バイスのレビュー・感想・評価
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アダム・マッケイ節‼️
そんなにおもしろくもない
なんちゅう映画笑
日本で言うとどういう感じだろう、小泉政権あたりの映画観てるような時代感覚ということでしょうか。よくやるわ。。
クリスチャンベールの仕上がり具合。腹が完璧。それは、もういいか。
なんだろう、興味を引かれる部分もあるが話自体はそんなにおもしろくもない。たしかにねじ曲がってるけど、これ以上にねじ曲がってインパクトある人が直近でいたし、この程度の権力掌握ではごく当たり前の政治家の話に思える。なので感想は以上になる。
知らなかった、チェイニーの存在
ラスト数秒でアメリカの実態が分かる
権力の怖さ
このアメリカ大統領たちに振り回されているんだよね。
ブラックジョーク満載のバイスプレジデント、チェイニーの真実だが、正直、ブッシュも相当とんまなヤツだと思う。
はっきり言って、アメリカもレーガン、パパブッシュ、クリントンまでは、それなりの権威を持っていたと思っていたところで、
ブッシュが大統領になって、ん???なんか、この人大丈夫?ということになり、裏で、ここまで、チェイニーがやりたい放題とは知らず、
日本もずいぶんとこの人たちに振り回されていたんじゃないかと。
そして、その後のトランプ政権。
アメリカって、ブッシュ以降、実はなんでもアリってことになっていたのでは。
でも日本も安倍さんに散々やりたい放題されて、それでもよしってことになっていたことを考えると
今の民主主義は、取り急ぎ、経済さえ回っとけば、あとは感知せず。
それが、国民の本音なのかもしれない。
強欲と混沌の国
面白い。監督の優れた手腕のお陰でアメリカの政治の歴史を分かりやすく笑えるエンタメとして成立している。まぁ実際には全く笑えないわけだけど。
子ブッシュ政権を牛耳る副大統領の話なのだが、この時に限らずアメリカは
法の拡大解釈
メディアを使った誘導
とってつけたような大義
つまり何でもできる権力を使って世界をかき回してきたんだなと
日本を戦争に引っ張り出したときもイラク戦争のときと何ら変わっていない。
最後のペンタゴンの市民のインタビューシーンが今の世界を表している
この映画の語り手の意外な正体
上手すぎるクリスチャン・ベール
子ブッシュにしか見えないサム・ロックウェル
権力ババアすぎるエイミー・アダムス
俳優陣にも拍手!
どこまで許せて許せないのか
無能だと馬鹿にされ続けても、自分の信条と家族を大切にして取り組み続けていれば、報われる時がくる。国家の最大の危機を冷静なリーダーシップで乗り越え・・・という話にできなくもない。ワシントンD.C.で起こっていることに関心を持ち、学び、考え続けなければいけないと思いました。
権力とカネの亡者を、アメリカ型民主主義では排除できない。
権力とカネの亡者。
チェイニー元副大統領を一言で評するなら、この言葉がふさわしいのでしょう。
他人がどれほど死のうが良心のカケラもとがめない、クズ中のクズ人間。
こいつが率いる「戦争産業」「石油産業」の儲けのために、いかに政府を乗っ取り、独裁権を行使したか。
クリスチャン・ベールの名演技によって、克明に描かれている映画でした。
911テロを受けて、テロの犯人であるアルカイダと無関係なイラクを相手に、アメリカは開戦します。
狙いはイラクの油田地帯の権益をぶん獲り、山分けすることです。
開戦の口実は「大量破壊兵器が存在すること」でした。
完全なデッチアゲでしたが、パウエル国務長官に国連でデタラメな演説をさせ、開戦へと持ち込みます。
パウエルは、この演説が人生で一番嫌な仕事だったと述懐しています。
この演説中、実際にはイラクにいくらでもいる単なるチンピラの一人に過ぎないザルカウィの名前を挙げて、「イラクにもアルカイダの手先がテロ組織を拡げている」とことさら危険をアピールしたため、ザルカウィは周囲から過剰な注目を集め、テロリスト志願者が勝手に押し寄せるようになり、1年で本物のテロ組織「イスラム国」が出来上がってしまいます。
反米を後押ししたのは、またしてもアメリカ自身だったという構図です。
チェイニーは、政府に入るにあたって、CEOを務めたハリバートンから超巨額の退職金を受け取りますが、副大統領に就任後、同社と随意契約を繰り返し、数十億ドルの契約を同社に与え、ハリバートンの業績は急上昇、株価も5倍に値上がりしたとのこと。
こういう映画を観て、思うのです。
民主主義体制というのは、それを悪用する人間が出てこないことを前提にしている体制です。
