グリーンブックのレビュー・感想・評価
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アカデミー作品賞はいつも無難作品
黒人ジャズピアニストとイタリア系白人運転手の2人が旅を続けるなかで友情を深めていく姿を描いた実話だそうですが、アカデミー賞は数年人種差別を問題視されてから、黒人作品・俳優が受賞する傾向が続いており、また、特段面白い作品は皆無。
この作品も無難なテーマを取り上げて、ハッピーエンドで感動を得ようとしている点が、逆に観ていて「賞取り狙い見え見えの演出」と私には感じてしまい、完全にラストシーンは冷めてしまいました。感想は「やっぱりねアカデミー作品賞は駄目だ」でした。
まさにアメリカ人好み
明らかに面白い
観賞後の満足度はかなり高め!
黒人ピアニストのシャーリーとマネージャーに雇われたイタリア人トニーのアメリカ演奏ツアー。
序盤で「グリーンブック」の意味を把握。これからの展開は容易に想像出来ちゃいます。
ツアー中に起こる人種差別などの数々のトラブル。
個々のトラブルが重くも軽くもない良い塩梅。このさじ加減が絶妙。
所々に笑いやほっこりするシーンもあり良好。
作品で流れる音楽やシャーリーのピアノ演奏も凄く良い🎵
二人の絶妙なコンビのやり取りも最高。
観賞後はなぜか幸せな気分に。
最後にトニーの奥さんがシャーリーに耳打ちする一言で幸せをお裾分けされた気分になります。
観賞後、ケンタッキーフライドチキンが食べたくなるのは必然ですね( ´∀`)
とても素敵な映画でした◎
一部アカデミー賞に相応しくないと言う人もいますが、
個人的には最高な作品に出会い幸せな気分になれました。
ずっとこんな心に沁みる映画を観たいと思っていました。
トニーとドク主演二人の醸し出す空気感に癒されました。
トニーがドクに言います、
「寂しくなったときは、自分から動かないとダメだ」と、
ドクの孤独という殻にひびが入った瞬間だったと思います。
その伏線があっての最後のシーンには泣かされましたよ。
流れる曲や演奏シーンも最高です!
そして観た後、あなたも必ずやKFCを食べたくなるハズ(笑)
余計な描写。
R指定なしの安心して観ることができる、まさにアカデミー作品賞にふさわしい出来栄えとなっています。ただ、一点、黒人ピアニストがゲイであることがわかる描写。この描写は果たして、この映画に必要だったのでしょうか。登場人物の性的嗜好にいちいち言及するのは最近の映画の悪弊です。この映画において、突然、前後の脈絡に関係なく挿入されるその描写だけが浮き上がって若干、奇異な印象を与えます。その場面さえなければ、ほぼ完璧な映画と言ってもいいでしょう。近年の映画人は作品にⅬGBTに関しての言及を必ず、盛り込まなくてはならない、そうした強迫観念に憑りつかれているように思えてなりません。
ハッピーエンドを暗示して終わるのも最近のアメリカ映画には珍しく、好感が持てました。
差別を知るために
1960年代、黒人とアメリカ横断の旅。
バディ物語として、差別を考える物語として面白い!題材は重いがコメディであり、映画館では笑い声が何度も上がっていた。主人公2人、最初はどっちも鼻に付くとこあるのに、いつのまにか大好きになってしまったなあ。形は違えど2人とも社会的弱者として、理解しあっていくのが心地よかった。
悔しいのは自分が英語圏外であること。微妙なイントネーションとか背景とか、知っていれば見方も変わったんだろう。
アカデミー賞作品賞を受賞したが、米国内では批判も多いとか。その理由は、白人が黒人を導く立場として描かれていることらしい。差別者からして、気持ちいい映画になっていると。単純に面白い!と思ってしまったが、そのような反応が出る事に、米国、そして世界の抱える差別問題の根深さを考えるきっかけとなった。
マハーシャラ・アリの圧倒的な演技
人種問題の根深さ、複雑さというのは本作を観ても、本作を中心とした論争(スパイク・リー監督、ドクター・シャーリーの遺族からの批判など、詳しくはWEBで!)をみても、異なる文化圏にいる私には全く想像できないほどだということがわかった。
その複雑さに苦悩するドクター・シャーリーを見事に演じたマハーシャラ・アリが素晴らしい。
文字通り品位を身にまとった姿、ピアノを弾く前には必ず指輪を外すという細かい仕草から、黒人からも白人からも白い目で見られる私はいったいなんなんだ!と感情を爆発させる表情まで、全てが胸に刺さる。彼の表情、佇まいが頭から離れない。
ピーター・ファレリー監督は今まで弟と組んで「メリーに首ったけ」や「ジム・キャリーはMr.ダマー」などのコメディを撮ってきましたが、本作では初の単独での監督作!!
で!いきなりのアカデミー作品賞受賞!弟はたまったもんじゃないだろう(笑)
全てが素晴らしく、大満足の作品でした。
ものすごく面白い!
