君は月夜に光り輝く

劇場公開日:

君は月夜に光り輝く

解説

電撃小説大賞を受賞した佐野徹夜の同名デビュー小説を永野芽郁と北村匠海の主演、「君の膵臓をたべたい」の月川翔監督のメガホンで映画化。高校生の岡田卓也が出会った同級生の渡良瀬まみずは、不治の病である発光病で入院生活を送っていた。細胞の異常によって皮膚が発光するその病気は、死が近づくにつれて光が強くなり、成人するまで生存した者はいない。卓也は、病院から外出が許されないまみずに代わり、彼女の願いを実行し、その感想を彼女に伝える「代行体験」を始め、まみずは卓也との代行体験を通し、人生の楽しみを覚える。次第に2人の距離は縮まっていくが、卓也とまみずは避けることができない死の恐怖に襲われる。まみず役を永野、卓也役を北村がそれぞれ演じる。

2019年製作/101分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2019年3月15日

スタッフ・キャスト

監督
原作
佐野徹夜
脚本
月川翔
製作
市川南
エグゼクティブプロデューサー
山内章弘
企画
春名慶
岸田一晃
プロデュース
春名慶
岸田一晃
プロデューサー
神戸明
ラインプロデューサー
濱崎林太郎
撮影
柳田裕男
照明
宮尾康史
録音
加藤大和
美術
五辻圭
装飾
安藤千穂
スタイリスト
望月恵
ヘアメイク
百瀬広美
編集
坂東直哉
音楽
伊藤ゴロー
主題歌
SEKAI NO OWARI
劇中音楽
歌川幸人
助監督
牧野将
VFXスーパーバイザー
鎌田康介
スクリプター
中村愛由美
製作担当
和氣俊之
俳優担当
舟本佳子
音楽プロデューサー
北原京子
プロダクション統括
佐藤毅
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(C)2019「君は月夜に光り輝く」製作委員会

