機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイのレビュー・感想・評価
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ガンダム初心者でも楽しめました
ガンダム作品を初めて見ました。
でっかいロボットが壮大なBGMを背に戦うことにかっこよさを感じる方であればガンダムの話を知らなくても楽しめます。
ガンダムを知らない人でも知っているであろうビーム砲やビームサーベルを使った戦闘のカッコよさや、この手のジャンルにありがちな少し周りくどいようなセリフ回しの会話など「それっぽさ」を感じる仕上がりの中に、ガンダムやモビルスーツの戦闘を一般人視点で描く生々しいエグさがありました。
また、ストーリー的な側面からみると印象的なのはハサウェイの描く理想と世間が求めていることのズレ。そこには過去にシャアが破壊することができなかった「仕組みの深さ」をハサウェイが知っていることやハサウェイ自身の理想を求めすぎる危うさ、幼さが見られるのではないかと思います。このあたりをYouTubeの無料公開パート15分や「逆襲のシャア」のまとめなどを見て予習しておくとハサウェイの葛藤に寄り添って作品を見られるのではないかと思います。マフティーや地球連邦といった大きな立場からの主張だけでなく、宇宙移民や地球で貧しく暮らす人、組織の中の個人としての想いが描かれていて、考えさせられる作品だと感じました。
注文があるとすれば3つ。
まず、ギギについて。
魅力的な容姿、どこか気が置ける不思議ちゃんで物怖じしない姿勢、何やら潔白とは言えないであろうほの暗い背景はいわゆる「危ない女」といった位置づけを確立しておりヒロインとして魅力的です。
このようなヒロインにハサウェイが足をすくわれるのも頷けるのですが、意味深なのか意味あり気なだけなのかいまいちわからない発言や何がしたいのかよくわからない行動が多く、その点においては惹きつけられる不思議さというよりは見ていて困惑するしかないといった印象でした。
続いてガンダムの描写について。
本作では夜間戦闘が主ということもあり、ガンダムが登場するシーンはいずれもかなり背景が暗く、よく見えません。戦闘のスピード感や一般人という視点の低さから見上げるエグさと引き換えにガンダムが静止して全身を表すシーンがほぼなく(Ξガンダムに関しては全くなかったような気さえします)、見終えた今でもガンダムの全身デザインがいまいちつかみ切れていません。そのため、ガンダム初心者の私ではビームサーベルの色ぐらいでしかどっちがどっちのガンダムか判別がつきませんでした。
最後にエンディングについてです。
本作品は三部作の一本目ということでクライマックスがあまり盛り上がらない印象です。それでいて次回作をちらつかせるような引きでもなく、三部作ということを知らないと「え?これで終わり?」といった感想を抱かれて当然かと思います。
ギギに属性を載せすぎ
•モデル体型美少女
•相手の考えが読める超能力者(ニュータイプ?)
•いきなり話し出したり会話を強制終了する不思議ちゃん
•お嬢さま風ワガママで周りを振り回すが、高齢の何某将軍の愛人で不本意らしいが生活を見てもらってる
•ハサウェイと逃げるときは吊り橋効果なのか抱擁しといて、軍部に着いたら違う男に「怖かったよ〜」と泣きつく(ここら辺から観ていてイライラしてきた)
•戦地をハサウェイに守られて自分は「キャーキャー」叫んで逃げてたくせに、最後に「わたし…生きることには執着してません(アンニュイ」と決め台詞を言う
男は女に淑女と娼婦を求めると聞いたことありますが、その上に超能力、行動読めない不思議キャラ、不幸な愛人など、属性載せすぎてキャラが破綻。
行動に一貫性がなく、同性から見ると感情移入しにくい人物になっています。ヒロインとして魅力を感じません。
また、他の女性もステレオタイプのNPC
のよう。
ガンダムシリーズは群像劇でもありますが、魅力的な女性キャラがいない。この映画の美麗な作画や戦闘シーンの迫力、カメラワークの素晴らしさに比べ、人物の特に女性キャラの掘り下げが浅く、それがそのままシナリオの薄さに繋がっている印象でした。
3部作だそうなので、ストーリーはとりあえず置いておき、大画面で迫力ある映像を観に行こうかとは思っています。
ハサウェイという脇役を主役に据える意味
ハサウェイってブライト艦長の息子で、逆シャアの時にやらかしちゃった子でしょ?
