人間失格 太宰治と3人の女たちのレビュー・感想・評価
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ソープオペラ感。
私の原作愛が強すぎて映画版の「ヘルタースケルター」に怒りさえ感じたので、蜷川実花監督作品を観るのが怖かったのですが、おそらく太宰をよく知らなかったが故、今回は大丈夫でした。
ただ、思っていたよりだいぶ軽かった。
ひとことにまとめると「蜷川実花が好きなものをぎゅうぎゅうに詰め込んだ、2時間枠のソープオペラ」。
可もなく不可もなく、正規の料金支払ったら高く感じそうだけど、サービスデーならありかな?って内容。
かわいい!が詰まった画面を堪能できたのと、太宰治作品に興味が湧いたのが収穫でした。
蜷川実花監督の次回作、今より深みが出ていたらとてもうれしいです。
太宰を主人公だと思って観ることはオススメしません。
太宰というグズ野郎を軸に三人の女の生き様を描いた作品。
蜷川実花ワールドと女の幸せについて考える作品だと思って観る事をオススメします。
夏が終わって少しずつ日が短くなったこの時期に公開したのは作戦成功!女性なら誰でも分かる。感傷に浸りたいこの時期に観るには最高の作品です!
流されて生きてますなあ
あまり期待してなかったのですが、まずまず良かったですよ。宮沢りえさん、沢尻エリカさん、二階堂ふみさん、それぞれ演技も良かったです。私的には、二階堂ふみさんの演じた富栄という女性が強い印象でした。絶対、付き合ってはダメな人ですね。太宰さんも、ふらふら流されるというか、もてるからしょうがないのか、まあダメな人ですよ。天才ではあるのですが...。これ以外にも太宰さんの人生を書いたものはいくつかあるので、お読みになることをお勧めします。
美の過剰摂取
ご時世的に、死への羨望を描ききれなかったんじゃないかと詮索(多方面からお叱りを受けそう)だから、太宰が太宰になりきれない部分はあった。とことん、甘えん坊で可愛かったけれど。
藤原坂口とか高良三島とか、スピンオフも見たい。
でも、蜷川実花さんがテーマとする花と美男美女が、写真ではなく、スクリーンいっぱいに楽しめるって贅沢な一本。
個人的には、長男くんがかわいくて癒しだった。
ミスキャストかな
蜷川実花監督作品、映像や演出は女性監督らしいと思ったが それはそれで娯楽としての映画に仕上がっていたと思う、問題は実話として太宰治をどう見せるかだ これが架空の物語ならば評価は少し高かくした、自堕落な生き方の太宰が人間失格を執筆するまでの実話を映画化した作品としては酷い部分が多い、小栗旬は最も太宰的ではなくただの女たらしにしか見えなかった、二階堂ふみの演技には感動したが。
ただ斜陽は読み返したくなった
キングオブ駄目人間
古今東西の芸術家、小説家の中でトップクラスの駄目人間、太宰治。が未だに人気が高いのも事実。優等生の人生なんて誰も興味がないからね。人間は有名人が堕ちていく様が大好物だし🍻蜷川監督、前作ダイナーの汚名?は挽回したな。三島由紀夫役はナイス。二階堂ふみちゃん、凄すぎ。
心中シーンが全然、哀しく見えなかったのも不思議🙄
クズを凌駕する才能
正真正銘のクズだけど、それを小説に昇華し、読む人々を楽しませる才能を持っていたから、太宰には一定のファンがいるのだろう。ただの天才でもダメだし、ただのクズならもっとダメ。つまり、ちょうどいいんだろう。太宰作品を読んだことないながら思った。せっかくだから「斜陽」を読んでみよう。
宮沢りえの存在感は素晴らしい。沢尻も二階堂も霞んだ。映画としての素晴らしさはそれくらいかな。さすがの色彩の豊かさは健在だが、大画面で何度も延々とキスシーンを見せられても、オイオイって感じ。好きな人はいるのかもしれないが、正直要らなかったなあ。
ファンが見たら嬉しいね。
これが太宰治の話じゃなかったら面白かったかもしれない。誘われると嫌とは言えない、ある意味とても優しくて、モテ男でダメ男でめちゃくちゃ才能がある男。 欲しがる女に子供を作り、望む女とは一緒に死んであげる。そんな男の話だと思ったら面白い。
でも、この映画は太宰治の話だ。
