グリーンブックのレビュー・感想・評価
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万人向け、分かりやすいですが。
その時代のアメリカで いかにマイノリティが窮屈な思いをして活きていたか、が描かれています。今の大統領の政策へのハリウッドの意思表示というか、本当にあったのかどうか疑わしい?LGBTの問題も絡めて。中途、二人を助けるのが民主党の某政治家なのも意味深ですね。
映画そのものは単純に愉しめるロードムービーです。脚本も及第点で・・・とはいえ、脚本賞をとるほどか、は疑問ですが(笑)。主役の二人の熱演もあり、丁々発止、二人の会話のリズムにも笑ってしまいました。
ただし 黒人ミュージシャンへの扱いのひどさは ちょうど60年代初めに来日したアートブレーキーなどのジャズミュージシャンがさんざん語ってきたことですし、一方でアメリカのショービジネス=ハリウッドも含めて・・・いかにイタリア移民が大きな力を持ってきたか、も有名な話です。この映画のラスト、クリスマスパーティーで流れてたのが やはりイタリア移民出のフランクシナトラですしね。
正直に云えば・・・この程度でアカデミー作品賞か、という憂いもあります。アカデミー賞候補の選出こそ、マイノリティへの差別だ、と喝破されたのが近日近年だったことも勘案したら。
たとえば 同じロードムービーでアカデミー作品賞を取った【真夜中のカーボーイ】とはとても比肩できないです。見終わった後の響き方が天と地ほど違います。
これは決して 映画少年だったその昔に名画座で独り心を震わせてみた頃と比べて 還暦近い今では心の琴線がさび付いてるわけではない、と思いますが。
複雑
日本人としては、ある意味単純に考えやすい映画だ。
かつてのアメリカの理不尽な人種差別に憤りを感じ、
その突破口となった2人の友情に胸を熱くする。
自らもイタリアからの移民でありながら黒人にマウントする主人公が、
雇用主と理解しあっていく姿には表面的には感動する。
一方、上流階級であるように見える黒人の主人公を慮る時、
その広がる深い闇に涙を禁じ得ない。
いい映画だったんだろうな、と思う。
この手の映画は数多い。
上記のように日本人としては単純な感想で済む。
当のアメリカ人はどのような感情で観ているのだろう。
トランプの如き大統領を誕生させておきながら、アカデミー賞?
素直に感動するだけでは済まず、複雑な感情が残る。
観たばかりだけどもう一度観たい
この映画に出てくるバディは、バディムービー史上かつてないほど凸凹の差が大きいコンビで、しかしそれを補いつつ、リスペクトしつつ関係を築いていく様子が、素直に良かった。
タイトルのわりに、この作品の中ではグリーンブックについて深く掘り下げたりしないが、そのようなガイドが存在し、必要だった、というだけで、充分ショッキングであった。
それと、ドクターの発した、「教養人ぶるために黒人の演奏を聴きにくる白人というセリフが、手厳しいけど、すごく良く分かりすぎてツラかった。
誰も本当に自分の演奏を聴きたくて聴きに来てるわけじゃない、そういうテイが欲しいだけ、というツラさにも共感したし、昨今のLGBTとかパラアスリートを取り巻く状況にも通じる所があって、ツラいです、、。
たとえ理解ある“フリ”だとしても、しないよりはマシなのか?
それは誠実じゃないから悪なのか?
じゃあ、そうと分かってそれに乗っかっている本人は…?
