ホットギミック ガールミーツボーイのレビュー・感想・評価
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「若手俳優陣の魂の作品」
今年66本目。
こう言う映画見なきゃ、とは思いました。
フジテレビの「セブンルール」と言う番組で、今日(7月2日)、山戸結希監督が出演するので、その前に見て来ました。
単純な恋愛映画ではないですね。
複雑に絡み合って、深い。
いつも同じ映画ばかりだと飽きてしまうので、たまに違った映画見たい方におすすめです。
無垢な少女に翻弄される若者たちの姿を独特の世界観で描き出す
スピード感溢れる連続するカットバック、フラッシュバックの中に印象的なアングルのシーンを摺りこみ、2時間があっという間である。
「ホットギミック」のファンの方は、この作品は山戸監督の世界観をベースに若者達の複雑な関係を現した全くの別物と考えたほうが良い気がする。
<特に印象的だったこと>
・清水尋也さん 「渇き。」のボク役がとても印象的であったが、この役も、好意を寄せる女性に振り回されるという意味では似ているなあなどと思いながら観ていた。素敵な若手俳優さんである。
・この作品、R指定じゃなかったよな と劇中何度か思った
・生活感の無い、近未来的なマンション。どこでロケハンをしたのだろう。この作品の隠れた主役だと思う。
演技は上手いけど...
乃木坂の堀未央奈さんが出るということで見に行きました。しかし、ストーリー展開が呑み込みづらく原作を読んでいないとわからないかもと思う面も多く、演技が皆さん上手な分勿体ない感じが否めません。
見に行く方は登場人物の名前くらいは覚えていった方がいいかもしれません。
山戸結希監督作品
「面白いの?」って聞かれたら答えが難しいの。ふつーの意味で面白いかっていうと面白くないと思うよ。
オープニングから「あ、山戸結希だ」って感じで、特に前半は全開で来るのね。「雰囲気だけだろ」って感じのカット割りに、クラシック音楽のBGMで、「厨二病? にしちゃちょっと高級?」っていう台詞がガンガン来る。ちょっと、こっちの感受性を落として観てないとね、なんか反応に困る感じになんだよね。
役者は良い役者を揃えちゃったんだけど、山戸結希作品は下手な役者の方がはまるんじゃないかな。
少し長めの台詞を棒読みでしゃべる演出になるんだけど、下手な役者がやると「演技の拙さを台詞と演出でカバーしたな」って感じで面白いのね。でも、上手い役者がやると「ん? どうしたの?」って感じが出ちゃう。
脚本も直したくなるの。オープニング直後に『このポスターの人は私たちの幼馴染で三人は同じマンションに住んでたのに今はすっかり有名人』って内容を露骨に台詞で説明するんだけど「さすがに、それはないだろう」って笑っちゃった。あと、原作の問題もあるんだろうけど、御都合主義的にお兄ちゃんがいたり、エレベーターのアクシデント起こったりするしね。
でも、直しちゃ駄目。山戸結希の色がなくなっちゃう。シーンの積み重ねで「そうか」って観客が気付くんじゃなくて、対話で感じるようになってんだよね。
対話の内容も雰囲気重視だけど、山戸結希は哲学科出身だけあって、哲学的にちょっと考えたような内容になってんのね。ここが、山戸結希だけが、このスタイルで撮って許される理由なのかも。
それで、演技が下手な役者の方がはまる脚本・演出でも、清水尋也はキッチリ合わせてくる。レベル高いの。間宮祥太朗と桜田ひよりも頑張ってる。良い役者さんはどんな使われ方しても、うまいね。
山戸結希がいつまでこのスタイルで許されるか解らないから、こういう作品観られるのは今しかないかも知れない。そういう意味で面白いよ。
所詮、少女漫画と舐めてました。
賛否分かれる作品なのは確かだと思います。
少女漫画原作ということしか知らずに行きました。キャピキャピとキュンキュンするような映画だと思ってましたが全く違います。重かったが話が進むにつれどんどん惹き込まれていく感じでした。観終わったあと本当に2時間なのかと思うほど疲れましたが独特の世界観で終始崩れくことなく男ですがとても楽しめました。
美しさの中に眠る毒
3つの初恋、1つの答えという文句で宣伝されているが、この映画は恋愛映画というよりもヒューマンドラマの要素が強いと感じた。
よくある少女漫画原作のキラキラした恋愛青春映画とは全く違った作品。好き嫌いがハッキリ分かれる作品。
あとは理解できない、分からないということに寛容になれるかなれないかでこの作品が好きになるかならないか二分すると思う。
この作品をストーリーとして全て理解することは不可能だと感じた。分からない、どうしてそうなる?気持ち悪い…そう思うところも多々ある。
でもそれと同時にこのときの心の黒い部分や人間の脆さ、危うさには共感できる…できれば思い返したくない過去の古傷に少し触れてくるようなそんな感覚も少しばかり得られる作品だった。
映画としてストーリーとしてすっきりする作品ではない。
でも映像作品としての芸術性の高さ、そしてそこに散りばめられている人間らしい感情の数々のどれかひとつでも心に響いたらこの作品を好きになれると思う。
1度心に響くとそのシーンのBGMの音楽やセリフがなだれ込んできて中毒性がすごい。見終わってスッキリしないのにしばらくするとまた観たくなってしまう。
苦しいのにまた触れたくなってしまう。
美しい中にある毒ずいたものというのは、1度ハマると抜け出せなくなるということをこの作品で実感した。
恋とは他者への希求、自己ならざるもののベクトルに支配され、自分の体...
