運び屋のレビュー・感想・評価
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じっくりと噛み締めて(後悔を)
北野武映画のような車のなめなめした反射光が美しい。
メキシコのパーティーの夜、豪邸、1日だけ咲く花も美しい。
そういった美しさは余計なものであり、いらないものだったよなという結論。
じっくりときっちり2時間で刻み込む。
映画を観たなー。
素晴らしい映画
クリント イーストウッドの集大成とも言われるこの映画。実際にあった87歳の老人の麻薬 運び屋の話が元ならしいが、素材があるとは言え、この年齢でこの感性。アメリカ、メキシコの様々な事情も捉えた演出といい見事過ぎるほどの映画でした。
イーストウッドなればこそ!!
実話をベースにイーストウッドの生き様を照らし合わせて主演を務める、この一貫性にグッときます。
長い時間を重ねるからこそ、栄光と挫折、仕事と家族、流行と伝統などの激流の面と、人間として本当に大切なものとは?という普遍的なテーマを厚みを持った1人の男を介して伝わるストーリーが秀逸です。
そして、それに花を添える楽曲の数々が人生とはなんだろう、と語りかける作りがオシャレでした!
タイトルなし
クリント・イーストウッド
自身の監督作では10年ぶりの主演
87歳の老人がひとりで大量のコカインを運んでいたという実際の報道記事(NYタイムズ誌)をもとに描かれた映画
.
エンドロールで流れる
🎼Don’t let the old man in
イーストウッドと親交のある
トビー・キースの曲
.
老いを迎え入れるな
もう少し生きたいから
老いに身をゆだねるな
ドアをノックされても
.
何度もリフレインする歌詞
『絶対に年寄りだと思わないこと』
それが若さの秘訣だというイーストウッドの言葉にインスパイアされた歌詞だそう
エンディング…じわじわ涙がでてくる
娘との共演そして家族への想い。
6人の妻との間に8人の子供を持つイーストウッド自身の人生の実体験も投影され自伝的な要素を多分に含んでいるという
素晴らしい監督であり素晴らしい俳優
彼の映画の良さは最近やっとわかってきた気がしています
鑑賞記録
予告編が抜群に面白そうだったので観に行きましたが、想像していたものと違ってびっくり。じいさん、達観しすぎだろ。やんちゃくれなのにどこか憎めないじいさんに振り回される警察やマフィアという構図が面白かったです。
悔いがない人生にしたいと思える
いやーおもしろかった。
1回目運んでる時に陽気に歌を口ずさみながらドライブしている爺さんを観て「ただの爺さんのドライブを見せられてる笑笑」と思ってしまうくらい平和を感じるシーンだった。ま、麻薬を運んでたわけだが。
メアリーの最期のシーンが泣けた。今まで嫌なことされてきたけどやっぱり好きだったんだね。泣けた。
タイヤ屋の組織の人と楽しく会話をする爺さんをみて何故か微笑ましくもなった。
皆さんのレビューを見てたら、監督&主演ってまじかーー!!!すげ。グラン・トリノも見てみたい。
佇まいに涙
クリント・イーストウッドがグラントリノ以来の主演もすると聞いていたから、すこぐ楽しみにしていた作品。
最初スクリーンに出たとき、さすがに年老いたなぁと感慨深くなった。と同時に役柄に完璧になりきっていからこそ、老いた風貌を自分は感じたのだと思う。
運び屋として染まっていく一方で歌を歌いながら仕事を全うしていく姿に寂しと嬉しさが去来する。
多額のお金よりも大事なものが人生にはある、そして守り抜いていかなきゃいけないと言うことを、彼の人生すべてで教えてくれた。
もしかしたらスクリーンで見ることが最後かもしれないと思った途端、最後の法廷での立ち姿に役柄を超えてくる巨匠イーストウッドの佇まいにただただ感動して涙が溢れた。
どっこい、まだやってる。
公開当時、クリント•イーストウッドの遺言では、なんて言われていましたが、
なんの又、新作のニュースが入ってますね。
確かにこの作品は、極力CGなどの特殊撮影がなく、
それでも話の行方が面白い作りになっていました。
仕事関係の人脈には事欠かないのに、家族関係がギクシャクしている、なんて
本当にイーストウッド自身の話かと勘違いするほど。
かなり前になりますが、離婚問題ですごくもめていた記事を読んで、
一時期、イーストウッドのことが嫌になっていた時期がありました。
本当のことは何も知らない外野の分際で。
その後、次々といい作品を発表することになり、
いつの間にやら帳消しになりました。
そんなことも映画と重なり、面白く見ました。
ラストの主人公の姿が、どっこい、又やってる、とニンマリしました。
歌も良かったですね。
終活作品
冒頭から引き込まれる面白さ。さすがイーストウッド作品。全くオドオドしない堂々とした爺さんが清々しい。ラストは娘の立場で考えると複雑ですね。髭のないブラッドリーはプレイスビヨンドを思わせます。ペーニャさんはやっぱり名脇役。
クリント・イーストウッド「運び屋」これ、アカンことやってきた、アカ...
