mid90s ミッドナインティーズのレビュー・感想・評価
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Actors Take Control the Way They Used To
Mid-90s perfectly creates the look and feel of the mid 90s, but in my view the way the kids behave is more reminiscent of the early 2000s. But while the draw may be a reenactment of a time period ripe for exploration after everything has been beat out of the 80's, the film shines for its ad-lib acting reminiscent of mid-70's films. There's no moral to the story, so it is a tad dead weight.
90年代の空気、スケートボード、仲間、家族への愛情に満ちた逸品
ジョナ・ヒルが作る映画ってどんなのだろう、と想像する時、これまで彼が出演してきたハイテンションのコメディばかりが頭に浮かんだ。しかし、いざ映し出されたのは、まさかのアーティスティックな青春ドラマ。それも全編16mmで撮影された映像の中、少年たちの心の機微が時に陽だまりのように優しく、時にザラつくほどリアルに伝わってくる逸品だった。こっそり忍び込んだ兄の部屋で、初めて触れる芳しい90年代のカルチャーの数々。平等とは程遠いディールで手に入れたスケートボード。入り浸った店内で友情を育む仲間たち・・・。歳上といえば意地悪な兄しかいない少年が、やがて仲間との交流によって徐々に変貌していく姿が可愛らしかったり、心配にもなったり。ありきたりではない会話にふと各々の家庭環境、将来への不安などを忍び込ませる匙加減もさすが。85分の映像世界に、90年代と仲間と家族への思いを目一杯に詰めこんだ、愛すべき一作だ。
1番最高な青春映画
HIPHOPに憧れた真面目系の奴全員共感するんじゃない?ちょっと悪い兄さんに憧れる痛々しい青春が最高すぎた!海外の映画だしこんな経験してないけど、すっっごい分かる!!!ってなる映画だと思った。ラストもずるくて最高!!あんなんかっこよくて爽やかに決まってるじゃん!1番好きな映画です
表情や仕草
主人公スティービー役の子が、愛らしいすぎる。笑
表情ひとつひとつが子どもの可愛さを凝縮してて、しかも嘘くさくない。
水々しい。だから見てるこっちも素直な感情で受け取っちゃう。
彼が喜んでると「良かったね〜〜」ってなるし、
悲しんでると「くう...」と胸が苦しくなるし。
なんか、
「スケボーおしゃストリート映画見てる」というよりも
「ちっちゃい子の頑張ってる姿見守る〜」みたいなスタンスで気付けば見ちゃってた。笑
それくらい、この作品では彼の表情や仕草が重要だったように思う。
弟が、怒られちゃうんだけれども兄の部屋に入っていろいろ見ちゃう。
気になる。「兄」というものに対する憧れ、そしてそんな兄と仲良くしたい、気に入られたいという気持ち。それが見てて愛おしかった。
兄にCDをプレゼントするシーン。胸がきゅうっとなる。切ない。
でも兄弟(姉妹)、家族ではよくあったりすること。
兄弟だから、家族だからこそ、雑に扱ってしまうこと、ある。
あるあるだけど、これって切ないよなあ。
セリフで説明するような映画ではないので
主人公スティーブンを中心に、彼ら、というものを眺めさせてもらってる感覚になる映画。
結構スケボー映画ってそういうもんなんだと思うけど。
いろんな状況・環境のヤツらが、「スケボーする」ということだけで集まって。
で気付けば、大変なことがあったら力になりたいと思うような、いや、そういう気持ちを言語化するのがむずがゆいような、そんな近くて大事な関係になっていて。
そういうもんだよな、って。仲間、みたいなのができるのって。
意外とそういう感じだったりするんだよなあ、って。
言葉で確かめあったり、いろんなプロセスを踏んだり、っていう仲間のなり方もあるけども、彼らみたいに、「気付けば大事な仲間」みたいなのもあるな〜って。今作は、そういうのを見させてもらう映画だったな。
軽すぎず、重すぎず。その程度が全体的にちょうど良かった。
クールではあったが…
独特な演技が魅力のジョナ・ヒルの初監督・脚本作品ということと、90年代の雰囲気に惹かれて鑑賞。
率直な感想としては、いまひとつだ。皆の苦悩が全面に出ているため、青春の甘酸っぱさよりも闇だけが残る。90年代半ばが自分の青春と微妙にずれているから共感しきれなかっただけ、ではあるまいな。
淡々と進むのは映画として十分ウェルカムだが、この気だるさはどうにもいただけない。
作品全体を通して確かにジョナ・ヒルの独特さは出ていたと思うが、もっと違う方向へ出れば良かったのだが…次作はどんな感じになっているのだろう。
この世代にはオススメ!
