バイスのレビュー・感想・評価
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なんか嫌だった
笑いどころもあるし、この事実は強烈なものだったし、クリスチャン・ベールやサム・ロックウェルやエイミー・アダムスが素晴らしいパフォーマンスを見せていたと思うし、細部まで現実味を持ったものに思えたし、いいところは探せばたくさんある作品だったけれど、なんか好きになれない、はっきり言ってしまうと嫌な映画だった。別に過激な悪ふざけが気にくわないとかじゃなく、むしろ面白いと思えたけれど、どことなく参考になったであろう某ドキュメンタリーの陰がちらついて、非常に軽い劇映画に見えてしまったような…
内容はかなり難しいと思う。ただ笑いたいだけというのであれば、おそらく面食らう。アメリカのことだし、それも残念すぎるアメリカの歴史を扱っているわけで、なかなかこれを見るためだけに色々と学ぶ事への抵抗は否めない。
チェイニーしかり、ブッシュ、パウエル、ライスってみんな似てますね〜...
チェイニーしかり、ブッシュ、パウエル、ライスってみんな似てますね〜。
まだ最近の、皆さんご存命の中でこんな風刺映画作れるアメリカってフトコロ深いですね。
面白くて興味深かったです。
ちょっと惜しい映画❗
星🌟🌟🌟🌟予告編は良かったけど、…突然若い頃の話になったりコロコロ場面が換わるので観ていてあんまり感情移入出来なかった❗副大統領の頃をメインにして回顧録のように若い頃の事を描いた方がまとまりがあって良かった気がする❗クルステャンベールの演技は凄く良かったのに残念❗内容自体も凄く良いので撮り方脚本のせいで見辛くなってる…惜しい映画でした❗ただイラク戦争や911の時の政府の内側が見れたのは良かったです❗また役作りもチェイニー副大統領ブッシュ大統領パウエル国防長官はじめ皆さんそっくりで良かったのですが…
ただの伝記としてなら
アメリカ国民に警鐘を鳴らす作品。
冒頭に「史実に基づくが、ディテールについては不明瞭」と、あるように大筋は真実なのでしょう。
そのために実在する人物のそっくりさんのオンパレード。
しかし近過去の単なる伝記ものの映画として観たら全く面白くない。
世界で最も強大な権力を持っているアメリカ大統領。
その選択を誤ったり、その権力を悪意を持った人間に委ねてしまった後の世界の悲劇を描いている。
そしてそれはまさに現在のアメリカそのものなのだ。
そう、この作品はトランプに対するネガティブキャンペーンなのです。
マッケイ監督は2つの大きなミスをした。
1.そっくりさんを大勢並べたばかりに伝記の色合いが濃くなってしまったこと。
2.ラストでディベートの最中に取っ組み合いのシーンを入れてしまったこと。国内が分断しているということを言いたかったのかもしれないが、全くの蛇足だった。
我々からすると、アメリカ人、しっかりしてよ、と思うばかり。
だけどラスト・ベルト・エリアやミッド・ウェストの人間はこの映画は観ないだろうなあ。
最後に、チェイニー夫人役のエイミー・アダムスは相変わらずナイスだけど、「人生の特等席」でC・イーストウッドの娘ミッキー役の方が彼女らしさが出ていて良かったなぁ。
難しいのに笑えちゃう
覚悟してたけど難しい・・・。ニヤッと笑えるブラックジョークやシニカルなネタ満載なのは分かる。・・・が、全然理解できなくて、正直ただ歴史的決断の裏側を見せてもらったという感想に留まる…無知が故。涙
ただ、現存の人物をここまでエンタメで、しかも弄りまくってオープンにしちゃえるのはさすがアメリカ!そしてアダム・マッケイ監督の手腕あってこそ、この題材でもエンタメ(しかもコメディ)になっちゃう凄さ。そしてそして、バットマン時代の面影ゼロのクリスチャン・ベールの副大統領っぷりも見応え十分でした。
もっと勉強してから再度観てみたい良作でございます。
アメリカってすごい
まだ新しい歴史、実在の人物たちをここまで描ける映画が作れるアメリカってすごいです
それもヒーローとして賞賛される内容ではないのに
止めさせる圧力がないのか、アメリカの言論の自由はすごいと思います
日本では作れないですよね
クリスチャン・ベールを筆頭に出演されてる俳優さん全てが素晴らしいのは多くの方が仰る通り
奥さんの叱責がきっかけになったのかもしれないけど、チェイニー副大統領はいつからあんな人だったのか、権力を持ったからなのか、操りやすい大統領だったからなのか、ラストのインタビューの言葉が間違った自分を否定したくない強がりからではなく本心なら...と考えると、そんな人が世界を動かせる権力を持っていた事にゾクッとしました
