蜜蜂と遠雷のレビュー・感想・評価
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音楽と物語の重なり
音楽映画はいいですね。
それぞれのピアニストの人生の物語。
音楽と物語が重なると、気持ちが高ぶります。
ストーリーに大きな山場はないけれど、
全体的に静かな感動がありました。
普段、クラシックは聞きませんが、
聞きたくなりますね。
綺麗な映画
小説を読んでから観ようか迷ってたが、
レンタル開始されたので即借りて視聴。
この手の映画でよくありがちな中だるみや
つまらなさは感じず、
ピアノのことに詳しくなくても
話に没頭できる内容でした。
あと、キービジュでキャスト見てどうかな?って思ったけど、
本当このキャスティングで良かったと思う。
最後、コンクールの結果だけ文字で出てエンドロールという展開には
監督の優しさも感じられたし、
すごく良い映画を観たという気持ちでいっぱいになりました。
近々小説も読んでみよう。
演奏シーンが凄い
コンサートを投げ出した過去を持つ元天才少女の栄伝は、7年のブランクを経て世界が注目するコンクールへ出場することになり…。
同名小説の実写化作品。全く属性の異なる4人のピアニストのピアノへの想いを描いた音楽映画で、演奏シーンの迫力が壮大で映画館で観たかったです。
私はまだ、 音楽の神様に 愛されている だろうか?
2019年9月24日
#蜜蜂と遠雷 鑑賞 by 試写会 @TOHOシネマズ天神ソラリア感
本屋大賞を受賞した時に原作を読んでいたのですが、ピアノコンクールという設定以外は結構忘れていた。
しかし、原作の時も感じたが音楽でこんなに引き込まれるとは、と今回も感じた。
マサルとジンはイメージとちょっと違った。
ピアノがわからなくても観賞できる作品。
ピアノを、全く経験したがことないため作中でのピアノの演奏については凄いとしか言いようがない。
しかし、この映画はピアノの演奏のみならずピアノを、演奏することから逃げてきた亜夜が3人のピアノコンサルタントを通じて自分の過去と向き合うことで真の音楽にありつくまでのドキュメンタリーとしても観ることができると感じた。
また、作品の構成としても多少の時間軸の変化はあるにしても非常に単純で見やすいものになっていたと感じた。
ちょっと期待外れ
原作が素晴らしく、キャストも好きな俳優陣が揃っていたので期待していましたが、ちょっと期待外れでした。
もっとも、演奏シーンはとても素晴らしく、キャストとスタッフに拍手を送りたいです。ただし、肝心の演奏内容が、原作のインパクトを超えるほどのものには感じられず、そのあたりが物足りなさの要因になってしまったかもしれません。映画館で観てたらまた違った印象だったかもしれないのですが。
期待し過ぎたせいか乗れず…
恩田陸さんの「真夜中のピクニック」が人生ベスト級に
好きな小説だ。
「蜜蜂と遠雷」小説は未読。
この映画を観る限り、小説を観た方は「あのシーン!」と
乗れて、
未読の僕には、この間には素敵なエピソードがあったはず!
このキャラクターの関係性は何か描かれてたはず!
