Fukushima 50のレビュー・感想・評価
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迷い
この作品は、日本人が原発事故を映画化する限界を感じさせるものだった アメリカや韓国ならエンターテイメントにふって面白くするための脚色表現を多用するだろう ドイツで作れば、一切脚色のないドキュメンタリーにして、如何に原発が恐ろしいものかを見せるだろう しかし、日本人は原発事故の直接の被害者ではなくても、自分達が被害者であり加害者でもあると認識しているから、エンターテイメントに振りすぎることも出来ず、ドキュメンタリーとして作るには重すぎる 事故の被害者への思い。風評被害に苦しむ人への配慮。事故と戦った人々の功績。事故後の復興への責任。 これらあらゆることを考え迷われた結果、映画としての完成度は下がっているように思う しかし少なくともフクイチで必死で戦った人達がいたおかげで、東日本全滅という危機から救われたのだということは充分に伝わったと思う
考えなきゃと思わせてくれたことに価値がある
あの日の出来事を美談にしてしまうのではないか という意見を見て、たしかにと思いつつ、ファーストシーンであの日の恐怖がよみがえり「美談になんてできない」と感じました。 自分で思った以上に、自分自身があの日の恐怖を忘れていなかったことを知りました。 あの日から、エンタメ業界は長いこと津波の描写を避けてきました。 この映画を作ったのが日本だったことに少しだけホッとしました。 内容は賛否両論あると思います。 が、あの日のこと、これからどうすればいいか、真実はなんなのか、考えるきっかけを作ってくれる映画だと思います。 これがすべて100%真実なのだ、と捉える観客はおそらくいないのでは? なぜなら、あの日日本にいた人々、それぞれの「3.11」があるからです。 きっと、「あの日いったいなにが起きたのか」多くの人が考えるのではないでしょうか。 悲しいことにコロナというウイルスが流行り、またしても日本と世界はピンチに陥っています。 正しい情報の重要性を、3.11で知ったはずなのに、またしてもデマに踊らされてしまった現状があります。 人は忘れるいきものです、定期的に意識しなければいけない。 そのきっかけを与えてくれる映画だと感じました。 考え続けること、思考すること。 学び続けなければと思いました。 関係ないのですが、福島の「お菓子のさかい」さんの カリント饅頭 が本当に本当に美味しくておススメです。
文句無し
圧巻のノンフィクション映画。事実に基づいた作品だけに色々なレビューがあるな。やや政治的なコメントも多いし、まあそれだけ注目度が高いということで。 放射能と放射性物質の違いもあるけど、この映画が伝えたいのはそこじゃないから、私は別に何も感じなかった。 当時の政権のお粗末さをここまで思い切って描写したのも勇気がいると思う。まあでも、ホントはあんなもんじゃなかったんだろうな、、。 とにかく最初から最後まで涙が止まることはありませんでした。 自分なら確実に逃げ出していると思われる現場。当時現場にいた全ての方に頭が下がる思いです。
何を作りたかったのだろう
おそらくお金は相当かかってるだろうになぜこんな中途半端なものを見せられるのだろう。現実との整合はわからない。当事者でないので。 ただ、泣かせるヒーローものを観ようとしても面白くなくて泣けない。脚本が酷い。何ものにも迫ってない。時系列には正しいだろう出来事があって、後は日本風会議室映画で観たようなシーンの繰り返し。いや会議風テレビドラマ、か。シンゴジラがいかに優れていたかよくわかる。恐怖と背中合わせの「恐怖」もまったく描かれず。この設定、キャスリングビグローだったら、と思うだけでそちらのほうが面白い。いつの時代の映画か、と思うほどのガラパゴスオブガラパゴス大作。唯一感心したのは「見えない目撃者」でもよかった吉岡里穂かな。
語り継ぎたい福島50
