グリーンブックのレビュー・感想・評価
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アカデミー賞に不満だったが
最近のアカデミー作品賞は政治色に偏向し過ぎて、もう一度観たいと思うような映画は無かった。だからボヘミアンラプソディーが作品賞には妥当であるに違いないってのが観る前のバイアス。
ところが観終わったら、こりゃアカデミー作品賞取るわなって真逆になったのだから申し訳ない。
黒人の苦悩と白人(イタリア系移民)との立場のギャップをツアーを通して埋めていく。とてもハーティーな物語。
魅力ある演者たちに拍手
なんで星、5つしかつけられないの?
ボラプ2回目の鑑賞後、あまり期待しないで観た映画だったのに…。
笑いあり、涙ありのロードムービー、しかもバディもの、大好物のジャンルでした。主役は用心棒トニー役のビゴ・モーテンセンでしたが、私にとってはマハーシャラ・アリ演じるドン・シャーリーに断然、ハートを持っていかれました。
ドンの立ち姿、ピアノの演奏シーン、言葉遣い、ラブレターの書き方、差別に黙って耐えるところ、トニーの振る舞いへのたしなめ方、フライドチキンの食べ方w…。一挙手一投足がいちいち美しくて、ずっと見とれていました。
多少英語も分かるので、トニーとドクの語彙の違いまで聴き取りましたが、トニーに対してつい声を荒らげるシーンでも、教養を感じられる言葉を選んでいたと思います。
自分も海外へ行ったことがあるから、やはり多少の人種差別を感じたことがありました。60年代の話からもう50年もたつのに、トランプ氏を大統領に選んでしまうアメリカは、あんまり変わっていないのだなぁと感じます。
だからこそ、マハーシャラ・アリの神々しいまでの美しさをここまで引き出した作品に心から敬意を表したいし、彼が2度目のオスカーを獲得したことも本当に嬉しかった。
あの品格に満ちた気高さにもう一度会いに、映画館に行こうかな。最後のハグも、本当に素敵だった…。素敵な映画をありがとう!
これは最高
コメディ要素もありの作品
最後がよい
友情は本音のぶつかり合いから
この映画は、偏見を持ちながらも、人としてぶつかり合い続けることで、互いの理解が深まり友情が生まれる、という人間の良い面が描かれていて、嬉しかった。
難しい問題もウィットにとんだ演出で、面白いものに変わっていた。
音楽もとても良かった!
観終わった後、心が温かくなった。
現実はもっともっと酷かったかもしれない、当時の人種差別や偏見って。そして今も事実あるのだろうけど、人は乗り越えて行けるんじゃないか、と思わせてくれる映画だった。
私って「ロードムービーが好きなんだ!」と再確認したわ(笑)
音楽 友情
最後だけ感動
途中はずっと普通でつまらなかったが、最後だけ感動して泣けた
最後の方の ⚪⚪が運転するところ、警察官が⚪⚪する行動、 家に⚪⚪が訪ねてくるところは想像できてしまった
観ている間は笑えて観た後は色々考える良作。
すべてが完成された作品
物語は実話を基にしたもの。
まだ黒人差別が色濃く残る1960年代に、黒人の天才ピアニストとイタリア系白人の運転手が、アメリカ南部を旅しながら演奏していくという話。
最初は黒人を毛嫌いしていた運転手が、彼の才能と人柄に考え方を変え、ピアニストも自分にはない魅力を運転手から得て、心を通わせていく。
物語はシンプルだが、家族愛、ロードムービー、音楽など、エンターテイメント要素が多くあり、まったく飽きずに引き込まれる。脚本も秀逸で伏線も気持ち良く回収していってくれる。暴力を得意とする運転手に、どんな時でも暴力を振るうことは負けなんだと説くピアニスト、心に残るシーンやセリフがたくさんあり、鑑賞後の余韻が気持ち良い。
黒人だけが集うバーで、初めて楽しそうに弾くピアニストの演奏には心が震えて涙が出た。アカデミー賞作品賞は文句なしだと思います。
終わり方がすごく良い! 自然と笑顔になっていた。 ドクが自分から行...
アカデミー賞作品賞狙い
太ったウィゴさんも素敵
多様性への寛容さ
文句なしのアカデミー賞!
現代に蔓延する差別や偏見、格差社会を完璧にユーモアに包んで風刺する。エンターテイメントのあるべき姿。
映画賞は往々にして哲学的なものに寄りやすいが、こういう誰にでも分かりやすく楽しめる作品が選ばれることは意義があると思う。
トニー・リップとドクター・シャーリーのキャラがどちらもとても愛くるしく、素性や経歴や性格も様々な点で真逆だが、どこか通じ合うものを持っている。
昨今の対比されやすい多様性のほとんどをそのふたりに詰め込むキャラづくりの巧みさと、決して主張を押し付けるわけではないユーモア溢れるストーリーに引き込まれる。
違いを認め合う寛容さこそ、この世界を平和にする唯一の術なのだろう。
ほんの50年ほど前なのに
人種差別を題材にした問題作という前評判をちらほら聞いていたので,観ようかどうか迷っていましたが,観てよかった作品でした.
55年ほど前のアメリカの物語で,その時代の米国の様子がわかって面白かったです.南に進むにつれて差別が激しくなって,北へ戻るとましになってくるという様子が描かれていました.旅中で,黒人であるゆえのトラブルが多く起こるのだけど,それぞれ,耐えたり,抵抗したり,回避したりとその解決策が色々で楽しめた.これこそが,バディムービーの王道なのかな.黒人やヨーロッパからの貧しい移民に対する人種差別を訴えることがこの映画の一つテーマであろうけれど,鑑賞後,心の中に優しさと温かさが残りニンマリとさせてくれる不思議な映画でした.
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