それを主役に据えて、果たして最高のガンダムを作れるのか?
ガンダムシリーズは何となく見て、ユニコーンでハマったタチ。逆シャアは昔、ニューガンダムが好きで、意味も分からず見ていたレベル。
普通なら、観ない。
でもPVが良かった!予告の画質、盛り上げ方は最高に上手かった!それを超えられたか、というとそうでもない。
確かに綺麗で、ワクワクする。
ガンダム的な会話劇と、全く新しい演出手法。
成長したハサウェイ、が主役なのではなく、
歳を重ねて壊れかけているハサウェイと
それを取り巻く人々の物語。
ハサウェイは華はないにしても、その誠実さと堅実さ、さらにはこれらの殻を破って戦おうとする無謀さも垣間見せる。
まさしく、ガンダムの主人公である、と感じた。
足りないのはハサウェイの仲間に対する接し方と、マフティーという組織の危機感かな。
テロ組織、もしくは革命軍的な位置どりの割に、危機感が薄い印象ではある。
次回作も絶対観る。
恐らく今作ももう3回は観る。
是非この三部作を、過去最高のガンダムにしていただきたい。
カタルシスを、感じさせてくれ。
歴代きっての鬱な主人公
制作が発表されてから何年待ったんだろう~
待てば待つほ程期待値高まるわ~
なんといっても期待しているのはクスィーガンダム‼️そしてMS戦のクオリティ。ミノフスキーフライトやファンネルミサイル等映画化初でしょ⁉️
大満足です。
クェスを引きずるハサウェイに幸あらん事を。
とりあえずみました。
映画館で映画を見たくて、youtubeでも盛り上げていて、比較的ロングランしているから鑑賞しました。
気になったのは
ガウマン・ノビルはおそらく藤原啓治さんがお似合いキャラかもしれない
なんだ良かった3部作なのね!
ガンダムほとんど見てますが、小説は追ってない民です。
大佐がノアの正体に気づく瞬間とか、急に音楽入るところとか、タイミングおかしいぞ?笑ってところもありますが、シンプルに楽しめました!でも正直序盤の飛行機内のアクションシーンがピークかも。
今回はドルビーアトモスシネマで2400円で鑑賞しましたが、ドルビーは本物の黒色を映しますとか言ってるので、それも相待って逆に暗くてわかりづらかったかも!高いのでオススメしません!
あと思い出したけど、ミサイルの音が花火大会みたいだったのがなんだかなぁって思いました…。同志います?笑
大人のガンダムっていうぐらいだから、あと2部作でギギちゃんとのベッドシーン待ってます!
っていうのもありますけどシンプルに面白かったので続き楽しみにしてます!
やられた
ハサウェイ、ということでガンダムの歴史(メインストーリー)にそんなに重要な位置付けではなかったので(登場履歴があるだけ)なので、あまり興味がなかったのですが、ネットではあまりに評価が高かったので、つい、最終日に観に行ってしまいました。
やはり、自分の感って大事ですね、いつもそれを信じない自分が悔しいです。こんなの、無理やり次に繋げようとするサイドストーリー以下の続編、わかりやすく言えば、ラオウを倒した後の北斗の拳、バットのストーリーといえば分かる人にはわかると思います。
北斗神拳となんら関わりがないという感じでした。加えて同じくレジスタンス(正確には連邦軍から見れば明らかなテロリスト集団)
で、なぜか突然逞しいリーダーになってる
なんの素質もつながりもないのに。
ギリギリ「ミライの子供」というだけ。
で、女には目もくれない冷静さ。
なのに、女と出会ったせいで犠牲者増大。
しかも、しかもしかも、意思を引き継いでいるのは、アムロの精神ではなく、シャアと同じことをしようとしているのは、なぜ、
劇中のガンダム?やモビルスーツも意図的ではあるだろうが、暗くて終始良く見えない。チラリズムは今時の手法か!?昭和の映画のようにずっと暗くて最後にチラッとやっと見えて満足とか、あり得ない。
戦闘にリアリティ出すのは他でも十分やってきたのに今更感が半端ない。
なぜ逆シャアのように徹底的に派手にドンパチ単純にやらなかったんだ。アニメだろこれ!?
