新聞記者のレビュー・感想・評価
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権力や組織の圧力と正義感との葛藤
権力や組織の圧力と正義感との葛藤。大なり小なり誰もが経験したり感じたりすることだと思いますので共感大の映画ではないでしょうか。
映画の世界なので実際はどうなのかはわかりませんが、てもこの映画のような隠蔽や情報操作やとかげの尻尾切りは、今の日本政権では蔓延しているように思えます。
社会派映画として素晴らしく星5個でも良かったのですがラストの終わり方が好みでなかったので4.5になりました。
日本アカデミー作品賞、主演男優賞、主演女優賞三冠は納得の映画でした。
よくできた【映画】です
映画館で一度観て、最近BS12でも観た。
いちいち不安にさせるカメラワークとか、内調の過剰に青白い色味とか、不穏なBGMとか。
不気味なひりひりするスリリングな演出で、
よーくできたミステリー?サスペンス?映画です。
杉原さんの憔悴していく演技、お上手。
吉原さん、よく存じない役者さんだったおかげで先入観なく見れてよかった、設定も無理なく受け入れられたし、丸い目の演技がお見事。
多田さん役の人の不気味さ、最高に怖かった。
現実世界のお話が下敷きになってるかどうかは置いておいて十分おもしろいので、
沢山の人に見る機会があるといいなと思う。
地上波放送がないことが、この映画のリアルな怖さを助長する結果になってて、皮肉。
やればいいのに。
少し単調すぎたかな
メッセージも感じる重たい作品です。
ラストも見た人に委ねるような作り。
うーん。僕には思いの外刺さらなかったかな。
内閣府の怖い部分が見れた事は勉強になりました。
でも、個人的にはもう少しだけ映画として抑揚のあるものが好みかな。
つまらない訳ではないんです。
細部に拘って欲しい
改めて世の中の見方を考えさせられました。
原作の一部を展開した社会派エンタメ、寡黙な日本のジャーナリズムを説く
日本のジャーナリズムは寡黙だ。不偏不党が根付く日本では、与党を批判する情報を強く流すことはない。その特異な日本のジャーナリズムと内閣官房の2つの視点から描かれた意欲作。ツッコミどころはあるが、重厚感ある作品だった。
原作は読んでいた。大学でジャーナリズムやメディアについて勉強しているので、題材に選んでみたからだ。東京新聞の望月衣塑子の半生と当時の菅官房長官との激しいやりとりの経緯を綴っている。本作は、その中でも現在に至るジャーナリズムへの問いをピックアップしていた。
東京新聞もリベラルなので、自民党が騒がれている問題に首を捻り、追求する立場である。モリカケ問題を蔑ろにしようとする政府を責めた一人が望月衣塑子である。そんな視点が入った映画。
何よりキャストの気概を感じる。主演はシム・ウンギョン。『ブルーアワーをぶっ飛ばす』の後にこの作品は撮られたそうだが、割と流暢で気にならなかった。一方の松坂桃李も素晴らしい。官房としての葛藤をヒリヒリと感じさせる。
ところどころのツッコミどころは差し引いても、良くできた作品だと思う。新しい風を開けようとする気概こそこの作品の意義ではないだろうか。
暗い
現忖度政権の回し者か。
日本語の下手さが、すべてを台無しにしてる
シム・ウンギョンさん良かった。
邦画にしては大健闘
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東都新聞記者、吉岡の元に新大学創設に関する極秘資料が送られてきて、内閣府で働く杉原と共に事態の真相に迫っていく話。
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この大学創設はたぶん森友学園と加計学園問題をモデルにしてて、私はこの問題について全く分かってないけど映画内に出てくる記事の話とか知っていると似てるような感じなのかな?.
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ハリウッドや韓国でこういう話最近よくあって、それに比べたらまだまだだと思うけど邦画にしては良いじゃないか。最初の1歩だよ。
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あとは最初らへん話を追うのに精一杯で途中から気づいたんだが、登場人物たちが正義に基づいて行動している時光が顔の真正面から当たっている気がする。そして政府の黒い方へとおちてしまう時は光に背を向けているような。
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だから、内閣府の人達が窓の方(光がさしてる)を見ることはないし、真実に限りなく近づいている時吉岡の顔に過剰に光がさしてるのかなぁと。
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私はおもしろかったです。
社会派(風)ファンタジー映画
「もしかして裏でこんなことが起きていたらエモい!」という妄想を「事実をもとにしてます」風に描いてる
なんちゃって社会派映画。
絵作りはちゃんとした映画だけど
北朝鮮などのプロパガンダ映画と同じ手法で作られてる感じ。
これを見て「日本の政治はなんてだめなんだ!」みたく熱くなる人がいるのでしょうか?
