恋する小説家
劇場公開日:2018年10月26日
解説
異例の大ヒットを記録した「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督が、2011年に手がけた中編作品。18年10月、「カメラを止めるな!」の大ヒットを受けて、上田監督の妻でもある、ふくだみゆき監督のアニメーション「こんぷれっくす×コンプレックス」とあわせて劇場公開。ミステリー作家を目指しているが一向に芽が出ず、せっかく書いた新作もゴミ箱に捨てた岩佐辰夫。そんな彼のもとに、ある日、見知らぬ女子高生が現れる。彼女は自分が辰夫の書いた小説の主人公であり、辰夫を救いにきたというが……。ヒロインとなる南川奈緒役を演じるのは、今作を皮切りに「カメラを止めるな!」まで上田監督作品に3作品出演している秋山ゆずき(当時の芸名「橋本柚稀」名義)。
2011年製作/40分/日本
配給:ガチンコ・フィルム
スタッフ・キャスト
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2021年8月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
映画館では2018年11月19日イオンシネマ石巻にて鑑賞
それ以来3度目の鑑賞
40分の短編
アニメ作品『こんぷれっくす×コンプレックス』との二本立てとし上映されたコメディー映画
売れっ子小説家を夢見るも全く売れず夜勤で工事現場の警備員をしている全くパッとしないアルバイト男性・岩佐辰夫が主人公
夢か幻か脳内会議か自作の推理小説に登場するキャラたちが辰夫が住むアパートの一室に次々に上がり込んで設定について色々とダメ出しをする話
小説のタイトルは『女子高生奈緒の事件簿』
最初は主役の女子高生
次は被害者と加害者
しばらくすると一人暮らしの狭いアパートにキャラたちがわんさかと集まり賑やかな大所帯
キャラたちのアドバイスによって大幅に変更された推理小説を新人賞に応募した岩佐辰夫は見事花開く
岩佐辰夫を大成したが岩佐辰夫を演じた堀内紀臣はどうやら役者としては目が出なかったようだ
ヒロイン南川奈緒を演じた秋山ゆずき(当時・橋本柚稀)が天真爛漫な女子高生を好演
エンドロール良い
おまけも良い
上田慎一郎監督の作品では2番目に好き
2020年8月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
2020年の夏も終わりに近づいて来ましたが、関西圏でもCOVID-19(新型コロナ)の感染が蔓延してきた為、劇場鑑賞から自宅鑑賞にシフトして、昨年に既に購入してあった、上田慎一郎監督による短編映画集の『上田慎一郎監督ショートムービーコレクション』のDVDを開封し、その中の一篇である今作品を鑑賞。
新人賞応募小説の中の登場人物たちがダメ出しにやって来る!?小説家を目指す冴えない青年の奇妙な書き直しの日々を描いた映画。
率直な感想としましては、
どこかで観たような既視感もある発想の作品ではありましたが、冴えない小説家の卵に対して、リアリティーさを求めたり、ディテールに拘ったりと言いたい放題振り回す登場人物たちのわがまま振りも面白く、また、映画的には、照明担当さんが逆光を使って夏の日差しを演出したり、出演者の服装など小道具にまでかなり凝っていたり、そして、何よりも俳優陣の好演が作品をかなり引き立てていましたね。
特に、橋本柚稀(現:秋山ゆずき)さん演じる女子高生役がすごく似合っていて、この女優さんの起用だけでほぼ成功したと言って良い短編映画でした。
この後に、『カメラを止めるな!』(2017年)のヒロイン役でブレイクするのも必然の成り行きだったのかも知れないですね。
EDロール後のひと工夫にもクスッと笑わされた映画でした。
各地方での映画祭にてグランプリや特別賞などを数々受賞したのも分かる出来映えの短編映画でした。
2020年1月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
冴えない小説家志望の兄ちゃんが自身の書いた登場人物に家庭訪問される。
登場人物にリアリティーだなんだと責められて、内容を変えたりディテール付けたりと頑張るが、彼女は成功を待ってくれず…。
売れて見返してやろうっていいよね。
短編ならではの展開なのでラストも納得です。
2020年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
驚きの展開は、主人公岩佐と優美ちゃんが付き合ってたことだった。自分の書いた小説の登場人物が部屋に上がり込んできて、岩佐にあれこれ注文をつけていい作品に書き換えようとアドバイスするというファンタジー。
『カメラを止めるな!』でも主人公女性を演じていたゆずきちゃんが女子高生奈緒役。BカップからHカップという、岩佐の願望そのものが翌日になって奈緒を変化させたり、被害者役の男、犯人役の男と次々と現れる面白さはあった。しかし、演技だとか、カメラワークだとか、目線だとか、細かな素人臭さが目立っていて、まだまだだなぁ~なんて勝手に思ってました。
しかし、面白さが爆発するのはエンドロール後のワンシーン。あぁ、やっぱりこの人の脚本、結構面白いわ・・・と、今後もヒット作を連発しそうな予感さえするのでした。