等も感覚的にしか追いかけられないままに進んでいく。 また他の方も言っていた様に自分も銃の取り扱いには一番の違和感を感じたし、未成年と言う設定や発砲するって言うリアリティーの無さに少し冷めてしまったかなと、、。 しかしながらいつものドキドキ(これは新海監督の作品特有である)は感じたし、特に初恋に近い焦燥感や「たとえ世界を敵にしても」って言う一直線な恋の気持ちって言うのは共感を持ちながら見てしまった。 新海作品では「星を追うこども」に近いファンタジー感と言うか、今一入り込めない感じを少し感じた。 まあ今作は東京が舞台なのである程度は現実味があるのだが、、。 RADWIMPSの曲も良いのだが、やはり「君の名は。」の様な一体感や疾走感。 また気持ちを煽ってくる歌詞が今作は比べると弱かったかなー。 毎回書いているが、相変わらずの情景の美しさは素晴らしく特に雨の描き方は素晴らしい(雨好きですw) 「すずめの戸締まり」はまだ見れてないがどんな作品なのか楽しみだ。
トロッコ問題を思い出した
え、なんで!?というツッコミどころが満載で面白かった(笑) 映像はとても美しかった。 ひとりをが犠牲になることで、 世界中の人々の明るさや快適さを取り戻すことの是非を問うストーリーでした。 もう一人の重要人物が過去に行ったであろう世界を救う選択が痛々しくもあった。 自分にとって何が一番大事なのか? 目の前の好きな人を救うことで、 世界は崩れるが世界の人々は変わっていけるし、 自分たちも幸せに前を向いて生きていけるということだろう。
貧困ノンフィクション
ファンタジーだと思っていたら、気候変動と日本の貧困を題材にした社会問題を扱ったノンフィクションだったんだな。 家出少年と不法就労、親なし貧困生活の妹弟と児童売春(シングルマザーの死で貧困化)、売れないライターと喘息持ちの子ども(母親が死にシングルファーザーが働きながらでは育てられない)、就職先が決まらない姪(二人は半地下で同居)、銃犯罪、都内の廃墟化、そして気候変動がもたらす社会の不安定(水没し住居を失い質素なマンションで暮らす老婆が象徴的)。 世界がどうなっても君といたい。きっと大丈夫だ。 壊れた世界で生きていくにはそう言い聞かせるしかない世界の貧困の闇が悲しい雨に溶けていく薄暗い作品だった。 全然イメージが違ったなぁ。明るいボーイミーツガールだと思っていたのに…。こんなに暗い作品だったとは…。 ところで、気候変動視点で観ると、大切な何かを犠牲にしないと世界環境は救えない。彼らは世界環境を犠牲にして幸せを得ようとした。環境問題の本質は、人が自分が得た幸せを放棄できないことにある。そういう意味ではこれは、プラネタリーバウンダリーを迎えた世界の話。致命的な環境破壊を食い止められなかった若者達の未来の世界。 さらに言うと、セーフティネットがあるはずの彼らが、そこに感じる“息苦しさ”に耐えきれず、彼は家出をし、妹弟は親戚や児童福祉を頼らずに、年齢まで偽りバイトで生活している。 この、本来機能すべきセーフティネットの機能不全は何を意味しているのか。彼らを追い立てる“息苦しさ”の理由は本作では語られない。いじめ?親の過保護?児童虐待? この語られない“息苦しさ”に共感が得られ、“それでも君と一緒なら大丈夫”、という甘い言葉に共感出来る若者が多いなら、それはこの日本が、本当にセーフティネットが機能しない貧困な国になってしまったから、なのではないかと思ってしまう。 穿った見方、というよりそれしか描写されていない、直接的な作品。 さて最後に、一人の犠牲で救える世界は本当に実在したのか?そんなんで世界は救えるはずはない、という前提に立つと、これは彼と彼女の主観的な世界観を“天気”で表現しただけ。 つまり、“晴れ(幸福)”た世界は自分を犠牲にしないと得られない。それこそ死なないと得られない(迎え火のシーンで空は死の世界に繋がっている)。なので、“雨(不幸、貧困)”の世界を受け入れて幸せになるしかない。という自己欺瞞が生み出した世界観なのかもしれない。雨でも幸せになる方法があるんだ、という…。 (つまり、あの時、彼は、廃ビルの屋上で、彼女を死から思い留まらせただけ…) それだと救いがないので、そこはファンタジーの世界観を残しておくか。 それにしても、これは、エヴァだな。 シンジとレイとカジとリツコが転生した世界の物語だな。
ガッカリ…まあまあ…
