プロメアのレビュー・感想・評価
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複雑なストーリーの中にバカみたいに真っ直ぐな正義が輝く
友人に面白いと薦められて鑑賞しました。
私は実はメカが絡むアニメはあまり得意ではなくて、ガンダムUCと天元突破グレンラガン、エウレカセブンが唯一ハマった作品でした。
まさかまさかのグレンラガンと同じ今石監督作品、そして音楽担当が澤野さんということで期待値は上がりまくりでした。
まずこのプロメアという作品は色使いから何から映像美が素晴らしかったです。
一体正義とは何なのか。犠牲になるバーニッシュを黙って見ていることしかできないのか。自分が信じ貫いていた正義が真実と共に崩れ去った時、自分の信じ続けていた人の本性が見えた時、ガロを待ち受ける運命とは。
ジャンルとしては複雑な設定であるため、極力無心で鑑賞したいという方には不向きかもしれません。しかし声優陣も豪華ですし、ストーリーも素晴らしいので見る価値は大いにあると思います。
あと個人的にはリオが操縦していたメカがファンタシースターオンラインのカオスソーサラーみがあって好きでした。笑
自社ブランド推し、画面作り、類似性とノイズ多すぎな上に、内容が希薄すぎ。
初めにTRIGER 中島かずきという名前をこれでもかと表示してからスタートする映画ってどうなのよ?という感じです。ジブリ映画はブランドで見ることもあるでしょうけど、ここまで作品で露骨ではないですし。CMでいくら主張があってもいいですけど作品とは切り分けましょう。
それと画面ですけど、色と動きが、私には視覚的生理的に辛かったです。PCでかなり離れてみても集中して見ていると頭痛がしてきました。ポケモンショックが起きるのではという恐怖すら感じました。それに輪をかける過剰な音も辛かったです。
指摘があるとおり「炎々」との類似性はあります。どちらが先かわかりません。別にSFを初め映画の設定などもはや出尽くされているので、似ているだけなら気になりませんけどね。ですが、騒ぐ人が出るのも理解できるくらいの類似性はあります。
人体発火やパイロキネシスはホラーかSFでモチーフにしやすいので何とも言えない面もあります。この概念が既に何かを参照しているはずなので。その意味ではどちらも模倣です。
ただ、類似性はどうでもいいですけど、炎々を思い出してしまうという「損」はあります。ああ、問題になりそうだな、と頭をよぎりました。このことが映画に没入するためのノイズになりました。
ということで冒頭10分もしないうちに前段の段階で様々なノイズが多々入ってしまい、映画鑑賞のための気分がそがれます。
そして、テーマ性、SF的なセンスオブワンダー、エンタメ性に着目してみても特になにもありません。
テーマは…なんでしょうね?BL最高?あの能力者たちに何か含意があるかわかりませんでした。経済のための犠牲者とか燃え尽き症候群は描いてないですよね。
SF設定は…うーん。平凡?データベース的にいろんなところから設定お借りします、みたいな感じです。
エンタメ性は画面の動きやアクション、爽快感などかもしれません。そこを評価するならわからなくないですが、私にはそこが拷問だったので無理です。キャラにしてもセリフの説明か叫んでるばっかりでエモい「シーン」はあってもヒューマン「ドラマ」が見当たりません。やっぱりBLくらいしか着目できません。
とにかく見いだせるものが何もない映画でした。今まで見たアニメ映画の中で一番つまらなくて、苦痛でした。
人を救いたいは一心にあらず
炎を操る者たちと一般の者たちが戦うアクションアニメ。
次第に地球の命運をかけた戦いになっていく。軽快な作品だが重めのテーマである。