2011年3月11日午後2時46分、地震発生の瞬間から始まる原発事故の真実の物語。冒頭の地震と津波の映像を観た時は震災当時の恐怖が蘇りました。 あの過酷な状況の中、東日本の壊滅を命がけで救った50人の作業員の勇気は素晴らしく、観ていて胸が締め付けられる思いになりました。 また隣県の在住者として当時の自分の状況と照らし合わせながら様々な思いを巡らせながら観ました。この真実を風化させないために一人でも多くの人に見て欲しい作品。 2020-48
忘れかけた思いm(__)m
3.11原発事故、忘れてはいけない! テレビの記者会見での渡辺謙さん 佐藤浩二さんの伝えたい熱い思いよくわかります。原発事故の裏で命をかけた人達 忘れては行けない事をより一層伝えたかった 映画ですねm(__)m 私はいい映画とおもいました。 私は是非オススメ映画です。 m(__)m
ただ泣きに行った。
笑うことは大事だろう でも、たまには不幸以外で大泣きする必要もあるのではないか 「喜怒哀楽」を爆発させる事も 当時の時系列、出来事は各メディアの情報である程度は把握し、全部ではないが覚えている アノ総理、本店幹部の行動、発言は呆れたものだったが、あまりにもディスり過ぎでは? 彼らも彼らなりに仕事をしたんじゃないの? 「50」の勇気と覚悟は後の書籍や映像、報道で知った 彼らが居なかったら、ホントにこの国はどうなっていたかと思うと、ね 吉田所長逝去報道は、当時かなりショックだった まさに国を守って逝かれたのですね ご冥福をお祈りします 合掌
9年経っても、政府は無能
あれから9年ですね。 3.11東日本大震災の時に発生した、東京電力福島第一原子力発電所事故発生時に、発電所に留まって事故収束に向けて対応に当たった人々を描いた作品。 福島第一原発の吉田所長は、その後、日本を救った男として有名になりました。事故を起こした事業体の職員(執行役員なので、従業員じゃ無いよね)であるので、英雄視する事には、若干の違和感も無い訳では無いですが、現場の最終責任者として自己の収束に向けて努力したのは間違いないと思います。 それにしても、日本政府無能。あんまり詳しくは描かれませんが、アメリカ政府が日本政府を信用していなかったことがにおわされています。 いま日本は、新型コロナウイルスの感染が拡大していますが、危機的状況に対して、日本政府が無能なのは、9年経った今でも変わらないですね。
大変良く出来た予告編でした。2時間の映画を1分22秒の予告で全て表...
大変良く出来た予告編でした。2時間の映画を1分22秒の予告で全て表しています。 コロナウイルス感染のリスクを冒してまで、映画館で見るような映画ではありません。
人としての判断力と行動力を問う描写が絶妙
公開初日レイトショーの席の埋まり方が、1割に満たないくらいだったので鑑賞。 神戸の震災を経験してるので、TVでの報道は8割くらいだと分かっていても、人は報道を鵜呑みしてしまう。 当時の政権に対する部分は、オフレコな部分はあると思いますが、思った以上に無能無知に描いてるので、元民主党の方々や支持者は怒るでしょうね。 この事故後に防護服等は、もっとクオリティ上がったのか!?あのレベルの装備で、放射能漏れに対峙してたと思うと・・・・><; それを伝える俳優さん達の緊迫の演技は、素晴らしかったです。 不眠不休で、命をかけて未知の脅威に挑んで、東日本崩壊を救った福島第一原発の皆さんや自衛隊には、感謝しかない。 余談ですが、現在のコロナ問題にしても官邸内は、様々情報が前後して大変なんでしょうね。 1日も早い収束を願いたいです。
怖かった
最初、いきなりシーンに入っていくところが怖かった。 ずっとひきこまれて、あっという間に 終わった。何度も涙がでた。 現場はどこでも、大変だ。 僕も当時仕事をしてた時のことが思い出した。 大変だったけど、この現場の人と比べたら 大したことない。 命はかけてないから。 あの日会社で何も言わずにとにかく帰れと指示 があった理由も、やっとわかった。 僕も吉田さんには及びもしないけど、頑張ったあの時を思い出した。
