人間失格 太宰治と3人の女たちのレビュー・感想・評価
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良くも悪くも蜷川映画
太宰治への興味として観たが、
映像も音楽も演出も監督の主張が前に出過ぎている違和感で気持ちよく見れなかった。
蜷川ファンからしたら良いのだろうが。
俳優陣の演技は良かった。
音声を止めて観る。映像作品として観る。
DVDで鑑賞。
以前の「ヘルタースケルター」は中途でリタイヤしてDVDを返した。
今回は、ほぼ冒頭からヘッドホンを外してその映像美と画面の精緻に食い入る。
蜷川実花という監督は、文学はおろか登場人物の台詞や動きに至るまで「写真のBGM としてバックに流す」=あくまでも写真家としての仕事を貫いていることに、気がついたからだ。
台詞をとことん軽視して役者には(特に小栗旬には)大根に徹させる ― それゆえ映像が主役として浮かび上がる手法だ。
蜷川は大成功している。
つまりだ、蜷川は、文学ではなく工芸作家として、スクリーンの景色を切り取っているのだ。
文学としての太宰像に期待して、失望のあまり憤怒の投稿をなさる諸氏よ、
無声動画として新しく本作に出会ってみられては如何か。
新しき芸術に耐えうる己であったか否か。デカダンは先方か当方なのか。
それを我が身に試す、これは貴重な邂逅と謂える。
なんかイライラした
太宰の描き方、これでよかったんだろうか。
終盤はさておき、「人の書いたものをパクる人」「女好き」「酒浸り」なだけの才能のかけらもない人物と受け取れたけど。
そういう小栗旬を見せるための映画って気がしたなぁ。
あとやはり、二階堂ふみだけ胸さらすのは気になった。彼女だけってことで、バランスが妙なことになってるというか…
蜷川監督作品、男が綺麗ならなんでもいいんでしょ?と思うけど、今回もそんな感じ。そんな彼女と好みが合うのか出演者ほぼ好きなのでそういう意味では楽しめた。
藤原竜也演じる坂口安吾と太宰が「バカだなぁお前は」と言いながら語るところにほっこり。
監督の解釈に激しく共感
太宰治の小説を読んだのはもう随分前だけど、
自殺を3度も繰り返す変な男のイメージがよく掴めないままだった。
この映画を見て、妙に納得。
特に最後の入水の仕方が良い。
女に押し切られてとうとう本当におさらばね。
また、太宰の本を読んでみようと思った。
監督の太宰という男の捉え方が私には面白かった。
ただ
ちょっと途中チグハグ感も否めなかった。
エンターテイメント作品
楽しめました
恥の多い遊戯
Amazon Prime Videoで鑑賞(レンタル)。
蜷川実花監督に料理された太宰治…。う〜む、正直微妙でした。否、ビジュアルセンスは流石の一言でした。ですが、実際の太宰の生き様はよく知らないし、著作も「人間失格」、「走れメロス」、「パンドラの匣」しか読んだことありませんけれど、実際こんな人だったのかなぁ…?
まぁ、フィクションなので、厳密さを求めるのは筋違いですが、それをさておいても、とってつけたようなチャラさのある小栗旬の太宰が激しく微妙だったから、作品自体が微妙になってしまったのかもなぁ…。だからのめり込むことが出来なかったし、つまらなかったのかなと思いました。
痛々しい
太宰の咳が痛々しい(>_<)
キャスト、蜷川監督の好みなのでしょうか?
素敵です(*^^*)
宮沢りえ、耐える役が良かった。
沢尻エリカ、美しい。
二階堂ふみ、大胆でしたね~。
『あんな甘ったるい小説』
揶揄されてましたが、甘ったるい小説いいです✨
忘れられないセリフ
※沢尻エリカ
『一生分の恋をしたと思います。
その想い出があれば夢見る様に生きていけると思います』
蜷川監督作はあまり観たいと思える作品がなかったので今まで一切観てません。
次作が楽しみです✨
ポップな太宰治
蜷川美花監督の太宰治となるとやはりポップになりますな。
僕はポップなつもりで観ていたので、問題ないですが他のレビュアーさんの意見にある通り、太宰治ファンにはイマイチかもしれません。
確かに小栗旬のダメな感じは好演されてると思いますが、太宰治にしては身体がゴツ過ぎたり、案外髪型が整ってたりと。
でも、ダメな感じはとても雰囲気がでてたと思います。
女優陣の3名も好演されていましたね。
エリカ様の美人っぷりは流石だし、二階堂ふみさんも身体をはってましたね。
宮沢りえさんも出過ぎない感じが良かったです。
それと、個人的にはチバユウスケが大好きなのでエンドロールでは燃えました。
蜷川美花さんはチバユウスケとコラボ多いですよね。
今後もぜひお願いしたいです。
もちろん、映画と局の雰囲気も合ってたと思います。
太宰ファンには怒られるかもしれませんが。
テーマが不明の映画
登場人物の内面の描写や心の動き、背景が殆ど描かれてないから、登場人物たちがなぜそういう言動をするのか?が全く不明なままストーリーが展開していく。
背景が不明だから登場人物に感情移入もできないし、理解もできないし、ただ無駄にラブシーンが多いPVを2時間見せられただけだった。
何をテーマに、どういうことを訴えたいがために作った映画なのか?が私には伝わってこなかった。
太宰治をテーマにするなら、女性を通して彼の人間性について掘り下げてるのかと期待したが、全くわからなかった。
なんじゃこりゃ。という感想しか残らない。
太宰の人気の秘密は?