評価が分かれる作品だと思う。
この世代には共感できる部分があり、世代が違えばつまらないかも。
個人的にはかなり気に入りました。
The Pharcydeの"Passin' me by"を知っていれば感動するかも!?
ウブな少年の背伸び
兄に勝てない主人公がひょんなことからスケボ不良軍団とつるむことになる話。
中高生のときのワルに惚れる気持ちが懐かしい。
実は今でもちょっとだけ憧れている。
パーティーで女をはべらし、タバコ吸って酒飲んで、大人に中指立てたりして。そんな生活をしてみたかったりもする。
ただつるむ友達との生活環境の差がズレると切ない。
主人公の背伸びしたワルがほろ苦かった。
羞恥心が起こってしまった
スケボー、ドラック、女遊び、夜ふかし、タバコ、、
親泣かせ、、
いわいるワルに憧れを抱く少年が、
ワル連中とつるんで、
恐怖にも打ち勝って、
過ごす様を観て、
自分はその世界にかつて憧れてた人間だったことに気がつき、羨ましくもなり、そんなバカな自分に羞恥心!
スケボー=怪我しそう=怖い=そんなのできるやつは勇気あるかっこいい人間
ていうイメージがあるため、
いくら家庭が貧乏だろうが勉強が出来ないだろうが、
尊敬してしまいます、、笑
そんなこと伝えたい映画ではないとおもうけど
それが自分のいちばんの感想だった。
主人公は、
愛されてないわけでもなく、
不自由でもなくて、
そもそも問題抱えてるのは
主人公の兄の方だと思う。
親に放っておかれた過去がある兄が、
腹違い?の弟(主人公)がいて、心の病みやストレスで
弟に本気で暴力をしてしまう。弟はとくになんも悪く無い笑
兄の部屋が美しく整頓されてて、
90年代ストリートカルチャーの時代を全身で浴びてる人間イメージ(部屋はごちゃごちゃ、友達たくさん、など)と全く反してて、彼の内面の複雑さを感じた。
つまりこの映画って、けっこう兄がポイントなのかな?
スケボーする人はいい映画なのかな
監督は何を表現したかったの?
13歳で酒もタバコも女も経験。映画とはいえ、そこまでやるのか?それでこそ映画なのか?
子供時代のやるせなさとか、自分が世界一不幸なんだと思ってる気持ちとか。
スケボーを通して通じていく仲間とのキズナとか。
それにしてもドラッグと酒飲んで事故起こしても逮捕されない国なのか?
やってることはバカなんだけど、切なくセンチメンタルな雰囲気のある不思議な映画。
最初は、「どうしようもない子達だな〜」なんて思っていたけど、みていくうちにみんな好きになっていった。笑
世間にどう言われようと、かけがえのない時間、かけがえのない仲間、だったんだなぁと思う。
みんななにかしらの心のモヤモヤや、家庭の悩みを持っていて、、、
仲間で笑い合ったりバカしたり、傷つけあったり、嫉妬したり、、、
この時間が、刹那的であるからこその切なさがある。
やっていることはとてもバカなんだけど、全体的にどこか切なくセンチメンタルな雰囲気のある不思議な映画。
はじめ、ファックシットが呼び名だと思ってなくて、呼び名だと気づいたときにだいぶ笑った。笑
あとは主人公がとんでもなく可愛過ぎる!
レイはたしかにめちゃくちゃカッコいい存在で、憧れるのも分かる。
浮浪者と会話するシーンとか、母にバレて落ち込んでる主人公に声をかけるレイとのシーンとか、好きだった。
映画の内容後はそれぞれみんな幸せに過ごしてほしい…と願ってしまう ...
