「嘘をついて生きていたのは昨日までの自分」イエスタデイ こたさんの映画レビュー(感想・評価)
嘘をついて生きていたのは昨日までの自分
間違いなく今年の映画の3本指には入る良作。
いや名作です。見ないと損。
僕はビートルズはHey JudeとHELP!ぐらいしか知らなかったのですが、この映画を通してあんな曲やこんな曲もビートルズだったのか!と知りました。
いやはや、もう聴き馴染みがありまくりで笑
そして、今回初めて聴く曲も凄く良いと思えました。現代調にしてあるみたいですが、だからこそ聴きやすかったのかも。
ある日突然、世界中の人々の記憶・記録からビートルズが消えた世界。
でも自分にだけはそのまま記憶が残っている!
でも他の人にはない!
なら、自分が歌っちゃおう!みたいな感じの映画です。
音楽でスターになることを夢見る主人公のジャックをヒメーシュ・パテルが、その主人公の親友兼マネージャー兼ドライバーのエリーをリリー・ジェームズが演じます。
ビートルズは凄いですが、この二人のすれ違い具合も凄い。
エリーは最初からずっとジャックを求めているのにね。
そして歌っちゃおうと思うのはいいけど、ジャックは心優しく?音楽が大好きでビートルズを崇拝しているので当然葛藤があります。
でも、そんな思いとは裏腹に物事はトントン拍子にうなぎ登りに順調に進みどんどん規模が大きくなっていきます。
そしてそれに比例して不安も・・・
そんな中でジャックやっとエリーの存在の大きさに気付き始めますが、その時のエリーには彼氏がいて。
さて、どうなることやら。
コメディ色が強いので、少しくどいかな?と思う時もありましたがお陰で重くなり過ぎず見れます。
そして、この作品はビートルズへのリスペクトが凄いと思います。いや、音楽へのかな。
本来、ファン同士ならこの作品の中のような関係になるべきだと思いました。
いちいち自分の価値観を押し付け合わずに、素晴らしさを語り合うべきですね。
それにあんなとっておきがあるなんて。
「愛する人には嘘をつかないこと。」簡単そうでなかなか出来ない大事なことですね。
ボヘミアンやロケットマンのような伝記的な映画も、良いですが今作のような創作の映画も見やすくてオススメです。
あと、最初から最後までずっとエリー/リリー・ジェームズが可愛い!