バイスのレビュー・感想・評価
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何が言いたいの?
アメリカらしい映画だけど
笑いにもなってないし、シリアスにも
なってない。
湾岸がハリバートンの利権戦争と言うのは分かってたし。
結局見栄の奥さん貰ったばっかりに
副大統領になっての悪事(自分は想わないと思うが)
を今バラして何になる?
コメディにするならもう少し捻ってくれ
シリアスにするなら湾岸戦争の死者が???
何をしたいか分からない映画だった。
因みに今のトランプを大統領に据えると言うことは
子供ブッシュの轍を踏んでないって事?
イギリスもそうだったように
民主主義崩壊してる。
要は人は多数に流れやすく、一人の奇人に贖うことは出来ない
因みに日本人のお笑い芸人でこう言うものが
この国ではつくれないって言う奴居たけど
つくれば良い。
日本は笑いの質が違う。
アメリカまで行ってるんだこら。
できるだろう我が儘坊やなら
ワイルド・スピードが楽しみ
ラスト最高
そっくりさんショー パロディに見えて実話
主役のチェイニー、ブッシュ、ラムズフェルド、だけじゃなく、ちょっと出てくるパウエルにライスまで完璧に寄せた、記憶に新しい政治家達のそっくりさんに笑えます。
笑えるけれど、辛辣な内容。
お金のため利益のために永劫戦争をやめられない国の、ダメっぷりを露わにしています。
同様に実在の政治家のこだわりと実績を描いた「チャーリーウィルソンズウォー」と対照的。戦争への加担は、アメリカの持つヒロイズムの強さからか、と、あの作品では思ったのだけれど、
いやいや、やっぱり、と本作で覆りました。
「国民を納得させるには、戦う相手を国家にしなくては」なんて平気でシナリオ作ってプロパガンダ。
本作の直後に、例えば「アメリカンスナイパー」とか見ると、やりきれないだろうなぁ。
無理して劇場で見るレベルではないけれど、見て損はない作品でした。
サタデー・ナイト・ライブ的?
反権力の精神が促す、米国の自省に学ぶ。
チェイニーに感じる痛快と恐怖
世界情勢やアメリカの政治についてはまったく無知の私ですが、それでも大筋が理解でき、なかなかおもしろかったです。チェイニーの立ち回りの良さが際立つ部分を、テンポよく繋いで見せてくれたおかげだと思います。その分、頭をフル回転させて見なければなりませんが、大統領や国防長官で多少なりとも知っている名前の人が出てきてくれたのは助かりました。もちろんディック・チェイニーなる人物のことも、今まで何も知りませんでした。しかし、本作を見て、良くも悪くもとんでもない人だということがわかり、とても勉強になりました。
また、途中で流れるエンドロール、語り手の絡ませ方等、構成の面でもおもしろかったです。とくに何度も挿入されるフライフィッシングのルアーが印象的で、チェイニーの「仕掛けて獲物を釣り上げる」生き方を暗示しているかのようでした。
それにしても、多かれ少なかれ似たようなことが、世界であるいは日本で行われているかと思うとぞっとします。権力闘争の前では、国益も人の命もいかに軽いものかということを思い知らされました。
ふざけながらも大真面目な内容
政治の裏側、風刺?、政治の闇と言うのか・・・・
本作品、アメリカのブッシュ大統領(息子)の頃のお話で、どう言ったらいいんだろう、政治の裏側、風刺?、政治の闇と言うのか・・・・
真実なんだろうけど、本作品で色々と見えてくるのが、「ブッシュは本当は無能だった」とか、「イラク戦争は事実上間違えだった」とか「結局ひとりの独裁者が世界を滅亡させる」とか、色々な見方が出来るんだけど・・・・
私的には、内容が、ドキュメント風と言うか、風刺的と言うか、淡々に進んで行く本作品がいまいちのりきれずにいて、ま、事実と言うモノは結局こんなもんなんだろうと・・・・
しかし、怖いな・・・・先日「アレッポ 最後の男たち」を見て、ロシアは大悪党だと思っていたけど、本作品を見ている限りアメリカも大悪党だぜ・・・
ある意味、政治の世界って、これも凡人には理解出来ないし、正義感だけでは務まらないんだろうな・・・・
なんか、この手の映画を見ていると本当に怖くなるね・・・
日本では多分ムリ
ジョージ・ウォーカー・ブッシュ・ジュニアは、アメリカの歴代大統領の中でも最も愚かな大統領だった。当然ながらオーヴァルオフィスのスタッフも輪をかけて頭の悪い連中ばかりで、彼らほど、stupidという単語がよく似合う人間たちはいない。
