劇場公開日 2019年3月1日

  • 予告編を見る

グリーンブックのレビュー・感想・評価

全909件中、821~840件目を表示

3.5誰でも楽しめるロードムービー

2019年3月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

本日TOHOシネマズ上野にて鑑賞。
先日の2019アカデミー賞で作品賞を受賞した作品。
人種差別、LGBT、宗教観など重いテーマが根底にえるがそれをオブラートで包み込み誰でもほっこりと感動する作品に仕上げたロードムービーになっている。

ロードオブザリングで精悍な演技を見せてくれたヴィゴ・モーテンセンがでっぷりと体重を増やし下卑たキャラクターを見事に演じてました。
誤字脱字だらけの手紙を送り彼の教養が伺えるがそれは育った環境なのだろう。
彼自身も当初黒人に偏見をもっている。それも彼がいる世界だ。
黒人と付き合いもない世界ではそういう考えに染まって行ってしまうのだろう。

仕事で演奏旅行に出ることになり黒人と始めて向き合っていく。
マハーシャラ・アリ演じる彼とは対照的なピアニスト。
教養溢れ才能がある。
彼がアメリカの南部に敢えて演奏旅行になぜいくのか。
彼の戦いや孤独感がマハーシャラが見事に演じている。
自分の気持ちを素直に見せることのない彼が旅を経ていくごとに少しづつヴィゴに見せていく。
そしてラストはジワっと泣かせてくれる。
時代は1960年のアメリカの偏見を描いている。1960年から約60年近く経っているが今なおアメリカの人種差別の闇は消えない。
本作が2019年のアカデミー作品賞を受賞したがそこまで評価が高いとは思えないしロードムービーとしてみてもそれほど目新しさは感じなかった。
それでも時々泣かせ、笑わせ、ほっこりとさせてくれるいい映画には違いない。

コメントする (0件)
共感した! 17件)
chai

5.0人間の強さと弱さ、温かさを感じる作品

2019年3月2日
iPhoneアプリから投稿

人種差別が色濃く残る時代に、勇気を持って立ち向かおうとする人間と、傍らでそれを見守り、サポートする人間。
こう書くと、なんだか観たことあるような雰囲気になりますが、グリーンブックはひと味違う。
強く見えても脆い。
二人の男性の、ぎこちなく互いを支え合う様が、じんわりと心を包みます。

もう一度映画館で味わいたい、そんな作品です。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
cotomi

3.5何度も泣かされたからよかったけど、、、

2019年3月2日
iPhoneアプリから投稿

なんというか、その時代や環境を直に知らないからアレだけど、差別問題を中央に持ってきすぎというか、、。本当にああいう事はあったんだとは思うけど、黒人差別を浮き立たせ過ぎな気が。
はっきり言って、こういう"いかにも差別問題扱ってます映画"は正直ウンザリする。
それで苦しんでる人がいるのもわかる。でも、それを題材にすればアカデミー賞狙えるっていう風潮が見える気がして嫌だ。
何気ないワンシーンだけで差別描写があるくらいが一番ズッシリくるけどね。
これだと、二人の絆は黒人差別の環境があってこそ培われたって感じがしなくもない。

そうじゃなくて、互いに自分にない要素を相手に見つけ、その要素を二人の過ごした時間が互いの魅力として受け入れ、それがいつしかなくてはならない存在になる。そういう純粋な人と人の絆が二人にはあったんだと思う。

まあ、とりあえず
笑えたし、泣けたし、話は普通に面白い。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
並木道

4.0オーソドックスな良い映画

2019年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

単純

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
侍JAPAN

4.5昔の社会を学べる

2019年3月2日
iPhoneアプリから投稿

1960年代のアメリカでは黒人差別がさかんでおり、その時代に起こった実話を描いている映画だが、この映画を見て思ったことはとにかく見てて差別の存在に強く悲しみ、苦しみを感じた。

ドク役のマハーシャラ・アリは黒人差別に苦しむ一人を演じたがとても演技が上手く役になりきっていた。

トニー役のビゴ・モーテンセンはちょっと変わった面白い役を演じていて彼も優れた演技力だった。

この映画はフランス映画の「最強のふたり」と似ていると言っていいだろう。とてもホッコリした映画となっていて、リピーターももしかしたら多く出るかもしれない。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
rrr.