「黒人差別を白人目線で描いたフィールグッドムービー」という批判があったので、オスカー前哨戦で断トツだった「Roma」を打ち負かした時は驚いたし、発表直後にスパイク・リーが席を立ったり、いきなり前代未聞のバックラッシュが起こったりしているので、どうなんだろう?と思いつつ…。
一言でいうと、1962年の天才黒人ピアニストとイタリア系の付き人の2ヶ月のロードムービー。
「メリーに首ったけ」のピーター・ファレリー監督だけあって、決してコメディではないものの、イタリア系のトニーと天才黒人ピアニストのドクター・シャーリーの凸凹コンビの会話は漫才のボケとツッコミのよう。ただし、それには人種差別がへばりついているという大前提が、他のバディ・ムービーと違う点。
確かに、ドクター・シャーリーの悩みの深さは、具体的には綿花畑で奴隷労働に従事する黒人達に一斉に見つめられたり、性的少数者であったりという場面でチラッと描かれるのみ。しかしそれで十分理解できるし、差別の実際や苦悩をこと細かく説明することは他に任せて、コメディ出身の監督に万人向けの作品を作らせ、多くの観客を呼ぼうということである。
今年観たアメリカ映画の中で一番面白かった。
オスカー3冠獲得映画はハートウォーミングコメディ
“Eyes on the Road!”
1962年の実話ネタ。
クリスマスまでの8週間が実際には1年半だった、ぐらいでエピソード軒並み実話とか。
人種差別を題材にしているとはいえ軽いノリでベタな展開で笑わせてくれて最後にほっこり。過去の監督作品をみて納得。
家のテレビでみても十分同じ感動が味わえるという意味でも良いアカデミー作品。
トニーリップの奥さんはホークアイの奥さんと一緒‼
観る前は「ドライビングミスデイジー」を想像していたが、観終わった後の感じは「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」
腹が減る。
次見る時は家でKFCのバケツ抱えながら見たい!
黒人音楽から紐解く本作の見所/「自由への行進」について
音楽面をチョイ掘り♪
カーラジオでリトル・リチャードが流れるシーン。運転手トニーは、サム・クックらの名も挙げ、“兄弟だろ?”と一言。
実は、彼らも黒人アーティスト。そして、観客が白人か黒人かで、音楽スタイルを使い分けているんです!黒人のバーでは、踊れる激しめの演奏でしたよね!いわゆる、ダンスミュージックが黒人は好きなんです。トニー、実はブラックミュージックが好き?
音楽・友情・社会派やロードムービー、様々な切り口で楽しめるハイポテンシャル映画。
敢えて一言で表すと、「2人の男の自由への行進」。
わざわざ黒人差別根強い南部への旅を決断。当然、差別に会うことに。
しかし、差別にも、忍耐と寛容、何より誇りを持って対峙。映画「グローリー」の キング牧師 を彷彿とさせる。
コメディ要素もあり希望を持てる内容だが、「私はあなたのニグロではない を事前鑑賞してると笑えないかな…
黒人差別の理解への教科書
1962年、クラシック演奏者のピアニストの
シャーリーがアメリカ南部のツアーに行くにあたり
問題解決能力の高さに定評のあるトニーを雇うことになる。
品位のあるシャーリーに反し
学はなくすぐに手の出るイタリア系白人のトニーの
二人の駆け引きが楽しめるロードムービー。
時代背景には黒人差別の根強い南部のしきたりを
頭に入れておく理解度が必要である。
南部で栄えた経済は黒人奴隷による棉花などの
栽培が主流であり、南北戦争の末に黒人解放に向かうも
白人と黒人が混じり合うことは決してなかった。
「大統領の執事の涙」「グローリー・明日への行進」など
鑑賞前に見ていただくとより深く鑑賞できるでしょう。
物語上でもトイレや食事のする場所は完全に分けられており
招かれた会場で演奏は許されていても、
レストランで食事することは許されない。
最後に訪れる地、アラバマ州ではKKK発祥の地でもあり
聖母マリアと産まれたばかりのキリストの像も
髪は金髪で青い瞳の白人を表現している。
(当時のあの地でキリストが典型的白人であることはない)
時代は50年ほど前の物語ではあるものの、いまだに
アメリカで抱える一つの大きな問題がテーマです。
これから育つ若い子供たちにはこのグリーンブックを
差別社会の理解を得るための教科書として観て欲しい映画だと思う。
グレーゾーン。
公開初日に鑑賞。アカデミー賞発表直後、映画デーかつ金曜という最高のタイミングよく映画館は満員。
アカデミー賞を受賞した黒人差別を描いた作品は「それでも夜は明ける」が記憶に新しいがあちらはリアルで見ているのが辛い。
本作はがさつな運転手と教養ある黒人のジャズピアニストという組み合わせで、コミカルな会話も随所に入りテンポよく進む。勿論理不尽な差別、綿花を摘む黒人労働者からの妬みの視線、俺は黒人より黒人を知っているというトニーのセリフに人種差別とは無縁に育ってきた身としては理解しようとしてもしきれない辛さを感じる。
最強のふたりと構想が同じだというレビューも見るけど、これが実話に基づくというところが何よりすごい。
今日のブランチでモーテンセンのインタビューがあったけど、この作品の良いところは単純に白か黒かではなく、グレーゾーンがたくさんあるところだ、と。
多民族国家のアメリカでもイタリア系は侮辱されたり、闇は深い。
そして、のだめほどではないけど音楽映画としての魅力も特筆すべきところ。スタインウェイのピアノにこだわるセリフで、この時代スタインウェイを用意するのは大変だったのかなーとか、黒人のクラシックピアニストは需要がないとか、音楽に関わる人間としては楽しめるポイントたくさん。
ボヘミアンラプソディーも良かったけど、作品の深さという点ではこちらが選ばれたのは納得。
どんな時代でも差別はなくならない。ジョージアインマイマインドのメロディが今も脳内で流れながら、そんなことを思います。
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