OVAでもないのになぜリアリティにこだわる!?
なおかつ最初のの10分で終わるようなストーリーをなんと無駄にも90分もかけるとは。
やっと雰囲気が出てきたと思ったら山場もなく普通に「続く」
次これ「また映画で見に行きたい」と思ったやつ、ガンキチ賞間違いない。
10分で終わる話をこんなにもダラダラと・・・これ、50話続くアニメを毎週でもするつもり!?
それくらい無駄が多かった。
逆シャアなんか大事なカットだらけで10回以上見ないと心底理解できなったぞ。
CGとアニメの融合も、マクロスで存分に味わったレベルでした。
Amazonでたまたまこのアニメ流れた時にかつ暇人レベルが最高潮の時に鼻くそほじりながら携帯触りながら横目で見てやっと納得できるレベルでした。
Z世代ライトガンダムファン
宇宙世紀だけは一応観ている程度のそんなに詳しくない者です。私はカット割や映像のクオリティだけでもかなり満足できました。特に人間から見たモビルスーツ戦の怖さは、新しい表現でした。原作未読ですが、前半の謎が多い会話劇もちょうど良く楽しめました。
他の方も言われているように3部作だと知らなかったので「ここで終わりかよ」てなりましたが、単純に続きが楽しみです。
強いていうなら精度が高くキレイすぎるのが弱点かなと思います。あえてだと思いますが、感情を掻き立てる気はない映画かもしれません。続編でその辺りがどうなっていくのか楽しみですり
心躍る
ガンダムと聞くだけで心躍ります。久々のガンダム。
出てるガンダムが何ガンダムなのか、もはやよく分かってませんが、
映像の綺麗さ、機体の飛ぶ音のかっこよさ、技術の進歩は凄まじいです。
モビルスーツ同士の戦い、臨場感がありました。
モビルスーツは、やられたら爆発するんじゃなかった?
ロケットで宇宙に飛んで、ガンダムの入ったカプセルを受け取るシーンも
臨場感がありましたが、ザクとかは宇宙で自由に動き回ってたのに?
とか、大気圏突入はどうしたの?とか
昔のガンダムと比べると、いろいろと疑問に思うこともありました。
これもリアリティという観点からは進歩なのかもしれません。
あと、いつからか、ガンダムもエヴァもコックピットは全方向が
ディスプレイされるようになったのですね。
序盤のハサウェイとギギの会話は、ガンダムらしい台詞の
オンパレードです。
正確には覚えていませんが、タクシードライバーの言葉
「1000年先のことを考えていても、あさってのことが見えていない」
という言葉が印象に残りました。
かなり楽しめました。
次回作もあるらしいですが、ブライトさんも出てくるのかな。
高評価多い中恐縮ですが…
映像が非常に綺麗。美しいです。
もちろん、人物やモビルスーツの動きも綺麗。
ギギ周りのドラマや描画が異様なまでに力が入っていて、ギギがこの映画の主役だと言われても頷けます。
最初から最期まで割りと集中して観る事が出来ましたし、小難しい事を考えなければ十分に楽しめるクオリティだと思います。
声優さんもウリにしていて、声優さんをアイドル的に好きな方は放映後のトークもあり、それだけでも見る価値はあるかも知れません。
私の連れの2名は、次回作も観にいきたいと言っていましたが、私はもうお腹いっぱい。
以下、内容についての感想。
ハサウェイ達の組織はいわゆるテロリスト集団。
限定的にしろ、無差別虐殺やってます。
作中、ケネスを筆頭とする連邦組織は、法に基づいてそれを取り締まり、撲滅しようとする組織。
