Fukushima 50のレビュー・感想・評価
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映画館で観て欲しい「fukushima50」
当時、私は仕事で工場に居た。
「地震だ!」の声で外の駐車場に出ると、
靴の下でアスファルトが波打つのが判った。
携帯電話は繋がらず、ワンセグTVでは、
津波が湾岸のコンビナートを襲い、
海面に文字通りの火の海の映像が映された。
今でも鮮明に覚えている。
あの日の福島第一原発の男達の苦闘を描く。
スクリーンに映し出されたのは、
物語では無く、本当にあった事の再現。
本物と見分けがつかない程使い込んだ跡があるセット。
現場の怒鳴り声と疲労で憔悴しきった顔。
現場を知らない無理な要求が、
総理官邸→東京電力本社→福島と届く。
逃げ出したい。
だが、今逃げたら、誰がやるのか?
自分達の家族はどうなるのか?
あの男達がいなければ、原子炉の隔壁が暴発し、
高レベル放射能物質が日本中に舞い、日本は滅んでいた。
水素爆発で外壁が吹き飛び、コンクリート片の雨が降る。
多数の怪我人が出た。それでも男達は「fuku1」に居た。
復旧しない電源、余震と幾度もの爆発。
原子炉の炉心は少しずつ破滅に近づいて行く。
もう無理かもしれない…
家族や大切な人に、最後かもしれない連絡を
思い思いに入れる。
そして…
この映画は、TVでは無く、是非とも映画館で観て欲しい。
そうでなくては、この緊迫感は伝わらない。
本当にあった出来事なのだから…
涙。
「事実をもとにした物語」として
ようやくこの題材が映画になる。
初めに映画館の予告で知った時は、不意をつかれて動揺したし、予告だけで涙が出た。ようやくこの話が映画に出来るのか、という気持ちと、冷静で観ることは出来ないと思いました。
実際、オープニングシーンで、緊急地震速報のアラームだけでも、フラッシュバックして辛い感情になった。
私が観た時間場所では、ちょうど、小さな地震が発生。震度1程度の小さな地震でしたが、変な汗が出た。
最近、地方出身の20代にこの話をすると、「そんなことあったんですか?」と言われてらびっくりした。知らないの?って思い9年で風化するのだなぁと。複雑な気持ちに。まだ中学生や高校生だったので、、、と言われると、そんな物か、、、と納得してしまう。
「語り継ぐ」、ここがこの映画の最大のテーマだと思います。
それぞれの登場人物の、感情を思うと涙が止まらない。特に、50人の想いを考えると。
何となく、アルマゲドンのような自己犠牲の美談だと思っていましたが、そんな簡単な話ではなかった。まさに絶望。
気になるのは、
当時のアホが200%増しでアホに描かれている。
原発反対→再生可能エネルギー的な政治的メッセージが強い。
東電の責任転嫁的なシーン。
ヒーローもの=美談。
と感じる人もいるかもしれない。
ただ、「事実をもとにした物語」だと思えば気になりません。
たしかに、細かい部分で、ん?ちょっとおかしいな、と思うところもありましたが、そんなことは些細な事だと思います。個人的にはほぼ事実だと思います。
いつの日か、この映画がテレビで放送されることはあるのか、、その時、日本人は原発事故を乗り越えたと言えるかもしれないが、同時に風化してるとも言えると思う。
一つだけ、
テーマが重いし、現実的な政治問題や、責任転嫁や、悲劇の美化など、観る人によっては、とても許せないないようなのかも知れません、が、映画も観ていないのにアンチ書き込みをするのは良くない。特にこの映画は。
東電が悪い、政府が悪い、としても、映画は観て欲しい。
評価の分かれる作品
俳優さんの熱の入った演技、迫力のあるVFXは素晴らしい。
事実に基づいてと最初に表示されていたけれど、原発事故で恐ろしいのはそこじゃないとか、あのエピソードはどうして入れないの?とか、そこら辺の不満は残りました。吉田所長は本人以上に熱く描かれていたし、菅首相の癇癪もやりすぎ感あるけど、そういう描き方されても仕方ないかなとは思います。