4.5確かにアカデミー作品賞

2019年3月2日
iPhoneアプリから投稿

まずは、アカデミー作品賞、おめでとうございます。

最近のアカデミー賞は、一昨年の『ムーンライト』もそうですが、あの大統領の就任以来、白人至上主義からの脱却を意識した選考と言われています。そうした視点から見れば、アカデミー賞に相応しい内容の作品。

舞台となるのは、1960年代のアメリカ社会。人種差別が色濃く残っていて、たとえ一流ピアニストでさえ、ホテル、レストラン、トイレに至るまで、白人との差別を受け、黒人の人達の無言の叫びが聞こえてくるようでした。

イタリア系白人の運転手と黒人ピアニストの全く性格の違う2人の主人公。最初は、思いが通じ合わなかった2人が、次第に互いを理解し、思いやる感情が生まれていく、ロードムービー。

主演のマハーシャラ・アリのピアノ演奏は、本物ということですが、ホントに素晴らしいです。ララランドのライアン・ゴズリン以上の演奏でした。

驚いたのが、ヴィゴ・モーテンセンの変容振り。あのロード・オブ・ザ・リングの凛々しく、肉体美のアラゴルンとは、全く別人。ヘビースモーカーのだらしない激太りの親父となっていました。これも役作りなのでしょうね。

最後は、人種を超えた友情に、ジワッと胸が熱くなる、ステキな作品でした。

コメントする (0件)
共感した! 20件)
bunmei21

4.0アカデミー作品賞おめでとう!

2019年3月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 7件)
shun shun

4.5よかったよ

2019年3月2日
iPhoneアプリから投稿

内容を全く知らず見た。
よかった。
じわじわと感動がくる、心温まる映画だった。さすがアカデミー賞とった映画だ。
黒人差別は正直日本人には難しいわからない点も多いと思うが、そんな差別を超越した、かっこよすぎる映画です。
ブラボー!!!

コメントする (0件)
共感した! 2件)
とね

4.0迎合と矜持と

2019年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
Masa_king01

4.0いい映画!でも作風に新しさや驚きはない

2019年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

単純

先週アリータで、悪役演じてたマハーシャラ・アリが、助演男優賞!
本場アカデミー賞三冠グリーンブック

人種差別が題材の実話
セレブの黒人一流ピアニストとイタリア系運転手兼ボディーガードが、人種差別の壁に挑む演奏ツアーで、想定内ながら想定以上の現実に立ち向かうバディムービー
大どんでん返しもないですが、2人が関係を築いていく描写が最高のいい映画でした。
ただ30年前でも撮れた感じの作風に目新しさはないだけに・・・
特にこの十数年〜イーストウッド監督作品で、コレ系は見慣れた感はあるし、アカデミー賞作品賞には、チョッとビックリって感じでした。

大画面じゃなくても大丈夫なので、映画好きの方は是非〜オススメです。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
eigatama41

3.0ヴィゴのナイスキャラ

2019年3月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

イタリア系アメリカ人って、どうしてもスコセッシの作品や演出を思い出してしまい、旅に出る前の序盤はもう少しテンポ良く進んでも!?

ヴィゴはサマになっていたし、新たな役柄を演じているような、演技の幅も広がり愛着の持てるキャラで。

"寂しいなら自分から先に行動"って、ラストに活かされているようで気持ちも和む。

あの食いっぷりは、観ていて気持ちが良い。

コメントする 1件)
共感した! 2件)
万年 東一

4.5難しい事考えずに2人の友情を楽しむ

2019年3月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

1960年代黒人ピアニストと粗暴なイタリア系がまだ差別が色濃く残るアメリカ南部を旅する物語。

正反対の2人が徐々に感覚を共有していく様が丁寧で素直に2人を応援できた。
特にバーでの演奏シーンは胸にグッときた。

日本人の私にはアメリカの難しい話はよくわからない。
だからこそ差別とか難しいこと抜きに2人の友情物語が楽しめた作品でした。

この作品を観た理由はアカデミー賞ではなくヴィゴ・モーテンセンが出てたから(笑)しかし憧れのヴィゴが粗暴な太っちょオヤジになっててちょいショックだった(笑笑)

コメントする 1件)
共感した! 6件)
きのこ

5.0ボヘミアンより100倍!

2019年3月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

知的

幸せ

良い映画だ!
流石、アカデミー賞作品賞受賞作品だよ。
ここ数年間に観た映画では、断トツベスト!
最高の人生の見つけ方のようなヒューマンドラマで、2時間10分の上映時間もあっという間に過ぎ去ってしまった。
今も変わらない、アメリカの苦悩?を表現しているが、出演者の演技が素晴らしく、何度となく観たくなる作品。
音楽好きには、たまらない作品でした!

