ばるぼら

劇場公開日:

解説

手塚治虫が1970年代に発表した大人向け漫画「ばるぼら」を、稲垣吾郎と二階堂ふみの主演で初映像化した実写作品。手塚治虫の実子である手塚眞監督とウォン・カーウァイ作品で知られる撮影監督クリストファー・ドイルがタッグを組み、愛と狂気の寓話を美しい映像で描き出す。異常性欲に悩まされている耽美派の人気小説家・美倉洋介は、新宿駅の片隅で、酔っ払ったホームレスのような少女ばるぼらと出会い、自宅に連れて帰る。大酒飲みで自堕落なばるぼらだが、美倉は彼女に奇妙な魅力を感じ追い出すことができない。彼女を近くに置いておくと不思議と美倉の手は動き出し、新たな小説を創造する意欲が沸き起こるのだ。あたかも芸術家を守るミューズのような存在のばるぼらだったが……。

2019年製作/100分/R15+/日本・ドイツ・イギリス合作
配給:イオンエンターテイメント
劇場公開日:2020年11月20日

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(C)2019「ばるぼら」製作委員会

映画レビュー

3.0手塚治虫作品の強さは時代を超える

2020年12月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 時間の制約で原作のエピソードをかいつまんだ内容になってはいたが、実写で時代を現代に移して(監督の弁では時代を曖昧にしたとのこと)作られたものにしては違和感が少ないと思う。物語に古さがなく、アヴァンギャルドな空気が似合う風情すらあって、手塚治虫作品のテーマの普遍性を実感した。
 個人的に違和感を覚えた部分もあった。原作では、主人公の美倉は異常性欲に日夜さいなまれており、そのことを世間に隠したまま克服すべくひそかな努力を続けている、という前提が最初に語られる。その上でマネキンや犬の描写があるので美倉の見る幻影に唐突な感じはない。ばるぼらほどでないにせよ、美倉もまた異端者の一面を持った者という印象があった。映画ではこの点について明確な説明がなかったので、原作未読だと美倉というキャラクターのイメージが少し違ってくるのかなという気がした。
 また、ばるぼらと過ごした日々がある形で結実する原作のラストとは結末が違うものになっており、代わりに原作にない少々強烈なシーンが入っていて、作品のメッセージ性は弱まっている気がした。これはどういう意図でそのように変えたのか正直よく分からなかった。

 稲垣吾郎は外面を気取って内面に狂気を秘めた作家の役がよく似合っている。傍目には品があっておっとりした雰囲気の彼が美倉として動くところに色気があった。
 渡辺えりの怪演はインパクト大。ムネーモシュネーの実写に違和感がないというのはすごい。しかしあの頭髪の色と質感、あれでいいんだろうか。笑いをこらえるのに苦労した。
 主要キャスト3人以外の演技がところどころ微妙な感じだったのが残念。
 原作ではもっと様々なエピソードがあるし違う結末が楽しめるので、未読の方にはお勧め。

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ニコ

4.0都会の雑踏から排出された、魔性の女と堕ちる男

2024年7月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

悲しい

難しい

萌える

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ratien

4.5デカダニズムの美しい映画です

2023年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作連載当時にリアルタイム購読した世代です😅
映画通先輩諸兄は酷評されてますが、私は面白かったです。映画は原作ストーリーと違いますが、映画の方が緊張感保ったままラストを迎えるので、これで良かったと思います。邦画には珍しい徹底したデカダニズムは外国合作のせいかでしょうか。
ばるぼらの普段の反吐が出るほどの心身の汚ならしさと、惜しげもなく綺麗な裸体を曝した幾度の過激sexシーンは凄い! 然しNHK朝ドラヒロインを射止めた二階堂ふみちゃんの将来に大丈夫か?と余計な心配をしてしまいました。

千葉県キネマ旬報映画館鑑賞

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ふーおじ

2.0実は観に行こう

2022年12月17日
iPhoneアプリから投稿

と思っていた。が行けなかった。
それが正解だった。と思った作品。
どーしてなのか、と言うと
稲垣吾郎の表情のない演技に二階堂ふみの濡れ場しか
見どころのない、だらしない内容だったからなのだが。

退廃感とだらしなさが区別つかない演出には
ある意味感動🥺

センスの有無を曝け出しているよねw

と言うわけで星2つ

これでも手塚治虫先生故の得点。

アッチョンブリケ

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tomokuni0714