恋とは他者への希求、自己ならざるもののベクトルに支配され、自分の体が自分のものではなくなる危うい営為でもあります。でもその危ういまま「私はあなたに守ってもらいたい」と主体性を譲り渡すほうを選んだら、きっと公開する日が来ると思います。他者との対話で自分自身の主体性を回復できるようになってほしい。
とこの映画を作った山戸監督は言います。
今までの少女漫画とちがうのはきっとそこで、主体性を回復する女の子を描くことで今自分が生きているということの価値を見出しているのがすごく素敵だなと思いました。
たくさん好きなシーンがありすぎて。全てのシーンをお勧めしたいんですけど特にラストにある初と亮輝の丘での掛け合いのシーンは何回見ても鳥肌もので見て欲しいです。
1番悔しいのは、自分がこれを10代でみることができなかったことだな。
メンヘラ全開!
最初はもう見てるのが辛い。
青臭くて...
そして誰にも共感できない笑
堀さんはかわいいが
初には全く魅力を感じられない。
なんで男3人が夢中になるのか
理解不能でした。
しかし俳優陣の演技が良い。
堀さん演じる初の弱さ。
板垣さん演じる梓の艶。
清水さん演じる亮輝の攻め。
間宮さん演じる凌の愁い。
お互いの関係。
ティーンエイジャー特有の性。
どれも絡まりあって初の
アイデンティティになって行く。
初にとっては辛い経験ばかり。
でもそれをきっかけに
自分という物を理解していく
全く同じではなくても
誰もが経験したことがあるのだろう。
ただホント台詞が青臭い。
中二病かよって何回も突っ込んだ笑
私には辛かった笑。
途中何度も苦笑いして
目をつぶってしまった。
俳優陣ホント頑張ったなって思います。
監督の見せ方も面白かった。
心の揺れがスクリーンから伝わってくる。
でも男の子は見ても楽しくないかなぁ...
最後に梓の髪は
オレンジじゃなくても良かったなぁ。
普通の方がリアリティがあって良かった。
雰囲気を楽しむ映画
前情報一切無しで鑑賞。
席は半分ぐらい埋まってて、男性も多かった。
後で知ったが、主役が現役アイドルの子だったんだね。
内容は綺麗な映像と、意味深風のセリフで淡々と進んでいく。
深いことを言わせようとしすぎて全く会話は成り立っていない。
そして、ダイジェストと言わんばかりの展開で原作があるとすぐ気付いた。
突っ込みどころが有りすぎてストーリーを楽しもうと思うと後悔する。
ただ、こういう雰囲気を楽しむ映画が好きな人もいるのも事実。
なにより、反町隆史と吉岡里帆が出演していたのが一番の衝撃だった。
世界観がすき
正直なところ難しくてよく分かりませんでした。でも豊洲の素敵な世界観とフィルムのようなフィルターがとても好きでした。性的表現が多く、家族などと見るのにはオススメしませんが見終わったあと、良かった所も良くなかった所も沢山語り合えると思います。
この映画は映画の世界で人間がとても人間らしく生きています。
とにかく気持ち悪かった 原作のせいなのか監督のせいなのかはわからん...
とにかく気持ち悪かった
原作のせいなのか監督のせいなのかはわからん
出てくる登場人物、セリフまわし
話の展開、とにかく気持ち悪い
久しぶりに途中退席したくなった作品
桜田ひよりだけは良かったかも
常に音楽、やたらと多いカット
ほんとただただ気持ち悪かった
#46 少女漫画が原作だけど、
少女には難しくてオススメしません。
主人公の気持ちのバロメーターを顔のドアップで表現?