ホラー映画みたいなわかりやすいこわさではないジワジワくる本当のこわさがありました
笑っていいのに、笑えない
今のアメリカ副大統領って誰だっけ...?となるくらい陰が薄い副大統領(正解はマイク・ペンス)の中でも、私も名前は知っているディック・チェイニーの伝記映画。
伝記映画、といっても基本は映画ならではのコメディである。第三の壁破りまくっているし、語りの謎とか、いちいち増幅された政治家たちの滑稽さ...(しかし”True story”なのである...)。特にブッシュ元大統領はあんな感じでいいのか。サム・ロックウェルの頼りなげっぷりは凄かったが。
しかし、なんとも笑うに笑えないのはなぜか。非常につくりは面白いのに、笑うに笑えない。「権力」を掴んだ者がその力をいかに制御して使わなければならないのか、のお手本みたいな映画だ。自分の望む方向に情報を捻じ曲げていくことだってできるのだ。そしてある意味、どんな人間でも権力を掴むことはあり得るわけだ。そこでディック・チェイニーのようにならずにいられるのか。考えてしまう。戯画化されてはいるが実在の人物たちなのだ、と思うと、素直に爆笑もできず...。
体型を操る俳優クリスチャン・ベールは後半まったくクリスチャン・ベールに見えない渾身のなりきりぶり。ウィンストン・チャーチルを演じたゲイリー・オールドマンに「何kg太ったか」と聞いたら「太ってない」と言われてびっくりしたエピソードには思わず笑ってしまうが、身体のことも考えて体型変化はほどほどにしてほしいような、渾身の演技を見せてほしいような。他のキャストもなりきり&振り切りぶりが半端ない。役者というのは変幻自在だな、ということを思った。
アメリカの闇と表現の自由
映画を見終わって、いろいろと考え込んでしまった。
この映画は、一体どこまでがほんとなんだろう。直感的には8割は事実に基づいていると感じる。そうだとすると、チェイニーを中心としたネオコンが世界貿易センタービルの攻撃を知っていながら対処しなかったという噂はより真実味を増してくる。日本軍の真珠湾攻撃をあえてさせてしまった国家だから十分にありえる。
映画の出来とかクリスチャン・ベールの演技への関心がどこかにいってしまうくらいの内容だったので一見の価値はあると思う。バカ殿を裏で操る黒幕は、いつの時代にも存在するが、ブッシュ・ジュニアのアホさ加減を見ていて、昔の海部首相(軽薄)と小沢幹事長(心臓に持病を抱えた悪)を思い出してしまった。
それにしても、アメリカの闇は深いが、これを制作できるくらい言論の自由があるのがすごい。
アメリカ史を理解してないと難しいかも
前半のニクソン、カーター大統領の辺りは、大統領は知ってるけど、程度の知識しかなかったので少し眠くなってしまい ました。
後半、チェイニーが副大統領になった辺りからは、大まかなことはわかっていたのですごく面白かったです。
トランプ大統領が出現したから、こういう映画が出来たんですかね~。
チェイニーとその周りの話が中心で主人公が明確なため、マネーショート...
チェイニーとその周りの話が中心で主人公が明確なため、マネーショートより比較的見やすかったと思います。また役者陣が皆そっくりなのも見所です。
法を改正したり新設したりは議会で多数決をとる必要があるのですが、言葉巧みに法の解釈を都合の良いように変えたチェイニーはなんとも狡猾である。更にはそこでGoサインが出てしまうのが馬鹿馬鹿しくも恐ろしい。
そして納得いくまで練られたメディアにより民衆を翻弄していく。民主主義とは何なんだ?
ラストのインタビューシーン
最後の最後まで解釈を変えてきやがった。
彼は自らCEOを務めた会社の株価上昇のためにイラク戦争を起こした。1人の私利私欲のため何万人もの命が奪われた。
作者の「惑わされるな、疑え!」っというメッセージしかと受け取りました。
ドラマ「ハウスオブカード」のような作品ですが、決定的な違いは実際に本人がいるということです。
※エンドロールは最後まで見ましょう。
見せ方が面白い!曲者ばかり!見事。
久々にびっくりさせられました。
なんという映画!!
クリスチャン・ベールの怪演ぶり、エイミー・アダムスの見事なあげまんぶり、サム・ロックウェルのダメダメ大統領(ブッシュ)ぶり、カレルのこれまたイケイケ国防長官のハマりっぷり。
を、さておいたとしても、脚本がめちゃくちゃ面白いです。
マッケイ監督の手腕、すごいと思います。
珍しく解説付きの語り口調で話が進むから、これ誰が語ってるのかな?と思ってたら、最後の方にわかるんですが・・・なんということ〜!