この映画を見る限り、連邦軍は真っ当な事やってるようにしか見えませんし、これがテロでは無く戦争だと捉えたとしても、マフティーの正当性がほぼ見えてこない。
状況を理解させる描写があまりに少ない。
もしくは私の理解力が足りないのか。
なので、ハサウェイが少々苦悩するシーンがあっても、私から見ると『厨二病を拗らせたタチの悪いテロリスト青年』にしか見えないのです。
ハサウェイ回収の為の作戦行動においても、主体のはずのハサウェイが自ら作戦を滞らせる始末。
仲間の命がかかっているのにも関わらず、恐怖に慄くギギを憐れに思い連れ回します。
ギギの安全確保だけなら他にも方法はあるはずだし、組織の中心的人間として、出会って間もない女と歴戦の仲間と天秤にかけた場合、切り捨てるべきはギギでしかない。
そもそもそんな状況を作り出してるのは自分達である。
大義の為に無数の生命を散らしている責任感も覚悟も感じられない。
過去のトラウマがあるにせよ、もちろん、完璧な人間性を求めるわけでもないが、中身が支離滅裂。
当然そんな色ボケ主人公に、感情移入する事は出来ませんでした。
更に考察します。
マフティーは、戦争(テロ)によって現世界のシステムを覆そうとしています。
しかし、それは、シャアがやろうとした事と全く同じ事で、どんなに手段が違うと叫ぼうとも、本質は同じでしょう。
『シャアで良かったじゃん』
なのです。
地球に居座る既得権益ズブズブの、庶民は搾取対象としか考えないような連邦高官を減らせるし、カリスマと指導力、政治力がある分、
『シャアのが良かったんじゃね?』
とも思えます。
『閃光のハサウェイ』は、そんな矛盾を本質的に孕んでいるのではないでしょうか?
それ故、ギギにお株を奪われずとも、ハサウェイは主人公にはなれないのです。
原作は、とても衝撃的なラストが目を引きますが、富野監督の、作品制作における様々なアプローチのひとつであり、最低限のクオリティはクリアしているものの、昇華しきれなかった試作品的な意味合いを内包している作品ではないのか、というのが私の原作に対する認識です。
原作自体は、それまでのガンダムシリーズより優れているとは思っていませんでした。
なので、映画化の話を聞いた時、とても不思議でした。
今更拾い上げるほどの名作なのか?と。
こう考えてくると、状況説明そっちのけで、ギギの描画を、ギギの人物背景更にそっちのけで、主役ばりに艶めかしく描いたり、
市街戦を、ストーリーそっちのけで間延びしてでも見せ付けようとしたりと、作品の本筋を乱すような演出も納得がいきます。
色んな大人の事情も含め、原作の料理に困った監督さんが、敢えて本筋とは少しズレた部分を使って、作品のクオリティを上げようとしたのかな?などという、きっと的外れな憶測をして私の中の結論と至りました。
三部作の最初だから、とも言えますが、最初だからこそもっと掴んでくるものが欲しい、と思います。
以上、個人的感想ですが、私自身、拾えてない部分も多々有ると思いますので、ご指摘いただけたら幸いに思います。
追記
レビュー投稿後、他の方のレビューをちらほら見ていると、私に無かった視点や見逃していた部分を発見出来て学ばされるものがあり、刺激的でした。
今後メディアで見る機会があれば、是非もう一度見てみたいと思います。
しっかりガンダムでした
40年前に初めてガンダムを見てはまって、今新作を見える幸せを実感する あの最初の感覚、難しくめんどくさい設定もそのままに、次を期待させられる作品でした ガンダムといいエヴァといい、日本に生まれて良かった
ハサウェイは誰?