独特な描き方で今後同じ監督さんの作品を観てみたい。
監督のファンではない者の感想
冒頭、電車から降りた初(はつみ)のドアップを見た瞬間、これは堀未央奈を綺麗に撮るつもりはさらさらない映画だ、という事を瞬時に悟った。同じ乃木坂46の「あさひなぐ」な感覚で観に行くと…大変な目に合う事は間違いない(^_^;)
終始繰り返される「厨二病的台詞」「暴力」「性表現」は私には大変キツく、遅めのタイトル表示からの流れで多少救われたものの、後半また繰り返される所でウンザリ、既に4時間は経過している感覚を覚え、また何度となく、一秒30コマの二、三コマで良い、映画の中へ入りこみ、初を虐待(としか見えない)する者へ「ぐーぱん」を見舞いたい、助けたい、という思いに駆られた。
しかし一方で、クソ映画とは言えないモヤモヤも存在しており、この映画は「恋愛」「SEX」「自意識過剰」「暴力」「虐め」「薬物」「リベンジポルノ」「大人の不在」など、最近の若者を取り巻く環境をステレオタイプに写し出した映画なのではないか?という考えに辿り着いた。初に向けられる言葉「バカ」「淫乱」「空っぽ」に対して初が必死に抵抗し叫ぶ姿は、そんな世間の「今の若者ってこんな感じ」という言葉への抵抗にも見える。
この監督(知らないし興味もない)は長編映画より短編やPVの方が向いてると思う。映像美や表現は認める。しかし長編映画はエンターテイメント。なぜこれを全国ロードショーでやりたいのか、全く理解できなかった。とはいえ、世間の評価は高く、長年映像に携わり近年辞めた自分の「僅かにあった未練」に対して「お前センスないよ」と粉々に砕いてくれた事には大変感謝している。
最後に、普通ならアイドル卒業後に受けるであろう仕事だと思うが、堀の女優業への熱意や事務所の思惑など、今後の展開についても色々考えさせられる映画になった。
ガラガラの映画館、上映後、後ろにいた男子学生達が微妙な表情のまま、いつまでも立ち上がらなかったシーンが目に焼き付いている。
山戸結希の「濃いめ・多め・硬め」な作品!
すごかった…。山戸結希監督。自分の撮りたい映像をとことん追求していた。ストーリーも、音楽も、構成も、俳優の演技も、山戸結希色一色に染まっていた作品だった。
賛否両論分かれそうというか、私が言うのもなんだけどこれは…映画好きにも、イケメンやアイドル好きな人達にも、なかなか受け入れられない人多いんじゃないでしょうか。これを誰が観て喜ぶ、興奮する作品なのか?と考えてみた。多分、清水尋也が好きな人。あと、大森靖子とかZOCとか縷縷夢兎の東佳苗とかワンダフルワールドとか21世紀の女の子とかSPOTTIDEPRODUCTIONの映画とかLADYBABYとか…が、好きな人ピンとくる人精通してる人、とかかな??勝手な憶測。それと、人が生きる意味や人権的なことを考えたり発信したりしている人。単館映画で時たま現れる挑戦的な映像作品が好きな人も、興味そそられる作品だったかと思う。
ちなみに長い前置きは置いといて、私は好きか嫌いかで言ったら好きです。上記で一番自分に当てはめられるのは清水尋也ファンってとこがしっくりきますが笑。
私は自分の好みの作品は勿論好きなのですが、園子温監督作品も然り、監督だったりそのクリエイターの人が自分の「作りたいもの」をとことん追求しまくってる作品が大好きなんです。商業目的や宣伝目的や芸能界の制約や大人の事情なんかを(例えそれが含まれていたとしても)とっぱらって作家性がバンバン前に押し出されてる作品が好きなんです。例えそれが歯の浮くような現実じゃありえないドン引きするようストーリー展開や演出であったとしても、キラキラ輝いてます。
山戸結希監督は「溺れるナイフ」を撮った監督ですが、溺れるナイフの時は経験値の問題なのか制作期間の問題なのか大人の事情なのか、あんだけ名作で前衛的なジョージ朝倉の原作を、ちょっと普通に、なんなら時にダサい感じな作品にしてしまったな…と今だから言えますが思っていました。これが監督の実力なのかな?こーゆーのが好きなのかな?と。でも今回のホットギミックを観て、色々思うことは多々あれど、「こーゆーのが大好きなんだ!!!!」と腑に落ちて、突き詰めた心意気に少し感動しました。なんか…どう言えばいいか分からない世界観なんだけどとにかくとんがってました。原作へのリスペクトもちゃんとあるんだろうけど、これはもはや相原実貴のホットギミックではない笑。凄く良い意味で。
