「「これじゃない感」は半端ない。それぞれの視点で描く、守るための戦い。」サムライマラソン 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
「これじゃない感」は半端ない。それぞれの視点で描く、守るための戦い。
【賛否両論チェック】
賛:群像劇のように、それぞれの視点から守るための戦いの様子が淡々と描かれていくのが印象的。キャストも豪華。
否:展開は予想以上に非常に淡々としていて、終わり方もかなり呆気ない。グロシーンもあり。
藩士を強くするための遠足が、あらぬ誤解を招き、幕府からの刺客が迫りくるという中で、事態を知る者、知らぬ者、利用しようとする者等々、それぞれの視点から自身の大切なものを守ろうとする人々の姿が描かれていくのが、まるで群像劇のように得も言われぬ深さを感じさせます。
ただ設定の割に、ストーリーや展開そのものがかなり淡々としている印象も否めません。前半はマラソンに葛藤する藩士達の機微がひたすら描かれ、後半の刺客との戦いも予想以上に呆気なく感じてしまいます。
「想像していたものと違う!!」
と思ってしまう人も多いかも知れません。
とは言うもののキャストは非常に豪華ですので、その辺りにも是非注目してみて下さい。
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