映画レビュー

4.5拭えない問題を感じつつ、光り輝く新しさに打たれる

2024年6月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

女子高校生と不治の病 絶対に比較対象となってしまう「君膵」
様々な議論があったであろう配役の北村拓海くん 見る誰もがそこに焦点が行ってしまい、結果それが議論となってしまう是非。
それを狙っているのだとしても、それがなければ見てもらえないかもしれないという不安の裏返しという指摘は拭えないような…。
さて、
発光病で余命「ゼロ」の渡良瀬まみずの家族に関する設定は良かったと思う。
岡田卓也の母は、娘メイコの交通事故死を自殺だと考えている。
メイコは卓也のクラスメートの香山の兄と付き合っていて、その兄も発光病で死亡した。
メイコはその気持ちをある本によって助長されていた。本に書かれていたのが「愛するものが死んだら、自殺しなければなりません」
この群像になっている部分の描写が薄く、岡田家の喪失感も薄いのが残念だった。また、香山の兄が発光病でなければならない理由が見つからない。
そしてやはり「死ぬまでにしたいことリスト」を作るという設定は、どうしても「君膵」と被るものの、内容はよくできていた。
メイドカフェのバイトは、リコちゃんの微妙な恋愛感情が表現されるが、その部分の脚本の修正はあってよかったのではないかと思う。リコ役に今田美桜ちゃんを使う必要性に疑問が残る。
ただ、スマホを使いしたいことリストの場所を中継していたのは良かった。ロミオとジュリエットのお芝居にもその手を使ったのも正解だ。
また、まみずの父が「娘さんを下さいって、言ってみてよ」と、言わせた後「一発殴らせろ」と言いながら泣くシーンはひどく共感した。
「ただ死ぬのを待つのであれば生まれてこなければよかった」と、どうしても告知されても実感がわかない間に感じることは誰にでもあるのだと思う。
それが、卓也と出会ったことで「変わった」ことこそが、この作品の新しさだろう。
一見変哲のないことだが、まみずが「生きて 私がいなくなった世界について、君の中で生き続けている私にそのことを教えてください」というセリフは、とても新鮮に聞こえた。
新鮮とは「嘘」がないこと 心からの言葉 言霊がそこに光っていた。
まみずが卓也に残したメッセージもよかった。特に「葬式には必ず来てほしい。そして私が彼女だったということをクラスメートに言ってほしい」という純粋な言葉に胸が打たれた。
何気なく背景に映された火葬場の煙突の煙がリアル感を演出していた。
そして、
「短くても、生きる喜びが欲しい」というセリフにも言霊が光っていた。
死の間際でも感じる「幸せ」 「幸せになってね」 「愛してます。愛してる」
昔「愛」とは動詞だと習ったまま、いつもどこかにそう思って疑わなかった自分がいたが、死の間際に言う「愛」とは、おそらく自分自身が幸せであったことの別の言い方だったのかもしれない。出会ったそのものを素直に受け入れることができた幸せ
色紙の裏にまみずが書いた「私は私のままでよかった」のは、父も、母も、恋人もいた幸せで、それを持っている自分自身への最高の満足感を表現したのだろう。
冒頭のシーンは、3回忌だろうか? それにつながる最後のシーンでまみずの父が何気に「医大生は…」と言ったことから、卓也は発光病を完治させる志を持ったのだろう。
本当かどうか、本音では疑わしい 信じたくない「死」を受け入れていく物語が「君膵」であるのに対し、すでに彼女は死んだことから始まるこの物語は、死の間際でも感じる「幸せ」に焦点を当てている。その点の新しさが素晴らしかった。
そう考えると、北村拓海くんを配役したのは、議論させるためではなく、この焦点の違いから「比較させる」ためだったのだろうか。
見終わって妄想するとこのあたりの余韻が残り、堂々と「君膵」と比較対象が楽しめる作品だと確信した。

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共感した! 9件)
R41

3.0北村匠海と永野芽郁が好きだったらおすすめ

2023年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

物語的にもキャスト的にも、どうしても「キミスイ」が思い浮かんでしまうんですよね。と思ってたら同じ監督でびっくりです。
しかし北村匠海はこういった幸薄い役がとても合う。
その少しの表情と目の動きが実に良い。
永野芽郁も少し力が部けてた感じが良かったです。
でもストーリーに何処かで見たことのある要素が多く、既視感が強い面も。その度ちょっと引っ掛かっちゃうんですよね。
「キミスイ」知らなかったら、より楽しめたんじゃないかと思えました。
それと病院にいつでも入れたり夜間普通に屋上出れたりと、設定面でも気になる面も。
逆にいえば、北村匠海と永野芽郁が好きだったら凄いおすすめですよ。
とても良い二人でした。

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白波

4.5良く出来ている

2023年11月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

良く出来ていると思いました。感動しました。

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共感した! 0件)
hide1095

5.0辛い美談は観ずにはいられない

2023年9月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

北村匠海扮する岡田卓也は墓参りの折、永野芽郁扮する不治の病発光病で亡くなった渡良瀬まみずに渡したクラスの寄せ書きを渡された。そこには私は私でよかったと書いてあった。
世中や君膵と同じかなと思いながら永野芽郁と北村匠海共演作と言う事で観てみた。そりゃあ永野芽郁からまた来てくれる?なんて言われたら行くよね。恋の始まりなんてそんなものかな。明るく余命ゼロなんて言われたらなんて応えるのかな。それにひとりで真面目に要求に応えるのもピュアでいいね。高校生らしいな。でもこんなに一生懸命要求に応えてるといざという時辛いね。母親からは関わらないで欲しいと言われるし。いくらパターンが分かっててもやっぱり辛い美談は観ずにはいられないか。主役のふたりは言うまでもなくリコ役の今田美桜も良かったよ。素直に入り込めた良い作品だったな。

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重