アクションは圧巻。迫力があり格好よい。絵の作風はやや個性的だが、アクションと相性が良いのかもしれない。
良い点
・鮮明に炎vs氷
・CGが絵と調和しており嫌味になっていない
・タイトル
悪い点
・注釈文字が個性的。格好良いのだが全く読みづらい。
・ガロが一部棒読み。良い部分もあるのと、不器用キャラでもあるので許容範囲か。
・リオが一部棒読み。良い部分もあるのと、ジブリ系男子の物言いと思えば許容範囲か。
・ルチアが一部日本語なのかすら怪しい。声は良いのとキャラ感もあるので許容範囲か。
・リーダー以外ほぼ非戦闘
・邪魔をする
・ロボットが一時的にダサい
・核心の設定がやや唐突で複雑。流しているぶんましではあるが。二度寝もくどい。
その他点
・BL
・ピザ職人
爽快の一言
細かい事は考えずに観るアニメ
トリガーって感じ
魂と炎の誇張表現
白熱したバトルシーンやメカニックなシーンに圧倒され、たまに入るシュールな動きにクスッと笑ってしまうところも面白かった。
キャスティングもグレンラガンやキルラキルからの馴染み深い声が聞こえてきた。
歌舞伎や纏など伝統文化の要素を取り入れられていて深みがあったし、なにより「ビシッ」「バシッ」っとしたキレッキレの作風に歌舞伎がとてもよくマッチしていた。
冒頭の社会の中で鬱屈した人々が暴走する描写や、「人は傷つけない」「自分たちの想いを(燃やし)主張し続ける」というリオの言葉に、現代社会でのデモ活動やマイノリティなどの人権の問題などもリンクしている様だった。
もし自身の不満や鬱屈が可視化出来るとしたら、こんな風に怒りや憎悪も炎で表現できるのだろうか…と思った。
個人的に滅殺開墾ビームが大のお気に入りです。
レビュー
放火魔と消防隊だけじゃなかった
アニメと言うより映像と音楽のショーを見せつけられた感じ!
迸る熱い血潮
と言わんばかりに、最初からテンションMAXでぶっ飛ばしてくれた。
プライムビデオで鑑賞
話そのものは、バーニッシュのリーダー・リオのビジュアルで予想がついた。
そうなるだろうという展開で、意外性はなく、伏線らしい伏線もなく、最後まで一直線という感じ。
いやいや、そんなわけはないだろう。
バーニッシュを使ってエンジンを作るとか(ワームホールを開けるエネルギーとして使う)、じつはバーニッシュの使う炎プロメアこそが異星人であるとか、味方が敵に、敵だと思っていたら共闘する、奇想天外のロボットアニメである事など、見所はある。しかし、いつか来た道なんだよなあ。
それほど多くのアニメ作品を見た訳では無いが、ほどほどに年季が入った視聴者なら、この程度展開には驚かないですよ。十分に予想の範囲。だから、伏線だったの?と見返してしまうほど自然に流れて行った。
でも、見所はある。
テンボが良いので映画そのものは短く感じた。正直楽しめたし。
主役ガロに松山ケンイチ、リオに早乙女太一、敵に堺雅人(ちょっとあのドラマ臭さがあったが)
それ以外はほぼプロの声優で固めていて、皆さんお上手。
作画はサイバーポップな色彩で、キルラキルを彷彿とさせる。その辺をぬりたくるアクションゲームぽいとも言える。
しかし、子供が見るには難しいし、大人が見るには幼稚(難しいプリキュアみたい)
ターゲットはどの辺だろうか。
暇つぶしにはちょうどいいと言っておこう。
追加
あと、もう少し、女の子を出すべきと思う。リオは実は女子だったとかさ。
可愛いヒロインと悲しい背景、人質にされる子供、消費されるバーニッシュの悲哀とかさ。
感情をもう少しゆさぶって欲しいな
「芝居」と「アニメ」のマッシュアップをスタイリッシュに
まわりがあまりに騒ぐものだから、気になっていた本作をアマゾンビデオでようやく鑑賞す。
しかし冒頭から回るよ、回る、よく回る。空間認識が弱い人だと何がどうなっているのか分からない、もしくは酔ってしまうのではなかろうか。
