イエスタデイのレビュー・感想・評価
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念願の作品をやっと見られた
去年の今頃
現在は帰国している長女家族が、その頃はまだ 一年後には日本に住んでるなんて思いもよらずにイギリスで生活していた。
日本に帰って来るのを決めたのは今年の1月。
その頃は、「この時期に日本には行きたくないね」と言っていたのにそれからあっという間に 新型のウィルスが世界中を席巻し、驚く速さでヨーロッパの死者数が中国のそれを超え、その後アメリカがさらにそれを追い越した。
今まだイギリスに住んでいたらと思うと 恐ろしくなる。
コロナ真っ只中の東京にあってさえ、日本の医療の安心感はイギリスNHSの比ではないのだ。
その長女が、夏前に この映画の話をしていた。
面白そうだなあと思って、その後日本でも公開されたが
もたもたしてるうちに上映している映画館がどんどん減り
仕舞に行ける範囲から消えた。
しばらく見られないなあと諦めていたのが
ふと見たら Amazonプライムでレンタル出来るようになっていた。
そして大喜びで視聴した次第。
ここまで期待して見ると、割と肩透かしくらう場合が多いのに、なかなか楽しめた。
設定やストーリーがどうとか
もはやそれも全て
楽曲そのものの存在感が凄くて何も言えないくらい。
この主役のインド系の彼の歌も嫌いじゃない。
私の物心ついた頃にビートルズは法被着て羽田のタラップを降りて来ていて
思春期の頃には解散し
大人になった年にジョン・レノンは殺された。
どちらかと言うとサイモン&ガーファンクルやイーグルスの方が好きだったからビートルズに思い入れはなかった。
それでも、私たちの世代は 生きてるだけでビートルズの楽曲には首まで浸かる事になるわけで、聞いた事のない曲なんかない。
どこに行っても誰かがどれかのLPレコードを持っていた。
あの時代はシングルなんて 買うのは馬鹿で物知らぬやつ。
アルバムとして曲は聴くものだったのだ。
今のように配信もYouTubeもなかったから。
エド・シーランについては
イギリス王室のプリンスとの面白映像があって
かなり笑えるのを見た記憶があるので
こういう事はするかもね と思ったけれど
思ったよりいっぱい出てて なおさらファンになった。
ビートルズは世界中のアーティストに影響を与えているから
ほんとにこんな事になったら、(ないと思うけどww)
こんなじゃ済まないかもしれない きっと。絶対。
80点
世界でただひとりだけビートルズを
知っている売れないシンガーの映画!
って聞いただけで覚えてない物も
あるが広めたい気持ちもあって
歌って有名なって最後は引退するって
想像はつく展開やったけど
好きな所は知ってる人がおってその人らが
感謝してた点とビートルズ以外の有名な物も
消えてしまってた点。
僕の好きじゃない2番目の男と付き合った
ヒロインがすぐに戻る展開あった。
妹の存在とエッチできないって言ってたのに
好きって主人公の気持ちが分からなかった
感じてたけどビートルズはホンマに今聞いても
古臭くなく感動できる曲ばかり
誰が歌うかと才能はマーケティング上手くないと
眠るってリアルな部分とけどいい物は必ず
認められると言うリスペクトもあり
古臭いとバカにするイジる塩梅は絶妙に良かった。
音楽映画の新たな趣向
ナンセンスを無視した傑作。
発想にまず笑う。
思いついたとたんにフィルムを回しちゃった!みたい^^。
ビートルズをたっぷり聴けて、ノリノリに笑えて、なぜか存在感のあるエド・シーラン、面白い!。
ダニー・ボイル監督にはこれからも期待大、とにかく最高!
やっぱ、ビートルズはサイコー!
