人間失格 太宰治と3人の女たちのレビュー・感想・評価
全282件中、41~60件目を表示
役者さんはイイんだけど、ストーリーがイマイチ
小栗旬、二階堂ふみも良かったし、影のある宮沢りえや奔放な沢尻エリカといった役者陣は良かった。でも、ストーリーが入り込めず、、、残念。
こんなにも男っぽい太宰は存在しにくいのじゃなかろうか?
女は怖くて強いから戦争に行った方が良くて男は繊細で弱い生き物。だからね家を守って、小説など書いているのに適していると、嘗て太宰の小説を15、6歳のときに読んだ感想だった。この映画のような太宰治であれば人間失格などという物語は書けないだろう。
世界は自分を中心に回っていると豚の子供のように感じる女性ならではの映画だった。
ますくしろや
多くの日本人が太宰治の人間失格を読んだことがあると思う。こんなさかりの付いた喀血男の話じゃない。太宰治も映画も知らない人に穢されるのが忌々しくて仕方がないが、このテの日本映画を見ること自体、レビューサイトに悪評して憂さを晴らす目的以外の目的があるとは思わない。日本中の人々に愛される文豪太宰治がこんなしょうもないチンピラだと思いますか?いったい誰がこんな河島英五の歌詞みたいな映画を見たいのですか?
毎度日本映画を腐しているが、なにもすべての日本映画のクオリティが高くなきゃいかんと言ってるわけじゃない。ぜんぜんそんなことじゃない。駄作でも死霊の盆踊りやトロマみたいな映画をつくっているなら、腹なんか立たない。凡作でもスペシャルアクターズならいい。映画の受け手である庶民にたいして、ウケるもの・面白いものをつくってやろうと、それなりに工夫している映画に、腹なんか立つわけがない。
そうじゃなくて、日本映画の天才さん鬼才さんたちはなんにも知らない俺たちに、いきなりワタシの感性って素晴らしいでしょと言ってきやがるのである。そんな自分本位なエンタメってどこにあるんですか?消費者が、映画にだけは歯ぎしる理由は、音楽や小説、絵画などは、熟練していたり卓越していなければ、世に出られないからだ。ピアノだってギターだって、好きに弾いたりはできない。絵だってたとえ写実をめざしていなくてもアグリッパやヴィーナスの石膏胸像を何枚も何枚も素描する。小説だって、つまらなかったり稚拙なら買ってくれない、審査を通らない。なぜ日本映画だけは技術習得が端折られているのですか?という話──なのである。
端的に言えば、もはや日本映画に良くなってほしいと思っているわけではなく「なんだろう、気取るのやめてもらっていいですか?」ということ──なのである。
おそらく日本映画の天才さん鬼才さんたちは黒澤明や小津安二郎が「漠然とした天才的感覚」みたいなもので映画を撮ってきたという幻影から抜け出すことができないのである。そして、その感覚をじぶんも持っているのではないかという希望的観測からも抜け出すことができない。のだろう。知る由のないことなので憶測ですが。
日本には出演作にいい映画がない、そうとうな演技派の役者さん──が常に一定量いて、それがじわじわ増えている感がある。かれらがいちばん気の毒です。
ところでNetFlixで見ていて、はじめて気づいたのですが、右下に再生速度というのがありました。1.5が最速になっているので、120分映画を80分で見ることができましたが日本映画用にもっと早い速度があってもいいと思います。0点。
小栗旬は好きな役者だけど太宰治ではなかった
ふとした瞬間に着流しの着物から見える細マッチョな筋肉のせいなのか
まったく悲哀や苦悩を思わせない声のせいなのか。
こういうイメージは私の中になかった。
もっと ないなーと思ったのは静子さんの沢尻エリカ
文学目指してた女の人だよ?斜陽のモデルの。