あの原発事故は映画に描かれていることが全てではなくて、もっと危険なエピソードが他にもあったし、今も進行形の高いリスクもあって、正直言うと、あんなもんじゃないです。
それを含めて見れる人はアリですが、映画だけの情報で事故の全容を信じたり評価する人はむしろ見ないほうが良いです。
コロナウィルスでもマスコミに踊らされている国民性なので、その辺が心配です。
迷い
この作品は、日本人が原発事故を映画化する限界を感じさせるものだった
アメリカや韓国ならエンターテイメントにふって面白くするための脚色表現を多用するだろう
ドイツで作れば、一切脚色のないドキュメンタリーにして、如何に原発が恐ろしいものかを見せるだろう
しかし、日本人は原発事故の直接の被害者ではなくても、自分達が被害者であり加害者でもあると認識しているから、エンターテイメントに振りすぎることも出来ず、ドキュメンタリーとして作るには重すぎる
事故の被害者への思い。風評被害に苦しむ人への配慮。事故と戦った人々の功績。事故後の復興への責任。
これらあらゆることを考え迷われた結果、映画としての完成度は下がっているように思う
しかし少なくともフクイチで必死で戦った人達がいたおかげで、東日本全滅という危機から救われたのだということは充分に伝わったと思う
考えなきゃと思わせてくれたことに価値がある
あの日の出来事を美談にしてしまうのではないか
という意見を見て、たしかにと思いつつ、ファーストシーンであの日の恐怖がよみがえり「美談になんてできない」と感じました。
自分で思った以上に、自分自身があの日の恐怖を忘れていなかったことを知りました。
あの日から、エンタメ業界は長いこと津波の描写を避けてきました。
この映画を作ったのが日本だったことに少しだけホッとしました。
内容は賛否両論あると思います。
が、あの日のこと、これからどうすればいいか、真実はなんなのか、考えるきっかけを作ってくれる映画だと思います。
これがすべて100%真実なのだ、と捉える観客はおそらくいないのでは?
なぜなら、あの日日本にいた人々、それぞれの「3.11」があるからです。
きっと、「あの日いったいなにが起きたのか」多くの人が考えるのではないでしょうか。
悲しいことにコロナというウイルスが流行り、またしても日本と世界はピンチに陥っています。
正しい情報の重要性を、3.11で知ったはずなのに、またしてもデマに踊らされてしまった現状があります。
人は忘れるいきものです、定期的に意識しなければいけない。
そのきっかけを与えてくれる映画だと感じました。
考え続けること、思考すること。
学び続けなければと思いました。
関係ないのですが、福島の「お菓子のさかい」さんの
カリント饅頭
が本当に本当に美味しくておススメです。
文句無し
何を作りたかったのだろう
おそらくお金は相当かかってるだろうになぜこんな中途半端なものを見せられるのだろう。現実との整合はわからない。当事者でないので。
ただ、泣かせるヒーローものを観ようとしても面白くなくて泣けない。脚本が酷い。何ものにも迫ってない。時系列には正しいだろう出来事があって、後は日本風会議室映画で観たようなシーンの繰り返し。いや会議風テレビドラマ、か。シンゴジラがいかに優れていたかよくわかる。恐怖と背中合わせの「恐怖」もまったく描かれず。この設定、キャスリングビグローだったら、と思うだけでそちらのほうが面白い。いつの時代の映画か、と思うほどのガラパゴスオブガラパゴス大作。唯一感心したのは「見えない目撃者」でもよかった吉岡里穂かな。
語り継ぎたい福島50
2011年3月11日午後2時46分、地震発生の瞬間から始まる原発事故の真実の物語。冒頭の地震と津波の映像を観た時は震災当時の恐怖が蘇りました。
あの過酷な状況の中、東日本の壊滅を命がけで救った50人の作業員の勇気は素晴らしく、観ていて胸が締め付けられる思いになりました。
また隣県の在住者として当時の自分の状況と照らし合わせながら様々な思いを巡らせながら観ました。この真実を風化させないために一人でも多くの人に見て欲しい作品。
2020-48
忘れかけた思いm(__)m
ただ泣きに行った。
9年経っても、政府は無能