最悪の人災
ほんとに人災の象徴‥権限の譲渡、責任の所在が全部不明‥その中でもできることをして国民を救ってくれた現場の方には感謝してもしきれない‥スタッフロール時の写真で多分センターで撮った写真が流れたけどあの時どんな気持ちだったんだろう、マスク越しでわからなかったけど目だけはキレイだったな。 あとネットの噂だと、ベント中止は無能の判断ってあったけど違ったんだな。 目先のお金、マスコに操作されて民主党に投票した日本人は少し勉強してほしい‥
久々に心に響いた‼️
実話だからであろうか? 涙が何度も。決死隊の覚悟、ベテランの心意気、本店と現場の差… あの時、地震は経験したが、津波や原発は人ごととしてTVで見ていただけ。 あの時の凄まじさを思い知らされた。 自分とも照らし合わし、色々考えさせられた! これからの自分にも教訓として、深く残る一作である。
評価は難しいけど風化させてはいけない話
「いい映画」とか「面白い映画」と表現していいのかは微妙だけど、自分の中では高評価。 映画はいきなり震災のシーンから始まる。前置き一切無し。まだ9年だもん。観客だって忘れるはずない。 あの時あの瞬間を東京で過ごしたわたしも酷く揺れたのを覚えてる。津波の被害、東北地域での被害が日々報告されていたけど、津波に馴染みのない自分には現実味が無く感じていたのも思い出した。でも実は250キロ程離れた福島で猛者達が命をかけて原発の暴走を止めてくれたからこそ今の自分の生活が続いている事に気付かされ、東日本大震災と自分がこの映画のおかげで初めてリンクした。 映画だから多少の脚色はあると思うけど(というか脚色で無かったらヤバ過ぎる💦)、作中の「総理大臣」の描き方が酷い^^; 専門知識もないくせに現地にヘリ入りするせいで、現場で戦う人たちのスピード感に遅れを来す。一方で行った方がよさそうに思える東電の東京本店の幹部は誰一人として現地入りしない。最終的に理由はわからないままもとゎいぇ奇跡的に収まったからよかったものの、大切な事が出来ないで余計な事ばかりしていたように思える当時の描写は、大事故が起きる瀬戸際だったことを見せ付けられ今更ながら恐ろしく思えた。 皮肉なことにこの映画が公開されてる今、日本を含め世界中でコロナショックが起きている。当時の政府の対応の悪さをいろんな方面から批判されたのがわずか9年前。予測できない事態が起きてる訳だからPDCAサイクルのPは無理としてもCheckとActionを9年かけて見直して改善していれば今の対応だってこんな付け焼き刃とか場当たり的な対応になって無かったように思えるんだけど、現実はそううまく行かないって事なんでしょうか。 もどかしいな〜 日本こそ災害時、非常時のの緊急対策エキスパートになる資格がある国なのに残念。
2回目観賞をためらう名作
名作である。責任感・信頼・男逹の戦い・家族愛などなど、何度も心が揺さぶられた。同時にこの作品は自身の震災体験がよみがえり、心が苦しくなる映画でもあった。名作はもう一度観たくなるが、もう一度観るのをためらう初めて体験する名作かもしれない。後世まで残したい映画です。
結局、現場にしわ寄せがくる・・・
東日本大震災の時はテレビにしがみつくほど集中していた。なにしろ原発のことがさっぱりわからず、随時解説者が説明してくれても理解不能でした。覚えていることといえば、「枝野寝ろ!」とネットで騒がれていたことだけだった(恥)。 今作は再現ドラマのごとく、福島第一原発で何が起こっていたのかを忠実に描いていて、本店や官邸からの命令と対処法を知るベテランとの葛藤劇でもある。素人目からすれば、水素爆発の可能性というのも信じてしまうし、想定外の津波ではあるものの何とかなると思ってしまう。それが中央制御室と緊急時対策室という内部からの物語によって、目からうろこ状態になってしまいました。 自然の驚異。津波の高さの予測。やはり人間の手によって作られたものは、未知数の災害によって呆気なく破壊されるものだということ。しかし人間の培われた叡智は困難に立ち向かう強さも生むし、人々が繋がっていて愛や友情があるのだということも教えてくれた。 地震や津波による死者・行方不明者の描写を無くし、あくまでも原発内だけの記録と家族愛に絞ったのも潔いと思うし、これからの原発の在り方や危機対応について考えさせられる作品となっていました。大きな事故でいえば、この福島第一原発、スリーマイル島、チェルノブイリなどなど、すべて教訓として生かして未来の地球を考えなければならないなぁ~