リチャード・カーティスが、『アバウト・タイム』に続けてとんでも脚本を書いた。あり得ない話なのに、見終わった後すごく清々しい気分になった。予告編を観た時から、ずっと観たいと思っていたが、ビデオ化されてようやく観ることができた。ヒメーシュが歌だけでなく、ギターやピアノまで演奏していて、すごいと思ったし、その困った顔がとってもキュートだった。リリーは待ち続ける女の一途な気持ちが伝わってきた。エド・シーランの出番が思いのほか多くて、ビックリした。彼の懐の深さが見てとれた。次々に歌われるビートルズの歌の数々。私の大好きな「ミッシェル」は出てこなかった。選曲は脚本家の趣味? それとも監督の趣味? どっちなのか気になった。
昨日まで、世界中の誰もが知っていたビートルズ。 今日、僕以外の誰も知らない――。
自分だけの愛を歌え
他の人は無いかもしれないけど、自分はよく思う時が有る。
人気作品を誰も知らない世界で、自分一人だけがそれを知っていたら…?
そしてそれを、自分の作品として発表したら…?
だから本作には驚いた。
まんまじゃん!
ひょっとして今自分は、“知らない方の世界”に居るんじゃ…?
教師を辞めミュージシャンに転身したジャック。が、全く売れず…。
唯一、幼馴染みでマネージャーのエリーだけが教師の傍ら献身的に支えてくれていた。
ある夜突然、原因不明の世界規模の停電が。
真っ暗になり、ジャックは事故に遭ってしまう…。
このシーンが個人的になかなか面白い。
真っ暗になって世界が変わる。
まさしく、“暗転”!
命は助かり、友人たちと快気祝い。
その最中、ジャックは“ザ・ビートルズ”の話をする。
すると、友人たちは「??」な顔をする。
怪訝に思ったジャックは、インターネットで“ザ・ビートルズ”を検索する。
ザ・ビートルズ=昆虫。
パニクりそうになる頭で懸命に考え巡らした結果辿り着いたのは…
世界中がビートルズを知らない。
知るのはただ一人、自分だけ…。
やはりこのアイデア!
ビートルズが居ない世界で、自分だけが知っている。
ちぐはぐな“カルチャー・ギャップ”。
ビートルズ? 昆虫? 超マイナーバンド?
知ってる者からすれば、いやいや、オイ!
“知らない”のだからその反応は当然。
でも、“知らない”世界でも歌だけは別。
友人たちの前で歌ってみせた所、魅了する…。
クィーンもエルトン・ジョンも世代じゃないのだから、ビートルズも当然。
でも、“ビートルズ”自体は勿論知ってるし、これでもメンバー全員の名前も言える。(ナメんなよ!)
さすがにあれもこれもじゃないけど、曲も幾つか知っている。
「ハード・デイズ・ナイト」「イエロー・サブマリン」「愛こそはすべて」「レット・イット・ビー」、そして本作のタイトルにもなっている「イエスタデイ」…。他にも曲名は知らないけど聴いた事ある曲がいっぱい!
個人的なお気に入りはやはり、「レット・イット・ビー」だね。
こんな自分でも魅了されるのだから、聴いた事が無い世界でも。
…いや、そうでは無かった。
両親には無関心に幾度も遮られ、小さな会場で披露するも誰も聴こうとせず…。
あのビートルズの曲なのに…。
しかし、聴く耳持ってる人は持っている。
地元のレコーディング・エンジニアの耳に留まり、そしてそれがあの人気ミュージシャン、エド・シーランに繋がる!(ご本人出演!)
日本で言うなら、サザンが居ない世界でサザンを自分の歌として歌って、今人気の米津玄師に気に入られたモン…?
前座だが、シーランと共にツアーに出る。
ここで大変なのが“曲作り”。
幾ら有名曲や好きな曲とは言え、全てをはっきり事細かに覚えていない。
あの歌詞、何だったけ…?
何だかここら辺、妙にあるあるな感じして面白かった。
例えば、『SW』や『タイタニック』の全てのシーンや全ての台詞を完璧に覚えていますか?
ジャックの歌の評判や人気はじわじわと。
歌対決でシーランも負けを認める。
ワンマンな音楽マネージャーが付く。
そして世界を回る、スターミュージシャンになるのだが…。
ジャック役の主演ヒメーシュ・パテルが生歌&生ギター演奏も披露。愛すべき役柄も含め、見事!
