グリーンブックのレビュー・感想・評価
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秀逸な脚本によるマイノリティ同士のロードムーヴィー
昔の映画「夜の大捜査線」から脈々と作られてきたこの手の映画。
何度も観たフォーマットでありながら、きめ細かい脚本のおかげで飽きずにグイグイ引き込まれ、あっという間に終わってしまう。
とにかくヴィゴ・モーテンセン演じるイタリア系白人のダメさ加減も含めた魅力的なキャラがいい。散々笑わせてくれる。
それを受けるマハーシャラ・アリ演じるピアニストも「ボヘミアン・ラブソティ」のフレディ・マーキュリー同様に彼らが持つ「孤立感」がひしひしと伝わってくる。
また、対白人、対黒人との立ち位置も面白い。
後半は予想できる展開ながら決して「つまらない」展開ではなく、むしろそうあって欲しい展開をそのままなぞってくれたので有難い。本当そう思う。
個人的ににはラストの奥さんが言う洒落たセリフが好き。
とにかくこの手の映画が好きだなぁ。と改めて思う一本。
はぁ。
見終わったあとに、感想やら言葉やらを喋ったら自分の中の気持ちが全部出て行ってしまうんじゃないかと思ってしばらく息さえも慎重にしていた。
黒人差別を描いている映画に対して、「よかった」「感動した」なんて感想は不謹慎なんじゃないかと思いながら、なかなかぴったりな言葉は浮かんでこなかった。
海外の人は差別的に思っていた相手の素晴らしい面、才能、実力などを見せられた瞬間、コロッとその人を受け入れて仲間にする事が出来る。日本人にはないところだと思う。本当に素晴らしい。
少しずつ、ゆっくり個々を認め合い、寄りそう二人。信頼関係というのは一瞬では成り立たないということを教えてくれる。
一回目パトカーに捕まり拘留される。
二回目もまた捕まると思ったら、今度は助けてくれる。人生はそんな悪いことばかりではないと教えてくれる。
幸福なる偶然の出会いに感謝
寄り添う心、生まれる友情、素晴らしい
素晴らしい作品だったー!!!!!
途中までは抑揚少なめで、ひょいと寄り添う感じの作りなんだな〜なんて思っていたけど途中から急速に心にグサグサに変化。
抑揚少なかったときは果たしてシャーリー役はマハーシャラ・アリでなくてもよかったのでは?この人が助演男優賞??と少し批判的だったけど、後半の巻き返しでそれらの気持ちがぜーんぶ一掃された。ビゴ・モーテンセンとのコンビだったから良かった作品なんだなー✩
オスカーで作品賞なんて獲ってしまうと批判の矢面に立たされてしまう(ここ数年は特に)けど、作品を観た後で今振り返っても8作品中この作品が作品賞をとるのが一番妥当だったんぢゃないかとすら思えてくる。(毛色違いの「バイス」は観てみないとなんともわからないけど。)
凸凹コンビの、仕事の枠を越えた深い友情の物語
〈あらすじ〉
舞台は1962年のNY、口は悪いが世渡り上手なトニーが、勤め先のクラブ?の改修工事による長期休業させられることになり、一時的な職探しをしていた。
そんな時、ある黒人天才ピアニストである、ドクター・シャーリーが、差別の強い米南部のツアーをするための、ドライバー兼用心棒を探しており、気が進まないながらも、仕事を受けることに。
最初はギクシャクしていた関係だったが、ツアーを続けていくことで、徐々にお互いの心を通わせていく、心温まる実話。
〈感想〉
正反対な性格の主役二人の掛け合いに笑えて、そして温かい気持ちになった。
トニーは、がさつで口が悪いが、家族を愛し、仲間も多い。そして、荒事の解決能力が高い。
一方、シャーリーは、繊細で、品のいい言葉を話す、孤独感漂うピアノ弾きの天才。
こんな二人なので、最初は会話も考えも噛み合わなかった(この噛み合わなさが、面白くて笑えた)。