それなら、この道化を演じる男の内面や女への想い、小説との闘いを観たいと思う。例えば作品を人間失格に絞って掘り下げて欲しかったとちょっと残念に思った。
ただ、蜷川実花の映像美は顕在だ。男を美しく撮る。
その点で私は違うけど、小栗ファンは必見です。
期待してたのに、、、
以前観賞した蜷川実花さんの、殺し屋のレストラン的な作品。
映像もストーリーも自分好みだったので本作も期待しながらの観賞。
豪華なキャスティングも相まって楽しみにしていましたが残念ながら満足度はかなり低めでした。
そんな中でも小栗旬さんは迫力ある演技で好感度は自分的には上がりました。
成田凌さんも良かった。←最近彼に注目しております(笑)
密かに期待していた女優陣も色々な意味で残念でたまりませんでした( ´∀`)
蜷川実花ワールドのクズ男で人間失格な太宰治
太宰治の小説「人間失格」を3人の女性にスポットを当てて、蜷川実花監督が描いた。
太宰治を、文才が無くなかなか書けず、女とお金にだらしのないクズ男的な作家として蜷川監督の独特の感性のもと描かれている。
が、自分の思っていたイメージとは違った。何かが足りない、スパイスが効いていないのか、捻りがないのか、ただのクズ男としての印象が強く残る。
太宰治って、良い作品がいっぱいあるのになあ・・・。
太宰文学のファンである、ピースの又吉直樹氏の感想を聞きたい。
太宰治作品で一番好きなのは、感動の友情物語「走れメロス」!と言っている私は太宰治の蘊蓄を語る程ではないが、太宰治のファンにはお勧めしない。
蜷川実花氏の映像は美しい、でも写真の方がもっと良い。
普通。
普通の映画、可もなく不可もなく。
ダイナー程の衝撃も、心が熱くなることもなく
たんたんと観られる映画です。
落ちていく人間がただそこにいて、
クモの巣に自ら飛び込む女性たち。
でも1番愛してるのは奥さんで、
ただただ不毛で、人間らしいと言えば
らしいんだろうけど、これは賛否両論わかれますね。
映像美を愛でる
蜷川実花作品と一発でわかる映像が良いですね。赤の使い手であり、小道具として花をあしらいながら、花に主張させる映像はほぼ完成の域かと。過去の作品と、題材が太宰ということで、もっと耽美的かと思ったが、意外に落ち着いた構成で、居心地悪さは感じなかった。
役者陣も旬の中堅でまとめて、映像に溶け込んだ雰囲気が良かった。太宰役の小栗旬は熱演で、大げさにならずに角が取れてきた演技で好感持てた。
序盤、曼荼羅のような壁紙の部屋で沢尻エリカと過ごすシーンがあるが、浮世絵のようで見事。後半の太宰の妻役宮沢リエの、子供とインクで戯れるシーンはその前の流れを受けて圧巻だった。二階堂ふみには、それほど見せ場は無かった印象だが、バーカウンターの隅で、丸めがねでタバコをふかす登場シーンは画になっていた。
物語としては心情を鷲掴みにするような作品ではないが、映像美に浸りながら、役者の演技を楽しめる良作。
あと、坂口安吾役の藤原竜也と絡むバーは、銀座の老舗ルパンですね。店の奥に太宰の写真が飾られて、今でも営業してますので、興味ある人はお立ち寄りください。最近行ってないので、久しぶりに行ってみようかな。
あっさり
なんだかもっと
心乱される映画かと思いましたが、
んーーーー!!あとひと押し、
何かが足りない。
役者さんの演技はきっと素晴らしいのですが、
なんだか、物語の中に入れなかったです。
色彩や、細かなセットは
さすがでありました。
本妻の想いに、心に、涙に、
映画を観て良かったと
救われました。
太宰はきっと、もっと、
人間失格。
音楽、色使い、カメラ回し、蜷川ワールド。 女から見た太宰の生き様。...
音楽、色使い、カメラ回し、蜷川ワールド。
女から見た太宰の生き様。
太宰の文豪としての凄さ、小説の中身などの描写はなくただただ、イケメンでおもてになる。
3人の女性たちがなぜ太宰に惹かれたのかが、あまり伝わらなかった。
そして3人の女優の濡れ場の見せ具合がそれぞれでどういう契約だったのか気になってしまった。笑
吐血のシーンはちょっと気持ち悪い…
太宰って左利きだったんだーと思ったけど小栗が左利きなだけらしい。
愛されない妻より恋される愛人ねー。
ファンの神経を逆撫でする映画の存在価値とは?
