22年目の記憶
劇場公開日:2019年1月5日
解説
「1987、ある闘いの真実」「殺人者の記憶法」など韓国屈指の実力派俳優として知られるソル・ギョングの主演作で、韓国と北朝鮮の南北首脳会談のリハーサルが行われたという実在の報道記事から着想を得て、自身を北朝鮮の最高指導者と思い込む俳優の父親と、そんな父に翻弄された息子が織り成す物語を描いたドラマ。1972年、南北共同声明が発表され、韓国は初の南北首脳会談に備えて北朝鮮の最高指導者・金日成(キム・イルソン)の代役オーディションを密かに敢行。売れない役者のソングンが抜てきされる。この大役に意気込むソングンは、日夜厳しい訓練をこなし、次第に金日成が乗り移ったかのように演じることができるようになっていく。しかし、結局、代役が日の目を見ることはなかった。それから22年、自らを金日成と思い込む年老いたソングンと、そんな父に翻弄されてきた息子テシクが、ある目的のために同居を始めるが……。息子テシク役に「天命の城」「神弓 KAMIYUMI」のパク・ヘイル。監督は「ヨコヅナ・マドンナ」のイ・ヘジュン。
2014年製作/128分/G/韓国
原題:My Dictator
配給:ファインフィルムズ
スタッフ・キャスト
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冒頭の70年代部分のできが良すぎて、90年代入ってからのテンポのカクつきが気になる。特にストーカーの女の子のエピソードまるごとなくていい。
2021年2月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD
ー 売れなく、且つセリフも上手く覚えられない舞台役者ソングン(ソル・ギョング)が、1972年、【南北共同声明】が、発表されたことにより、韓国中央情報部(KCIA)によるオーディションにより、金日成の代役となり、”この役は誰にも渡さない!”と誓ったソングンは、日の目を見ないまま年齢を重ねていった・・。-
◆南北共同声明
・1972年7月4日 韓国と北朝鮮の統一に向けた共同声明。
一時的に、朝鮮半島は統一の雰囲気に包まれた。だが、それは政権の中枢にいた者は誰も信じてはいなかった・・。
■今作の印象・・というか、ソル・ギュングの凄さ。
・売れない舞台役者の拙い演技。
そして、まさかの金日成の代役に指名された後の、徐々に”本人として”演技を重ねるうちに、思想も含めて、本人のものになって行く過程。それには、”ジャージャー麵を只管に食し、太って行くソル・ギョングメソッドも含めて・・。
- 公開日が逆になるが、「殺人者の記憶法」のやせ細った強烈な印象があったので・・。-
■ソングンの息子を演じた、パク・ヘイルの演技も見事である。
<南北共同声明が雲散霧消した後も、只管に金日成を演じ続けたソングンの姿。
強烈な、体制批判の映画でもある。
韓国の、ポリティカルムービーの熱量を、”今作ではややコメディ要素も絡めて描いた作品。
けれど、ラストでの展開は、見事である。泣かせるのである。>
<シネマテーク高崎にて鑑賞 出張先であったため、鑑賞記録なし。>
<2021年2月4日 別媒体にて再鑑賞>
ソルギョングもパクヘイルも、やっぱり演技うまいなー!最後のパクヘイルの泣きの演技は、演技に見えない。素晴らしかった!
2019年7月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
とても良く出来たお話だった。
金日成には似てないけど、
主人公の生き方が
ソル・ギョングがとてもハマってるように思えた。
売れないけど、とても良いお父さんが
金日成のキャラクターを掴んで行き、
演技に没頭するあまり家族と歪みが出来て、
息子に辛く当たって反省もしない様に
とても悲しくなった。
重いし哀れな男の話だけど、
コメディに仕上げられてて、
とても見やすかったし面白かった。
計画が頓挫して、どういう人生を送るんだろ?
と思ってたら、息子も散々、親父は施設へ。
息子が何故チャランポランになったかも、
納得行ったし、
ラストも演劇に取り憑かれた男の執念が見れて、
とても良い演出だったと思う。
僕が息子だったら、もっと号泣してたと思うけど。
素晴らしい映画だった。