映画の内容後はそれぞれみんな幸せに過ごしてほしい…と願ってしまう
やんちゃ軍団だけどサンバーンにとって優しいお兄ちゃん達な仲間感がいい
物語の展開を楽しむ映画というよりは、懐かしく感じる「これがエモいってことか!」みたいなのを楽しむ感覚
映像が90年代らしいのも見ていて惹き込まれる古き良き心地良さ
憧れ
昔風の映画大好き
自分が生まれていない、やんちゃな時代の生き方に憧れる。
自分は真面目な人生を送ってきたため、映画を通して疑似体験している感じになる。
あんな小さい子供が大きい青年と悪友達になるのは、親からしたらたまったもんじゃない。
だけど絆の強さに最後はほっこりした。
男の子かわいかった。
家庭状況に難アリだが、お兄ちゃんも逞しく生きて欲しい。
そういう年代
悪に憧れる年代だなーって感じで見てました。
ただ、日本と比べると行きすぎている感が否めない。
今回の主人公は、仲間意識のあるいいメンツと巡り会えたと思いますが、全部が全部そういくわけではなく、泥沼にはまり込む可能性の方が高いという、私の考えがあるので評価はできないかな。
1人のおっさんの意見です。
13歳。スケボーと音楽が青春だった。
性格俳優のジョナ・ヒルが自伝的に描く
90年代半ばのポップカルチャー。
2018年。監督・脚本・ジョナ・ヒル。
真四角の画面。16ミリフィルムで撮影したジョナ・ヒル初監督作品。
青春と言うには若過ぎる13歳頃のジョナ・ヒルの自伝的映画。
スーパーファミコン、カセットテープ、ストリート・ファイター。
訳もなくスケボーに乗り回し、ロサンゼルスの街を仲間とつるんでいた。
主演のサニー・スリッチ。とても幼く、背が小さい。
青春未満の日々が瑞々しく描かれる。
90年代のヒット曲がずらり。
ローティーンの男の子なら、ケンカにケガは付き物。
運動神経の悪そうなスティーヴィーの(あだ名はサンバーン=日焼け)
良くも悪くも日焼けして、タバコ、酒、ドラッグの洗礼を受けても、
なんか他人事みたいに流してる。
染まるほど大人になりきれてない。
そんな中途半端な青春未満。
幼くて可愛いサンバーンだが、こんな日々がいつまでも続かないことは、
本人が1番知っているさ!
吹き抜ける90年代の風を感じると高圧的なアニキへの愛憎が懐かしい貴方へ... 承認欲求をこじらせて背伸びしたあの日の僕が確かに居る
内容を一言で言うと、"中学生の男の子が背伸びして粋がってみた90年代の一夏の思い出"です。特段強烈なテーマがあるわけではなく、主人公が大きく成長するワケでもなく、あの時代に"押さえつけられている"と感じる少年だった人たちの郷愁を誘うための作品、ということだと思います。
内容ですが、いきなり主人公の少年が体格の良い兄に自宅で押し倒されて折檻されている場面から始まります。いささか物騒なシーンですが、この冒頭からしてもうこの少年=自分だと強烈に刷り込まれました…。
僕は5つ上の兄と4つ上の姉がいる末っ子育ちですが、幼少期はまさにこんなシーンがしょっちゅうでした。態度が気に入らない、軽口に言い返したのが生意気だ、お前の所為で誰それから怒られた等々…何かにつけてよく引っ叩かれたものです。本作の兄弟のように確固とした体格差ではなかったですが、それでも長年刷り込まれた力関係で「オイ!!」と兄に呼ばれるとビクついたわけで。
そしてまた一方で、兄に認められたい、喜んでほしいと思ってしまうのもまたどうしようもなくリアリティー。
本作では他にも、兄が自身の不在時について「絶対俺の部屋に入るな!!」と釘を刺すもののコッソリ侵入し、そこで兄のCDラックの中身を確認しつつ、後日兄が持っていなかったCDをプレゼントする描写が有りますが、これなんかはまさに上の兄弟に愛憎相半ばする末っ子心理そのものでこれまたグッと来ました。
その後、主人公は不意に入ったスケボー店で出会った不良少年たちと交友を深めることになるわけですが、この"家庭では年少ゆえに何かと小馬鹿にされるので、家族以外の年長と交友を持って粋がりたい"という少年心理も非常にシンパシーを感じるところです。
