人間失格 太宰治と3人の女たちのレビュー・感想・評価
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蜷川実花の人間失格として
蜷川実花の人間失格としては
映像、音楽 共に良い作品だと思いました。
3人の女性にスポットを当てた
ストーリー、キャストは素晴らしく思い
蜷川実花監督の煌びやかな映画での勝負ではなくても良かったのかなと。
しかしながら、映像として楽しめる作品だと思います。
太宰治ファンには納得できないかもとしれないと感じはしましたが。
最高でした
蜷川実花が好きで観に行きましたが行ってよかったです。
3人の女たちとある通り、色恋が話の中心です。
太宰治が作品へ向き合うシーンは少ないので、作品のファンの方にとっては物足りないかもしれません。
演技の上手い人達ばかりですし、そこに蜷川実花の演出が混ざると最強です。
登場人物それぞれが苦悩するシーンは胸が痛くて仕方なかったです。とくに二階堂ふみ。
上映後、二階堂ふみの気持ちが分からん、などと言っている男性もいましたが・・・
とくに女性の登場人物の感情が難解なので、人生経験の浅い人は楽しめないのではないか、といい意味で思います。
もし私が10代の頃に見ていたら、面白くないって途中で見るのを止めてしまいそうです。
この作品は、ある程度様々な恋愛を経験した女性が1番楽しめるんじゃないでしょうか。
テーマのマッチングが絶妙
太宰治の人間失格という倒錯的題材と蜷川実花の世界観とのマッチングが絶妙すぎた。
蜷川独特の背景や色彩はもとより、役者の角度とか間合いとか。
テロップ見なくてもこれは蜷川実花だなと。
どぎつい 目に刺さるような色彩に ふわふわした花や木々や光
少し 和ノスタルジックな蜷川の世界観と合わさって
やりすぎない、でもお洒落な作品だ。
それでいて ドロドロした負の感情や心理描写、不安感、死の痛みや恐怖の表現もしっかり刺さってきて テーマを裏切らない部分も十分に伝わってきた。
主人公・周りの人間の狂いっぷりも いろんな意味で良かった。
そしてさして好きでもなかった小栗旬が こんなにかっこよかった?って思えてくる罠。
こんな人がいたら女は抗えないだろうな と思わせてしまいます。
ただ、話の全体的なテンポはあまり良くないので
少し間延びしたように感じやすいかもしれません。
気持ちをフラットにして時間に余裕を持って世界観にどっぷり浸かって観れば大丈夫ですが
人によっては時計を見たくなるかも。
好きです。
あんまりエロくはなかった。映像は好き。
ロケットマン観たあとのこれだったから、昔の文豪って、今でいう人気ミュージシャンみたいなものだったのかな。
恋愛の快楽もお酒や麻薬なんかと同じ、度が過ぎると死に向かう。
ほどほどなら明日への活力、未来の構築となるんだろうけど。
情事の快楽は実はナルシスト、自分に酔いしれているだけのように思うし。失楽園なんかにしても死に向かう。
なんででしょう、ベクトルが内向きだからかな。
外に向かうと耽美的でなくなるしね。不思議なもんです。
小栗旬は、元が健康的な方なのか、いやらしさが感じられなくて、役者としてとことん反面教師的に危なさを訴えかけて欲しかったなあ。そこいくと成田凌の方が、病的なものを携えていて歳いってたら適任だったかも。
素材としては完璧なんですけどね、映像の美しさは、昔鈴木清順監督の映画の美しさにハマってたのを思い出して、それならそれで徹底していればいいのかなと。蜷川さん、そこに特化してどこまでもビジュアルで完璧に見せて欲しいなって期待します。これからも。上目線ですみません。
太宰の何を描きたかったのか
どこまでも静止画のひと
如是我聞・・・
想像を超えてました
綺麗だったけど
今作はいつもの蜷実花さんの音楽ぶわー!映像ぶわー!カラフルぶわー!
という感じとはまた違い、ちょっとしっぽりした雰囲気。
無音恐怖症の私は無音がつらくて辛くて。。
シアター外の声がガンガン聞こえてきたくらい静かなシーンが多く、
劇中に「お出口はこちらでーす!」という声がこだまする。。
途中で何人も席を立っていたので「息つく暇もなく」という
感じではなく、全体的に雰囲気が暗く、
ザ・蜷実花!というものを期待しているとちょっと辛いかも。
あとこれは小栗君の宣伝映画だったのかな?というくらい
小栗旬が最大限にかっこよく撮られている。
沢尻エリカはちょっと存在感薄め。
あと宮沢りえが美しすぎるけどもう50くらいに見えるので
出産がちょっと違和感。。
全体的には演技派が多く、小栗君のラストシーンの
雪で倒れるところはもう見ていて辛かった。
ていうか本当に死ぬんじゃないかと思うくらいすごかった。。
花がたくさん移されていてそこは目の保養。
でも一番好きなのは風車がぶわーって回って祭りの太鼓の音と
子供たちの笑い声、どんどん大きくなる音楽、ってとこが
ぶわーっと来てよかった。
ラストシーンの人間失格を書き上げる時の家屋分解的な
前回よりかは、、
まず初めに私は太宰治の作品を読んだことはありません。
前回蜷川実花さんが監督された「ダイナー」を見て、今回の作品も見てみようかなといった感じです。
「ダイナー」においては、監督の作風とキャスト選び、ラストへの話の運びが、自分の期待とギャップを生んでしまい、あまり満足できなかった作品でした。
「ダイナー」と「人間失格」との公開の感覚は狭く客の声を聞けない分、今回の作品も蜷川実花ワールドがどれくらい炸裂してしまうのかと思いながら鑑賞しました。
結果、プラスとマイナスが散乱しまして、一言でいうと微妙と言ったところでしょうか、、
花の演出は主張しすぎずも監督色を前回よりも上手くキープできていたのではないかと思います(笑)
いくつか盛り込んであったCGのシーンはどういう意図というか、なぜそこでこの映像を入れる必要があるのかといった疑問をとても感じました。
(私の心情の読み方が甘いからなのかもしれませんが、、)
前半の妖艶なシーンはとても色っぽくてよかった!と言いたいところですがそれをかなり押し付けすぎな気もしました。そしてそのシーンを重きを置いているのでしょう、女性客(小栗旬目当てであろうお客さん)はかなりの人数でした。
最後にやはりキャストの演技力に救われているところがあるように感じられるのは否めませんね。。
この点からやはり太宰ファンなどから見ると、完璧に満足出来る作品ではないだろうなと感じます。
しかしながら、私のような太宰治に無知な人間からすると、先程はマイナスな事ばかり描きましたが、期待よりかはストーリーは割と面白かったように感じますし、太宰治に興味関心が生まれますしまぁ良いのではないかと思いました。(ちなみに今本当の人間失格を読んでおります)
私も下手くそながら写真をやっております。
写真においてはよく分かりやすすぎるのは面白さに欠けると言われます。
なんとなくもやっとした中から、見る人それぞれの面白さを見つけていくのが写真の楽しみ方なんだと思います。
やはり蜷川実花監督の作品にはそういう考え方、捉え方が盛り込まれているではないかと思います。好き嫌いが別れて当然だなと改めて感じました。
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