そんなクズ連中に尻尾を振って言いなりになっているのが歴代の自民党政権である。ある意味、世界で最も愚かな政治家は彼らだとも言える。アメリカが日本に突きつけてきた年次改革要望書のことは誰もがご存じと思うが、郵政民営化も安保法制も特定秘密保護法案も全部そこに書かれている。日本の歴代の自民党政権はマリオネット、要するに傀儡政権で、書かれてあることをやっていただけである。サングラスを掛けてブッシュの前でプレスリーを歌った小泉純一郎はまさに幇間そのものであった。
唯一マリオネットでなかったのが鳩山由紀夫で、アメリカに従う気がまったくなかった。慌てたのはCIAである。鳩山由紀夫のアラを探せということで懸命に身辺調査をしたが、驚くほど清廉潔白であったために、母親から金をもらっていたという、別に違法でも何でもない行為をさも悪い行為であるかのようにマスコミに報道させて、なんとか総理の座から引きずり下ろした。CIAの陰謀というと如何にも胡散臭いが、実際に日常的に行なわれている政治的行為である。
CIAは3万人を超える職員がいて、現場のエージェントの中にはcompromise(妥協させる)を職務としている者もいる。CIAがcompromiseを使うときは殺すという意味である。私の推理では、鳩山由紀夫が総理大臣を辞めなければcompromiseされていただろうと思う。もともと自民党にいた小沢一郎はそのことを知っていて、鳩山由紀夫の命を守るために辞めさせたのだ。逆に言えば、アメリカの言いなりになっている限り、モリカケ問題がどれだけ追求されようとも、そういう事実はないと本人が主張するだけで、いつまでも総理大臣でいられる。それがアメリカと日本の現実である。
さて本作品は、ホワイトハウスの中でも頭が悪いだけでなく人間としても最悪だったのがチェイニーだと、堂々と主張する。日本ではアホウ副総理がカウンターパートとして相応しい。偉そうなところも権力志向も身内第一主義もよく似ている。
愚かな権力者をのさばらせたのは、選挙で彼らを当選させた有権者である。トランプを当選させたのも、イギリスのEU離脱を決めたのも、モリカケ疑惑も何のその、アベ自民党を大勝させたのも、全て有権者である。当選するほうもさせるほうも、同じ穴のムジナなのだ。
アメリカンドリームという言葉をよく考えてみるといい。それは貧乏人が金持ちになることだ。そして金持ちとは何かというと、これは比較の問題であって、貧乏人がいるから金持ちが存在する。貧乏人のいない世界に金持ちはいない。つまり金持ちという言葉は格差そのものだ。そしてアメリカンドリームは格差礼賛の言葉なのである。アメリカの夢とはその程度だ。
ステージに上がる金持ちに向かってスタンディングオベーションをする大衆は、いつか自分もステージに上がれると思っている。だから貧乏人も金持ちに投票するのだ。金持ちになることが夢だという国の、なんと貧しいことか。そういう貧しい国だからこそ、ブッシュ大統領やチェイニー副大統領が誕生した。
しかし我が身を振り返ると、自分はチェイニーと同じではないのか。金持ちになりたいと一攫千金を夢見たり、他人に自慢したり褒められたいと思ってはいないか。自己保身のために嘘をついていないか。権謀術数を使って他人を追い詰めてはいないか。子供に金持ちになってほしいと願っていないか。
むろん我々の中にもチェイニー的要素、アベ的な要素はもちろんある。そういう要素がブッシュを生み、チェイニーを生んだ。自分さえ裕福になればいいと思う人は、地元に便宜を図ってくれる代議士をセンセイと呼び、白紙委任の有効票を投じる。そのセンセイは実はアメリカの犬だ。
アメリカではチェイニーがいなくなってもトランプが現れ、トランプがいなくなっても第二のトランプが現れる。アメリカはそうやってアメリカンドリームという名前の格差社会をこれからも維持し続けるのだ。それは取りも直さず、民衆自身がそれを願っているからなのである。
日本にもこういう映画を作る勇気のある人は、結構いると思う。しかし多分金が集まらない。映画会社はやろうとしない。配給会社は配給しない。映画館は上映しない。もし作ったとしても特定秘密保護法の対象として逮捕されるかもしれない。日本はそういう国だ。こんな映画が上映されるだけ、アメリカは日本よりもかなりマシな国である。
最後にミニ知識をひとつ。シークレットサービスがチェイニーをアングラー(釣り師)と呼ぶ場面があった。シークレットサービスは大統領をはじめとする要人にあだ名を付ける。チェイニーは釣りが好きだからそう名付けられたのだろう。
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