恋愛要素の強い超常現象モノですよね… 雑誌ムーのTシャツを着てたりします。 『すずめの戸締まり』 『君の名は。』 『天気の子』 と、僕が触れる新海ワールドとしては3作目ですが、 そんなに良くなくて、ガッカリ(笑) これが初めて触れる新海ワールドだったら、こんなにハマらず、もうスルーしてたかも… アメリカで上映され、アメリカのファンが称賛してるのをニュースで観て、気になってた作品ですが… まあまあ…です(笑)
新海監督の運命感が窺われる一本なのか。
どんなに文明を高度化してきても、自然に対しては人間は無力な存在―そんな運命感が描かれた一本と、評論子は受け取りました。 これが新海監督がお持ちの運命感なのでしょうか。 「晴れ女」としての情念を発揮するほど陽菜の体が透明化するのは、運命に逆らうことの矛盾を露呈するものに他ならないのでしょう。 幾多の災害に見舞われても―災害というほどでなく、曇天で陽光の恩恵が受けられない日があり、風雨にさらされる日があったとしても、人間はその現実を受け入れて、その条件のなかでより良い生活を求めなければならない存在であること―。 改めて、そのことに思いが至りました。評論子は。
タイトルなし
素敵な話でしたが警察をストーリーに絡めすぎたかなと思う。現実寄りのファンタジーだから刑罰的なリアル心配事が増えて作品の大事な事から意識が逸れてしまう。この辺り鑑賞順は前後するが「すずめの戸締まり」で変更してきている。 家出や孤児といった境遇が物語の根幹に有ったはずだが最終的には警察に追われる為の設定止まりで残念。登場に無理矢理感の強い銃も同様、出した割には効果的に使われている気がしない。
『君の名は。』より、私は好きです
朝ドラ『舞いあがれ』の吉田学生が、“『天気の子』の子だ”と言われているので、みて見ました。 朝ドラでの演技とは違い、こちらは声しかありませんが、違和感ないですね。この作品には、倍賞美津子や小四郎・・・じゃなくて、義時・・・じゃなくて、小栗旬や平泉成とか、名だたる俳優が出ていますが、やっぱり、どこかしら声の演技は不自然。その意味では、神木隆之介は凄いな。それと、違う意味で、本田翼も凄い。映像のある演技だと、棒演技とか言われるけど、アニメの声優だと、悪くはなかったかも。 素晴らしいと言われる新海作品ですが、正直言って、登場人物などの動きのある物体のアニメーションはイマイチだと思います。他方、その動く物体の背景は、“異常なほど”緻密。そんものそのままなので、どこだかわかるんですよね。凄い。 表題の通り、『君の名は。』よりは好きかな。荒唐無稽な内容なだけ、アニメである必然性も感じたしね。
無理がある
全てに無理がある 晴れ女?人柱?NARUTOでいう人柱力てきな??? 線路あんなに走れないよ捕まるよ無能すぎる👮♂️ 君の名は擦りすぎ。でてきても嬉しくないよ あ、たきくんーみつはーくらい。 これは壮大なRADWIMPSのPV。 それでは聞いてください RADWIMPSで『愛にできることはまだあるかい』 ファンタジー映画は言わんこっちゃない
人の心を的確にクリティカルヒットしてくるタイプの監督
新海誠監督曰く、「君の名は。」で怒った人をさらに怒らせるための作品らしいですが、全然そんな可愛いレベルじゃなかった。もはや宣戦布告レベル。大丈夫、監督? いつか刺されない? そして何より、前作の規模だったりやらかし感(褒め言葉)が赤ちゃんレベルに思えるほどの「監督ヤってんなぁ!?」と思わず唸るレベルのぶっとび何でもアリアウトロー感。 天才だよアンタ。人の性癖平気で捻じ曲げやがって許さねえぞ。一生ついてく。ありがとう。 でも「言の葉」の暴力的童貞感はやめて。トラウマになる。 「人をあんなに好きになれるなんて、羨ましいですな」という作中のセリフがありますがまさにそれ。 ひだひなをすこれ!!!(ヲタク特有のクソデカ感情)
アオハルですかね?
小学生の娘が公開中の「すずめの戸締まり」を観に行きたいと言うので、その前に地上波放映された時に録画してそのままになっていた「天気の子」を一緒に鑑賞。 いつものことながら絵の美しさには惚れ惚れしましたし、有名俳優さん達が多数出演されている声優陣もいい感じでした。 が。。。内容的には残念ながら引っ掛からないというか、さらっと流れるというか、これはやはり私がおじさん過ぎるからでしょう。 娘はしっかりのめり込んで涙も流してましたから。 おかげで「すずめの戸締まり」も正直あまり食指が動きませんが、私の故郷も一部ロケ地に選ばれたりしているそうなので観に行ったらまた書き込みます。 ここ数年悪さしようとすると必ず雨が降るので陽菜のような知り合いが欲しいなあ~。
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