「Here's my take. A world without The Beatles is a world that's infinitely worse.」イエスタデイ Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
Here's my take. A world without The Beatles is a world that's infinitely worse.
先日、この映画の製作者である監督のダニー・ボイルとプロデュサーであり、脚本家のリチャード・カーティス両氏の対談を目にする機会があった。その中で、番組のMCから、何故、多くの映画人がハリウッドを活動拠点に置くのに、他の人のようにそうしないのかと尋ねられた時、最初にカーティスが話し始めた。「いい質問だ。私が27歳の時にアメリカに渡ったが、ランチでの会話や彼らの好みの音楽さえ、何も知らなかった。つまり会話が成り立たなかった。そんなことで、アメリカでの映画の脚本の仕事は諦めてイギリスに帰 ってきた。」そのあとすぐに付け加えるように監督のボイルが話し出す。「私は、この世のどこにもいない狂信的音楽愛好者と自負している。もちろん隣にいるカーティスも、その内の1人なんだけれども。この後ろを見てくれよ。ここマンチェースターの20マイルもしないところから、ここは、信じられないぐらい音楽を育てる環境があるんだよ。」....と
12秒という世界が制止したときに、何故かパラレルワールドにいる主人公のジャック。ジョージ・マーティンとブライアン・エプスタインがいない世界では、いくらビートルズの曲と言えども、そう簡単には売れることがないが...しばらくすると? 貧欲を司る地獄の七大君主の1人、マモン。別名:デブラ・ハマーがジャックが世に知られてしまうと何処からともなく、登場される。
Buddy, what I'm offering you, is the great and glorious
poisoned chalice of money and fame.
If you don't want to drink it, which I would understand,
go back and have a warm beer in little, bonny England.
If you do want to drink it, I need to hear you say,
"Debra, I'm so thirsty, Give me the goddamn chalice."......
So, which is it?
何と言っても、何故? なぜ? もう一発、何故? ふざけました。それなら書くなってか?
Night......... Nice to meet you.
You look like Ed Sheeran, you know......
-I am Ed Sheeran.
Oh, right. Well done.
いつかは忘れたけれどもエド・シーランが、America Institute For Stutteringというアメリカの吃音協会が主催する ”FREEING VOICES CHANGING LIVES” の会合で吃音で苦しんでいる子供たちの前で冗談を交えながら、彼はこのように話していた。「まだ私が小さい時に、ポートワイン母斑のレイザー治療が原因で、吃音になったけれども、それよりも片方の耳が聞こえなかったほうが嫌だった。」と自分の体験談を交えながら子供たちに話していたのを思い出す。この映画に本人として登場し、ビートルズの曲の題名を変更するよう指示する嫌な役をするとは、彼らしいとただただ言う事しかできない。これに似ていたのが「ペギースーの結婚(1985)」のワンシーン。ビートルズつながりとして。(ポートワイン母斑:赤色のあざ全般を称している。)
ジャック、音楽の神に会いに行く?
There were complications, young Jack.
Lost and gain.
Prejudice and pride.
But.....it all turned out just.......”fab”. 自分が情けない。皮肉れて
受け取っていた自分がいる。
時代としたら、ドはまりをしてもかまわないジャックの両親。初めて両親の前で”Let It Be”を弾き語ろうとすると....なぜか誰も真剣に聞こうとはしない。なぜ? そんなエピソードの中でも彼の世話をするいつも一言多くてドジなロッキー。最後に大活躍。そして、このロマンティック・コメディと称される映画に欠かせない人。ジャックの幼馴染のエリー。2人の関係を見ているほうが”どうにかしろよ!?”と言ってしまいそうになるぐらい、いい感じでヤキモキさせられます。全編ビートルズでビートルズ。たまに出てくるロゴのような大きな文字。そんな文字でも、いつもなら邪魔に感じるけど、今回は御愛嬌ということで...サクッと観ることのできた映画であるのは確かな事。
批評家はどう見ているのか? 映画のことを
1925年からアメリカ合衆国で発行されている雑誌。元来は週刊誌であったが毎年47冊が刊行され現在に至る。 New Yorker
“Yesterday,” Reviewed: Danny Boyle’s Comedic Fantasy
About a World Without the Beatles June 29, 2019 より
「 映画”イエスタデイ”は結局のところ、ロマンチック・コメディであるけども、概念的に複雑なものであり、私的生活と文化保守主義である大衆向け古典主義という特異で復古的枠組みの上に構築されている。」
アメリカのシカゴで発行されている新聞で、ニューススタンドで売られている大衆誌Chicago Sun-Times
A fab opportunity missed in ultimately disappointing
‘Yesterday’ Jun 26, 2019, 5:33pm CDT(CDT:アメリカ中央夏時間)
「悲しいかな、面白いのは、最初の1時間だけ。その後、映画”イエスタデイ”は相次ぎと(特に不快な間合いの文字を含む)的外れなことを放り出し、最終的には、できもしない期待の重みで崩壊している。」
1984年に創刊したメキシコの日刊紙 La Jornada
「 結果として、非常にエンターティメントとして面白い映画であり、非常に幅の広い異なる世代の視聴者と共有することができます。」
ポール・マッカートニーといえば、本作の”イエスタデイ”を含め、”ヘイ・ジュード”、”レット・イット・ビー”をすぐに思い出されるが、あまりビートルズに関心のないものでも、好きなドラマの主題歌として流れれば、その卓越したメロディを聞き入り、思い出の1つとなることは間違いがない。曽野綾子の小説”21歳の父”のドラマ化。あの少女趣味的悲劇的ドラマの今でもワンシーンを覚えている。
Time for bed............... finally パチパチ 💗