「思ったよりゆるい映画」メランコリック マエダさんの映画レビュー(感想・評価)
思ったよりゆるい映画
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視聴後は、思ったよりアットホームなコメディ映画のような味わいがあった。
カメ止めのような爆発的な笑いではなく、登場人物のゆるさと相まって、クスッとくる感じ。
低予算、短期間の割には丁寧な作りで、エンタメとしては質が高い。
特にキャスティングは素晴らしかった。
星3なのは、難癖つけるようで申し訳ないが、凡庸に思えた点と、脚本や演出にアラが目立った点。
以下、その例をいくつか挙げてみる。
・緊迫感みたいなものがなく、特にあっと驚くサスペンスやサプライズも感じられない。
・画作りに目新しさが感じられない。
・演出なのかどうかわからないが、人が死ぬことに対する現実味に欠ける、また、死体を処理することへの葛藤や苦悩、苦労があまり感じられない。
・主人公が東大生という設定が(最終的に)活きる場面が足りないように感じる。
・彼女がなぜ主人公に惹かれたのかがよくわからない。
・悪役のインパクトだけが弱い(主人公の周りがいいキャラなだけに勿体ない、またなぜ舎弟や護衛的な人が存在しないのか、借金の催促以外に凄惨な場面が欲しかった)
ざっと流れで見た感じでは、伏線や構成はちゃんと成立してるし、展開も飽きさせないし、上記のことなど大して気にしないで見られるくらいにはしっかりできているので、あくまで難癖である。申し訳ない。
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