幼馴染みエリー役のリリー・ジェームズが卑怯なくらい可愛い。『シンデレラ』の時並みに魅力爆発! ただ可愛いだけじゃなく、ジャックにマネージャーとして来て欲しいと頼まれた時、教師として生徒たちの未来があると断った時の姿に誇らしさすら感じた。
ウザいけどイイ奴な友人のロッキー。この手のナイスキャラはリチャード・カーティス作品の定番。
脚本はリチャード・カーティス。
監督はダニー・ボイル。
片やロマコメの名手で、片やスタイリッシュな作風で知られる鬼才。
一見水と油のようだが、これが絶妙なハーモニー。
カーティスらしいユーモア、ハートフルさ、ボイルらしいテンポの良さ。
心配は無用だった。何より、イギリスを代表するこの映画人2人が初タッグを組んだだけでも必見の価値ありの一作!
2人共、ビートルズマニアだとか。それは作品を見てるだけでも伝わってくる。
ビートルズが居ない世界なんて、おちょくってるのかと思いきや…否!
終盤の展開に触れるが、自分以外にビートルズを知ってる人物らと出会う。責められるのかと思ったら、逆に感謝される。
ビートルズの居ない世界なんて退屈。この世界にビートルズの曲を歌ってくれてありがとう。
イギリス映画というのもいい。ビートルズにクィーンにエルトン・ジョン…。偉大なミュージシャンを多く生んだ偉大な音楽の国。
ボイルとカーティスが、ビートルズやイギリスへ愛や敬意をたっぷり込めて。
そう、本作は“愛”の映画なのだ。
人気者になるにつれ、エリーと関係が…。
お互い欠けがえのない存在なのだが、正式な“恋人同士”ではない。あくまで、“幼馴染み”…。
エリーは別の男性と付き合う。
かつて売れず、苦労を共にしながらも、常に一緒に居て、幸せだった日々…。
今の“偽り”の成功と名声と引き換えに、それを手放す…。
本当にこれで良かったのか…?
また、ジャックを苦しめるもう一つの自責。
自分の歌なんかじゃない。自分も歌を愛するはしくれなのに、こんな事はビートルズや音楽への冒涜。
苦悩するジャックに、ある人物から助言が…。
その人物、はっきり言えばオイオイ!レベルの掟破り。
でも、ビートルズが居ない世界なんだから、確かにそうだ。
その偉大な人は言う。“本当に大切なもの”を手放すな。
ラストは予定調和なハッピーエンドだが、それすら幸せで温かい。
生み出したからこそ言える。
我々に伝えてくれているではないか。
“愛こそはすべて”
どんな世界や作品もそう。
ビートルズだからの曲。クィーンだからの曲。サザンやSMAPだからの曲。
黒澤が撮っての『七人の侍』。スピルバーグが撮っての『E.T.』。宮崎が手掛けての『千と千尋の神隠し』。
ビートたけしだからのギャグ。志村けんだからのギャグ。藤子・F・不二雄が描いての『ドラえもん』。鳥山明が描いての『ドラゴンボール』。…
挙げたらキリが無い。
別の人がやったって決して名作にはならない。自分が生み出したから名作になったのだ。
自分だけの愛を歌え。
S(少し)F(不思議)映画!
他作品ではあまり観た事が無い"少し不思議"な展開となってからは凄く面白かったのだが、ラストの着地点が普通の恋愛映画となってしまい、少々残念…
例えば、主人公と同じ環境の何処かの誰かが"メガネの魔法少年の物語"を出版して大ヒットしてる…なんてオチとか。
ジョン・レノンのサプライズ登場も、物語と全く絡まない出オチなのも残念…
邦画でリメイクするなら、"藤子不二雄の居なかった世界"か??