コメントする (0件)
共感した! 4件)
Kazuya

5.0これは観た方が良い

2019年3月2日
iPhoneアプリから投稿

泣ける

笑える

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 8件)
なる

4.5祝!アカデミー賞

2019年3月2日
Androidアプリから投稿

ファレリー監督の作品だけに、奥深い観られた。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ムーラン

5.0とても胸が熱くなりました。

2019年3月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

『グリーンブック』字幕版

*主演*
ヴィゴ・モーテンセン
マハーシャラ・アリ

*感想*
アカデミー賞受賞おめでとうございます!\(^^)/
だいぶ前からチェックしてた作品でして、初日に観たかったんですが、仕事があるので、断念しました。(^^;

「アリータ」にも出演されてたマハーシャラ・アリとヴィゴ・モーテンセンの競演作品で、二人の友情がどのような形で産まれるのか、黒人差別をどう切り抜けたのか、どんな旅をしたのか気になってました。

まさにアカデミー賞受賞作品といったらこれのこと。めちゃめちゃ良かった!トニー兄貴とドクターシャーリーの素晴らしい勇気に感動しました!

1962年当時は黒人差別が激しかった時代。
天才ピアニストのドクターシャーリーは、レストランなどでコンサートを開くのですが、舞台から降りると、とにかく扱いが酷い。楽屋が用具入れだったり、黒ナスやらレストランの酷い扱い。でも、ドクターシャーリーはどんな酷い扱いされても堪える。逆に用心棒のトニーは、がさつで無学で、大食いなんですが、腕っぷしが強いので、暴力で解決してしまう。

旅の道中、トニーとシャーリーは性格が違うので最初は対立ばかりするのですが、次第にお互いを認め合うんですよね。その描き方が凄く上手い!二人の演技も素晴らしいですし、黒人差別のイラつく描写はありますが、ほとんどトニーがスッキリさせてくれるんです。それがまたカッコいいんですよね~シャーリーの為に行動する所が素晴らしい!

あと時々、笑えるシーンがいくつかありました!←手紙のシーンとかw
フライドチキン食べたい!ピザも食べたい!(笑)

総じて、大傑作です!!\(^^)/
がさつな用心棒トニーと天才黒人ピアニストのドクターシャーリー。互いの性格が違う二人の思わず胸が熱くなる友情に感動しましたし、ドクターシャーリーの黒人差別に立ち向かう勇気にも感動しました!

観終わった後、とてもほっこりしました。(^^)

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ひろっぴ

4.0アメリカのトレンド

2019年3月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

差別の排除が今のアカデミー賞の流行りなんだなあと感じました。
人種差別が一番オーソドックスなテーマですものね。
それとは別で、ほかほかと優しい気持ちになれる作品でした。怒りも苦しみもあるけど解ってくれる人がいればなんとかなる。と思わせてくれました。
二人のキャラが最高

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ふがし

5.0作品賞に納得の人磨き映画

2019年3月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

最強のふたりと同じ感じのロードムービーだよね〜って
思っていたけど、少し違った。
時代や土地、立場の違いもあり、エピソードやその場面場面でのメッセージは異なる。後半のドクターの叫びは強く心を打たれた。
黒人でありながら、特別な立場にいるアーティスト。これまでの人種差別をテーマにした映画とは少し違う目線で描かれていて、より深いメッセージを感じました。
アカデミー作品賞を受賞したことで、世界中の国々で観られると思いますが一人でも多くのひとに観てほしいです

コメントする (0件)
共感した! 2件)
TOMO

3.0今までにない切り口でとても興味深い内容の作品だと思いました。 全て...

2019年3月2日
iPhoneアプリから投稿

今までにない切り口でとても興味深い内容の作品だと思いました。
全てを手に入れたように見えたドクターシャーリーの洗練された物腰の奥に隠された苦悩はとても深く、単純に人種差別の問題だけではなかったことに驚きました。
そんな孤独なドクターシャーリーを救ったのがブロンクス育ちのイタリア人、トニーでした。
粗野ではあるが正直で憎めないキャラクターのトニーと、知性と教養に満ち溢れているドクターシャーリーとの掛け合いは時にコミカルに、時にシリアスに、観ているこちらの心まで温かくしてくれます。
封切りと同時に観ましたが、もう一度ゆっくり観たい作品です。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
wkchan

4.5かけがえのない友人こそが“グリーンブック”

2019年3月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

幸せ

2019年アカデミー賞で作品賞他3部門を受賞
したばかりの『グリーンブック』が公開!
主演2人が好きだし予告編も良かったので
楽しみにしてたが、いやいや良い映画でした。
ただ、〝アカデミー賞作品賞”なんて看板が付くと、
『重厚な人間ドラマ』とか『号泣必至の感動作!』
みたいな作品を期待される方もいるかもしれないが、
この映画、そういうタイプの映画じゃないです。
扱ってるテーマは深刻なのに、笑えます。楽しいです。
ちょっとだけ泣けます。非常に爽やかな映画でした。

あらすじ。
1960年代、音楽界で天才と謳われた黒人ピアニストの
ドクター・シャーリーは、黒人差別がはびこる南部
へのコンサートツアーを企画。危険な旅の用心棒兼
運転手として、腕利きと評判のトニー・バレロンガを雇う。
教養はあるが度を越して几帳面なシャーリーと、
粗暴な上に黒人を"黒ナス"呼ばわりするトニーは
相容れないようにも思えたが、理不尽な差別に満ちた
旅路を行く内、2人の関係は少しずつ変化していく――。
なお本作は実際の出来事を基にした物語で、
ドクター・シャーリーもトニーも実在の人物だそうな。

...