太宰(小栗旬)は妻子(宮沢りえ)がありながら、愛人1号(沢尻エリカ)と2号(二階堂ふみ)がいて、1号の日記を題材に「斜陽」で人気作家に。
結局、2号と入水自殺をするが、この扱いでは人気の理由が分からない。
それとも嫌われているのかな。
小栗旬がかっこいい
酷評されていたのでどうかと思いましたが、思いの外よかったです。
とにかく小栗旬がエロくてかっこいい!それに尽きます。私みたいな女のコにとってはほぼAVでしょう。
最初から内容薄そうだなぁと思って見ると本当に薄くて丁度良いです。フィクションと構えて見ないとクソ映画という感想になるのかもしれません。
色彩は写真集、演出は舞台です。そこへ豪華絢爛なキャストですから、一層太宰が滑稽で良いです。
とにかく小栗旬のエロさが全面に出ており、全メンヘラの憧れ・太宰治という、女のコの夢みたいな部分だけ薄く掬ったような作品になっています。
メンヘラの美学みたいなものは、下手に深く掘り下げると臭くなるので、これくらいの軽快さ・浅はかさがある方が爽やかで良いと思います。
もちろん、本来の太宰治をメンヘラと一括りにするにはあまりにも失礼ですが、これはフィクションなのでセーフ。私を含め、蜷川実花監督の世界観が好きな女のコたちには、ハマると思います。
ただ、映画館で観るには少し退屈する間の取り方が多い気がします。
太宰というより、小栗くん自身のようだった。
ちょっと、太宰に華がありすぎて、太宰自身が描いていた自分の道化的な部分や情けなくだらしない部分が足りなかったように感じる。
演技としては、静かだが、宮沢りえの演技が最高。
確かに二階堂ふみは若手の中では演技派だが、宮沢りえは格の違いを見せつけた。
例によって蜷川流のカラフルな映画でありました。
おそらく蜷川監督は、美しいと感じるものや美しい俳優ばかりを集めて作品を作りたいという欲求が、ことのほか強い人なのでしょう。
その狙いは分かるし、話もそこそこ面白かったのですが、そもそもなぜ太宰を主人公に据えたのか、という根本が理解できなかったです。
ま、一言で言ってしまうと「蜷川実花ワールド」全開の、適当な史実に「美しいものを当て込んだ映画」……ってことでしょうか。
太宰治の担当編集者を演じる成田凌が出色の演技を見せていました。
(゚ω゚)意外に面白かったよ
レビューが悪く見るのをためらってましたが三島を見て太宰は見ないの?と思い勇気を出して観てみました。意外に面白かったですよ。多分エリカが出演しているから何らかの影響が出たのでは?エリカも頭に来るくらい良い演技ですよ。
何で太宰は人間を失格してしまったか、、、終わりかたが面白い。新解釈ですね。
太宰の友 坂口安吾が斜陽は面白かったよ、、、、傑作とはいえないけど、、、、。
太宰批判で有名な三島由紀夫は死の匂いを出しても誰が理解するのか?と批判。
太宰は人間失格を書く以前は安吾から言わせれば堕落迄も行かない状態、、、、。
三島から言わせれば行動がない、、、嘘の物書きだったのでしょう。
太宰は女から心中を持ちかけられそれに応えてしまう、、、。
結果的に心中ができて堕落の局地を体現して人間失格を伝説の小説にしたのだが実は〝ヤバイ死んじゃうこのままじゃう、、、〟って感じで水の中の場面で映画は終わる。
生を渇望してたんじゃないの?これ?人間ってそんなもんです。
安吾は堕落論で人は堕落するがとことんまでいかない、、、、人間は弱いからと。
太宰もとことんまでいかず生を渇望したが運悪く死んじゃったってオチ。
何だよね?これ。
豪華なキャスト
もう少し太宰治の作家としての苦悩のシーンを織り交ぜれば良かったと思う。映像は綺麗だし、HPの写真と細工は本当に素敵だと思う。本編を見ていて女と酒とタバコの印象しか残らなかった。2時間が長く感じられ、見ていて、おそらく期待以上のサプライズ展開は無いんだろうなぁと感じた。
読んでみよう
恥ずかしながら太宰治作品を1つも読んたことが無く、ボヤッと若くして愛人と入水自殺した人だよね…?っという状態で観賞。
文学の知識が無くても楽しめた。
小栗旬さん、中々の熱演。
女性は魅力的に描かれてたのに、主役の小栗旬さんを除く男性陣がめちゃくちゃ豪華なのに印象に残らず勿体無く感じた。
レンタルで見ました。
見るにあたり良くない前評判情報が入っていたので
あまり期待しないで見たせいか
時代的にここまで細かな装飾・演出はやりすぎで
時代感にそぐわないのではないかと感じました。
しかし太宰治の半生のドラマティックな一面を
主演の小栗旬をはじめ実力派なキャスト陣や
なによりその細かなセット刺激的な演出が
より過激で刺激的な人生に彩っていた。
偉人の人生を取り扱う作品は難しさがあると感じている。
まずその人の人生がドラマティックであることが必要だ。
あまり取り扱えるネタが少ないと映画として面白くならず、
かと言ってオリジナル脚本だとこの人はこんなことしてないと言われてしまう。
そんな中この作品は太宰治の人生・文学のすべてを
取り扱ってはいないが過激な一麺を切り取り
そのストーリーに蜷川美花監督の作風・感性・演出が噛み合った印象でした。
けど太宰治ファンが反感を持ってしまうのは
少しわかります。
個人的にはとても良かったです。
見た甲斐がありました。
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