48歳、むかーしガンダムIIIを映画館に観に行ったのが誇らしい、とてもライトなガンダムファンです。
たしか中学生の頃に書店でNewtype創刊号の表紙に新しいガンダムを発見してびっくり!でも衝撃のラストにトラウマを抱え、Z Zに期待するもあのセンスは全く受け入れられず、もうガンダムはオワコンかと諦めつつあったら逆襲でどんでん返し。
その間、小説版ガンダムはアムロが○○し、ベルトーチカチルドレンと映画とは話が違うし。そもそもリーンの翼とかオーガバトラー戦記とか、富野御大の小説は結構エグい。好きなんだけど。他にないセンスで大好きなんだけど。
それは置いておいて、逆襲の続きの(ベルトーチカの続きなのかな?)小説版閃光のハサウェイを楽しみに読んでみれば、ナニコレ?
10代の自分にとってギギは全く魅力的に見えず、ケネスはエロくて偉そうでウザいおっさんにすぎず、ハサウェイはウジウジ野郎で、何がしたいんや!ギギとくっつかへんのかいな!クスィーガンダムもカッコよくない!ペネロペーってどういう意味よ!と大いに鬱憤を感じながら最後は何とかしてくれるのでは?
と甘い期待をしつつ読み進めればあのラスト。
もう言葉を失いましたね。
読者を楽しませるつもりがないんか!富野ぉー!!!
、、、と心の中で叫んでからはや30年?
まさか映画化されるとは!
というわけで恥ずかしながら生まれて初めての4DX で鑑賞して来ました。
事前に冒頭15分と予告を何度も観て大興奮。
コレはなんか違うぞ!
最初は良かったけど最後がアレなユニコーンとも違いそうだぞ!
本編100分も無いのにyoutubeで15分も観せてくれるのは嬉しいけど1900円かよ!4DXなんて3100円?
と感じながらも妻に内緒で観に行きました。
もう、何というか、コレが本物のガンダム。
現代のガンダム。令和のガンダム。リアルなガンダム。
映像に関しては本当にリアル。カッコいい。戦闘がシーンが暗いのも仕方ない。夜襲だからね。
一つだけ言いたいのは、モビルスーツの戦闘の恐ろしさと美しさを一枚絵で表現してくれたあの火花散るようなシーンは本当にすごい。
まあその辺は得意でないので他の方のレビューにお任せするとして。
私が一番感じたのはキャラクターの描き方が本物すぎる。
セリフじゃないところの人物の演技、表情がすごい。
もはやアニメじゃない!ホントのこぉとさぁ〜(笑)
おっさんになるとわかるギギのアンバランスなヤバい魅力。
ケネスの嫌らしさへの共感。仕事はキチンとする男だよね。
そしてハサウェイ。
10代の自分からすれば、なんてカッコよくない!こんなヤツ大嫌い!という主人公でした。
でも今見ると、なんでしょう?
昔の自分を見るような心持ち、とでも言えば良いのでしょうか?
アムロとシャア、飛び抜けた能力の持ち主たちに触れ、クェスのようなエキセントリックな女子にモロ影響されて自分も何か出来る男だと勘違いして、やらかしてしまう少年。
そしてやらかしてしまった後悔から、過激な道を選んでしまう、若さ。
性急なんだよね。待てないんだよね。そんなに急いだら何かが歪んでしまうよね。
こんなハサウェイが若い頃は大嫌いでしたが、何故なのか?
つまり自分なんですね。若い時の自分の嫌らしさ、性急さ、過激さ、幼さ、恥ずかしさ、情けなさ全てが入ってしまっている。
こんな主人公を好きになれるわけがないですよねー(苦笑)
やだー!もう!甘酸っぱいの甘さが全くなく、ただすっぱいだけー!!
でもおっさんになると、すっぱいものの良さが分かるわけです、はい。
そして懐かしい。
若い頃の、世の中に対する怒り。何も出来ない自分に感じる無力感、焦り、苦痛、無能感。なんとも苦々しく表現できないもどかしさを。
そんなこんなをちょっと思い出すことが出来ました。
(本当は大人になっても何も変わらないのですが。日々の生活で誤魔化しているだけで。)
そしてラストの海の甲板のシーン。
あれだけ人を殺す作戦を実行しておいて、なんて太陽がいっぱいの夏のシーン。(ハサウェイはアランドロンだったのかも?)