と言うのは容易に想像出来て、
自分には原作にチャレンジして派手に散った作品
だと思えた。
音楽シーンは素晴らしいけど、そんなのは音楽を題材にした
映画なので当たり前であって欲しい。
なので、人間関係やエピソードに盛り上げが欲しかった。
4人の演技は素晴らしいし、
ピアノの天板や側面の黒で過去を映し出す演出は
凄い!と思ったので、キャラクターをもっと掘り下げて、
天才たちだから理解は出来ないけど、
感情移入はさせて欲しかった。
ただ、二人でピアノを弾くシーンで、
この人たちピアノで会話するどころかセックスしちゃってる
なと思いました。
そんな映画ではないのだけど。
小説読みます。
ピアノの音がほんっとうに素敵
こういう音楽を題材にした映画とかドラマって好き。でも、この映画は少しのだめカンタービレを思い出させるものがあるかな?と思った。私にとって、のだめを超えてくるものはなかなかないかな。のだめって、コメディーかつラブストーリーも交えつつ、本当に素敵な作品。
蜜蜂と遠雷は、本当にこんなにコンクールの仲間同士で助け合うものなのかな?個人競技の概念が覆された気がした
でもやはり、ピアノの音は素敵だし、オーケストラとして行われる審査のシーンはもう、感無量です
挑戦に意味がある音楽映画
浜松国際ピアノコンクールの2006年から20015年にかけて計4回取材し小説にした恩田陸の原作を、ポーランド国立映画大学出身の石川慶が脚色、演出・編集した音楽映画、の概要のみで鑑賞。メイン楽曲がベートーヴェンやチャイコフスキーではなく、ラフマニノフでもなくプロコフィエフということで俄然興味深く観た。期待値が高すぎたのか、落胆の感想になる。音楽映画ならば、オペラ、ミュージカル、オペレッタの題材から、作曲家、指揮者、オーケストラメンバー、歌手などを主役にした映画化はすんなり想像がつく。ゴッホやモディリアーニなど天才画家は絵的には簡単だ。でもピアニストは実際のピアノを演奏しなければならない。結果、それをどう見せるかの工夫が感じられなかった。また、天才の内面を描くことは困難であることを改めて認識してしまう。4人のコンテスタントの才能の閃きの瞬間を撮るなら、ドキュメンタリー映画に委ねるべきである。
腑に落ちないのは、指揮者の描き方。有名なコンクールのプロの指揮者で鹿賀丈史が演じて見せる傲慢な音楽家は聞いたことがない。ピアニストの個性にある程度合わせる仕草を見せて、尚指揮者の拘りを印象付ける役柄で良かったのではないか。審査委員の描写も凡庸極まりない。撮影ピオトル・ニエミイスキの映像は綺麗だが、内容に溶け込んだ映像美にはなっていない。若い俳優は難役に挑戦したと思う。ただ演技で人間味を感じたのは、平田満ひとりに終わる。
テレパシー
原作読んでない。
登場人物は、エスパーのよう。特に16歳の天才は、全てを悟っている神か。それぞれが交わす言葉が通じすぎてて。。
斉藤由貴がタバコをふかしながら話すシーン、不必要に多い英語の会話は残念としか言いようがない。
期待はずれ
原作を読んで、映画化に期待し見ましたが最悪でした。
原作とはかけ離れた脚本で、原作の良いところが完全に殺されています。
もし原作を読まれてない方はぜひ読んで下さい。1000倍感動します。
こういう作品を取りたいのなら、原作を扱うのでなく、自分で1から脚本したもので撮るべきです。
ドラゴンボールをハリウッドで実写化して失敗した時の衝撃です。
高評価で絶賛している方の意味がわかりません。
唯一の救いは俳優の方々の演技と音楽面をサポート、作曲されたプロの方の素晴らしさでしょう。
登場人物それぞれの気持ち、葛藤、成長が見どころなのにまったく薄っぺらいものになっています。
マサルの天才さ、高島のコンテスト後の感動、亡き天才ピアニストが送り込んだ風間塵というギフトの重み、挫折してからの初めてのコンテストでの亜夜の成長がまったく原作の1/100ほどしか表現されておらず、なぜこんな映画にしたのかと腹が立つ程です。
鹿賀丈史さん演ずるソリストもあんな描写ありません。なんであんな失礼なソリストの脚本にしたのか疑問です。
正直、別な監督さんで取り直してもらいたいほどです。