クリント・イーストウッド「運び屋」これ、アカンことやってきた、アカン男が観たら勘違いしてしまう悪い映画や。アカン男は見たらあかんで。
安定中の安定
試写で。
不覚にも実の親子って観た後知りました。。イーストウッドも多忙な人でしょうから役を通して自分の想いを子に伝えたかったのかも、とか深読みしてしまう。しかしながら、そこにたどり着くまでのアールさんの自由っぷり、そこにこの映画の肝があるのだろう。アールはイーストウッド自身であると同時にこれは俺の映画だと言い張るシニアが多発する事間違いない。みんな見たほうが良い!日本が元気になるかも知れない。
弟子のブラッドリークーパーも、キッチリ仕事していて素晴らしい。作品全体を通してほんと絶妙なタイミングでキツめのジョークがポンって出てきてクスってなる感じも良い。いやー良い映画観たなあという余韻が最高でした。
自由人の代償
小さな子どもの頃に、良くTVで「ダーティー・ハリー」シリーズを観てましたけど、イーストウッド…本当におじいちゃんになっていて驚きました。
でも、こちらの作品は観ていて少し辛くなりました。
大切な家族や 農園、仲間を守る為に、危険な「運び屋」を請け負う主人公。
色々と指示されながらも自由人を遺憾なく発揮し(笑)、麻薬カルテルをヤキモキさせるおじいちゃんドライバー(笑)。
脅されても怯みません(笑)!
でも、最後はやっぱり思った通り…と言うか彼の作品らしく、逃げることなく全てを受け入れました。
なんか…ウルッと来ちゃいました…。
因みに…奥さん役の人って…「シザーハンズ」に出てました???
セールスウーマンの…。「シザーハンズ」じゃなかったかな???
似てる!!!!!
教科書のようだ
映画の教科書のようだ。
人間の二面性を描いてキャラクター達が面白い。テーマが作品の芯を貫いてブレないだけでなく、先の読めない展開に飽きない。枯れたイーストウッドの存在感もさることながら、そのユーモアといったら。
イーストウッドでつまらない映画は見たことないな。
あなたは仕事と家族どちらが大切でしょうか。 日々暮らしていく中でお...
あなたは仕事と家族どちらが大切でしょうか。
日々暮らしていく中でお金が大事。仕事が大事。という場面が多々出てくると思います。ただ、それは家族を蔑ろにして得ても意味があるのでしょうか。
私は現代社会は仕事やお金というものを重視しすぎており、その仮想上に存在しているもの(仕事・お金)が領域(家族)を侵食していると感じます。仕事やお金は自分・家族の生活を助けるものではありますが、一方的に奪うものではありません。
この主人公は90歳という高齢であり運び屋をやっております。若い時は仕事を優先しており、家族を重視しておりませんでした。それは運び屋を行っても同じでしたが、最後に自分の命と妻の最後を見届ける2択に対して、妻の最後を見届ける方を選択しました。
これは今までの悔やみもあり、年齢的なものもあったのかもしれません。
ただ私たちはこの年齢にもなってないかもしれませんが、この映画から何が自分に大事なのか。何の時間が大事なのか。ということを考えさせられる映画になっていると思います。
怒りも興奮も無い映画!!
往年の「ミリオンダラー・ベイビー」、「グラントリノ」を期待すると、緊張感も無く、本当にただ運ぶだけなのでかなり物足りないです。随所にある、お爺ちゃんであるという描写が取って付けたような感じで、わざとらしいです。更に組織も追う側も魅力がありません。ブラッドリー・クーパー出演作は個人的に外れなのですが、本作も外れでした。
再生の物語
イーストウッド御大の遺言的な作品ってことで。
まず主人公の設定がすごくイーストウッド的で、あぁこの人はやはり作家なんだと。
退役軍人で、頑固者。誰かに疎まれても、自分の道を貫く感じ。
本作のアールはけっこうチャラいってか軽い感じなおかげで、
善と悪の違いなんて曖昧なもんだっていうメッセージがすごく生きたように思う。
犯罪は犯罪なんだけど、結果としてアールは大切なものを取り戻したよねっていう。
人間いくつになっても変わるのに遅すぎるなんて事はないんだっていう、
すごくポジティブな物語に昇華させているのが印象的だった。
しかもこういう物語にありがちな、宗教色がほとんど無いのも好感がもてた。
最後に気になったとこなんだけど、
運び屋を1回やっただけであんなにカネもらえるか?と。
孫娘が開くパーティの費用を出して、
さらに新車のピックアップトラックなんて買えるか?と。
まぁ細かいことは置いといて、素晴らしい「再生の物語」だった。
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