真っ暗な戦闘シーン、鬱な逃避行のシーンからあの夏の海の部活のような青春シーンにつなげた演出に脱帽です。
面倒な人間関係を切ることができた、なんて独白があったような気がしますが、なんて甘っちょろい。
あれ??青春映画だったの?と観客を落ち着かなくさせるギャップ。
その矛盾を風景で表現しているのが素晴らしい。と感じました。
新しい。アニメを、日本映画を超えています。
ぜひみなさんスクリーンで。
行間から読み取るような映画がヒットしているのが嬉しい
いわゆるアクション系ブロックバスターやセリフで感情が説明されるような、わかりやすい映画ではありません。
あの伊藤計劃の「虐殺器官」映像化で、すでに手腕を見せていた村瀬監督。
常に性悪説の立場から、必死に人類の未来を模索する富野氏の過激な小説。
この融合というだけで、期待せざるを得なかった。
人間社会の中で、比較的高い能力を持って苦悩する若者達から、愚か者たちが壊してしまう世界と、その交流と離別を必然的に描く物語として、満点の出来。
3人の若者の、凡人には不可能な過激なやり取りの出会い、互いに惹かれ合いながらも、安易に関係性を構築することはしない姿勢。
興味と反感の混じった辛辣で軽妙なやり取りで、本質的に理解し合いながら、寄って立つところの違いを確認していく、この描写がたまりません。
ご飯の食べ方や座り方、生活習慣への諫言で関係性を示していくところなど、まるで山田尚子監督の「リズと青い鳥」のように人間同士の普通のやり取りからの機微を積み重ねて、今回のラストに至るわけですが。
ケネス氏の、まるで現代の青年実業家のような、剛腕さと包容力の強さを見せられてのラスト、脱帽です。
私はモビルスーツやガンプラには一切興味がないのだけど、宇宙世紀のの歴史感は好きです、それでもちょっと冒険だなと思う映画でした。
ガンダムとしてみると、戦闘はどちらかと言うと巻き込まれる側の描写がメインで、MSは脇役、政治劇や外交劇も少ない。
それでも、このような微細な表現に隠された強い感情を読み取る映画が、ガンダムファンの若者たちに広く支持されている様子には、今後の映像界を思うと勇気づけられるものがあります。
同じ監督の虐殺器官
極限の機微を描いたリズと青い鳥
おすすめですよ。
相変わらずのガンダム…
不思議ちゃんを巡って2人の男が自分らの任務を曲げても争うという構図、良くも悪くもガンダム。
確かに映像は凝ってますけど、脚本どうにかならなかったものか、って原作は小説だから変えようがないのか。
評価良いですけど、同じようなのが苦手な方にはお勧めできません。
凡作
ガンダムに興味がなく、アニメも話題作しか観ないという人で、大ヒットしてるらしいし、サイトの評価も高いから観てみようかなと思ってる人がいたら、ちょっと待ってほしい。
興行収入が高いのは、割引を一切許さず、1万もするブルーレイをはじめ、ガンプラなどを劇場で売りまくった結果なので無視して結構。
このサイトの評価を見ると、リアルだとかクオリティが高いと言う言葉がよく見てとれるが、CGやアクションだけが凄いクソ映画を今までに何本も観てきたのを思い出してほしい。
そんなものは、映画の面白さに直結しないは十分わかっているはずだ。
脚本を誉めてる人、あんまりいないでしょ
そっか、なら「閃光のハサウェイ」は止めて、「ブラック・ウィドウ」でも観に行こかなと思ったあなた、映画館には至る所にトラップが仕掛けられているのだ。
観たかったクオリティのガンダム映画
そもそもファーストガンダムⅢを劇場で観たガンダム世代ではありますが、
昨今、アニメ映画に関しては話題作が子供をメインキャラクターにしたアニメばかりで、もういい大人になってしまった身としては、どうにもそういう若さや青臭さからの成長に感動を求める様なものには、またか感を感じ、たまにはもっと大人のアニメを見せて欲しいところへ、
