人間失格 太宰治と3人の女たちのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
蜷川実花作品は、毎回エンドロールが始まった瞬間に「すごいものをみた。」しか言えなくなるんです。
現実なのに非現実的で、聴覚が視覚を裏切ってくる。
太宰が罪や後悔を重ねる時は必ずどこかに十字架がありました。
dinerは分かりやすく綺麗でカッコイイ作品でしたが、今回は綺麗なのに裾の方が真っ黒に汚れてるドレスや着物を着た感覚が残りました。
上手く言葉に出来ないのが悔しいですが、
綺麗に幸せになんの後悔もなく生きている人には後味が悪い映画かもしれません。
誰しもが静子や富栄になる予備軍なんでしょう、きっと。
写真集のような映画
蜷川監督特有のアジア的な色彩と花や格子などのモチーフが随所に使われ、常に構図も意識して撮られていると感じた。写真集の動画版のようだった。
宣材写真を見る限り少なからず刺激が強そうでw長いこと見る気がしなかった。でもVODのキャンペーンで無料だったため見てみたところ、全然上品で、心配は杞憂だったw。
脚本は3年かかったそうだが、太宰治や深く関係した3人の女性の描写がすっきりとわかりやすかった。そしてラストがいい。あの終わり方は正解だと思う。
キャストは全員蜷川監督の美意識に叶った役者で構成されていて、自然と美に耽ることができる。
そして音楽が印象的かつ効果的だな、と思って調べたら、リオ五輪や、「9人の翻訳家」の音楽を担当した巨匠と知って納得した。
新味無し
まるで他人を切り刻むように、自分を解剖する
映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(蜷川実花監督)から。
小栗旬さんが文豪・太宰治を演じ、小説「人間失格」の誕生秘話を、
太宰を取り巻く3人の女性たちとの関係とともに描いたオリジナル作品。
解説のとおり、見応えのある作品で、久し振りに私のメモも溢れた。
しかしどうしても受け入れられないシーンが何度か・・(汗)
基本中の基本とも言うべき、太宰が左利きで原稿を描くシーン。
書いている文字と、出来上がった文字が明らかに違う。
ラストの筆書きの遺書も、どうみても右利きの人が書いた文字。
当然、制作前に綿密な打ち合わせをして、
本来、太宰治は右利きだけど、演じる小栗さんは左利きだから、
どちらでいこうかと決めたはずである。
「左利き」で通すなら、それまた演出として受け入れるので、
出来上がった原稿、遺書なども、左利きの文字にして欲しかった。
筆の入れ方や文字のハネなど、左利きには書けない文字の形がある。
せっかくの作品なのに、その辺りの統一感が残念だった。
大きな賞を受賞した作品だからこそ、後世に残る作品として、
観る人に違和感が残らないようにして欲しかったなぁ。
最後に、気になる一言として残すとしたら、
小説家が、傑作を書くためにすることは、
「まるで他人を切り刻むように、自分を解剖する」ことらしい。
音声を止めて観る。映像作品として観る。
DVDで鑑賞。
以前の「ヘルタースケルター」は中途でリタイヤしてDVDを返した。
今回は、ほぼ冒頭からヘッドホンを外してその映像美と画面の精緻に食い入る。
蜷川実花という監督は、文学はおろか登場人物の台詞や動きに至るまで「写真のBGM としてバックに流す」=あくまでも写真家としての仕事を貫いていることに、気がついたからだ。
台詞をとことん軽視して役者には(特に小栗旬には)大根に徹させる ― それゆえ映像が主役として浮かび上がる手法だ。
蜷川は大成功している。
つまりだ、蜷川は、文学ではなく工芸作家として、スクリーンの景色を切り取っているのだ。
文学としての太宰像に期待して、失望のあまり憤怒の投稿をなさる諸氏よ、
無声動画として新しく本作に出会ってみられては如何か。
新しき芸術に耐えうる己であったか否か。デカダンは先方か当方なのか。
それを我が身に試す、これは貴重な邂逅と謂える。
なんかイライラした
太宰の描き方、これでよかったんだろうか。
終盤はさておき、「人の書いたものをパクる人」「女好き」「酒浸り」なだけの才能のかけらもない人物と受け取れたけど。
そういう小栗旬を見せるための映画って気がしたなぁ。
あとやはり、二階堂ふみだけ胸さらすのは気になった。彼女だけってことで、バランスが妙なことになってるというか…
蜷川監督作品、男が綺麗ならなんでもいいんでしょ?と思うけど、今回もそんな感じ。そんな彼女と好みが合うのか出演者ほぼ好きなのでそういう意味では楽しめた。
藤原竜也演じる坂口安吾と太宰が「バカだなぁお前は」と言いながら語るところにほっこり。
監督の解釈に激しく共感
恥の多い遊戯
Amazon Prime Videoで鑑賞(レンタル)。
蜷川実花監督に料理された太宰治…。う〜む、正直微妙でした。否、ビジュアルセンスは流石の一言でした。ですが、実際の太宰の生き様はよく知らないし、著作も「人間失格」、「走れメロス」、「パンドラの匣」しか読んだことありませんけれど、実際こんな人だったのかなぁ…?