終盤に重大な事故を経て仲間たちの別離を予感させつつも明るく終幕を迎えますが、メンバーの一人のフォース・グレードは本能的にそれが解っているからこそ普段から仲間たちをホームビデオで撮り続け、やがて離れゆく関係であっても確かに何がしかの価値が有ったのだと示そうとしたのだと感じました。
無垢であるが故
CD、カセット、SNES、壁に貼り付けた雑誌の切り抜き、HIPHOPやスケートボードMTVに胸を熱くした90年代ストリートカルチャーの温度感。
スーパーバッドのジョナ・ヒル監督作品と聞き期待膨らませるもこんなにも清々しく淡い青春群像劇を見せられるとは思わなかった。
思春期特有のアウトローへの憧れ、純粋故の愚直さ無垢であるが故の危うさがみずみずしく描かれる。
人種や生活格差、恵まれた境遇に気づきもせずアウトローに憧れる様は若い日の自身に重なり胸がザラついた。レイの環境を変えたいという思いが今だからこそ刺さる。
夢を語る事もなくなり意味もなく飲み騒ぎ日々をやり過ごす。無気力に退屈な日常と漠然とした未来への不安を抱えながら。ただそこには仲間がいつもいる。90年代ノスタルジー…
あのころ分からなかった親の小言も、同じく思春期の鬱屈とした感情に振り回された先人の助言だったんだよななんてラストシーンを見て苦々しく思い出す。
帰る場所もなくセンター街に屯していたあの子は今何をしているんだろうか。
自立羨望仲間焦燥誤魔化す青少年時代の想い出 Motor
内容は、90年代中頃アメリカのとある母子家庭の少年と街の不良グループとの出会いをスケートボードを🛹通じて、肉体的にも精神的にも成長させる話。好きな言葉は『ありがとうと言ってもいい?!』スケートボード🛹の板を貰って、仲間に認められた時に確認する言葉。お礼を言うと不良には不向きだと言われたが信頼して言う場面。仲間からは『当たり前だろ?!』とさらっと言われる返しとボード表面の🛹滑り止めのヤスリ板を貼るところでの逆光とが少年に居ないはずの父親との会話の無い会話をする様な関係性の願望が垣間見えるようで美しかった。『どんな場面でもポジティブにいろ!』🛹スケートボードをしてた裁判所前で初対面の人にインタビューする場面。創作活動をするものに、自分自身に言い聞かせたい言葉だったんだろうなと思いました。好きな場面では、親のお金を盗んで自分で太腿に櫛を当て罰を与える仕草やビデオゲームがスーパーファミコンからPlayStationに変わったりストリートファイターのTシャツを着たりと自分と同じ年代を重ねた共感がとても心地良かったです。少年時代の背伸びした感じと時間が有り余る程あるような虚無感と途方もない不安と希望が当時の音楽に乗せて絶妙に描かれて居た様に感じます。自分の少年時代を思い出す様でした。自分はアメリカに住んでないので分かりませんが、学校に通って授業や部活動に大半の時間を費やしてました。この映画では学校生活が全く描かれてませんが、主人公の母親なら何か言うと思うんだけどなぁ。不良と言えば学校生活のはみ出し者なんだけどなあ。。最後の『フォースグレード!』と笑顔でプライベートビデオを撮るフォースグレードに向かって話す主人公から仲間との思い出を作れ良かったなぁ。登場するスケートボードのプロ達の表現も格別で非常に自然でした。彼等にとっては日常なのがよく分かりました。映画自体は綺麗な三幕構成。衝突で区切られて居る所が好きです。①兄に壁に思い切り打ちつけられる場面 ②穴を飛び越えようとして落下机の上に衝突する場面 ③飲酒運転の車に乗り事故にあい生死を彷徨う重傷を負う場面 青少年のドラッグやアルコールやタバコなどの表現が今では過激に感じられますが、さまざまな登場人物の目線で映画を見ることができる素晴らしい作品です。
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