ガンダムがこの映像クオリティでこの題材を持ってきてくれたことに大満足です。
ガンダムファンでなくても大人がしっかり見れるドラマのある、大人に見て欲しい作品。
そういう意味では「ガンダム」という名が持つ従来からの作品イメージが却ってこの映画の邪魔になってる感も。。。
題名にガンダムが付かなきゃもっと一般で観る人がいたのかも。
実際、他のアニメ映画なら色々観る妻には、ガンダム?うーんいいや、と食わず嫌いされました。。。
続編にも大いに期待してます。
ゾクゾクやワクワクと同時に結末を予期させる音楽
Youtubeの冒頭15分を観て、「これは観なければいけない」と考えみに行きました。
どこかで本編暗いからドルビーシネマがおすすめだよと聞いたので、500円課金してそちらに
宇宙世紀ものはファーストとUC以外観たことが無かったため、大丈夫かな? と思いながらも、冒頭15分に惹かれ、観に行きました。
結論は観に行って大正解でした。
CCAを観てなくてもわかるっちゃわかるけど、補足説明が無い分、よくわからない単語や人物が出てきてもそのまま見続けられる人なら楽しめる。逆にCCAを観ていると倍楽しめる作品でした。(観た後に家でCCAをみました。)
ガンダムは初めての友人に世界観をざっと説明し一緒に行ったところ続きが公開されたら教えてほしいと言っていたのでおそらく楽しめたのだと思います(たぶん)。
これを観た後、すぐ原作小説を購入し読んだところ、CCAの内容に合わせたアレンジもいくつかされていることがわかり、描写が細かいなとも感じました。
小説と違う描写がある箇所もいくつかありましたが、その全てがハサウェイやクェス、ギギ達に対する解釈であったり、ベルトーチカとCCAの違いに対する解釈であったり、導入の音を使った第一部に対する解釈であったり、先程述べたCCAの内容に合わせたアレンジであったり、全ての疑問への解が限られた時間の中で丁寧にかつアッと驚く表現をされているものばかりでした。
映画本編中どうしてもわからなかった箇所があったのですが、原作小説を読んでも分かりづらく、その場面を3回ほど注意深く読んでやっと意味を理解できました。
音楽は澤野さんでしたがUCの広がりを感じる音楽とは異なり、重々しくもあって、重力や終わりを思わせるなぁと思いながら見ていました。
評価されている方の多いMS戦はもちろんのこと、物語の構成や戦闘以外のシーンでもとても楽しめました。(とにかく演出一つ一つが細かい。市街地戦が特に良かった。)
ドルビーシネマの多方向から流れる音も臨場感を高めるものでした。
MS戦よりも会話シーンが多い印象でしたので、ロボット同士の戦いをみると冷めてしまう人でも十分楽しめると思います。
他の方が言われていた画面が暗いという評価は確かに普通の映画館で観ると見えづらそうだなという印象をうけました。ドルビーシネマで観た方が楽しめそうです、普通の映画館で観るとちょっと……。なので、2回目もドルビーシネマにしようと思ってます。
来ている方は圧倒的に男性が多く、女性二人組で行ったため浮いてしまったなと失敗。
(まあ、誘ってもハサウェイ嫌いだから観ないよと断わられたんですけどね……。ハサウェイいい感じに(やばい方に)吹っ切れてたのでハサウェイ嫌いでも楽しめるかと思われます)
おもしろかった
初めて劇場で観るガンダム映画。
今まで観たことあるガンダムは鉄血のオルフェンズと∀の序盤だけやったから、ハサウェイを観るためにファースト劇場版3部作、Z劇場版3部作、逆襲のシャアを予習。その甲斐あってクェスとかの固有名詞が理解できた。
冒頭のハイジャックシーンとかで世相を説明してくれて、予習で観た過去作よりは親切設計な気がした。
絵もきれいで観てて楽しかったけど、モビルスーツ戦は全部暗くて見づらかった。
話自体はほぼ進まんかったけど、この先どうなるのか次作は楽しみ。
全347件中、81~100件目を表示