まぁ、フィクションなので、厳密さを求めるのは筋違いですが、それをさておいても、とってつけたようなチャラさのある小栗旬の太宰が激しく微妙だったから、作品自体が微妙になってしまったのかもなぁ…。だからのめり込むことが出来なかったし、つまらなかったのかなと思いました。
痛々しい
太宰の咳が痛々しい(>_<)
キャスト、蜷川監督の好みなのでしょうか?
素敵です(*^^*)
宮沢りえ、耐える役が良かった。
沢尻エリカ、美しい。
二階堂ふみ、大胆でしたね~。
『あんな甘ったるい小説』
揶揄されてましたが、甘ったるい小説いいです✨
忘れられないセリフ
※沢尻エリカ
『一生分の恋をしたと思います。
その想い出があれば夢見る様に生きていけると思います』
蜷川監督作はあまり観たいと思える作品がなかったので今まで一切観てません。
次作が楽しみです✨
ポップな太宰治
蜷川美花監督の太宰治となるとやはりポップになりますな。
僕はポップなつもりで観ていたので、問題ないですが他のレビュアーさんの意見にある通り、太宰治ファンにはイマイチかもしれません。
確かに小栗旬のダメな感じは好演されてると思いますが、太宰治にしては身体がゴツ過ぎたり、案外髪型が整ってたりと。
でも、ダメな感じはとても雰囲気がでてたと思います。
女優陣の3名も好演されていましたね。
エリカ様の美人っぷりは流石だし、二階堂ふみさんも身体をはってましたね。
宮沢りえさんも出過ぎない感じが良かったです。
それと、個人的にはチバユウスケが大好きなのでエンドロールでは燃えました。
蜷川美花さんはチバユウスケとコラボ多いですよね。
今後もぜひお願いしたいです。
もちろん、映画と局の雰囲気も合ってたと思います。
太宰ファンには怒られるかもしれませんが。
テーマが不明の映画
太宰の人気の秘密は?
太宰(小栗旬)は妻子(宮沢りえ)がありながら、愛人1号(沢尻エリカ)と2号(二階堂ふみ)がいて、1号の日記を題材に「斜陽」で人気作家に。
結局、2号と入水自殺をするが、この扱いでは人気の理由が分からない。
それとも嫌われているのかな。
小栗旬がかっこいい
酷評されていたのでどうかと思いましたが、思いの外よかったです。
とにかく小栗旬がエロくてかっこいい!それに尽きます。私みたいな女のコにとってはほぼAVでしょう。
最初から内容薄そうだなぁと思って見ると本当に薄くて丁度良いです。フィクションと構えて見ないとクソ映画という感想になるのかもしれません。
色彩は写真集、演出は舞台です。そこへ豪華絢爛なキャストですから、一層太宰が滑稽で良いです。
とにかく小栗旬のエロさが全面に出ており、全メンヘラの憧れ・太宰治という、女のコの夢みたいな部分だけ薄く掬ったような作品になっています。
メンヘラの美学みたいなものは、下手に深く掘り下げると臭くなるので、これくらいの軽快さ・浅はかさがある方が爽やかで良いと思います。
もちろん、本来の太宰治をメンヘラと一括りにするにはあまりにも失礼ですが、これはフィクションなのでセーフ。私を含め、蜷川実花監督の世界観が好きな女のコたちには、ハマると思います。
ただ、映画館で観るには少し退屈する間の取り方が多い気がします。
太宰というより、小栗くん自身のようだった。
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