この作品、予告編だけを観ると、すぐ客層が分かります。恋愛漫画やラブコメや壁ドンが好きな女子と一部のアイドル好きな男子がそれです。なんだろ、「漫画みたいな恋したい!」と思ってる人達かなぁ(←私もそう笑)。しかしその心持ちだけ準備して映画館に行くと出鼻をくじかれます。例えて言うなら「森山未來くんカッコいい♡好き」と思っている女の子達が映画館で「苦役列車」を観て「森山未來、気持ち悪かった…」と言って(←本当にそーゆーひとを館内でみた。これは役者冥利に尽きる)その場を後にしていたシーンを彷彿とさせるような、あの感じ。「何これ?思ってたんと違う」感が充満する映画ホットギミックを映し出している自分のいたスクリーンはちょっとだけ興奮すらしました。そういった意味で山戸監督は開拓者でもある。でもこれでいいんです。
漫画の実写化は忠実に再現することも良き作品にする上で大切とされているところではありますが、実写化を観てぶーぶー言う人に言いたいのは、人間が作っている作品だと言うこと。監督や製作陣の人達の思いや好みや作家性やそん時の時代背景が投影されて出来上がっていくのが映画。(映画以外にも言えますが)。出来上がってみたら「なんじゃこりゃ」なんてよくあるけど、人が作ってるんだからそりゃあそうなります。それが面白いか面白くないかは受け手次第でもありますし。そこが映画の好きなところでもあり楽しいとこなんです。
*
前置きパート2はここまでにして、ここからは更に主観的自分勝手なミーハーな感想文です笑。気分を害しそうな気がする人は読まないでね。
やーもー、清水尋也演じる、主人公の女の子のことが大好きなドSな幼馴染よ…。これはもうベスト・オブ・ドS、ツンデレ・オブ・ザ・イヤー、清水尋也史上最高の清水尋也日本新記録樹立、過言じゃなかったです…!動きも喋りも行動も、なんなんあれ、私この先どう清水尋也と向き合えばいいの?どうしよう、どうしよう、とオロオロしながらキュンキュンするといった具合でした。周りの客からしてみればただの具合の悪い女に見られたかもしれません笑。いや、でもおかしいんだよこの感情は。見た目も中身も言ってる事もそりゃあ沢山の女子男子が嫌いな気持ち悪い要素が詰まっているキャラクターのはずなのに…なんでこんなにカッコいいんだお前は、神か何かか、すごいな。清水尋也くんの持ってる人柄や経験値や力と、山戸監督独自の力や科学技術が合わさって、溺れるナイフの重岡大毅レベルの偉業を成し遂げたというか、萌キュン男子を…もはやとんでもないモンスターを生み出してしまったんです。あー人間ってこわい。怖いなー怖いなー(by稲淳)!!
…科学技術は関係ない!笑。
この作品自体、とんでもないキャラクターばかり出てきて、これは何だ、何のデパートなんだ彦摩呂よ、って感じな困惑が2時間目一杯続くんだけど、その中での唯一の光というかまともというか癒しみたいな存在にも、清水尋也は買って出ています。素晴らしい。君がいてくれてこの作品は本当に救われた。てかあと50回ぐらい観に行っていいですか?好きになってもいいですか?笑
あと、役者は置いといて、映像の構成やカット割り…めちゃくそ目まぐるしい!!笑。パッパッペッペッと入れ替わりの立ち代わり。(あと静止画も多用していて、覚えている人なら分かると思うけどアニメの「彼氏彼女の事情」を彷彿とさせる部分もしばしば。いい意味でおしゃれ。)それはそれでいいんだけど…いかんせん私は生まれつき三半規管激弱人間なので、幾度となく吐きそうになりそうに(観てないけどゼログラビティ観た感覚に)なりました◎たまに目を伏せつつ(しかし清水尋也のカットは見逃さず)(←いい加減気持ちが悪いなw)観てました。人と人との間に建物のカット割り(これもおそらく意味があるんでしょう)がすんごくあり、「たてものー!」とも小さな声で何度か叫んでしまった…応援上映でもないのに…迷惑な客だ…すみませんでした、わたし以外の4名さま。
あのう、悪口なのか褒めてるのか分からない感想になってしまいましたが私はとても気に入った作品なのでよろしくお願いします。
あと、途中高校生にありがちなリアルな少しエロいシーンがあって、ある種普通の大人向け映画のエロシーンよりもむずがゆいエロなので一人で観に行くことを本気でオススメします。あと終始皆さん、吐息混じりの耳元で喋ってるような声を発しています。そんな演出。
もっと何回も観たいなー。
観入ってしまう不思議な感覚
若者たちの日常のたわいないお話かと思っていたら、大きく期待を良い意味で裏切る作品です。
主人公成田初を中心に意味ありげな取巻きの男子3人が絡み合う展開で何処へ進むのか見当がつかないがどんどん引き込まれる不思議な感覚。
主役級に興味のある方は是非映画館で🎦
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