それにしても、この前観た「記者たち」ともリンクします(記者たち、は、このブッシュ時代のイラク戦争の真実を暴く生粋の新聞社の話なので、合わせて観るとめちゃわかります)が、この時代のアメリカ最低やな笑。
2001.9.11以降、頭に完全に血が上ってしまったアメリカ。
報復と称してイラク戦争にまで発展したものの、結局 大量破壊兵器は発見されず、結局はアメリカがイラクを一方的に敵国に仕立てただけ、という…結末でした。
この戦争で、米兵士4,550人、イラクの一般市民は50万人以上犠牲に。
蔓延するでっち上げ、完全なウソ、政府のシナリオ、とにかく戦争を始めたい、アメリカにとって戦争はビジネス?、政界は私利私欲にまみれていた。
その裏側が生々しく描かれる映画。
すごい映画だ〜
政治もの好きな人はおすすめ。
はい、もちろん完全実話!
主演男優賞とってもおかしくなかったな〜これ。
真面目な映画です
ブッシュ政権の副大統領として、好きなように権勢をふるったチェイニー氏をこき下ろす映画。9.11を受けて、CIAも疑問視するイラク攻撃を決断し市民にも被害を与え、さらに結果的にISISの乱世を招いたという批判。
救われるのは、私利私欲のためにずるいことをした、という救いのない話ではなく、本人はよかれと思って信念をもって行った点か。いや、立場が立場なだけに、信念をもって、という点が最も怖い点か。
真面目な映画です。
カメ止めか!途中退席しようとした人が2人
テーマが絞り切れてない気もして、ちょっと肩透かし食らった感じでした。これなら『記者たち』の方が見やすいし、内容もわかりやすかった。テーマを9.11以降に絞らずに、60年代まで遡ってディック・チェイニーの伝記を見せられた気分になった。映像の編集の仕方はまるでオリバー・ストーン作品のようで、社会派であるが、ちょっと小難しい作りになっている。ただ、シニカルなコメディパートについていけなかった人、中盤で政界を引退したときにエンドロールが始まったところで笑えなかった人、イラクに大量破壊兵器が本当にあるとまだ信じている人には向かないのでしょう。途中退席しようとしたおば様二人は結局退席してしまった。
たしかに妻リンの内助の功とか、父ブッシュに仕えて、子ブッシュから副大統領の打診がある流れは必要だったかもしれません。そこまでやるなら石油会社のCEOになった時点で、「中東の石油は全部俺のものだ」的な、引退しても悪魔のような性格だったことを見せてくれてもよかったかな。まぁ、石油利権という点では他にも影響しそうだから控えたのかも・・・
「一元的執政府論」という言葉が何度も出てくるのですが、大統領制を逆手にとって議会の承認を得なくてもよいことを前面に出してました。バイスが大統領の耳に囁くだけで戦争もできる仕組み。子ブッシュもバカだから、「俺もフセインを潰したかったんだ」と同調する始末だ。ここでのやりとりが世界を動かしたと考えると、恐ろしいものがある。現代ではゴルフ場で密約がされるのかもしれませんが。
個人的に一番面白かったのはウェイターのアルフレッド・モリーナがとんでもないメニューを説明しているシーン。散りばめられたブラックジョークの中でも最大級のものだったと思います。また、ナレーターだと思ってた人物(誰?)が車にはねられ心臓を提供するというブラックなところも。
今月の新刊は、ホワイトハウス妖怪図鑑。
なんと言っても、C・ベールのなりきり演技が凄すぎで、ぶっ飛びました。映画は、権力の伏魔殿ホワイトハウスでの妖怪みたいな連中の生態を淡々とコミカルなタッチで描いています。ブッシュJr.は、まさに生け贄みたい。
正直言って予習が必要な作品なんだけど、自分たちの国の政治をテーマにこれだけの映画を作れると言う、製作陣の度胸も凄いです。
何度も何度も見たくなる
奥を極めたくなる映画でした。何度も何度も見て理解度を高めたくなります。多分この映画はディックチェイニー批判が主旨でしょう。彼のUnitary Executive によって、多大な命が失われたことは許されるものではありませんが、彼の生き様には凄いものを感じます。911という戦時下、彼がやったことはいったい何だったのでしょう。
よく作れたなあ、、と感心してしまいました
興味深い作品でした。
戦争とテロと政治と。。。まだご存命の方ばかりなのによく作れたなあ、、と感心してしまいました。
(配給も。。よくかけてくれたと思います)
脚本の作りが面白くて、演技派の俳優陣が妙絶で、ブラックでコミカルでとても面白い映画でした。
全192件中、121~140件目を表示