人間失格 太宰治と3人の女たちのレビュー・感想・評価
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この太宰は最強だな
実際に映画を観る前は、いや太宰は小栗旬じゃないでしょ〜と思ってたのだが
見終わった後には小栗旬くらい目立つキャラじゃないとダメだわ!って感じてる。いい仕事してたと思います。太宰に合うかどうかはもうどうでも良く、とにかく楽しませて頂きました。
女性の私としては女性たちに共感しまくりでしたが、男性はきっと違う視点なんでしょうね。気になります。
見どころ :
衣装の可愛さ
色彩と風景の美しさ
本妻の葛藤と強さ
ねちっこいキスシーン
小栗旬演じる魅力的なクソ男感
沢尻エリカ演じる静子の可愛さ
(小栗旬の大きな手が彼女のちーちゃい顔に添えられるとことか背中の美しさとか含めて素敵でした!)
小栗旬のファンではないのですけども、ものすごい色気にやられてしまって、、
★5つ評価となりました。
役に惚れさせることが出来るってすごいですよね。
太宰治の小説は苦手だったのですがこの映画をきっかけに読み返しています。
素敵な時間をありがとう。
蜷川ワールド全開
太宰治のファンには受けが悪いようだが、
太宰治についてほぼ知らなかった蜷川ファンの私には最高だった。
古きよき日本の文化に外国の文化が混じり始めてきた美しき時代を、
独特の色彩感覚で鮮やかに描いていて、最高。
この映画のためだけに作られた町のセット、壊さないでずっと置いててくれたらいいのに。
再現度は低く現実味もないが、ずっと見飽きず、美術館を見ているようで、スクリーンに釘付けだった。
切り取って見れば美しい
監督は「さすが写真家」というカットが沢山ありました。風景も色合いも芸術的。
映像美というよりは、ワンカットごとに切り取って額に飾りたくなるような美しさでした。
俳優陣は演技力で魅せるというよりも役柄にあっている人をキャスティングされていて違和感なく観れるという感じでした。
物語や登場人物の感情の深さを求めすぎず、美しい写真を見にいくつもりで観ればもっと楽しめたと思います。
蜷川実花の人間失格として
蜷川実花の人間失格としては
映像、音楽 共に良い作品だと思いました。
3人の女性にスポットを当てた
ストーリー、キャストは素晴らしく思い
蜷川実花監督の煌びやかな映画での勝負ではなくても良かったのかなと。
しかしながら、映像として楽しめる作品だと思います。
太宰治ファンには納得できないかもとしれないと感じはしましたが。
最高でした
蜷川実花が好きで観に行きましたが行ってよかったです。
3人の女たちとある通り、色恋が話の中心です。
太宰治が作品へ向き合うシーンは少ないので、作品のファンの方にとっては物足りないかもしれません。
演技の上手い人達ばかりですし、そこに蜷川実花の演出が混ざると最強です。
登場人物それぞれが苦悩するシーンは胸が痛くて仕方なかったです。とくに二階堂ふみ。
上映後、二階堂ふみの気持ちが分からん、などと言っている男性もいましたが・・・
とくに女性の登場人物の感情が難解なので、人生経験の浅い人は楽しめないのではないか、といい意味で思います。
もし私が10代の頃に見ていたら、面白くないって途中で見るのを止めてしまいそうです。
この作品は、ある程度様々な恋愛を経験した女性が1番楽しめるんじゃないでしょうか。
人間失格は良くも悪くも蜷川ワールドが全開 花が本編中に多用されてい...