…いつの時代も答えの出ない問いです。
ヴィゴ・モーテンセンが、誰これ??レベルのキャラチェンを果たしていて、そのレンジの広さに猛烈にファンになった。オスカー獲って欲しかった。(けど相手がボラプのラミ・マレックならどうしようもない…)
コメディー的な間も素晴らしく、編集の良さもあるとは思うが、ケンタッキー州でのくだりは最高だった。🍗
ヴィゴの今後は追っていくことに決定。
人種問題を扱った映画としては、笑いがふんだんに盛り込まれていて軽く見えたり、2人がうまく行きすぎのようにも見えるかも知れないが、実話なのだからしょうがない。
気づきもあり、考えさせられもするが、幸せな気持ちになれる作品だった。
残念に思った点としては、音楽が時々スタートが早すぎて、直後の展開が読め読めになってしまう所があった。ベタを狙っての手法としてはあるのかも知れないが、おかげで時々興ざめしてしまった。
後から知ったけどピーター・ファレリー監督は『メリーに首ったけ』の監督だった。あの作品では死ぬほど笑わせてもらった。
とはいえ、『グリーンブック』という人種問題を扱った作品を作るのに、ピーター・ファレリー監督が最適だったのか私にはよく分からない。もっと良く作れた監督もいたかも知れないし、いなかったかも知れない。
でも他の監督であれば、このように軽妙でキャッチーなものにはなってなかっただろうと思う。好みの分かれるところかも知れない。
余談だけど、グリーンブックを作った人(グリーンさん)の物語もきっと様々な山あり谷ありだったことが想像できるので、映画になったら良いのではないかと思った。
さらにどうでもいい余談だが、訳が戸田奈津子さんだったのだけど、油断したころにお約束の「〜なので?」が出てきて噴きそうになった。そんな戸田さんが好きです。
俳優さんの演技を抜いたら普通
主演ふたりがメッッッッッチャ良かった。
アリータも最近見たのでそれでペラッペラの悪役を演じたマハーシャラアリと同一人物かと思わせるほど、教養があり思慮深く、背景に色々なものを背負ったドクター・シャーリーの演技が素晴らしかった。
そしてキャストを見るまで全然気付かんくらいゴツいおっさんになったヴィゴに衝撃を受けた…
始めはエー!って感じだったけどトニーの善人さがヴィゴの笑顔に滲んでてやっぱヴィゴめっちゃ好きやわ〜〜演技上手いわ〜〜ってなりました。
アカデミー賞の時のヴィゴは知ってるヴィゴになってましたね。
それ以外はあんまり印象に残らなかったな。
ちょいちょい面白いシーンもあったしいい映画だったな〜って感じなんだけど1週間したら忘れそう。
すごくサラッとしてて見やすかった。
最後のクリスマスのシーンがほんわかして良かったです。
骨の投げ捨て方
ヒラリと華麗に捨てる。後部座席でウトウトしてもお洒落な出で立ちを崩さない。酒に酔ったり、この映画の肝にあたる独白などでそれは崩れる。崩れるときのサマにならない居心地の悪さ。マハーシャルアリの真骨頂、見事である。
群れから外れた人の孤独は人種のみならず普遍的なテーマ。活躍する女性にも置き換えることはできる。この映画において、異種から仕打ちについては明確な行動として描かれるが、同種からの行動は控えめ。しかし、無言の眼差しは浴び、拒絶感に戸惑う。他方、異種は、興味は持つが、所詮異種としか認知しない。バーにて同種と和解したのかもしれない。しかし、ラストで、彼は同種への回帰ではなく、種の壁を超越する。
フライドチキンのくだりはこの映画のテーマを汲み取る名シーンでもある。よくできた本であるし、コメディ要素も多い。最後に連発する伏線の回収は少し技巧的かもしれないが。
観て良かった!
満点付けるのはどうかと…
テーマは重そうだが…
アラゴルンがステキな役者だった
扱ってる題材は重いのにとても観やすい映画だった。ここを見てくれぇーーー!的な演出が多い昨今。過剰な演出がなく役者の演技が光った。
アラゴルン大好きだった私ですが、ヴィゴモーテンセンの映画はあまり観たことなく、すごく良かった。トニーにしかみえない。
ピアノ弾いてるのでこういう作品には甘めですが単純に好きです。教養のないトニーが演奏を聴いて素直に感動するのも、心がある、て力説するのも。人間てハートなんだよな、て。
どうしようもない心の葛藤を吐き出した時に、かける言葉が見つからなくて何も言えないのは、リアルで良かった。お涙頂戴は冷める。
最後の公演最高だったと思う。ラストも涙と笑顔が出た。
6勤の最後の土曜日に見ても良かったと思える映画でした📽
「人生は単純じゃない」
アカデミー賞に不満だったが
魅力ある演者たちに拍手
なんで星、5つしかつけられないの?
ボラプ2回目の鑑賞後、あまり期待しないで観た映画だったのに…。
笑いあり、涙ありのロードムービー、しかもバディもの、大好物のジャンルでした。主役は用心棒トニー役のビゴ・モーテンセンでしたが、私にとってはマハーシャラ・アリ演じるドン・シャーリーに断然、ハートを持っていかれました。
ドンの立ち姿、ピアノの演奏シーン、言葉遣い、ラブレターの書き方、差別に黙って耐えるところ、トニーの振る舞いへのたしなめ方、フライドチキンの食べ方w…。一挙手一投足がいちいち美しくて、ずっと見とれていました。
多少英語も分かるので、トニーとドクの語彙の違いまで聴き取りましたが、トニーに対してつい声を荒らげるシーンでも、教養を感じられる言葉を選んでいたと思います。
自分も海外へ行ったことがあるから、やはり多少の人種差別を感じたことがありました。60年代の話からもう50年もたつのに、トランプ氏を大統領に選んでしまうアメリカは、あんまり変わっていないのだなぁと感じます。
だからこそ、マハーシャラ・アリの神々しいまでの美しさをここまで引き出した作品に心から敬意を表したいし、彼が2度目のオスカーを獲得したことも本当に嬉しかった。
あの品格に満ちた気高さにもう一度会いに、映画館に行こうかな。最後のハグも、本当に素敵だった…。素敵な映画をありがとう!
これは最高
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