まずはやっぱり主演2人がものすごく良い!
どちらが欠けても成り立たないピアノの連弾のようだ。

まずヴィゴ・モーテンセン演じるトニーはとにかく
よく食べ、よく笑い、よく殴る(笑)。口八丁で小狡くて
偏見だって持っているが、あけっぴろげで豪快。
良いと感じたものを「良い」とすんなり認めることが
できる人間だし、自分が認めたものを侮辱する相手に
我慢ならない熱いハートがある。
一方、マハーシャラ・アリ演じるドクター・シャーリーは
教養豊かでプライドも高く、立ち振舞いはまるで貴族
のようだ。初めは「お高く留まってる」と映るが、
実は彼自身、そんな自分に大きなコンプレックスを
抱いていることが少しずつ見えてくる。

このまるでちぐはぐな2人のやりとりが楽しい!
静かに優雅に座るシャーリーと、いっつも何か
モグモグ食べて周囲をゴミだらけにしながら
ひたすらに喋り倒すトニーさん(笑)。
(てかトニーさん食べ過ぎ。ピザ丸め食いは我が目を疑った)
静かにしろと言ってもその2秒後には喋り始めるし、
シャーリーが黒人のポップ音楽に疎いと知ると
ニンマリ笑っていじり倒す。で、一方のシャーリーが
含蓄のある皮肉を飛ばしても、トニーは吹き出しで
「?」が浮かぶような顔しかしないという(笑)。
ポイ捨てのたびに叱られるトニーや、初フライドチキン

そして極めて静かに自然に立てられる中指など、
鑑賞中ずうっと頬が緩んでいる感じになるんである。

...

最初はちぐはぐだったものの、実際にシャーリーの
ピアノを聴いてその腕前に惚れ込んだトニーは、その
素晴らしい才能が肌の色だけを理由に踏みにじられる
ことに憤りを覚え、報酬ではなく純粋に彼のために
仕事をこなすように変わっていく。
そして、暴力ではなく品位で相手を負かす
というシャーリーの戦い方に感銘を受け、同時に
シャーリーが内に抱えた深い孤独も理解していく。

どれだけ教養があっても、才能があっても、黒人である
というだけで理不尽な差別や暴力に晒されるシャーリー。
だが黒人の中でも特異な地位にあるシャーリーが
晒されるのは、白人からの偏見だけに留まらなかった。
土砂降りのなかでシャーリーが心の内を吐露する
シーンには胸が痛くなったし、それを乗り越えて
彼が自分自身を見つける"コンサート"で笑い泣き。
あのラストも暖かい。
「寂しい時は自分から手を打て」というトニーの言葉を
シャーリーは勇気を振り絞って実行したんだと思う。
けど、手紙はバレてたね。まああれはしょうがないね(笑)。

...

タイトルにある〝グリーンブック”。
タイトルになっている割には存在感が弱いと思った
のだが、パンフレットの細かい説明を読んで納得。
元々あの本はNY出身のアフリカ系アメリカ人
ヴィクター・H・グリーンという方が出版していた
ガイドブックで、黒人旅行者が差別による暴力や
逮捕を避けられるように安全な宿や店などの
情報がまとめられており、黒人旅行者にとって
欠かせないツールだったんだそうな。

これはそのままトニーのことだったんだと思う。
シャーリーにとってトニーは、自分を危険から
守ってくれるだけでなく、南部への旅よりも
もっともっと長い旅路で辿るべき道をも
示してくれた〝グリーンブック”だったんだろう。

この映画は差別というテーマをひたすら深刻に描く
のではなく、笑い飛ばすことを選んだんだと思う。
肌の色が何だろうと、素敵な音楽に聴き惚れ、
美味いものを頬張って微笑む姿に、
一体何の違いがあるというのか?
強烈なインパクトはないけど、軽やかで爽やかな
後味の残るステキな映画。4.5判定で。

<2019/03/01鑑賞>
.
.
.
.
余談:
主演のヴィゴ・モーテンセンは実際のトニーに
体型を似せるために20㎏増量したんだそうな。
『ロード・オブ・ザ・リング』で彼のファンに
なった方々の中には「あの精悍なアラゴルン様が
ギムリ(ドワーフ)化……」と卒倒された方も
おられるかもしれないが、役作りなのでご安心を。
とはいえこの映画のトニー、
本当にドワーフみたいな性格だったな……。

コメントする 2件)
共感した! 28件)
浮遊きびなご