あれから9年ですね。
3.11東日本大震災の時に発生した、東京電力福島第一原子力発電所事故発生時に、発電所に留まって事故収束に向けて対応に当たった人々を描いた作品。
福島第一原発の吉田所長は、その後、日本を救った男として有名になりました。事故を起こした事業体の職員(執行役員なので、従業員じゃ無いよね)であるので、英雄視する事には、若干の違和感も無い訳では無いですが、現場の最終責任者として自己の収束に向けて努力したのは間違いないと思います。
それにしても、日本政府無能。あんまり詳しくは描かれませんが、アメリカ政府が日本政府を信用していなかったことがにおわされています。
いま日本は、新型コロナウイルスの感染が拡大していますが、危機的状況に対して、日本政府が無能なのは、9年経った今でも変わらないですね。
人としての判断力と行動力を問う描写が絶妙
公開初日レイトショーの席の埋まり方が、1割に満たないくらいだったので鑑賞。
神戸の震災を経験してるので、TVでの報道は8割くらいだと分かっていても、人は報道を鵜呑みしてしまう。
当時の政権に対する部分は、オフレコな部分はあると思いますが、思った以上に無能無知に描いてるので、元民主党の方々や支持者は怒るでしょうね。
この事故後に防護服等は、もっとクオリティ上がったのか!?あのレベルの装備で、放射能漏れに対峙してたと思うと・・・・><;
それを伝える俳優さん達の緊迫の演技は、素晴らしかったです。
不眠不休で、命をかけて未知の脅威に挑んで、東日本崩壊を救った福島第一原発の皆さんや自衛隊には、感謝しかない。
余談ですが、現在のコロナ問題にしても官邸内は、様々情報が前後して大変なんでしょうね。
1日も早い収束を願いたいです。
怖かった
最悪の人災
久々に心に響いた‼️
実話だからであろうか?
涙が何度も。決死隊の覚悟、ベテランの心意気、本店と現場の差…
あの時、地震は経験したが、津波や原発は人ごととしてTVで見ていただけ。
あの時の凄まじさを思い知らされた。
自分とも照らし合わし、色々考えさせられた!
これからの自分にも教訓として、深く残る一作である。
評価は難しいけど風化させてはいけない話
「いい映画」とか「面白い映画」と表現していいのかは微妙だけど、自分の中では高評価。
映画はいきなり震災のシーンから始まる。前置き一切無し。まだ9年だもん。観客だって忘れるはずない。
あの時あの瞬間を東京で過ごしたわたしも酷く揺れたのを覚えてる。津波の被害、東北地域での被害が日々報告されていたけど、津波に馴染みのない自分には現実味が無く感じていたのも思い出した。でも実は250キロ程離れた福島で猛者達が命をかけて原発の暴走を止めてくれたからこそ今の自分の生活が続いている事に気付かされ、東日本大震災と自分がこの映画のおかげで初めてリンクした。
映画だから多少の脚色はあると思うけど(というか脚色で無かったらヤバ過ぎる💦)、作中の「総理大臣」の描き方が酷い^^;
専門知識もないくせに現地にヘリ入りするせいで、現場で戦う人たちのスピード感に遅れを来す。一方で行った方がよさそうに思える東電の東京本店の幹部は誰一人として現地入りしない。最終的に理由はわからないままもとゎいぇ奇跡的に収まったからよかったものの、大切な事が出来ないで余計な事ばかりしていたように思える当時の描写は、大事故が起きる瀬戸際だったことを見せ付けられ今更ながら恐ろしく思えた。
皮肉なことにこの映画が公開されてる今、日本を含め世界中でコロナショックが起きている。当時の政府の対応の悪さをいろんな方面から批判されたのがわずか9年前。予測できない事態が起きてる訳だからPDCAサイクルのPは無理としてもCheckとActionを9年かけて見直して改善していれば今の対応だってこんな付け焼き刃とか場当たり的な対応になって無かったように思えるんだけど、現実はそううまく行かないって事なんでしょうか。
もどかしいな〜
日本こそ災害時、非常時のの緊急対策エキスパートになる資格がある国なのに残念。
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