新聞記者
映画は自分と違う世界を体験できるから楽しいという部分があると思う。この映画ではもしかしたら存在するかもしれない自分とは違う世界を描いている。
杉原の正義感や復讐心と、家族や自分のこれからの人生。この2つの間で揺れる杉原の気持ちが容易に想像できるし、共感できる。
そしてラストの『ごめん』。結局、自分や家族の生活をとったという結末か。この日本の内閣にはなんの希望も残っていないという風刺のようにも感じた。と同時に人間の弱さも描かれている?
最後の杉原の表情は今にも自殺してしまいそうな感じだった。最後道路に飛び出して自殺したのでは?
簡単に印象操作される国民も描かれていた。そんな人間を育てる教育をしてはいけない。
深くて重かった。。
タイトルがミスリード
「新聞記者」というタイトル。
正直、これは作品を正しく表していないと思う。
この作品の主人公はどちらかというと官僚の方だろう。
作品自体は、森友・加計問題をベースにしてると思われる。
私は「記者たち」「ペンタゴン・ペーパーズ」や「大統領の陰謀」、マイケル・ムーア氏の作品など、アメリカのジャーナリスト精神を描いた作品は好きで何本も観ているが、その精神を日本の新聞・TVのマスメディアに期待するだけ無駄なので、そこは全く期待して観なかった。脚色もされてるだろうし。なので、変な期待外れはなかった。
主人公は韓国の方が演じられてたのね・・最後のスタッフロールで知った。やけに拙い日本語だなー、と思ってたら。ただ、海外で暮らしてて、いきなり日本で働き始めた人は、だいたいあんな感じの日本語なので、そこはリアリティを感じた。
取材の仕方に関しては経験ないからわからないが、あんなに簡単ではないのでは?と思う。もっと取材や調査が必要だろう。ただし、今の記者は政府の意向を無視した記事書くような気概のある人がほぼいないから、若い記者もたいした経験積めないだろうし、この主人公は大学でジャーナリストを学んだという設定でもないようだから(父親の死がきっかけでこの世界に入ったっぽい)、案外リアルでもこんな感じでネットで情報を集めてるだけなのかもなーと、逆にリアリティを感じた。
ストーリー的には、内調の随分な脚色はあったけど、今は内閣府に人事権限が集まって首相の応援団になってるのもその通りだし、普通にあり得る話だとは思う。
ただ、1点ちょっと考えさせられたのは、この若い官僚。
最後ああいう結末になったのは仕方ない。それこそ、普通にありえそうだし。まぁ、覚悟決めたなら最後まで意地を通せよ、とは思うけど。
私が気になったのはそこではない。
今の官僚制度の在り方だ。
私はIT業界でずっと働いているので、転職は当たり前だ。
だから、この官僚の葛藤が全く理解不能なのだ。
「何故、転職を考えない?」
50過ぎになっているならともかく、この官僚は30前後だろう?別の業界の別会社で十分に再就職できる。奥さんや子供がいるとかは全く関係ない。こんな自分の意志を曲げてまで、アホな上司の言うこと聞いて、何故内部告発した後で、官僚辞めて新しい人生を歩もうと思わない?そこが本当に理解できない。
まぁ、実際の官僚もこんなもんだろうな。
プライド高い上に、その世界しか知らないから、別業種がどんな働き方なのか、とか想像も付かないのだろう。それで「働き方改革」とか言われても。。。。
本来は、「政府の仕事」と「民間の仕事」を自由に行き来できるくらいがちょうど良い。しばらく政府の仕事やったんで、次は民間に行くかー、くらいのノリで転職できれば良い。そうすれば、こんな葛藤はまず生まれない。ドラマにはならないだろうけど、ドラマになるよりも、そっちのほうが圧倒的に良い社会だと思う。私も少し政府の仕事してみたいとも思うし。
その考えに至ったのは、観た甲斐があったと思う。
ストーリー的には不満はあったけど、俳優さんの演技は良かったし、今の日本のメディア状況の中でこの映画を作った気概は素直に評価したい。今回の参議院選挙の報道を見るにつけ、本当にNHK含めて民法もどうしようもないもんな。。
だから★4つ。
ただし、最後に付け加えておくと、今のどうしようもない内閣を支持しているのも(選挙に行かないのも)、くだらないワイドショーやお涙頂戴劇を見たがってるのも、過去の戦争で踊っていたのも、すべては「国民の責任」である。バカな国民がバカな政府やメディアを生み出している。政府批判もメディア批判も結構だが、まず行うべきは自己批判だ。自分の都合が良いだけのバカな情報を信じていないか?既得権益者に騙されていないか?「自分を信じて疑え」とは、そういうメッセージでもあるのかもな、と最後に感じた。
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