私は 20 代で太宰を読み始め、中毒のようになってほぼ全作品を読了し、一部は英訳されたものまで読み、三鷹の墓地と金木の生家にそれぞれ2度ずつ行ったことがある。それなりのファンだと自認している。その私から見て、この映画は、これまでのどの映像化された太宰像にも全く及ばなかったと言わざるを得ない。映像、脚本、演出のどれを取っても監督の自己満足の域を出ず、到底ファンの鑑賞に堪えるものではないのが残念であった。
画面に様々な原色のものを散らかすという手法は、この監督の好みだそうだが、太宰の雰囲気には全く合っていなかった。話は太宰の破滅的な日常生活や女癖の悪さの描写ばかりに終始し、太宰の文学のどこに人々が惹かれるのかといった描写が皆無で、ただ爆発的な売れ行きやら熱狂的なファンの存在というもので匂わせているだけである。性愛のシーンばかりやたら強調され、この映画を見る限り、太宰という作家は、ただの自堕落で思い上がった生き方を、恋と革命とか他人の言葉で飾っているだけの鼻持ちならない人間という印象しか与えられていない。ダメなところばかりこれでもかと見せつけて、では何故未だに作品が愛されているのかということが一切描かれていないのである。片手落ちというより、ここまでひたすら太宰を叩くだけの映画に、見る価値があるのかという点が非常に疑問である。
同時に3人の女性を愛したからダメだというつもりならば、日本の法律では、婚姻届を出せる相手は一人しか許されないが、内縁関係は禁止されておらず、婚外子にも相続権が認められているのであるから、太宰は何一つ違法行為を働いていないのであるし、平安時代の男性の通い婚やイスラム世界の一夫多妻制では、手続きさえちゃんと行えばごく普通の生活をしているに過ぎないのである。
役者は、まず主役の小栗旬が完全にミスキャストであった。太宰に見える瞬間が一つもなく、前髪を垂らしただらしない姿は見るに耐えなかった。好きでもないのに耳に残ってしまう音楽のことを指すイヤーワームという言葉があるが、この小栗の姿は、いわばアイワームとでも言うべきで、これから暫くこの姿が頭に残ってしまうのかと思うと、鑑賞したことを後悔したくなるほどである。前髪は乱れているのに、後頭部はきちんと整えられているというのがまた間抜けに思える。太宰にキャスティングするなら伊勢谷友介あたりをお願いしたかった。
一方、女優3人はそれぞれ非常に魅力的に描かれていたと思うが、女性監督の感性なのか、あまり色っぽくは感じなかった。非常に執着が感じられる性愛のシーンも、こんなんじゃないだろという違和感ばかりが鼻についた。おまけに、それぞれの女優がどこまでなら許せるかというのをどのように主張したのかがミエミエであり、その枠の中でしか撮れていないというところも不甲斐ないように思えた。3人の女優の中では、二階堂ふみが最も好演していたように思った。
音楽は、終始耳障りなだけで、あんなものなら一切ない方が良かったように思えた。エンドタイトルの歌に至っては、場違い感が甚だしく、見終わったこちらの不満だらけの心境を逆撫でしてくれたので、非常に腹が立った。音楽的センスも、この監督は全く持ち合わせていないようだ。
演出上も文句を言いたいことは山ほどある。肝心な入水のシーンを描かず、全くの肩透かしであったし、その直前を思わせるシーンは豪雨の中であったはずなのに雨が全く降っていない。太宰のシンボルと言うべき二重回し(インバネスコート)はやたら丈が短くてカッコ悪いし、右利きの太宰を左利きの小栗が演じるからといって左手で文字を書くのを見せてしまっては誤解を生むばかりである。文字を描く手は別撮りにすればいいだけの話ではないか。路上で野垂死にしそうになるシーンを花まで散らせて延々と撮る必要がどこにあったのか、など、不可解な点はいくらでも挙げられる。映画監督に求められている仕事を何もしていないのであるから、この人は監督失格と言うべきで、私は今後この人の映画を見るつもりはない。最近太宰を読み始めているウチの娘が興味を持っているようだったが、こんな映画を一緒に見てしまうところだったのかとゾッとした。
(映像1+脚本0+役者1+音楽0+演出0)×4= 8 点。
なるほど
容姿がよくて、作家としての才能があるから、3人のよさ気な女性に愛されたのかも。人生にはお金も必要だとは思うけど、女性たちはいい面も悪い面も全部含んで太宰の人間に惚れてたんだろうね。私のような凡人にはとても真似ができない生きざまを見せてもらいました。
小栗旬のファン
太宰治のファンではありません。
知識も代表作を知っている程度です。
面白いともつまらないとも思いませんでしたが、
演技は本当に良かったです。
ただ、それぞれの人物について
とても興味を持ちました。
太宰治の作品を読み直し、
3人の女性について調べたいと思います。
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