人間失格は良くも悪くも蜷川ワールドが全開 花が本編中に多用されていた 客観的に見ただけだと二階堂ふみが演じたやくの人が一番悪そうに見えた
テーマのマッチングが絶妙
太宰治の人間失格という倒錯的題材と蜷川実花の世界観とのマッチングが絶妙すぎた。
蜷川独特の背景や色彩はもとより、役者の角度とか間合いとか。
テロップ見なくてもこれは蜷川実花だなと。
どぎつい 目に刺さるような色彩に ふわふわした花や木々や光
少し 和ノスタルジックな蜷川の世界観と合わさって
やりすぎない、でもお洒落な作品だ。
それでいて ドロドロした負の感情や心理描写、不安感、死の痛みや恐怖の表現もしっかり刺さってきて テーマを裏切らない部分も十分に伝わってきた。
主人公・周りの人間の狂いっぷりも いろんな意味で良かった。
そしてさして好きでもなかった小栗旬が こんなにかっこよかった?って思えてくる罠。
こんな人がいたら女は抗えないだろうな と思わせてしまいます。
ただ、話の全体的なテンポはあまり良くないので
少し間延びしたように感じやすいかもしれません。
気持ちをフラットにして時間に余裕を持って世界観にどっぷり浸かって観れば大丈夫ですが
人によっては時計を見たくなるかも。
好きです。
よかったです。好きです。
今の小栗旬のいい味がいい〜。
お祭りの風車のシーンなんか大好きです。
んでも人生一番ヒットの小説が太宰の人間失格で人生一番ヒットの舞台が蜷川幸雄の近松心中物語の私にはもうちょっと振り切って湿度の高い物にして欲しかったーー。
あと美知子の闇も見たかったー。
馬が落ちてくるような衝撃も。
んでもやっぱりつぼで大好きです。
次回作も絶対楽しみに観に行きます。
あんまりエロくはなかった。映像は好き。
ロケットマン観たあとのこれだったから、昔の文豪って、今でいう人気ミュージシャンみたいなものだったのかな。
恋愛の快楽もお酒や麻薬なんかと同じ、度が過ぎると死に向かう。
ほどほどなら明日への活力、未来の構築となるんだろうけど。
情事の快楽は実はナルシスト、自分に酔いしれているだけのように思うし。失楽園なんかにしても死に向かう。
なんででしょう、ベクトルが内向きだからかな。
外に向かうと耽美的でなくなるしね。不思議なもんです。
小栗旬は、元が健康的な方なのか、いやらしさが感じられなくて、役者としてとことん反面教師的に危なさを訴えかけて欲しかったなあ。そこいくと成田凌の方が、病的なものを携えていて歳いってたら適任だったかも。
素材としては完璧なんですけどね、映像の美しさは、昔鈴木清順監督の映画の美しさにハマってたのを思い出して、それならそれで徹底していればいいのかなと。蜷川さん、そこに特化してどこまでもビジュアルで完璧に見せて欲しいなって期待します。これからも。上目線ですみません。
太宰の何を描きたかったのか
酒・煙草・女遊び・薬物中毒・自殺未遂…晩年の太宰のダメ人間っぷりが主立って描かれている映画。太宰が何に苦悩して、その中どんな思いで晩年の作品を書き上げたのか、何も伝わってこなかった。
そもそもが、太宰の恋と堕落と自己満足の映像美のために撮られた映画なのだとしたら、なんの文句も言えないのだけど、それなら坂口安吾や三島由紀夫の登場はほとんど必要無いはず。(高良健吾の三島由紀夫はとても良かった(;_;))
太宰を取り巻く3人の女性はとても美しく撮られていたけれど、戦後文壇の仄暗い賑わいを描くには少し色彩が強すぎるな、と感じた。
どこまでも静止画のひと
料理すらもグロく描いたが、アクションは撮れなかった前作「ダイナー」。人物描写も含めて、自分とは相性悪いのだろうなぁ…。なんて思ってはいましたが、題材に引っ張られて観賞。
静止画としてはトーンを抑えても美しい。ただやはり人間を描くのは苦手なのかな。敢えてドライに描いたのかもしれないが、なんだか肩透かしな印象だったのは否めない。入り込めなかったのは、長男が終始気になってしまってフワフワしてしまったのもあるのだが、あの子供は…。
まぁ、全ては好みの問題なのだろうが奇しくも劇中に出てくる「バカでも痺れる作品でなければならない」が、余韻として残った。
如是我聞・・・
近代文学ばかり読んでいる僕は、太宰を扱った映画を楽しみにしていた。しかし見初めてすぐに、太宰の苦悩やデカダンスを期待してはいけなかったと思った。当然これは、フィクションで脚色が全ての俳優に頼る娯楽映画なのだと思い直した。文学にどっぷり浸かっている僕からすると、やれ「志賀直哉との確執」とか「三島の僕は太宰が嫌いだ」とか「如是我聞」とかその辺の描写ばかりが面白かった。あとはどうでもよかった。
想像を超えてました
蜷川監督の作品だから、彩りの良い作品だろうなとは思ってましたが、それよりも3人の女性の感情が表現されてて見応えがありました。
展開は早めなのに魅せるとこではしっかりと魅せてて、激しさの中に甘美や悲しみせつなさ、そして女性のしたたかさもあらわれてて私は今年一番面白い作品でした(*´꒳`*)
1つだけ思ったのは沢尻エリカさんが思ったより絡んでこないのが1つだけ残念。
最後の終わり方も面白かったです( 。˃̵ᴗ˂̵。)
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