それらダイナミックかつスタイリッシュな画面には、ワンダバ好きの心を萌やすガジェットも満載と眼福極まる。
加えて歯切れ良いセリフは七五調。
アゲアゲの楽曲も非常にオサレだ。
物語のコアはあんがいしめっぽくもあるのだけど、
さしおいてもかっとばすぜ。ストレス解消。
日ごろのモヤモヤ、不完全燃焼も完全燃焼でテンション爆上げ間違いなし。
見終わり気づけば脚本は中島かずきさんだった。
なるほど、余る芝居気がアニメショーンぽくないのは、わざとか。
役者の立ち位置が見えるような「間合い」が独特だった。
観ながら「レッドライン」を思い出せば、映像技術の進歩にも唸らされたり。
個人的には終盤、地下で語るだけ語って去るあのマッド? サイエンティストのドライ過ぎるキャラがツボだったかな。
徹頭徹尾燃える
興奮要素100% それだけで価値がある
映画の比較的短い尺に、壮大なストーリーが濃縮されて、triggerの(triggerの?)スタイルがより簡潔に明快に表れていました。
ゆっくりしたシーンは最小限となり、常にめまぐるしい映像とともに、ストーリーが進み続ける強烈な体験。この濃密さの度合い自体が、もはや新鮮です。
新しい表現に対する鋭い探求と、そうして得られた発見を、ストレートに極端に拡大することで、新しい感覚の域に辿り着くのが、トリガー作品に散見される表現スタイルな気がします。単純に言うとですが。
デザイン的に率直にカッコいいと思える新鮮な表現に、まずはこの作品の独自性を感じます。
火消し屋というモチーフ、タイポグラフィ、幾何学的に処理した諸要素。
そしてやはり色彩は印象的でした。高彩度色を、要素を減らして色面的に扱い、全体に敷くことで、これまでアニメーションではアクセントカラー的にのみ使われることが多かった、高彩度な色の表現を再発見しています。
そして、そうしたデザイン的な突き抜けた新鮮味を纏わせつつ、より即効性のある興奮を創出しているのが、今作の特徴であり、コンセプトだったのではと考えています。
差別、テロリズム、環境問題などといった、社会問題的な要素が見えますが、これらは正義感を生み出すための材料であり、正義感は結局のところ強い興奮を生み出すための要素です。社会問題的な要素が登場すると、それがストーリーの核なのかなと読みたくなりますが、今回については、深く考えない方が作品全体のバランスを美しく感じられると思います。
社会問題の要素を深く考えない方が〜と言いましたが、気になりだすとちょっとモヤモヤしてしまう点はありました。
僕の場合、悪役の計画が途中までそんなに間違っていないように感じられて、気になりました。地球が滅ぶのを止められなさそうだ、全滅するくらいなら、非道なことをしてでも一部の人間を逃して存続しよう、という思考は、実は合理的なのです。直感的には主人公等が正しく思えるように、人体実験の残酷さ、博士を殺害したという罪(別件)や、情報を隠していたといった印象の悪さでごまかされてはいますが。しかし、アイナの姉が妹一人のことしか考えていない、という功利主義と利己主義の対比があるのを考えると、悪役の計画が(途中までは)正しく見えるというプロットは、もしかすると確信的であり、実は、『グレンラガン』や『キルラキル』などでも隠れて存在していた性質かもしれない、と思えます。このことの意味を推測するなら、短絡的で直感的な興奮は、正常な判断を妨げるという警告であり、もしくは、興奮を突き詰める作風に対する、自己否定かもしれない、などと取れるかもしれません。
…まあ、確証が弱い推察はさておくとして、デザイン性、興奮の追求など、たくさんの新鮮さを詰め込んだ作品だと感じたので、総合していうと、かなり気に入りました。
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