原作者に失礼だなと怒りが湧くほどでした。
食わず嫌いはよくない。
原作は知っていました。
なので、これを映像にすると聞いた時、
どんだけの天才に演奏させたら成立するのか、
正直、鼻で笑っていました。
新人の鈴鹿央士がなんぼのもんじゃ!と、完全に見下していたわけです。
ところが、劇場はロングラン、アカデミー賞にノミネートされるわで、
え?え?……え?状態。
観て納得しました。
なるほどこうきたかと。
邦画は国内で採算が取れるように作るので、
予算の上限が決まっています。
なので、演者が演奏することはなくとも、それらしく演じなくてはなりません。
あぁ、なるほど。それでアカデミー賞の助演男優賞かと、
納得いたしました。
食わず嫌いは本当によくないですね。
この作品がIMAXで上映されているうちに観ておけば良かったけれど、
家でも大音響で観たので、まぁ満足ですw
世界を鳴らして
公開時良さそうだなと思いつつも、何故か劇場スルー。
そしたら、国内映画賞で軒並み高い評価や受賞を。
こうなってくるといつもながらのミーハー心で早く見たくて堪らなくなり、本作もレンタルを待っていた。
若手ピアニストの登竜門とされるある国際ピアノ・コンクール。
それに挑む姿を、4人のピアニストに焦点を絞って描く。
“文字から音楽が聴こえる”“圧倒的な音楽描写故映像化不可能”と言われた、史上初の直木賞/本屋大賞W受賞のベストセラー小説の映画化。
原作は未読。
4人の天才ピアニスト。
かつて神童と将来を期待されながらも、ある悲しみをきっかけに表舞台から姿を消し、7年振りに再起を懸ける亜矢。
年齢制限ギリギリで、今回最後のコンクール。岩手の田舎町の楽器店で働きながら、ドキュメンタリー番組の密着や家族のサポートで挑む明石。
アメリカの名門音楽院で学び、今回優勝候補とされる期待の星。亜矢とは幼馴染みでもあるマサル。
そして、亡き有名ピアニストの推薦で突如現れた異端児、塵。
彼らが奏でるピアノはそれぞれ違う。
ブランクを感じさせないピアノ、生活に根差したピアノ、情熱的なピアノ、賛否両論ながらも聴く者を惹き付けるピアノ…。
素人からすれば、不思議なものだ。
ピアノ一つでこうも違う。
でも、映画だって同じ。
同じ役を別の役者が演じれば、全然違う。そういうのをどれだけ沢山見てきた事か。
映画監督の演出も人によって、リハ無しの即興もあれば、脚本や絵コンテに沿って緻密で何度もテイクを重ねたり。
ピアノを全く弾けない自分が言うのも何だけど、だからピアノは魅力的で奥が深い。
松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士の四重奏は絶品。
松岡は陰を潜め、松坂は人間味あり、森崎は熱さほとばしり…複雑な内面を体現。
中でもやはり、オーディションで抜擢された鈴鹿の自然体の演技と不思議な魅力。圧巻のピアノ演奏も披露。
勿論3人もピアノを猛特訓し、実際弾いているシーンもあるが、全編弾いているのではなく、“弾いているように見える”だったのが残念。幾ら才ある役者たちでも、ピアノを天才プロ級に弾くのは難しいか…。(でも海外では演者が実際にピアノ演奏を披露する作品は多いけどね…)
他キャストでは、ホール責任者の平田満、威厳たっぷりの世界的指揮者役の鹿賀丈史がハマり過ぎ!
繊細に弾き始め、幻想的な心理描写で間奏し、圧巻のピアノ演奏でフィナーレ!
人間のエゴを印象深く描いた『愚行録』でデビューした石川慶監督が、至宝の音楽映画でまた新たな才を披露。
ピアノ演奏時の回転や奏者を下から捉えたり、オーケストラ演奏時も楽団の中を回り、時には空を舞うようなカメラワークは見る者聴く者の心情とリンク。
映像も美しく、4人の心情や内面や精神を様々なイマジネーションで表現。
また、日本を代表する世界的ピアニストによる演奏や数々の名クラシック曲が言うまでもなく素晴らしい!
これだけでも劇場で聴きたかった。今更ながら悔やむ…。
ピアニストたちは自分の人生の全てをピアノに打ち込む。
幼い頃から、遊ぶ時間も寝る時間も割いて。
ピアニストもそれぞれ。
努力家もいれば、天才肌も。
ピアニストたちは何故ここまでピアノを追求する…?