ビートルズがくれたもの
この設定面白いですよね、ビートルズのいない世界。
ビートルズいない世界って考えられないなー。
彼らを誹謗中傷する心ない評論家達もいる、ジョンレノンは薬中だとか…。
どうだろうこの映画を見て、改めてビートルズの素晴らしさがわかった。彼らが演奏する曲のたった4分間位の時間でそんな評論家たちが一生かかっても与えることのできない幸せな時間を僕にくれる。
ビートルズ万歳と叫びたくなる秀逸な映画です(^^)
夢を諦めることは妥協ではない
多くの音楽や文化に影響を与えてきた偉大なアーティスト「ザ・ビートルズ」がもしも…この世界から消えてしまったら…という「もしも…」な物語。
ビートルズがもしいなかったら、ビートルズに影響を受けたアーティストは存在しなくなっているかもしれないが、別のテイストでデビューはしていたかもしれない。実はそういう部分を掘り下げていくという音楽マニアに特化した映画ではないのだ。
メインとして描かれるのは幼馴染で親友のような腐れ縁になってしまっている2人の男女は確実に惹かれ合っているものの、打ち明けることで関係が崩れてしまうのではないかと、友達以上恋人未満を続けていて、もどかしいという少女漫画の設定のような30代前後になっても、まだそんな状態という恋愛バカの物語。
主人公ジャックは、自分の才能を信じてバーやクラブで歌う日々を繰り返しながら業務用スーパーで働いている中にも、音楽フェスで歌えるチャンスが舞い込んできたりとチャンスはあるには、なるのだが…それでもシンガーソングライターとして生きていくには不安定すぎるということで、人生諦めモードで更に恋愛バカ。
そのな時に、事故と太陽フレアによる停電の影響で、原理は全く不明ではあるが、目を覚ますと、ビートルズが存在しない世界になってしまっていた。
事故と太陽フレアによって、本来いた世界からビートルズが消えてしまったのではなく、ビートルズが存在していない別のアースの自分と入れ替わってしまったと考えたほうが正しいのだと思う。
シンガーソングライターのジャックだったから、ビートルズが存在していないことに気づいただけであって、ビートルズから影響を受けたアーティスのオアシスも消えてしまっていたしても、これはビートルズが消えてしまったことによる影響なのかは、わからないのだ。
確かに影響されたアーティストが存在していなかったとしても、別のアーティストに影響されて、少し違うテイストではあるが、オアシスは誕生していたかもしれないし、違う名前でデビューしているのかもしれない。
あくまでジャックの目線で観てしまうから、ビートルズ関連が消えている様に感じてしまうが、これは完全にミスリードであり、製作サイドの罠だ。
その後に明かされることだが、コカ・コーラやタバコ、ハリー・ポッターも存在していないことからも解る通り、様々なものが消えてしまっている世界なのだ。逆に元の世界に存在していなかったものも存在している可能性がある。
完全に『ハッピー・デス・デイ』やドラマの『フラッシュ』などで描かれるマルチバース映画なのだが、何故話の軸がビートルズ中心になってしまっているかというと、ジャックがシンガーソングライターであるのと同時に、元の世界に戻る意味がないからなのだ。
マルチバースものは、例えば母親だったり、恋人だったりと何か大切なものが消えてしまっている設定が多いが、今作はそこに意味を持たない。
ジャックは、ビートルズの存在しない世界で、自分の記憶を頼りに自分の曲かの様に新作を続々と発表していき、天才と評されていくが、観た感じジャックは特別歌が上手くないため、結構音を外していたりする。
それでも周りが評価してくれるということは、ビートルズの歌詞がいかに素晴らしいかということを意味している。
つまりビートルズの曲を使ってでしか有名になることができない=自分に才能はないということに気づいていくのだ。
その部分を強調するのであれば、間に自分のオリジナル曲を挟んだけど、全く評価されなかったというエピソードも入れてもらいたかった。
ジャックがスターになってみたことで、罪悪感や商品として売られることへの圧力、過去の人間界を断ち切らなければならないという、スターの抱えるものの大きさを実感すると同時に、自分はそれらを扱えるだけの器の人間でもないことに気づかされる。
夢見ていたスターの道よりも、平凡な人生の中で愛する人と過ごすことが自分には合っているのだと、夢を捨てる物語でもあるのだ。
夢を叶える=幸せではない。
自分を知って、ジャックにとっては、夢を諦めることは、妥協ではなく、幸せになれる道である。ジャックにとっての幸せになる結末は、別の世界でも共通していたということだ。
ビートルズ世代ではないけれど、、
今、観るべき映画は「コンテイジョン」じゃなくて「イエスタデイ」です(≡^∇^≡)
みんな高評価だ…
愛情に溢れた心地良い作品!
ブラボー!!!
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