もう絶対ないわーと配役の時から思っていたせいで、実際見た方がまだちょっとマシだったほど。
二階堂ふみは、最後の女としての狂気を熱演していた。
映画の配役って
最初聞いたら ないでしょ って思っても
見たら なかなか良いじゃないかってなると監督の勝利
という事になるのだと思うが
狙い目として
小栗旬は アリだったはずなのに。
そして太宰治の熱烈ファンが存在してしまうから
酷評されてしまうのかもしれない。
そういえば カメラマンとしてではなく
映画監督としての彼女の作品に好みのものはまだない。
見てみたらつまらない っていうのが多い。
見てみたく は なる。ってところもミソ。
一番印象に残るのは
小栗旬の父親としての顔がやけに板についてるってところ。
写真集のような映画
蜷川監督特有のアジア的な色彩と花や格子などのモチーフが随所に使われ、常に構図も意識して撮られていると感じた。写真集の動画版のようだった。
宣材写真を見る限り少なからず刺激が強そうでw長いこと見る気がしなかった。でもVODのキャンペーンで無料だったため見てみたところ、全然上品で、心配は杞憂だったw。
脚本は3年かかったそうだが、太宰治や深く関係した3人の女性の描写がすっきりとわかりやすかった。そしてラストがいい。あの終わり方は正解だと思う。
キャストは全員蜷川監督の美意識に叶った役者で構成されていて、自然と美に耽ることができる。
そして音楽が印象的かつ効果的だな、と思って調べたら、リオ五輪や、「9人の翻訳家」の音楽を担当した巨匠と知って納得した。
新味無し
「火宅の人」と「それから」両傑作の間に落ちて新味無し。
配役も冴えず、あの藤谷美和子の絶妙なミスマッチを想う。
文豪を撮るに日和ってか、蜷川実花持ち前のチープで毒々しい死臭も薄い。
予告編とスカパラの主題歌だけは良い。
及第点。
アート系。
ようやく借りて観ました。
内容については割愛しますが、
もっとえぐった表現があるのかなーと
思いつつ観ましたが、思ったより
さらっとしていたなーと思いました。
豪華俳優陣でカモフラージュ、な感じで。
音声を止めて観る。映像作品として観る。
DVDで鑑賞。
以前の「ヘルタースケルター」は中途でリタイヤしてDVDを返した。
今回は、ほぼ冒頭からヘッドホンを外してその映像美と画面の精緻に食い入る。
蜷川実花という監督は、文学はおろか登場人物の台詞や動きに至るまで「写真のBGM としてバックに流す」=あくまでも写真家としての仕事を貫いていることに、気がついたからだ。
台詞をとことん軽視して役者には(特に小栗旬には)大根に徹させる ― それゆえ映像が主役として浮かび上がる手法だ。
蜷川は大成功している。
つまりだ、蜷川は、文学ではなく工芸作家として、スクリーンの景色を切り取っているのだ。
文学としての太宰像に期待して、失望のあまり憤怒の投稿をなさる諸氏よ、
無声動画として新しく本作に出会ってみられては如何か。
新しき芸術に耐えうる己であったか否か。デカダンは先方か当方なのか。
それを我が身に試す、これは貴重な邂逅と謂える。
なんかイライラした
太宰の描き方、これでよかったんだろうか。
終盤はさておき、「人の書いたものをパクる人」「女好き」「酒浸り」なだけの才能のかけらもない人物と受け取れたけど。
そういう小栗旬を見せるための映画って気がしたなぁ。
あとやはり、二階堂ふみだけ胸さらすのは気になった。彼女だけってことで、バランスが妙なことになってるというか…
蜷川監督作品、男が綺麗ならなんでもいいんでしょ?と思うけど、今回もそんな感じ。そんな彼女と好みが合うのか出演者ほぼ好きなのでそういう意味では楽しめた。
藤原竜也演じる坂口安吾と太宰が「バカだなぁお前は」と言いながら語るところにほっこり。
監督の解釈に激しく共感