夢。既存のクラシック曲を弾くのではなく、かつての名作曲家たちのように、新たなクラシック曲を作る。壮大な夢。
ピアノが好き。ただただ好き。どうしようもないくらい好き。演奏してる時は楽しく、この上ない幸せ。
再起の為。それは自分一人ではなく、周りも魅了する。新たな世界が開け、新たな鍵盤(人生)をーーー。
素敵な台詞が幾つもあった。
世界は音楽に溢れている。
世界が鳴っている。
雨の音。馬の蹄の音。風の音。鳥のさえずり。…
蜜蜂の羽ばたきや雷鳴に至るまで。
そんな音楽を聴きたい。
そんな音楽を弾きたい。
世界を鳴らして。
音楽の良さが分からないので全体がわかりにくい
天才少女といわれたが、今では昔の輝きをなくした亜夜。
生活者としてピアノを演奏する高島。
ピアノの才能も名誉も持っているマサル。
ピアノの神様に愛された風間。
四人の話がそれぞれ進んでいく。
高島は二次で落ちたが、残りの三人は最終まで残った。
最終はオーケストラでの演奏だった。
亜夜とマサルは練習ではだいぶ苦戦したが本番ではうまくいったという内容だった。
音楽の素晴らしさが分からないので、作品自体の良さが下がりました。
しかし、何かに向かって必死にするのはいいなと思いました。
もっと、四人それぞれにスポットをあてて欲しかったです。
四人のうちだれが、メインなのかわからなかった。
去年観れた邦画で1番好み。
去年観れた邦画で1番印象に残ってるのがこの映画。「 のだめカンタービレ 」大好きなので、こういう音楽作品は元々好みです。
この映画の好きな所はピアノコンクールで残った4人の主人公たちに絞って繊細に描いている所。
演出がとにかく繊細ですごく好きです。
言葉より目や表情とピアノの演奏で、4人の心情を描く演出がずっと観ていたいくらい。
課題曲の中での宮沢賢治の「永訣の朝」が扱われるのも、個人的にピアニスト兼作曲家の加古隆さんの宮沢賢治の作品を野沢那智さんが朗読して加古隆さんの曲が流れるソロアルバムの中でこの「永訣の朝」が1番好きだったので、より作品が好きな理由にもなっています。
主演の松岡茉優 さんは、一昨年も 勝手にふるえてろ で1番印象に残った女優さんで、
去年もこの映画の松岡茉優さんでした。今回は「静」の演技が女優さんとしての振り幅の広さを感じて、演奏シーンも、役に合わせてピアニストが選ばれてるので、演技で演奏してる役者陣も違和感が全くなくて良かったです。
この映画での松岡茉優さんの「静」から「動」への流れもすごく好きです。
他の3人も、観たらわかる天才肌の人。
上昇志向の強い人。
コンクール出場の年齢制限ギリギリで挑む家庭のある #松坂桃李 さんの役も地味なようで「新聞記者」とは全く違うアプローチで映画の中に存在してる、それぞれの出場者役の俳優さんたちはみんな良かったです。
◯脇を固める #斉藤由貴 さん。 #鹿賀丈史 さん。#平田満 さん。ベテラン俳優さん達もみんな良かったです。
言葉よりも音や景色で語る映画。
クラシックやピアノの専門的なことはぜんぜんわからないし、主人公たちの考えやバックグラウンドもそれほど詳しく言葉では語られない。それでも、彼らの人柄や感情や成長が、曲を通して伝わってくる。それに絶妙に絡むのが、海や雨や月の光。「世界が鳴っている」という天才たちしか到達しない感覚が、こちら側の人間にも少し伝わってくるようだった。
その天才たちと、こちら側をつないでくれた松坂桃李の存在感!
最後、コンクールの結果をみたとき、彼の音楽もしっかりとわかってくれる人がいた、というところに一番ぐっときた。
多くを語らず、淡々と結果だけを見せるあのラストもかっこいいなあ。風間くんやあやちゃんはきっとこれからも前に進める。
何も説明がなくても、これまでの2時間の描写の力強さがあるから、きっとそうだと信じられた。
クライマックス
2回目の鑑賞。小説は読破済み。
圧巻のクライマックス。
ピアノや音楽経験のない私でも、何か胸にこみ上げてくる、熱くなるような最後の演奏シーン。
これが音楽映画なのかと感じた。
そして松岡茉優のファンになった。表情が一つ一つ素晴らしい。
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