そのために極悪人を排除する装置が選挙という制度ですが、本物の極悪人なら、この制度を悪用しようと思えばいくらでも悪用できるのだという警鐘なのだろうと感じたのでした。
たった一度や二度の選挙で、人に全権を与えてしまう制度の弊害が、アメリカにせよ韓国にせよ、明白になってきた昨今、日本のように、何度も選挙のチェックを受けてきた人間だけしか権力の頂点に到達することができない議院内閣制度のほうが、実は民主主義の制度として優れているのかも知れないと考えさせられました。
直接民主制の「国民投票」によって、英国がBREXITでどれほど悲惨な状況に陥ったか。
韓国がローソク革命でどれほど酷い売国奴を大統領に選んでしまったか。
そしてこの映画のディック・チェイニーが、たしかに選挙を戦ったのは事実ながら、その選挙はブッシュ大統領の後ろにコソコソ隠れて当選しただけに過ぎないこと。
こういう事例こそが、直接民主主義の陥穽なのだと再認識させられたのでした。
どブラックコメディ
9.11後のイラク侵攻を導いたとされているディック・チェイニー副大統領がいかにして、権力を持っていったのかが描かれるブラックコメディ。
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ここまでのブラックな映画を作れるのはアメリカならではだな。ディック・チェイニーがしたことを面白おかしく描いてくれて、わかりやすい。
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特に心臓移植の場面なんて、しぶとい、早く死ね、とも言わんばかりの描き方(笑)こんなブラックなのは日本では作れないだろうな到底。
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ハリウッドが作ったリベラル派の政治映画と言われてしまうかもしれないけど、最後までちゃんと見ればそれは違う。ディック・チェイニーを選んだのは他でもない国民一人一人だからね。
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2019年のアカデミー賞にこの作品もノミネートされてたけど、ブラッククランズマンといい、バイスといいかなり攻めた作品がある中結局グリーンブックという万人受けが選ばれてたんだね(笑)私はバイス2019年ノミネート中だったら好きかも。
結局チェイニーは自分の信念を全うしただけなのか?
ブッシュ前大統領、こんな人だったのか!
まさにオスカー・メイキャップ賞
一言。「お主も策士じゃのお」。
◎よかった点◎
・ニクソン大統領辞任以降の、アメリカの政治ストーリーだったので。
カーター大統領、レーガン大統領、父ブッシュ、子ブッシュ。
なんとなく覚えている話が降り混ざっているので、話に乗りやすかった。
・寡黙で顔に表情が出ない=何考えているかわからないチェイニー。
この辺をクリスチャン・ベール、肉体改造も併せてナイス。
・個人的には子ブッシュの配役、サム・ロックウェル。
え、大統領役?と思ったけど。
父ブッシュ家の落ちこぼれ息子ということで、なるほどなあ。
確かにこれでは役立たず(失礼)っぷりが、ドンピシャ。
彼以外にも、パウエル国務長官・ライス国務長官も似てたなあ。
実際をtvで知っているだけに、オスカー・メイキャップ賞受賞も納得。
・普通だとチェイニーのサクセスストーリーで作る所だけど。
ちょっと路線を変えているのが、異色かな。
△いまいちな点△
・サクセスストーリーを求めて見始めたので、ちょっと肩透かし。
・もうちょっと時間の幅を凝縮した方がいい気が。だらっとしてもいる感じ。
これはチェイニーの描き方からすると、仕方がないけどね。
⭐️今日のマーカー・ワード⭐️
「大統領はあなただ。あなた一人です」byチェイニー。
思想ではなく、欲したのは「権勢」「権力」
イラク戦争時の副大統領チェイニーの半生を描いた物語。
ネオコン・チェイニーをリベラル・ハリウッドがどのように描くのか、興味津々で鑑賞。
予想を上回る批判の鋭さに驚きます。しかも、ブラックユーモアや皮肉で味付けして、批判の鋭さを緩めずにマイルドに味付けをしている。見事・・・としか言いようがありません。邦画だと、オブラードに包んで批判の矛先を緩めたり、両論併記で胡麻化したりするんでしょうね。
ラストのエンドロールに、イラク戦争で亡くなった人数が表示されていました。言い掛かりで始めた戦争の責任を、彼等はどのように負ったのでしょうか?
映画としては、チェイニーの権勢欲の源のようなものが描けていれば、より良かったかもしれませんね。
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