しかし、長旅で多くの時間を二人で過ごす中で、お互いの魅力に気づき、それを認めた時、差別や悪しき風習をも乗り越えられる、深い友情が芽生えてくる。
ここでいう魅力とは、表面的にみえる能力のことであり、トニー場合は問題解決能力を、シャーリーの場合は天才的なピアノの腕である。
人間は中身が大事という意見もあるが、
最初は、外見や目に見える能力でも、何か惹かれる部分を見つけ、魅力に感じることが出来れば、苦手な人とも仲良くなれるのではと、前向きな気持ちになれた作品でした。
ちなみに、シャーリー役の方のピアノの演奏は、リアリティありました。
顔と手が同時に映るシーンが多かったが、本当に弾いているみたいだった。
俳優さんの、努力の賜物ですね
(実際にピアノ弾ける人なのかな。というか、本当に弾いていたらすみません)。
ロードムービー好きには…
食べてるシーン必見
PV見て、これは!?と惹かれました。
ヴィゴとアリはさすがの演技。
特にヴィゴの演技はすごいですね。
陽気でちょっと人情味あるガサツな用心棒。
愛すべきキャラクターを上手く演じられてました。
あと増量がすごかった…腹…。
演者は上手いのですが、ストーリーが中途半端…。
言いたいことは分からなくないのですが、ハリウッドらしからぬハイコンテクストさ。
要は行間を読めといった感じで、差別問題などに対して明確な回答を出せてない。
そのせいでアリ演じるシャーリーのキャラが浮ついてます。
誰向けに作品作ったんだろう…。
日本映画じゃないんだからさ…。
ハリウッド映画の良い点は、その明確な回答を作中で語ってくれる点だと思います。
日本映画はその逆で、あまり明確に語らない代わりに、行間読ませる傾向にあって、観客に楽させてくれない。
この作品はどちらでもなく半端。
見終わった後に???がすごかった。
サイドの出来が良かっただけに、メインが力不足でした。
アカデミー作品賞
バディ作品としても最高!
トニーとドク、この2人の関係性の変化にとにかくグッと来ました!
特にマハーシャラアリの存在感たるや...
コメディ要素もあり感動シーンもあり名言も多く、どの方にも自信をもっておすすめできる1本です!
白と黒に限らず、私自身、無意識下で同様な差別や偏見を持っているのではと自問するきっかけにもなり、「人種問題」や「自分とは何者なのか」を考える機会となります。
話の中盤までは、本作品が事実に基づいていることに苦虫を噛み潰したような想いを感じておりました。
ただ終盤に移るにつれて、この2人の間柄のように壁を取っ払い、差別や偏見に対して立ち向かうことができるんだと確信を得ることができて、自然と涙が溢れておりました。
とにかく、色んな方へ見ていただきたい作品です!
期待通り
天才ピアニストをクールに
胸に突き刺さる
傑作
相当おもしろい。
ドクとトニーがうまいのがなにより。
最後の警官に止められるくだりにはやられた。
勇気と信念をもてば世界を変えられることを教えられた。
ドクとトニーの心の描写も美しい。
コメディ要素も最高。
色々な差別で楽しむ心を失っていたドク。
高貴な育ちも起因しているだろう。
それは自己肯定のために高貴な演奏会をきいてその後はニガー呼ばわりにされていると思っているところからもうかがえる。
そこで「上流貴族で俺の生活のほうがよっぽど黒人だよ」といわれてしまえばふさきこんでしまうのも当然だっただろう。
この映画を糧にトニーのように心から楽しめるようになりたいとおもうし、変な考えに縛られたくもない、自分が差別されているネガティブな意味で特別だと思い込まないようにしよう。
ただし前半のトニーのように金目的ではなくドクのように信念を持って、愛をもって行動していけるようになればよいのだとおもう。
そうすれば世界を変えられる。
久々に良い映画
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