太宰治の小説を読んだのはもう随分前だけど、
自殺を3度も繰り返す変な男のイメージがよく掴めないままだった。
この映画を見て、妙に納得。
特に最後の入水の仕方が良い。
女に押し切られてとうとう本当におさらばね。
また、太宰の本を読んでみようと思った。
監督の太宰という男の捉え方が私には面白かった。
ただ
ちょっと途中チグハグ感も否めなかった。
エンターテイメント作品
楽しめました
ポップな太宰治
蜷川美花監督の太宰治となるとやはりポップになりますな。
僕はポップなつもりで観ていたので、問題ないですが他のレビュアーさんの意見にある通り、太宰治ファンにはイマイチかもしれません。
確かに小栗旬のダメな感じは好演されてると思いますが、太宰治にしては身体がゴツ過ぎたり、案外髪型が整ってたりと。
でも、ダメな感じはとても雰囲気がでてたと思います。
女優陣の3名も好演されていましたね。
エリカ様の美人っぷりは流石だし、二階堂ふみさんも身体をはってましたね。
宮沢りえさんも出過ぎない感じが良かったです。
それと、個人的にはチバユウスケが大好きなのでエンドロールでは燃えました。
蜷川美花さんはチバユウスケとコラボ多いですよね。
今後もぜひお願いしたいです。
もちろん、映画と局の雰囲気も合ってたと思います。
太宰ファンには怒られるかもしれませんが。
テーマが不明の映画
登場人物の内面の描写や心の動き、背景が殆ど描かれてないから、登場人物たちがなぜそういう言動をするのか?が全く不明なままストーリーが展開していく。
背景が不明だから登場人物に感情移入もできないし、理解もできないし、ただ無駄にラブシーンが多いPVを2時間見せられただけだった。
何をテーマに、どういうことを訴えたいがために作った映画なのか?が私には伝わってこなかった。
太宰治をテーマにするなら、女性を通して彼の人間性について掘り下げてるのかと期待したが、全くわからなかった。
なんじゃこりゃ。という感想しか残らない。
太宰の人気の秘密は?
太宰(小栗旬)は妻子(宮沢りえ)がありながら、愛人1号(沢尻エリカ)と2号(二階堂ふみ)がいて、1号の日記を題材に「斜陽」で人気作家に。
結局、2号と入水自殺をするが、この扱いでは人気の理由が分からない。
それとも嫌われているのかな。
小栗旬がかっこいい
酷評されていたのでどうかと思いましたが、思いの外よかったです。
とにかく小栗旬がエロくてかっこいい!それに尽きます。私みたいな女のコにとってはほぼAVでしょう。
最初から内容薄そうだなぁと思って見ると本当に薄くて丁度良いです。フィクションと構えて見ないとクソ映画という感想になるのかもしれません。
色彩は写真集、演出は舞台です。そこへ豪華絢爛なキャストですから、一層太宰が滑稽で良いです。
とにかく小栗旬のエロさが全面に出ており、全メンヘラの憧れ・太宰治という、女のコの夢みたいな部分だけ薄く掬ったような作品になっています。
メンヘラの美学みたいなものは、下手に深く掘り下げると臭くなるので、これくらいの軽快さ・浅はかさがある方が爽やかで良いと思います。
もちろん、本来の太宰治をメンヘラと一括りにするにはあまりにも失礼ですが、これはフィクションなのでセーフ。私を含め、蜷川実花監督の世界観が好きな女のコたちには、ハマると思います。
ただ、映画館で観るには少し退屈する間の取り方が多い気がします。
太宰というより、小栗くん自身のようだった。
ちょっと、太宰に華がありすぎて、太宰自身が描いていた自分の道化的な部分や情けなくだらしない部分が足りなかったように感じる。
演技としては、静かだが、宮沢りえの演技が最高。
確かに二階堂ふみは若手の中では演技派だが、宮沢りえは格の違いを見せつけた。
全282件中、41~60件目を表示