観賞中、誰もが3.11の当日を思い出すはず。
実話に基づいた作品。 多少美化させているかも知れないけど、福島第一原発で働く日本を守った50人のストーリー。 現場責任者役の渡辺謙さんや佐藤浩市さんの迫力ある演技に圧倒。 吉岡秀隆さんをはじめとする現場の方々の勇気ある発言や行動に頭が下がります。 3.11の日、テレビでその惨事を家で観ている時、第一原発で働く人達の決死の行動を思うことも無かったけど本作で知る事が出来た大切な作品。 後半は駆け足気味で展開するストーリーは少し残念だった印象だったけど観られた事に感謝。 新型ウィルスで騒がれる中で観ることが出来たのも、言い方は悪いけど元気を貰った感じがします( ´∀`)
何度も泣きそうになりました。
『Fukushima50』鑑賞。 *主演* 佐藤浩市 渡辺謙 *感想* 東日本大震災、、忘れもしません。 当時、僕は会社に入社してから1週間後に起こりました。あの時の出来事は9年経った今でも鮮明に覚えています。TVで見た巨大な津波、迫り来る大量の水、恐ろしかったです。 東日本大震災を題材にした映画を観ていいのだろうかと一瞬思いましたが、福島第一原発で働いてる人達の奮闘した姿がリアルに描かれているのだと知り、非常に気になってしまったので鑑賞しました。 冒頭からまず、ビビります。3月11日14時46分に発生した巨大地震。原発で働く作業員・伊崎と吉田所長、周囲の人達が予想を遥かに越える事故に奮闘する姿がリアルに描かれています。イライラや怒号、特に吉田所長は一番イライラしてたと思います。口だけ命令する本店の人や名前は出しませんが、当時の総理がただキレてるだけで、信じられません! 「何言ってるんだコイツ。」 作業員の1人が思わず呟いたこの台詞。僕も同じタイミングで呟いてしまいました。(^^; 原発の専門用語がかなり飛び交ってるのでイマイチわからない所もありますが、作業員たちの戦ってる姿に何度も泣きそうになりました。あと、津波や爆発など辛いシーンがあって、心に突き刺さる場面が多かったです。 アメリカからの救援、「トモダチ」素晴らしいです。 色々な感情が揺さぶられる作品でした。。 3.11で亡くなられた方々にご冥福をお祈り申し上げます。
想定外は必ず起きます。技術者も辛いのです。
歴史に残る危機に対処する人々を描いた映画。登場人物へのインタビューに基づき”事実に基づく”と謳うある意味再現ドラマ。浪花節となるのは商業映画故でしょう。 後世に残すべき映画だと言えます。 事故調の報告書なんて見ないし、記事を読んでも抜けてしまってる。政治家、経営者、現場責任者、一社員、協力会社そして被災者、それぞれの立場で反省すべきことが見えてくると思う。 安全神話とも絡むが、プランBを口にするだけで叱責される企業風土や国民感情がこの災厄を生んだのでは。技術者から見れば妥協点(想定)を決めるのは経営者や政治家。津波が10mを超える可能性が有るのは確か。で、何メートルを想定するか。妥協点がおかしければもちろん異議を唱えるが絶対の根拠はない。 そんな中で技術者の思いも感じる。欠陥品と揶揄されたGE製F1でも圧力容器は倍の圧力に耐えた。次に作った原発は非常用発電機を高台に設置してた。 あまりニュースでは扱われなかった自衛隊や米軍も描かれていて良心的。
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